げんかい (多用途支援艦)
げんかい | |
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仮屋湾に停泊中の「げんかい」 | |
基本情報 | |
建造所 | ユニバーサル造船 京浜事業所 |
運用者 | 海上自衛隊 |
艦種 | 多用途支援艦 |
級名 | ひうち型 |
母港 | 佐伯 |
所属 | 呉地方隊呉警備隊佐伯基地分遣隊 |
艦歴 | |
計画 | 平成17年度計画 |
発注 | 2005年 |
起工 | 2006年11月7日 |
進水 | 2007年5月24日 |
就役 | 2008年2月20日 |
要目 | |
排水量 |
基準 980トン 満載 1,400トン |
全長 | 65.0m |
最大幅 | 12.0m |
深さ | 5.8m |
吃水 | 3.5m |
機関 |
ディーゼル推進 新潟原動機6MG28HX ディーゼル・エンジン × 2基 |
出力 | 5,000PS |
推進器 | スクリュープロペラ × 2軸 |
速力 | 15ノット |
乗員 | 45名 |
兵装 |
12.7mm機関銃M2 × 2丁 (分類上は小火器扱い) |
レーダー | OPS-29 航海用 |
その他 |
消防装置一式 艦艇曳航装置一式 自走式水上標的・管制装置一式 魚雷回収装置一式 |
げんかい(ローマ字:JS Genkai, AMS-4304)は、海上自衛隊の保有する多用途支援艦で、ひうち型多用途支援艦の4番艦。諸外国海軍の 航洋曳船(オーシャンタグ)に相当する。
本記事は、本艦の艦暦について主に取り扱っているため、性能や装備等の概要についてはひうち型多用途支援艦を参照されたい。
概要
[編集]この艦級における艦名は灘の名前に由来しており、「げんかい」は玄海灘に由来する。
武装として、艦橋上両舷に12.7mm機関銃用銃架が設置されている。なお、12.7mm機関銃は搭載火器扱いであり、常時銃架に設置されているわけではなく、必要に応じて設置される。
ひうち型は前期建造艦と後期建造艦で装備が異なるが、「げんかい」は後期建造艦であるため、外洋行動時の運用性・居住性向上のための減揺タンクと、潜水艦に対する訓練支援用に水中通話機が装備されている。
艦歴
[編集]「げんかい」は、中期防衛力整備計画に基づく平成17年度計画980トン型多用途支援艦4304号艦として、ユニバーサル造船京浜事業所で2006年(平成18年)11月7日に起工され、2007年(平成19年)5月24日に進水、2008年(平成20年)2月20日に就役し、呉地方隊隷下の呉警備隊佐伯基地分遣隊に編入された。
2014年(平成26年)2月7日、平成25年度日米共同統合防災訓練に参加[1]。
2016年(平成28年)2月16日午後5時30分頃、種子島東北東85kmを太平洋から東シナ海に向け西に航行する中国海軍旅滬型駆逐艦「哈爾浜」、江凱Ⅱ級フリゲート「煙台」、東調級情報収集艦「天狼星」、福池級補給艦「洪澤湖」を、第5航空群所属のP-3C及び護衛艦「とね」と共に発見し情報収集・警戒監視を行った[2]。その後4隻は大隅海峡を西に進んでいる。
2018年(平成30年)7月11日、平成30年7月豪雨による災害派遣をうけ、弓削島(愛媛県上島町)で給水活動を行った[3]。
ギャラリー
[編集]-
姫路港にて
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本艦の特徴である艦尾のスロープ
参考文献
[編集]- 石橋孝夫『海上自衛隊全艦船 1952-2002』(並木書房、2002年)
脚注
[編集]- ^ “平成25年度日米共同統合防災訓練の実施について” (pdf). 統合幕僚監部 (2014年1月24日). 2018年8月23日閲覧。
- ^ “中国海軍艦艇の動向について” (pdf). 統合幕僚監部 (2016年2月17日). 2018年8月23日閲覧。
- ^ “無題”. 海上自衛隊 (2018年7月12日). 2018年8月23日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 海鷲の末裔「多用途支援艦 ひうち型」
- J-NAVY World 「多用途支援艦 ひうち型」 - 前期建造艦と後期建造艦との違いを確認できる。