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串田和美

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

串田 和美(くしだ かずよし、1942年8月6日 - )は、日本俳優演出家日本大学藝術学部特任教授。佐々木高行は高祖父にあたる。

人物

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東京都小金井市出身。成蹊小学校成蹊中学校・高等学校卒業[1][2]日本大学芸術学部演劇学科中退。

父は哲学者詩人串田孫一。弟はグラフィックデザイナーの串田光弘。祖父は三菱銀行初代会長を務めた串田万蔵。母方の祖父は國學院大學理事長・学長を務めた侯爵佐佐木行忠。行忠の祖父が佐々木高行

プロフィール

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1965年俳優座養成所を卒業し劇団文学座入団。

1966年佐藤信斎藤憐吉田日出子らと共に自由劇場を結成。六本木の「アンダーグラウンド自由劇場」を本拠地とする[3]

1968年自由劇場と六月劇場発見の会が合体して演劇センター68(のちの黒テント)が組織され全国移動公演に移行[4]1969年9月、観世栄夫と共に東ドイツに渡り、1か月東ベルリンに滞在。その後1970年3月まで1人でフランスに滞在。

1971年黒テントを脱退[4]1972年、自由劇場の実質解散後、吉田日出子に声を掛け、六本木自由劇場を本拠地に演劇活動を再開[5]。この頃から演出、美術を手がける。

1975年、正式にオンシアター自由劇場に劇団名を改める。『上海バンスキング』(1979年)、『もっと泣いてよフラッパー』(1977年)、『クスコ』などのヒット作を産み出す。この時期、俳優としては藤川延也という芸名を用いた。

1985年Bunkamura中劇場「シアターコクーン芸術監督に就任。劇場設計に初期段階から携わる。

1987年、自主制作映画『上海バンスキング』で初監督[6]

1989年の劇場オープンと同時に、オンシアター自由劇場もフランチャイズ契約を結ぶ。9月の杮落とし『A列車』を皮切りに、劇場レパートリー制の導入、毎回異なる演出家による『夏の夜の夢』の連続上演、「コクーン歌舞伎」など、精力的な劇場運営を行う。

1996年2月、シアターコクーン芸術監督任期満了と同時にオンシアター自由劇場も解散[7]

2000年日本大学藝術学部演劇学科教授 兼 芸術研究所教授に就任[4]

2003年4月にまつもと市民芸術館館長 兼 芸術監督に就任。

コクーン歌舞伎平成中村座公演を始めとする歌舞伎公演の演出もし、テレビCMなど多方面にて活躍中である。

2006年芸術選奨文部科学大臣賞受賞。

2007年まつもと市民芸術館を拠点として活動する劇団、まつもと市民芸術館レジデントカンパニーを結成。同2007年、第14回読売演劇大賞最優秀演出家賞(「東海道四谷怪談 北番 2008年紫綬褒章[8]2013年旭日小綬章受章。

2011年、日本大学藝術学部放送学科特任教授に就任。

2012年まつもと市民芸術館レジデントカンパニーTCアルプに改名する。

2015年、第22回シビウ国際演劇祭で「ウォーク・オブ・フェイム」を受賞[9]

コクーン歌舞伎平成中村座歌舞伎公演演出やテレビCMなどで活動中。

出演

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映画

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舞台

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ドラマ

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CM

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著書

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  • 『もっと泣いてよ、フラッパー』(而立書房 1982年)
  • 『幕があがる』(筑摩書房 1996年)
  • 『串田戯場:歌舞伎を演出する』(ブロンズ新社 2007年)

脚注

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  1. ^ ぴいぷる -串田和美-
  2. ^ 成蹊会お知らせ
  3. ^ 旗揚げ公演は11月の『イスメネ・地下鉄』。
  4. ^ a b c 日外アソシエーツ現代人物情報
  5. ^ 4月『阿呆劇・マクベス』
  6. ^ 他に出演、美術なども兼ねる。公開は1989年3月。
  7. ^ 最終公演は『黄昏のボードビル』『アヴィニョンのティンゲルタンゲル』。
  8. ^ 2008年春・紫綬褒章受章者”. シアターリーグ (2008年4月28日). 2023年5月30日閲覧。
  9. ^ 串田和美がルーマニア・シビウ国際演劇祭で受賞”. シアターガイド (2015年6月24日). 2015年6月29日閲覧。
  10. ^ 松坂桃李×芳根京子×役所広司「雪の花」特報解禁、新キャストに吉岡秀隆ら12名”. 映画ナタリー. ナターシャ (2024年9月12日). 2024年9月12日閲覧。
  11. ^ フライングシアター自由劇場「仮面劇・預言者」ビジュアル公開、串田和美のコメントも”. ステージナタリー. ナターシャ (2023年10月29日). 2023年10月29日閲覧。
  12. ^ フライングシアター自由劇場「ガード下のオイディプス」に大空ゆうひ・大森博史ほか”. ステージナタリー. ナターシャ (2024年6月5日). 2024年6月6日閲覧。

外部リンク

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