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どこかでなにかがミステリー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

どこかでなにかがミステリー』(原題:So Weird)は、1999年より放映されたアメリカ合衆国テレビドラマ。3歳で父を亡くしたフィーは、ロック歌手の母親の全米ツアーに同行するが、行く先々で幽霊やバンパイア、UFOなど超常現象に遭遇する。得意のパソコンを使い、数々の怪事件を解き明かしていく中で、夢や希望を持つことや愛することの大切さを知る。第三シーズンは、フィーに代わりアニーが登場。フィーはeメールやチャットでアニーを助けるなど、SNSをいち早く取り入れた作品[1]

概要

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フィオナ・フィリップス、通称フィーは、ロックスターの母親モリーのツアーに同行して全国を旅しながら、旅先で起こる数々の超常現象と父親の死の謎がどのように関係しているかを調査する[2]。アメリカ合衆国のディズニーチャンネルで放送された。宇宙人、幽霊、タイムスリップ、トロールなどといったさまざまな超常現象を扱っており、他のディズニーチャンネルの番組より暗いタッチとなっている。日本ではNHK教育テレビジョンで2001年から2002年にかけて木曜日の18:45から19:10に放送された[3]

登場人物

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主な登場人物

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フィー・フィリップス(Fiona 'Fi' Phillips)
演:カーラ・デリツィア/吹き替え:愛河里花子[4]
この番組の主人公。第3シーズン第1話ではシアトルにいるおばの家に行き、学業に励んだ。
モリー・フィリップス(Molly Phillips)
マッケンジー・フィリップス/華村りこ
フィーとジャックの母であるロック歌手。
リック・フィリップス(Rick Phillips)
フィーたちの父。故人。
ジャック・フィリップス(Jack Phillips )
パトリック・リーバイス/松野太紀
フィーの兄。
アニー・テーレン (Annie Thelen)
アレックス・ジョンソン/吹き替え:小林沙苗
シーズン3より登場し、フィーがシアトルに行ってからは彼女がモリーのツアーに付き添うことになった。フィリップス一家の知人。
クルー・ベル (Clu Bell)
エリック・フォン・デッテン/石田彰
フィーとジャックの親友。
ケアリー・ベル (Carey Bell)
エリック・ライヴリー /内田夕夜
クルーの兄。
アイリーン・ベル( Irene Bell )
ベリンダ・メッツ/高島雅羅
モリーのバンドマネージャー。クルーとケアリーの母。
ネッド・ベル (Ned Bell)
デイヴ・ウォード/宝亀克寿
モリーのバンドのツアーのバスの運転手。アイリーンの夫。

その他登場人物

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サム
ネッドの幼少時の親友。『のろわれた思い出』にて登場。ネッドとともに、別の親友の死を目の当たりにしたことが判明。
カミラ
カイラ・プラット/坂本真綾
昏睡状態の女の子。『記憶の街の迷い子』にて登場。

エピソード

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第1シーズン

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シリーズ内

邦題
原題
米国初放送日 日本初放送日 備考
1 1 幻の家族再会
Family Reunion
1999年1月18日[5] 2001年7月12日      
2 2 予言系サイトの謎
Web Sight
1999年1月18日[5] 2001年7月19日
3 3 失った記憶
Memory
1999年1月25日[5] 2001年7月26日
4 4 わが友ビッグフット
Sacrifice
1999年2月1日[5] 2001年8月2日
5 5 幽体離脱する少女
Escape
1999年2月8日[5] 2001年8月16日
6 6 グレムリンの逆襲
Simplicity
1999年2月15日[5] 2001年8月23日
7 7 天使のささやき
Angel
1999年2月22日[5] 2001年8月30日
8 8 魔法のドラゴン
Strangeling
1999年3月1日[5] 2001年9月6日
9 9 永遠の少女レベッカ
Rebecca
1999年3月15日[5] 2001年9月13日
10 10 強い念力を持つ少年
Tulpa (aka "PK")
1999年3月29日[5] 2001年9月20日
11 11 タイム・トンネル脱出
Singularity
1999年4月5日[5] 2001年9月27日
12 12 記憶の街の迷い子
Lost
1999年4月12日[5] 2001年10月4日 出演:ディオンヌ・ワーウィック
13 13 キツネ火の怪
Will O' the Wisp
1999年4月23日[5] 2001年10月11日

