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厚沢部町

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あっさぶちょう ウィキデータを編集
厚沢部町
館城跡の桜

厚沢部町旗

厚沢部町章
1968年昭和43年)3月30日制定 1968年昭和43年)3月30日制定
日本の旗 日本
地方 北海道地方
都道府県 北海道檜山振興局
檜山郡
市町村コード 01363-3
法人番号 1000020013633 ウィキデータを編集
面積 460.58km2
総人口 3,290[編集]
住民基本台帳人口、2024年10月31日)
人口密度 7.14人/km2
隣接自治体 北斗市
檜山郡上ノ国町江差町
爾志郡乙部町二海郡八雲町
茅部郡森町上磯郡木古内町
町の木 クロマツ
町の花 ツツジ
厚沢部町役場
町長 佐藤正秀
所在地 043-1113
北海道檜山郡厚沢部町新町207
北緯41度55分15秒 東経140度13分32秒 / 北緯41.92086度 東経140.22547度 / 41.92086; 140.22547座標: 北緯41度55分15秒 東経140度13分32秒 / 北緯41.92086度 東経140.22547度 / 41.92086; 140.22547
外部リンク 公式ウェブサイト

厚沢部町位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町・村

ウィキプロジェクト
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鶉川上流部、天然記念物「鶉川ゴヨウマツ自生北限地帯」の下流側

厚沢部町(あっさぶちょう)は、北海道南西部、檜山振興局南東部にある農林業を主幹産業とする町である。檜山郡に属する。地名の由来はアイヌ語であるが、「アッ・サム(楡皮・のそば)」「ハチャム(桜鳥)」といった諸説がある。

地理

檜山管内南東部に位置。北に八雲町・森町、南に上ノ国町・木古内町、西に乙部町・江差町、東に北斗市と境界を有する。面積の約8割を山林が占める。

  • 山: 太鼓山、二つ山
  • 河川: 厚沢部川、安野呂川、鶉川、館川
  • 湖沼:

隣接している自治体

人口

厚沢部町と全国の年齢別人口分布(2005年) 厚沢部町の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 厚沢部町
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
厚沢部町(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 8,039人
1975年(昭和50年) 7,379人
1980年(昭和55年) 6,862人
1985年(昭和60年) 6,330人
1990年(平成2年) 5,755人
1995年(平成7年) 5,385人
2000年(平成12年) 5,105人
2005年(平成17年) 4,775人
2010年(平成22年) 4,414人
2015年(平成27年) 4,049人
2020年(令和2年) 3,592人
総務省統計局 国勢調査より

消滅集落

2015年国勢調査によれば、以下の集落は調査時点で人口0人の消滅集落となっている[1]

  • 厚沢部町 - 字須賀、字峠下、字上の山

気候

ケッペンの気候区分によると、厚沢部町は亜寒帯湿潤気候または湿潤大陸性気候(Dfb)に属する。寒暖の差が大きく気温の年較差、日較差が大きい顕著な大陸性気候である。降雪量が多く、周辺の自治体と同様に特別豪雪地帯に指定されている。冬季は-20℃前後の気温が観測されることが珍しくない。

鶉(1991年 - 2020年)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 9.5
(49.1)
15.6
(60.1)
19.5
(67.1)
24.9
(76.8)
28.8
(83.8)
33.0
(91.4)
34.5
(94.1)
35.0
(95)
33.8
(92.8)
25.1
(77.2)
21.6
(70.9)
15.0
(59)
35.0
(95)
平均最高気温 °C°F 0.2
(32.4)
1.0
(33.8)
4.8
(40.6)
11.3
(52.3)
16.8
(62.2)
20.7
(69.3)
24.1
(75.4)
25.8
(78.4)
22.7
(72.9)
16.5
(61.7)
9.1
(48.4)
2.4
(36.3)
13.0
(55.4)
日平均気温 °C°F −3.7
(25.3)
−3.0
(26.6)
0.5
(32.9)
6.0
(42.8)
11.4
(52.5)
15.8
(60.4)
19.8
(67.6)
21.2
(70.2)
17.1
(62.8)
10.5
(50.9)
4.5
(40.1)
−1.3
(29.7)
8.2
(46.8)
平均最低気温 °C°F −8.7
(16.3)
−8.2
(17.2)
−4.6
(23.7)
0.4
(32.7)
6.0
(42.8)
11.2
(52.2)
16.2
(61.2)
17.0
(62.6)
11.7
(53.1)
4.7
(40.5)
−0.1
(31.8)
−5.3
(22.5)
3.3
(37.9)
最低気温記録 °C°F −24.8
(−12.6)
−23.1
(−9.6)
−20.2
(−4.4)
−11.8
(10.8)
−3.1
(26.4)
2.0
(35.6)
6.6
(43.9)
6.8
(44.2)
−0.2
(31.6)
−4.3
(24.3)
−12.8
(9)
−19.5
(−3.1)
−24.8
(−12.6)
降水量 mm (inch) 91.3
(3.594)
73.2
(2.882)
72.0
(2.835)
80.9
(3.185)
103.5
(4.075)
86.2
(3.394)
143.7
(5.657)
186.5
(7.343)
149.7
(5.894)
122.1
(4.807)
131.3
(5.169)
112.7
(4.437)
1,357.8
(53.457)
降雪量 cm (inch) 175
(68.9)
146
(57.5)
100
(39.4)
10
(3.9)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
27
(10.6)
135
(53.1)
586
(230.7)
平均降水日数 (≥1.0 mm) 19.1 16.1 13.6 10.9 11.1 9.2 11.7 10.7 12.1 13.6 17.1 20.0 165.2
平均月間日照時間 42.9 55.3 117.6 166.5 174.1 152.1 116.7 139.5 153.1 140.5 74.1 36.2 1,373.3
出典1:Japan Meteorological Agency
出典2:気象庁[2]

