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セカンド・トーマス礁

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アユンギン礁から転送)
セカンド・トーマス礁
外交紛争のある島
他名: Ayungin Shoal
仁愛礁
Bãi Cỏ Mây
セカンド・トーマス礁の写真 ランドサット7が撮影したもの
地理
セカンド・トーマス礁の位置(南シナ海内)
セカンド・トーマス礁
所在地南シナ海
座標北緯9度43分 東経115度53分 / 北緯9.717度 東経115.883度 / 9.717; 115.883座標: 北緯9度43分 東経115度53分 / 北緯9.717度 東経115.883度 / 9.717; 115.883
実効支配
 フィリピン
パラワン州カラヤン英語版
領有権主張
 中華人民共和国
三沙市
 フィリピン
パラワン州カラヤン英語版
 中華民国
高雄市
 ベトナム
人口統計
人口無し

セカンド・トーマス礁(セカンド・トーマスしょう、英語: Second Thomas Shoalタガログ語: Ayungin簡体字中国語: 仁爱礁ベトナム語Bãi Cỏ Mây / 𣺽𦹯𥷻)は、南沙諸島ユニオン堆(英語: Union Banks、中国語: 九章群礁)の東部に位置する環礁である[1]。報道ではアユンギン礁の名前も用いられる[2]

地理

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ミスチーフ礁から南東に約14海里離れている。南北の距離は15 km、東西の距離は5.6 km[3]

領有

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1992年、中華人民共和国が高脚式建造物を造成[4]。1999年、フィリピンが派兵・駐留して実効支配している[5]。中華人民共和国、中華民国台湾)、フィリピン、ベトナムが主権を主張している[6]

2016年7月12日の常設仲裁裁判所の裁定(南シナ海判決)で、低潮高地であるため、礁自体は領海排他的経済水域(EEZ)、大陸棚を生成しないこと、ならびにフィリピンのEEZおよび大陸棚の一部であることが判断として示された[7][8]

南沙諸島の実効支配状況

脚注

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  1. ^ PH-CN-20160712-Award: PCA Case No.2013-19 In the matter of The South China Sea Arbitration (The Republic of The Philippines - The People's Republic of China)” (PDF) (English). 常設仲裁裁判所. p. 122. 2018年1月17日閲覧。
  2. ^ 「何者も恐れず」 中国との衝突受け強調―比大統領”. 時事ドットコム (2024年6月23日). 2024年8月22日閲覧。
  3. ^ 仁愛礁”. 南海诸岛网 (2013年5月10日). 2013年12月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年3月3日閲覧。(中国語)
  4. ^ 平間洋一. “建艦思想に見る海上防衛論―中国海軍編”. 2013年11月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年3月3日閲覧。
  5. ^ 菲律宾宣布对仁爱礁完成例行驻军轮调”. BBC (2013年6月19日). 2019年3月3日閲覧。(中国語)
  6. ^ 浦野起央南シナ海の安全保障と戦略環境(二・完) (PDF) 」 政経研究 49(2)、pp.35-87、2012年9月25日、日本大学、2018年1月17日時点でのオリジナルよりアーカイブ、ただし40ページの表では、セカンド・トーマス礁は中国が占有しているとされている。
  7. ^ PH-CN-20160712-Award: PCA Case No.2013-19 In the matter of The South China Sea Arbitration (The Republic of The Philippines - The People's Republic of China)” (PDF) (English). 常設仲裁裁判所. p. 256. 2018年1月17日閲覧。
  8. ^ 南シナ海仲裁裁判所の裁定:その注目点と今後の課題 海洋情報 FROM THE OCEANS(笹川平和財団)

関連項目

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外部リンク

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