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アエロ・カリビアン航空883便墜落事故

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アエロ・カリビアン航空 883便
2010年10月に撮影された事故機
出来事の概要
日付 2010年11月5日
概要 着氷による操縦不能
現場  キューバ サンクティ・スピリトゥス州サンクティ・スピリトゥス県グアシマル
北緯21度44分39秒 西経79度28分16秒 / 北緯21.74417度 西経79.47111度 / 21.74417; -79.47111座標: 北緯21度44分39秒 西経79度28分16秒 / 北緯21.74417度 西経79.47111度 / 21.74417; -79.47111
乗客数 61
乗員数 7
負傷者数 0
死者数 68 (全員)
生存者数 0
機種 ATR72-212
運用者 キューバの旗 アエロ・カリビアン航空
機体記号 CU-T1549
出発地 ハイチの旗 ポルトープランス国際空港
目的地 キューバの旗 ホセ・マルティ国際空港
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アエロ・カリビアン航空883便墜落事故(アエロ・カリビアンこうくう883びんついらくじこ)は、2010年11月5日キューバで発生した航空事故である。ポルトープランス国際空港発、アントニオ・マセオ空港(サンティアーゴ・デ・クーバ)経由ホセ・マルティ国際空港行きのアエロ・カリビアン航空883便(ATR 72型機)が、キューバ中央のサンクティ・スピリトゥス州サンクティ・スピリトゥス県グアシマルに墜落し、乗客乗員合わせて68人が全員死亡した。

事故機

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当日883便に使用された機材はATR-72-212で、2006年10月からアエロ・カリビアン航空で運航されていた[1][2]。 事故機は、1995年にシモンズ航空英語版に導入され、その後コンチネンタル・エクスプレスで使用されていた。キューバに本社を置くアエロ・カリビアン航空は、事故機となる機を2006年に購入した[3]。 製造元によると、飛行回数は34,500回以上で約25,000時間飛んでいた[2]アエロ・カリビアン航空はキューバの国営航空会社である[2] [4]

概要

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883便はポルトープランス国際空港アントニオ・マセオ空港英語版経由ホセ・マルティ国際空港行きだった[5]。現地時刻16時50分(UTC20時50分)にポルトープランス国際空港を離陸し[6]、アントニオ・マセオ空港を経由して最終目的地であるホセ・マルティ国際空港に向かっていた。833便は17時42分に緊急事態宣言をした後に空港から210マイル(340㎞)南東にある町の近くに墜落した[7][6]。 目撃者は「墜落する直前、883便が低空を不安定に飛行していた」と証言した[2]

グアシマルの医療施設は生存者を受け入れるために準備をした。しかし、深夜までの間に生存者の見込みはないと分かった[2]

この事故は、ATR 72で発生した事故としてはアメリカン・イーグル4184便墜落事故と並び、最悪のものだった。また、キューバで発生した航空事故としては、1989年9月3日に発生したクバーナ航空9646便墜落事故(151人死亡)と2018年5月18日に発生したクバーナ航空972便墜落事故(112人死亡)、1977年5月27日に発生したアエロフロート・ロシア航空331便墜落事故英語版[8](69人死亡)についで最悪のものになった。クバーナ航空9646便とアエロフロート・ロシア航空311便の機材はIl-62Mで、クバーナ航空972便の機材はボーイング737であった。

原因

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キューバの事故調査委員会(IACC)が事故調査を行った。調査には、事故機の製造元であるATRフランス航空事故調査局(BEA)が参加した[9][10]

2010年12月、IACCはフライト・レコーダーの分析においては、ATR 72の技術的問題は発見されていないと述べた。事故機は、高度20,000フィート (6,100 m)で激しい着氷に見舞われた[7]

乗員乗客

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乗員7名、乗客61名全員が死亡した。

国籍 乗員 乗客 合計
キューバの旗 キューバ 7[2] 33[2] 40[2]
アルゼンチンの旗 アルゼンチン - 9[11] 9[11]
オーストリアの旗 オーストリア - 2[12] 2
オランダの旗 オランダ - 3[13] 3[13]
フランスの旗 フランス - 1[12] 1
ドイツの旗 ドイツ - 2[12] 2
イタリアの旗 イタリア - 1[12] 1
日本の旗 日本 - 1[5] 1[5]
メキシコの旗 メキシコ - 7[14] 7
スペインの旗 スペイン - 1[12] 1
ベネズエラの旗 ベネズエラ - 1[12] 1
合計 7 61 68

出典

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  1. ^ Accident description”. Aviation Safety Network. 8 November 2010時点のオリジナルよりアーカイブ。5 November 2010閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h “Plane with 68 said to have crashed in Cuba”. Reuters. (5 November 2010). オリジナルの2010年11月8日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20101108063948/http://www.reuters.com/article/idUSTRE6A40A320101105 5 November 2010閲覧。 
  3. ^ Aero Caribbean CU-T1549 (ATR 42/72 – MSN 459) (Ex EC-HBU N12903 ) | Airfleets aviation”. Airfleets.net. 9 November 2010時点のオリジナルよりアーカイブ。6 November 2010閲覧。
  4. ^ Flight International 27 March 2007
  5. ^ a b c “Passenger plane crashes in Cuba”. BBC News. (5 November 2010). オリジナルの5 November 2010時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20101105044410/http://www.bbc.co.uk/news/world-latin-america-11700265 5 November 2010閲覧。 
  6. ^ a b “Plane With 68 Said to Crash in Cuba”. The New York Times. https://www.nytimes.com/reuters/2010/11/04/world/americas/international-uk-cuba-plane.html?hp 5 November 2010閲覧。 [リンク切れ]
  7. ^ a b Hradecky, Simon. “Crash: Aerocaribbean AT72 near Guasimal on Nov 4th 2010, impacted ground after emergency call”. The Aviation Herald. 5 November 2010閲覧。
  8. ^ Accident description”. Aviation Safety Network. 5 November 2010閲覧。
  9. ^ ATR statement on Aero Caribbean Flight 883”. ATR. 5 November 2010閲覧。[リンク切れ]
  10. ^ Flight 883 on 4 November 2010 ATR 72–212, registered CU-T1549”. Bureau d'Enquêtes et d'Analyses pour la Sécurité de l'Aviation Civile. 21 July 2011時点のオリジナルよりアーカイブ。5 November 2010閲覧。
  11. ^ a b Accidente aéreo en Cuba: estiman que hay 9 argentinos entre los pasajeros” (Spanish). La Nacion. 5 November 2010閲覧。
  12. ^ a b c d e f Relación de fallecidos en el accidente de la aeronave ATR-72-212” (Spanish). Juventud Revelde. 5 November 2010閲覧。
  13. ^ a b 3 Nederlanders dood bij crash Cuba” (Dutch). Nederlandse Omroep Stichting. 5 November 2010閲覧。
  14. ^ http://www.lenta.ru/news/2010/11/05/cuban/