沿革・歴史

古くは松前藩の所領。1678年延宝6年)同藩のヒバ(ヒノキアスナロ)山開放により、この伐採のため本州から杣夫(そまふ)が渡来した。農業を副業として定着し、各河川流域の開墾が始められた。

  • 1869年明治2年)榎本武揚率いる旧幕府脱走軍が松前藩の居城、福山城を攻略したため、松前藩主らは築城途上の館城(現在の厚沢部町城丘)に避難したが、追撃してきた旧幕府軍の攻撃で落城。藩主らは海路対岸の津軽半島に避難した。官軍の攻撃で旧幕府軍が箱館・五稜郭で降伏し、松前の所領回復後も松前藩は館城を拠点として「館藩」と名乗り、1871年(明治4年)の廃藩置県の際には青森県に属した。
  • 1872年(明治5年)北海道開拓使の管轄となり、1876年(明治9年)俄虫村戸長役場を設置。
  • 1906年(明治39年)4月に二級町村制を施行し、村名を厚沢部村とした。
  • 1960年昭和35年)字名地番改正、1963年(昭和38年)3月に町政施行し現在に至る。
  • 1970年(昭和45年)5月12日 - 航空自衛隊の戦闘機 F-104Jが町内の山林に墜落。乗員1人が死亡[3]

姉妹都市・提携都市

なし

経済

基幹産業は農業林業

立地企業

札幌酒精工業厚沢部工場

農協

金融機関

郵便局

  • 厚沢部郵便局(集配局):市街地・鶉・木間内地区
  • 館郵便局(集配局):館町・富里地区
  • 鶉郵便局

宅配便

公共機関

警察

消防

教育

  • 中学校
    • 厚沢部
  • 小学校
    • 厚沢部、鶉、館

交通

道の駅あっさぶ

鉄道

2019年(令和元年)現在、町内に鉄道は存在しないが、現在工事中の北海道新幹線新函館北斗 - 札幌間開業時には渡島トンネルが町内を経由する予定である。鉄道を利用する場合の最寄り駅は、JR北海道函館本線八雲駅、あるいは北海道新幹線新函館北斗駅など。

道路

バス

タクシー

  • 檜山圏エリアに属する

タクシー会社

  • 俄虫タクシー

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

鶉川のゴヨウマツ
佐市のケヤキ

文化財

史跡

天然記念物

厚沢部町指定無形民俗文化財

  • 安野呂鹿子舞 - 滝野鹿子舞保存会
  • 上俄虫鹿子舞 - 上里獅子舞保存会
  • 土橋鹿子舞 - 富栄鹿子舞保存会
  • 当路鹿子舞 - 当路鹿子舞保存会

名所

温泉

  • うずら温泉:国道227号から1.5kmの田園地帯にあり、研修施設として研修室・宿泊施設・食事等が完備(有料)。入浴料400円。休館は月曜日。
  • 館町いこいの家:北海道道29号上磯厚沢部線沿い館町市街地から約1kmにあり、地域住民の憩いの場として親しまれている。入浴料370円。休館は金曜日。
  • 俄虫温泉:北海道道67号八雲厚沢部線沿い厚沢部市街地からは約1.2kmの所にあり、日本庭園を配した露天風呂が自慢。入浴料400円。

その他

毎年の夏まつりに商工会青年部によって、直径1 - 2m以上のメークインコロッケを作っていて、メートル級の巨大コロッケを作ることになった先駆けである。2022年7月23日にはその夏まつりにおいて重量279kg、約1300人分のコロッケが作られ「最大のコロッケ」としてギネス世界記録に認定された[4]

地名については、全国的に厚沢部の読みをあつさわべと読む人が多いため難読地名の一つに取り上げられる。

特産品等

脚注

  1. ^ 総務省統計局統計調査部国勢統計課平成27年国勢調査小地域集計01北海道《年齢(5歳階級),男女別人口,総年齢及び平均年齢(外国人-特掲)-町丁・字等》』(CSV)(レポート)総務省、2017年1月27日https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files/data?fileid=000007841019&rcount=12017年5月20日閲覧 ※条町区分地の一部に0人の地域がある場合でも他の同一区分地で人口がある場合は除いた。
  2. ^ 鶉 過去の気象データ検索”. 気象庁. 2024年3月29日閲覧。
  3. ^ 山腹に墜落 不明の自衛隊機発見『朝日新聞』昭和45年(1970年)5月15日朝刊、12版、22面
  4. ^ “厚沢部コロッケ ギネス認定 重さ279キロ 1300人で完食” (北海道新聞社). 北海道新聞: p. 26. (2022年7月24日) 

関連項目

外部リンク