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ひびき (音響測定艦)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ひびき
基本情報
建造所 三井造船 玉野事業所
運用者  海上自衛隊
艦種 音響測定艦
級名 ひびき型
母港
所属 海洋業務・対潜支援群第1音響測定隊
艦歴
計画 平成元年度計画
発注 1989年
起工 1989年11月28日
進水 1990年7月27日
就役 1991年1月30日
要目
基準排水量 2,850トン
満載排水量 3,800トン
全長 67.0m
最大幅 29.9m
吃水 7.5m
機関 ディーゼル・エレクトリック方式
主機三菱重工業S6U-MPTKディーゼルエンジン × 4基
・推進電動機 × 2基
・推進発電機 × 2基
推進 スクリュープロペラ ×2軸
出力 3,000PS
速力 11ノット
乗員 40名
搭載機 着艦スペースのみ
レーダーOPS-18-1 対水上捜索用
OPS-29 航海用
OPS-26 航海用
ソナー AN/UQQ-2 曳航式
テンプレートを表示

ひびきローマ字JS Hibiki, AOS-5201)は、海上自衛隊音響測定艦ひびき型音響測定艦の1番艦。関門海峡北西の響灘から命名された。この命名基準で設定された艦名としては初。自然現象としての「響」としては旧日本海軍に暁型、神風型の2隻がある。

艦歴

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「ひびき」は、中期防衛力整備計画に基づく平成元年度計画音響測定艦5201号艦として、三井造船玉野事業所で1989年11月28日に起工され、1990年7月27日に進水、同年11月13日に公試開始、1991年1月30日に就役し、海洋業務群に直轄艦として編入されに配備された。

配備後、同年3月9日より就役後の慣熟訓練を兼ねてアメリカカリフォルニア州オークランドまで回航され、SURTASSシステムを修得後、ハワイ州真珠湾でのソーナー・アレイを搭載し、装備認定試験終了後、同年10月17日に帰国する。1992年4月より本格的な部隊運用を開始し、陸上の対潜情報分析センターにおける実運用に入る。

2015年12月1日、海洋業務群が海洋業務・対潜支援群に改編され、同群隷下に新編された第1音響測定隊に編入された。

2017年11月1日、第1音響測定隊に海自艦艇として初めてクルー制が導入され今後は乗員を固定せず、3クルーが交互に乗組み2隻を運用する[1]2021年3月4日、音響情報収集体制増強のため、ひびき型の3番艦「あき」が就役したのに伴い、乗員体制が3隻による4クルー制に変更された[2]

歴代艦長

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歴代艦長(特記ない限り2等海佐
氏名 在任期間 出身校・期 前職 後職 備考
01 崎田正倫 1991.1.30 - 1993.1.31 防大11期 ひびき艤装員長 海洋業務群司令部幕僚
02 吉原宣之 1993.2.1 - 1995.6.29 海洋業務群司令部
03 島田義一 1995.6.30 - 1997.12.21 防大14期 ふしみ艦長 横須賀教育隊教育第1部長
04 濱田一利 1997.12.22 - 1999.3.31 対潜資料隊海洋第2科長 第1海上訓練指導隊
05 宮坂秀夫 1999.4.1 - 2000.7.31 あかし艦長 海上自衛隊第1術科学校
06 関 勇 2000.8.1 - 2001.6.28 くまの艦長 第2海上訓練指導隊
07 川井信良 2001.6.29 - 2002.8.11 防大17期 海洋業務群司令部付 海洋業務群司令部
08 澤田信雄 2002.8.12 - 2004.4.11 防大17期 海上自衛隊幹部学校研究部員 対潜資料隊副長
09 大原知之 2004.4.12 - 2006.1.9 防大22期 艦艇開発隊企画科長 はるな艦長
10 古谷 剛 2006.1.10 - 2008.3.25 防大21期 舞鶴システム通信隊司令
11 佐藤直孝 2008.3.26 - 2009.10.19 海洋業務群司令部
12 足立 敏 2009.10.20 - 2011.3.24 すま艦長 海上自衛隊幹部学校
13 五領隆男 2011.3.25 - 2013.2.28 防大27期 海洋業務群司令部 対潜資料隊音響第2科長
14 内山兼一 2013.3.1 - 2015.4.2 防大29期 わかさ艦長 下北海洋観測所
15 間宮政信 2015.4.3 - 2017.3.23 防大34期 わかさ艦長 函館基地隊
→2017.3.27 松前警備所
16 外園和治 2017.3.24 - 2017.10.31 防大33期 海上自衛隊第1術科学校学校教官 第1音響測定隊第1クルー長

参考文献

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  • 石橋孝夫『海上自衛隊全艦船 1952-2002』(並木書房、2002年)
  • 世界の艦船 増刊第66集 海上自衛隊全艦艇史』(海人社、2004年)
  • 片桐大自『聯合艦隊軍艦銘銘伝』(光人社、1993年) ISBN 4-7698-0386-9

脚注

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  1. ^ 朝雲新聞2017年12月7日・第1面「第1音響測定隊にクルー制を導入」
  2. ^ 防衛省、音響測定艦「あき」の乗員体制を4クルー制へ”. 日刊工業新聞 (2021年3月5日). 2021年5月4日閲覧。

関連項目

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