第2シーズン

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シリーズ内

邦題
原題
米国初放送日 日本初放送日 備考
14 1 亡き父の奏でるギター
Medium
1999年8月27日[6] 2001年10月18日      
15 2 恐怖のテストドライブ
Drive
1999年9月13日[6] 2001年10月25日
16 3 伝説の歌姫
Siren
1999年9月10日[6] 2001年11月1日 出演:ジュエル・ステイト
17 4 悪夢のモンスター
Nightmare
1999年9月17日[6] 2001年11月8日
18 5 ミステリー・サークル
Listen
1999年9月24日[6] 2001年11月15日 ゲスト出演: シーデイジー
19 6 難破船に眠る悪霊
Mutiny
1999年10月1日[6] 2001年11月22日
20 7 死者がよみがえる夜
Boo
1999年10月8日[6] 2001年11月28日 出演:ヘンリー・ウィンクラー
21 8 オオカミ少女の秘密
Werewolf
1999年10月15日[6] 2001年12月8日
22 9 愛のDNA研究
Second Generation
1999年10月22日[6] 2001年12月13日 出演:ケヴィン・ゼガーズ
23 10 オーパからのメッセージ
Oopa
1999年11月5日[6] 2001年12月30日
24 11 死を予告する精霊
Banshee
1999年11月12日[6] 2001年12月27日
25 12 奇妙な幾何学模様
Strange Geometry
1999年11月19日[6] 2001年1月10日
26 13 完ぺきなクリスマス
Fountain
1999年12月10日[6] 2002年1月17日
27 14 のろわれた思い出
Fall
1999年1月7日[6] 2002年1月24日
28 15 キツネ火の逆襲
Destiny
2000年1月21日[6] 2002年1月31日 ゲスト出演:The Moffatts

オーガスト・シェレンバーグ

29 16 恨みのブルース
Blues
2000年2月11日[6] 2002年2月7日 ゲスト出演:ボ・ディドリー
30 17 孤独なバーチャル少年
Avatar
2001年2月25日[6] 2002年2月14日
31 18 よみがえる凍った魂
James Garr
2000年3月17日[6] 2002年2月21日
32 19 トロールと7つの質問
Troll
2000年4月1日[6] 2002年2月28日
33 20 人魚のロマンス
Fathom
2000年4月22日[6] 2002年3月14日
34 21 ロズウェルでの出来事
Roswell
2000年5月6日[6] 2002年3月21日
35 22 エリートたちの陰謀
Vampire
2000年5月20日[6] 2002年3月27日
36 23 犬になったフィー
Shelter
2000年6月3日[6] 2002年4月11日
37 24 ラスト・ステージ
Encore
2000年6月24日[6] 2002年3月28日
38 25 心臓移植の真相
Transplant
2000年8月19日[6] 2002年4月4日
39 26 ふたご兄妹のきずな
Twin
2000年8月19日[6] 2002年4月18日

第3シーズン

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シリーズ内

邦題
原題
米国初放送日 日本初放送日 備考
40 1 新しい仲間アニー
Lightning Rod
2000年8月28日 2002年4月25日    フィー役カーラ・デリツィア最終出演回  
41 2 占い盤の奇怪な予言
Talking Board
2000年9月7日 2002年5月2日
42 3 腕時計の青い文字盤
Detention
2000年9月14日 2002年5月9日
43 4 生き霊だったエディ
Eddie's Desk
2000年9月21日 2002年5月16日
44 5 ブードゥー人形の恐怖
Voodoo
2000年9月28日 2002年5月23日
45 6 良い子製造ゲーム
Banglebye
2000年10月5日 2002年5月30日
46 7 テープに秘められた声
Rewind
2000年10月17日 2002年6月14日
47 8 13番出口の怪談
Exit 13
2000年10月19日 2002年6月13日
48 9 魔法の鏡のじゅ縛
Carnival
2000年11月2日 2002年6月20日
49 10 宇宙から来た調査員
Earth 101
2000年11月9日 2002年6月27日
50 11 ハチ人間が作った町
Beeing There
2000年11月16日 2002年7月4日
51 12 モンスターの赤ん坊
Changeling
2000年12月12日 2002年7月11日
52 13 魂を吸いこむカメラ
Snapshot
2000年12月14日 2002年7月18日
53 14 空想画の中の現実
Still Life
2001年12月21日 2002年7月25日
54 15 埋葬されなかった魂
Grave Mistake
2001年3月2日 2002年8月1日
55 16 善玉悪玉2人のアニー
Pen Pal
2001年3月1日 2002年8月8日
56 17 ミューズに捧げる歌
The Muse
2001年4月6日 2002年8月15日 クイン役マット・デイビッド・ジョンソンはアニー役アレックス・ジョンソンの実兄である[7]
57 18 魔術師の師弟対決
The Great Incanto
2001年5月4日 2002年8月22日
58 19 メリット王女の愛猫
Meow
2001年5月11日 2002年8月29日
59 20 古い手紙の真実
Widows Walk
2001年6月8日 2002年9月5日
60 21 バベルの石の魔力
Babble
2001年6月29日 2002年9月12日
61 22 湖の秘密
Gone Fishin'
2001年8月10日 2002年9月18日
62 23 ミスター マグネット
Mr. Magnetism
2001年8月17日 2002年9月26日
63 24 死人からの電話ベル
Dead Ringer
2001年8月24日 2002年10月3日
64 25 記憶の中の黒ヒョウ
Annie's Song
2001年9月7日 2002年10月10日
65 26 忘却の川に流されて
The River
2001年9月28日 2002年10月10日

