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アクセラレート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アクセラレイトから転送)
アクセラレート
欧字表記 Accelerate[1]
品種 サラブレッド
性別
毛色 栗毛
生誕 2013年5月10日(11歳)
Lookin at Lucky
Issues
母の父 Awesome Again
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生産者 Mike Abraham[1]
馬主 Hronis Racing LLC[1]
調教師 John W. Sadler(アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国[1]
競走成績
生涯成績 23戦10勝
獲得賞金 $6,692,480[2]
勝ち鞍
GI ブリーダーズカップ・クラシック 2018年
GI パシフィッククラシックステークス 2018年
GI ゴールドカップアットサンタアニタステークス 2018年
GI サンタアニタハンデキャップ 2018年
GI オーサムアゲインステークス 2018年
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アクセラレート(英:Accelerate[1])は、アメリカ合衆国競走馬種牡馬。主な勝ち鞍は2018年ブリーダーズカップ・クラシックパシフィッククラシックステークスゴールドカップアットサンタアニタステークスサンタアニタハンデキャップオーサムアゲインステークス

現役時代

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デビュー前

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2014年キーンランド・イヤリング・セールに上場され、馬主エージェントのL. E. B.によって38万ドルで落札される[3]

3歳(2016年)

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デビューは遅れ、初出走は3歳となった2016年4月、初勝利は同年7月であった。しかし、リステッド競走にも勝利して2連勝とすると、続くロスアラミトスダービー(G2)も制して3連勝での重賞初制覇となった。初のG1挑戦となったブリーダーズカップダートマイル(G1)でもタマークズガンランナーに次ぐ3着に入り、頭角を表した[2]

4歳(2017年)

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2017年は年始から勝ちきれないレースが続き、年間で8戦しながらサンディエゴハンデキャップ(G2)の1勝のみに終わった。前年3着のブリーダーズカップダートマイルでも9着と大敗するなど、伸び悩んだ1年間になってしまった[2]

5歳(2018年)

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2018年、5歳となったアクセラレートは突如目覚ましい本格化を遂げる。年明け初戦のサンパスカルステークス(G2)で重賞3勝目を挙げると、続くサンタアニタハンデキャップ(G1)を5馬身半差で制してGI初制覇。その後、オークローンハンデキャップ(G2)こそクビ差の2着となったが、ゴールドカップアットサンタアニタステークス(G1)でGI2勝目を挙げる。次戦のパシフィッククラシックステークスからは主戦のビクター・エスピノーザの落馬負傷によりジョエル・ロサリオに乗り替わったが[4]、道中で先頭に立つとゴールまで差を広げ続け、2着馬との着差は実に12馬身半という圧勝劇で3度目のG1制覇を果たす[5]。この衝撃的な勝利によって古馬No.1の実力馬としての評価を得たアクセラレートは、2019年からレーンズエンドファーム種牡馬入りすることが決まり、8月29日に同ファームより公式にアナウンスされた[6]

ブリーダーズカップクラシックの前哨戦オーサムアゲインステークス(G1)では、前年のエクリプス賞最優秀3歳牡馬でドバイワールドカップ2着以来の復帰戦となるウエストコーストとの対戦となった。ゲートが開くとやや後手を踏む形となったが、3~4角で先行するウエストコーストに並びかけ、最後は2馬身1/4差をつけて優勝。これで、GI競走4連勝となった[7]

1番人気で迎えた大一番のブリーダーズカップ・クラシック、大外14番に入ったアクセラレートはゲート入りを嫌がる場面もあったが、オーサムアゲインステークスと同じようなレース展開で3角から先頭に並びかけ、直線でそのまま押し切って勝利。名実ともにアメリカ現役最強馬となった[8]調教師ジョン・サドラー英語版にとってはブリーダーズカップ通算42戦目で待望の初勝利となった[4]。この年はG1レース5勝を含む6勝2着1回とほぼ完璧な成績を残したが、エクリプス賞年度代表馬の座は三冠馬ジャスティファイに譲ることになった。しかし、同賞最優秀古牡馬の投票では249票中245票の圧倒的支持を受けて選出された[9]

