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アルブタール交通GT6-EP形電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アルブタール交通GT6-EP形電車
基本情報
運用者 アルブタール交通ドイツ語版
製造所 ラシュタット車両工場ドイツ語版
ブラウン・ボベリキーペドイツ語版(電気機器)
製造年 1959年
製造数 8両(8 - 15)
改造年 1961年 - 1967年(3車体連接車化)
投入先 アルブタール鉄道線ドイツ語版カールスルーエ市電ドイツ語版
主要諸元
編成 2車体連接車、片運転台
軸配置 B'2'B'
軌間 1,435 mm
電気方式 直流750 V
架空電車線方式
最高運転速度 60 km/h
設計最高速度 70 km/h
車両定員 187人(着席41人)+折り畳み座席18人分
(乗客密度8人/m2時)
車両重量 24.03 t
全長 20,235 mm
車体長 19,295 mm
全幅 2,400 mm
全高 3,206 mm
床面高さ 900 mm
固定軸距 1,800 mm
台車中心間距離 6,000 mm
主電動機 直流電動機
主電動機出力 ブラウン・ボベリ製 120 kw
キーペ製 110 kw
出力 ブラウン・ボベリ製 240 kw
キーペ製 220 kw
制御装置 ディスクブレーキ発電ブレーキレールブレーキ
備考 主要数値は[1][2][3][4][5][6]に基づく。
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アルブタール交通GT6-EP形電車(アルブタールこうつうGT6-EPがたでんしゃ)は、カールスルーエや郊外地域を結ぶ鉄道路線を運営するアルブタール交通ドイツ語版がかつて所有していた電車。郊外路線の近代化に合わせて導入された[1][2][3][4][5][6]

概要

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ドイツの都市・カールスルーエと郊外の各地域を結ぶアルブタール鉄道ドイツ語版では、長らく行われていなかった近代化の一環として、軌間の変更(1,000 mm1,435 mm)によるカールスルーエ市内の路面電車(カールスルーエ市電ドイツ語版)への直通運転が実施される事が決定した。それに合わせてラシュタット車両工場ドイツ語版で製造が実施された形式がGT6-EP形である[1][2][4][5]

片運転台式の2車体連接車で、車体デザインは同時期にデュッセルドルフ車両製造(→デュワグ)が導入した3車体連接車のGT8-EP形ドイツ語版と同一であった。また、当時はカールスルーエ市電向けにも連接車の導入が行われていたが、アルブタール鉄道に直通するGT6-EP形やGT8-EP形は座席数が増設され緑色の人口皮革が張られていた。また、台車カバーは脱線を防ぐため幅広になっていた他、警報信号として必要なホイッスルの設置と言った、鉄道路線であるアルブタール鉄道での運用に適した設備が存在した。営業最高速度は60 km/hであったが、70 km/hでも走行可能な設計となっていた[2][3][5][6]

形式名の「EP」は電空協調制御(elektropneumatischer Schützensteuerung)を意味しており、営業運転時は最大2両(カールスルーエ市電区間)および3両(アルブタール鉄道区間)、旅客を乗せない場合は最大5両まで総括制御による連結運転が可能な構造となっていた。電気機器については、5両(8 - 12)はブラウン・ボベリ、3両(13 - 15)はキーペドイツ語版が製造を担当した[2][3][5][6]

1959年に8両(8 - 15)が製造され、アルブタール鉄道とカールスルーエ市電を直通する系統で使用された。その後、利用客の増加に伴いデュッセルドルフ車両製造製の中間車体を新造し3車体連接車に改造する工事が行われ、1961年から1967年にかけて全車ともGT8-EP形に編入された上で1990年代まで営業運転に使用された[2][3][5][4]

関連項目

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脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ a b c AVG. Die Geschichte der AVG (PDF) (Report). 2024年10月2日閲覧
  2. ^ a b c d e f Wagenpark Baujahr 1899-1978”. Treffpunkt Schienennahverkehr Karlsruhe e.V.. 2024年10月2日閲覧。
  3. ^ a b c d e Gelenktriebwagen 6x EP 2. Serie”. Treffpunkt Schienennahverkehr Karlsruhe e.V.. 2024年10月2日閲覧。
  4. ^ a b c d 鹿島雅美「ドイツの路面電車全都市を巡る 10」『鉄道ファン』第46巻第9号、交友社、2006年9月1日、145-147頁。 
  5. ^ a b c d e f g Jochen Allgeier 2013, p. 127.
  6. ^ a b c d e Jochen Allgeier 2013, p. 128.

参考資料

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