ロケ地

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どこかでなにかがミステリーは舞台をアメリカ合衆国としているが、実際には全シリーズを通してカナダバンクーバーやその近辺で撮影された。また、第一シーズン6話のユタ州シンプリシティなど番組中の舞台になる街は実際には存在しないこともある。第二シーズン20話「人魚のロマンス」では、舞台をバンクーバーとし、撮影場所であるホテル等の名前がそのまま使われた。

第三シーズンでの変更

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元々第三シーズンではフィーが悪と戦い、亡くなった父リックを現実の世界へ呼び戻す設定であり、既存ライターによってアイデアが練られていたが、フィー役のカーラは第三シーズンの出演を実質上断った。それと共に、ディズニーの志向でシリーズを明るくするため、新キャラクターであるアニーが導入された。主人公役がいなくなったこと、またディズニーの変更に納得がいかなかった既存のライターチームが辞退したことにより、第一、第二シーズンで張られていた伏線は全て回収されることなく終わることとなった。伏線は以下。

  • 父リックは自動車事故で亡くなったのではなく、悪の世界の謎をあばこうとしたことにより、悪によって連れ去られてしまった。これにより実際の寿命より早死したため、フィーは悪と戦うことにより父を現実の世界へ取り戻すことができる。S2E15で自動車整備士のマルティネズが、交通事故が起こった段階でリックはすでに亡くなっていたと述べている。
  • 母モリーは魔女の血筋であり、予知能力や危険察知能力がある。「ふたご兄妹のきずな」でモリーの予知能力が描かれている。
  • 兄ジャックは騎士の生まれ変わりである。「魔法のドラゴン」。
  • 何度も登場していた宇宙人は特別な存在であるフィーに会うために地球へやって来ていたが、着陸失敗などにより今まで会うに至らなかった。

トリビア

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キャスト

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エピソードタイトルのダブルミーニング

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英語版のタイトルは、シーズン1とシーズン2では簡潔なタイトルであったが、シーズン3ではひねりのあるダブルミーニングのあるタイトルになっていることが多い。

  • E1 Lightning Rod - 避雷針(エピソード中雷が起こる)。注目の的になる人(新キャラクターのアニー)。
  • E7 Rewind - 巻き戻し(レコーディングテープ)。過去に遡る(アニーのクロヒョウの記憶)。
  • E11 Beeing There - [正しくはbeing there] 誰かのためにそこにいること(市長に尽くすハチ人間たち)。Bee (ハチ)が掛けられている。
  • E14 Still Life - 静物画(実際に画家が描いたのは風景画ではあるものの、絵画のことを指す)。静かな人生(画家が求めていたもの)。
  • E15 Grave Mistake - 大きな過ち。Graveは墓も意味する。
  • E16 Pen Pal - 分身(もう一人のアニー)。文通相手(アニーがもう一人の自分からポストカードを受け取る)。
  • E20 Widow's Walk - Widow's Walkは建築用語で、海沿いの家の上にある見張り所のことを指す(ハズビーさんが海に面して立っていた家の塔)。Widowは夫を失った女性(夫を海難事故で失ったハズビーさんのこと)。
  • E21 Babbel - バベルの塔は本来'Babel'と記される。Babbelとは意味の分からないことを話すという意味(ディスレクシアを持つ生徒の混乱から)。
  • E22 Gone Fishin' - 釣りに出ること。現実から離れてどこかへ行ってしまうこと(湖の底に住む男のことを指す)。
  • E24 Dead Ringer - 死人からの電話。生き写し、そっくりの状況(ジャックがガラスを割ったままのアップルバームさんの家)。
  • E26 The River - Sell down the riverは裏切りを意味する(荷物を送りつけたジグラー)。