6歳(2019年)

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明け6歳となった2019年1月26日、引退レースとしてペガサスワールドカップに1番人気で出走するも、不良馬場がこたえたのかシティオブライトから大きく離された3着に終わった。

競走成績

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以下の内容は、EQUIBASEの情報[2]に基づく。

出走日 競馬場 競走名 距離 着順 騎手 着差 1着(2着)馬
2016年04月17日 ロスアラミトス 未勝利 6f 2着 T.ベイズ 1/2馬身 Westbrook
2016年05月22日 サンタアニタ 未勝利 ダ6f 4着 T.ベイズ Victory Call
2016年06月18日 サンタアニタ 未勝利 ダ7f 3着 T.ベイズ Vinz Clortho
2016年07月28日 デルマー 未勝利 ダ8f 1着 T.ベイズ 8馬身3/4 (Curlin Road)
2016年08月26日 デルマー シェアードビリーフS ダ8f 1着 T.ベイズ 1/2馬身 (Semper Fortis)
2016年09月24日 ロスアラミトス ロスアラミトスダービー G2 ダ9f 1着 T.ベイズ アタマ (Semper Fortis)
2016年11月04日 サンタアニタ BCダートマイル G1 ダ8f 3着 T.ベイズ Tamarkuz
2017年01月01日 サンタアニタ サンパスカルS G2 ダ8.5f 2着 T.ベイズ 1馬身1/4 Midnight Storm
2017年02月04日 サンタアニタ サンアントニオS G2 ダ8.5f 3着 T.ベイズ Hoppertunity
2017年05月05日 サンタアニタ アローワンス・オプショナルクレーミング ダ8f 2着 T.ベイズ 1馬身1/4 Danzing Candy
2017年06月24日 サンタアニタ プレシジョニストS G3 ダ8.5f 3着 T.ベイズ Collected
2017年07月22日 デルマー サンディエゴH G2 ダ8.5f 1着 V.エスピノーザ 8馬身1/2 (Donworth)
2017年08月19日 デルマー パシフィッククラシックS G1 ダ10f 3着 V.エスピノーザ Collected
2017年11月03日 デルマー BCダートマイル G1 ダ8f 9着 V.エスピノーザ Battle of Midway
2017年12月26日 サンタアニタ サンアントニオS G2 ダ8.5f 2着 J.カステリャーノ 4馬身 Giant Expectations
2018年02月03日 サンタアニタ サンパスカルS G2 ダ9f 1着 V.エスピノーザ 1馬身3/4 (Prime Attraction)
2018年03月10日 サンタアニタ サンタアニタH G1 ダ10f 1着 V.エスピノーザ 5馬身1/2 (Mubtaahij)
2018年04月14日 オークローンパーク オークローンH G2 ダ9f 2着 V.エスピノーザ クビ City of Light
2018年05月26日 サンタアニタ ゴールドカップアットサンタアニタS G1 ダ10f 1着 V.エスピノーザ 4馬身1/4 (Dr. Door)
2018年08月18日 デルマー パシフィッククラシックS G1 ダ10f 1着 J.ロサリオ 12馬身1/2 (Pavel)
2018年09月29日 サンタアニタ オーサムアゲインS G1 ダ9f 1着 J.ロサリオ 2馬身1/4 West Coast
2018年11月03日 チャーチルダウンズ BCクラシック G1 ダ10f 1着 J.ロサリオ 1馬身 (Gunnevera)
2019年01月26日 ガルフストリームパーク ペガサスワールドC G1 ダ9f 3着 J.ロサリオ 7馬身1/4 City of Light

種牡馬時代

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引退後は予定通りレーンズエンドファーム種牡馬入りした。初年度の種付け料は2万ドル[10]

2023年11月21日に種牡馬引退を発表、種牡馬引退後はケンタッキーホースパークで余生を送ることになった[11]

