ぶつぶつ川
座標: 北緯33度34分19.5秒 東経135度54分57.6秒 / 北緯33.572083度 東経135.916000度
ぶつぶつ川 | |
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中央奥の細い川がぶつぶつ川 | |
水系 | 二級水系 粉白川 |
種別 | 二級河川 |
延長 | 0.0135 km |
河口・合流先 | 粉白川 |
流域 | 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町 |
ぶつぶつ川(ぶつぶつがわ[1])は、和歌山県東牟婁郡那智勝浦町を流れる二級河川である[2]。
全長は13.5メートル、川幅は1メートル前後[2]。『読売新聞』の2022年の記事によれば、水深は20から30センチメートル[3]。2008年の二級河川指定により、河川法上の川としては日本国内で最短となった[2]。
それ以前に短いと知られていた川として、同じ二級河川で北海道島牧郡島牧村を流れる全長30メートルのホンベツ川や山形県最上郡真室川町を流れる全長15メートルの準用河川である東町塩野川がある[2]。
概要
[編集]粉白川に流れ込む支流で、水源は川底や畑の脇にある石組みから出てくる湧き水である[4]。町村合併前の『下里村誌』(1918年)には「清泉を湧出する泉あり、俗にブツブツと称す。水殊に清冷なり」とあり、気泡がぶつぶつと出てくる様子、あるいは湧き水の泡の放つ音から名前が付いたとされる[2][3]。周辺住民は現在でも飲み水や食品を洗うのに使っており、2011年の水害による断水時には飲用水を求める人が行列をなした[2]。
2008年10月21日に県によって粉白川水系に属する二級河川に指定され、日本最短の法定河川となった[3][5][6]。これを機に地元住民は「ぶつぶつ川周辺を美しくする会」をつくり、環境保全に努めている[2]。
『読売新聞』の松崎恵三記者によれば、飲むと水質は冷たく、まろやかな味わい。「ぶつぶつ川周辺を美しくする会」の結成当時の粉白地区長によれば、ぶつぶつ川の水をコーヒーを提供するのに用いている近くの喫茶店もあるという[3]。
ぶつぶつ川とその周りには2008年の調査で256種の植物が確認されている。イワダレソウやヒトモトススキ等絶滅が心配される貴重な植物も発見された[7]。水中にはかつてアユやウナギも見られた[2]。
アクセス
[編集]出典
[編集]- ^ “
ぶつぶつ川 ()”. 地域の人がすすめる熊野古道の新たな魅力100選. 2021年12月6日閲覧。 - ^ a b c d e f g h “日本一短い川の「ぶつぶつ川」 大水害時は「命の水」に”. 朝日新聞デジタル. (2020年7月30日) 2021年4月1日閲覧。
- ^ a b c d e “日本一短い川「ぶつぶつ川」…川が奏でる泡の音に耳を澄ます”. 読売新聞オンライン (2022年9月30日). 2022年10月11日閲覧。
- ^ [気になるスポット]日本一短い川、和歌山にあり『日本経済新聞』夕刊2024年3月21日くらしナビ面
- ^ 13.5メートルの日本一短い川 那智勝浦町の「ぶつぶつ川」『紀伊民報』 2008年10月21日 Archived 2008年10月23日, at the Wayback Machine.
- ^ “ぶつぶつ川の2級河川指定について | 和歌山県”. 和歌山県 県土整備部 河川・下水道局 河川課. 2018年9月1日閲覧。
- ^ 「日本一短い川に256種確認、貴重な種も ぶつぶつ川の植物調査」 『紀伊民報』2008年12月25日 Archived 2011年9月10日, at the Wayback Machine.
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- ぶつぶつ川 - わかやま観光
- ぶつぶつ川 - 和歌山県河川課
- ぶつぶつ川 - 和歌山県広報課
- ぶつぶつ川(日本一短い川) - 和歌山県那智勝浦町
ぶつぶつ川 () - 地域の人がすすめる熊野古道の新たな魅力100選