その他トリビア

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  • 全シリーズを通してオープニングに女性の幽霊が廃墟を走り去る映像が使用されているが、この映像は他のオープニング映像と違い、どのエピソードにも使用されていない。これは第一シーズン6話「グレムリンの逆襲」が撮影された廃墟をアソシエイト・プロデューサーであったコア・パドルスキーが走り抜ける映像をCGで幽霊の様に仕立てたものである。
  • 第一シーズン2話で、一行がカフェでモリーの酷評の記事を書いたスペンサーの話をし、アイリーンが気を利かせてネッドとクルーをテーブルの下で蹴って黙らせようとするが、モリーに「アイリーン!家族を蹴るのをやめなさい」と言われるシーンがある。この流れは出演者達によるアドリブである。
  • 第一シーズン12話の「記憶の街の迷い子」でフィーが使ったマップ形成ソフトは、当時のポケモンのコンピューターゲームであった。
  • 第二シーズン6話の「難破船に眠る悪霊」でネッドが繰り返し難破船のシンボルを描いていた紙は、モリーのバンド一行のツアーリストであり、行き先の町名と州名が書かれている。
  • 第三シーズン14話の出だしでケアリーがハーモニカで吹くメロディーは、第二シーズン16話の「Last Night Blues」で父ネッドが吹いたメロディーある。

スタッフ

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英語オリジナル版
  • 原案 - トム・J・アストル
  • 製作総指揮 - ヘンリー・ウィンクラー、トム・J・アストル、ミシェル・デイビス、アレック・グリフィス、アリ・マリー・マシソン(シーズン1~2)、ジョン・クックシー(シーズン1~2)、ラリー・シュガー(シーズン2~3)、ジョン・マンデル、ブルース・ジマーマン
  • テーマ音楽 - ジョン・クックシー
  • 製作 - シュガー・エンターテインメント(シーズン1~2)、ノー・イコール・エンターテインメント(シーズン3)、フェア・ディンカム・プロダクション
日本語吹き替え版
  • 翻訳 - 佐藤恵子[9]
  • 演出 - 不明

脚注

[編集]
  1. ^ NHK. “どこかでなにかがミステリー|番組|NHKアーカイブス”. どこかでなにかがミステリー|番組|NHKアーカイブス. 2023年6月28日閲覧。
  2. ^ Watch So Weird | Full episodes | Disney+” (英語). www.disneyplus.com. 2023年6月28日閲覧。
  3. ^ NHK. “どこかでなにかがミステリー|番組|NHKアーカイブス”. どこかでなにかがミステリー|番組|NHKアーカイブス. 2023年6月28日閲覧。
  4. ^ 愛河里花子”. アトミックモンキー. 2024年1月30日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m http://www.tv.com/so-weird/show/730/episode_guide.html?season=1&tag=season_dropdown;dropdown;0
  6. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z http://www.tvguide.com/detail/tv-show.aspx?tvobjectid=204480&more=ucepisodelist
  7. ^ Rhodes, Michael Ray (2001-04-06), The Muse, So Weird, Mackenzie Phillips, Alexz Johnson, Patrick Levis, https://www.imdb.com/title/tt0703714/?ref_=ttep_ep17 2023年8月9日閲覧。 
  8. ^ So Weird / Trivia”. TV Tropes. 2023年8月11日閲覧。
  9. ^ 映画翻訳科(映像テクノアカデミア(東北新社)、2024年6月4日閲覧)

外部リンク

[編集]
NHK教育テレビジョン 木曜18:45 - 19:10枠
前番組 番組名 次番組
どこかでなにかがミステリー
(2001年7月12日 - 2002年10月24日)