血統表

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アクセラレート血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ミスタープロスペクター系
[§ 2]

Lookin at Lucky
2007 鹿毛
父の父
Smart Strike
1992 黒鹿毛
Mr. Prospector Raise a Native
Gold Digger
Classy'n Smart Smarten
No Class
父の母
Private Feeling
1999 鹿毛
Belong to Me Danzig
Belonging
Regal Feeling Clever Trick
Sharp Belle

Issues
2003 栗毛
Awsome Again
1994 鹿毛
Deputy Minister Vice Regent
Mint Copy
Primal Force Blushing Groom
Prime Prospect
母の母
Darlin Echo
1996 栗毛
Eastern Echo Damascus
Wild Applause
Darlin Lindy Cox's Ridge
*スマートダーリン
母系(F-No.) A13号族(FN:A13) [§ 3]
5代内の近親交配 Mr. Prospector3×5=15.63%、Northern Dancer5×5×5=9.38% [§ 4]
出典
  1. ^ Accelerateの血統表 2018年10月5日閲覧 Issues(USA) 5代血統表 2018年10月5日閲覧
  2. ^ Accelerateの血統表 2018年10月5日閲覧
  3. ^ Issues(USA) 5代血統表 2018年10月5日閲覧
  4. ^ Accelerateの血統表 2018年10月5日閲覧 Issues(USA) 5代血統表 2018年10月5日閲覧

母 Issues は現役時代アメリカで8戦4勝。アクセラレートの1歳上の半兄 Daddy D T (父 Scat Daddy)は2014年のブリーダーズカップ・ジュヴェナイルターフの3着馬。祖母 Darlin Echo の半兄に1998年のジョッキークラブゴールドカップ勝ち馬の Wagon Limit 。半姉 Taine の仔にグレードレース2勝の Puzzlement 。同じく Taine の仔に2009年の根岸ステークス3着馬のセントラルコースト。4代母スマートダーリンの仔に2006年のエンプレス杯勝ち馬のローレルアンジュ。その仔に2016年のジャパンダートダービー勝ち馬のキョウエイギア

脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ a b c d e Accelerate | Race Record & Form. Racing Post. 2018年10月5日閲覧
  2. ^ a b c d Horse Profile for Accelerate. Equibase. 2018年10月5日閲覧
  3. ^ Keeneland September Sale Graduates City of Light, Accelerate Headline Gold Cup at Santa Anita. Keenland(May 25, 2018). 2018年10月5日閲覧
  4. ^ a b Gentry Estes. Breeders' Cup Classic win caps a big weekend for jockey Joel Rosario. Courier Journal(November3 , 2018). 2018年11月6日閲覧
  5. ^ 【米・パシフィッククラシック】アクセラレートが12馬身差で人気に応える/海外競馬レース結果. netkeiba(2018年8月20日付). 2018年10月5日閲覧
  6. ^ Leading older horse Accelerate to stand at Lane's End Farm. Horse Racing Nation(August 29, 2018). 2018年10月5日閲覧
  7. ^ https://apnews.com/84b09a6650a645e4a1f4af1b0a731c82. Associated Press(September 30, 2018). 2018年10月5日閲覧
  8. ^ Cody Benjamin. Breeders' Cup Classic 2018 winner, final results: Accelerate wins 35th running at Churchill Downs. CBS Sports(November 3, 2018). 2018年11月4日閲覧
  9. ^ Jeremy Balan. Historic Year Earns Accelerate Older Dirt Male Eclipse. Bloodhorse(January 24, 2019). 2019年2月8日閲覧
  10. ^ シティオブライトとアクセラレイトが引退、種牡馬入り. JRA-VAN Ver. World(2019年1月30日付). 2019年2月8日閲覧
  11. ^ アクセラレイトが種牡馬を引退、ロイエイチらとKYホースパークで余生.JRA-VAN Ver. World、2023年11月22日配信・閲覧

外部リンク

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