地獄先生ぬ〜べ〜の登場人物
表示
地獄先生ぬ〜べ〜の登場人物(じごくせんせいぬ〜べ〜のとうじょうじんぶつ)は、原作:真倉翔、作画:岡野剛の漫画作品及びそれを原作としたアニメ『地獄先生ぬ〜べ〜』に登場する架空の人物の一覧。
「声」は特記のない限りアニメ版における担当声優。
5年3組(ぬ〜べ〜クラス)
→「鵺野鳴介」を参照
レギュラーキャラクター
- 立野 広(たての ひろし)
- 声 - 藤田淑子
- サッカー部に所属する活発な少年で、攻撃型のポジションである。アニメ版では、FW(センターフォワード)である。サッカーはかなり巧く、5年3組のムードメーカー。読み切り・アニメでは在学生だが、一話からの転入生だった。悪霊に憑かれたところをぬ〜べ〜によって助けられる。正義感が強く咄嗟の判断力や行動力には長けている。基本的に勢い任せに突っ走る猪突猛進タイプで向こう見ず。バスやクレーンなど乗り物の運転もできるほど運動神経がいい。卓球などの細かなスポーツが不得意。記憶力に乏しいため、勉強は苦手。テストにおいては0点連続100回を達成したりと並外れた落第生レベルで、克也、まことと共に30点未満グレート三人衆と開き直っている他、クラスメート曰く「時々足し算すらも間違える」。当然のようにサッカーのルールを完全に言えるあたり、単に苦手意識を植え付けているだけ。母親は小さい頃に他界し(現在は幼稚園児に転生)、トラック運転手の父と二人暮らし。同じサッカー部所属の風間守とは「攻めの広、守りの風間」でチームの要となっている。
- 高校生にも果敢に立ち向かったり、恐いもの知らずな反面、花子さんをみたトラウマで夜一人でトイレに行けない。命名は「ど根性ガエル」のひろしから。7年後はプロのJリーガーとなり、地元チームの「童守アディオス」に入団決定。身長145cm、体重38kg、O型、1985年7月29日生
- 稲葉 郷子(いなば きょうこ)
- 声 - 笠原留美
- ツインテールの髪型がトレードマークで、スラッとした体格が自慢の美少女(自称)。本作品のヒロインの一人。事ある毎に美樹に「エグレ胸」等と称される。貧乳が悩み。面倒見が良く道義を貫く、恐るべき暴力癖の持ち主。ぬ〜べ〜クラスの中では霊感が強いほうで、軽々と腕立て100回をこなす怪力で、広曰く足が速い。手先は並外れて不器用で、とんでもない編み物や料理を披露、5年3組で唯一のカナヅチである。得意科目は体育と理科で、意外と機械関係には強い理系タイプ。ぬ〜べ〜とは童守小赴任以前からの顔見知りで、5年3組では最も付き合いが古い。幼き頃ぬ〜べ〜に狐憑きを治してもらって以来、彼に全幅の信頼を抱いている。ファーストキス(?)の相手がぬ〜べ〜だったり、前世ではぬ〜べ〜と恋人同士だったりと、彼が特別な存在であることは本人も認識している様子。
- 髪型が月野うさぎに類似している[1]。命名は『ど根性ガエル』の京子、苗字は作画家(岡野剛)の高校のクラスメイトに由来する(文庫版参照)。生徒たちの中では一番主演作が多いが、それゆえ怪我や事故に頻繁に遭遇している。将来の希望はキャビンアテンダントであり、語学系の大学に進学し、着実にその一歩を踏み出している。身長146cm、体重36kg、A型、1985年12月9日生
- 細川 美樹(ほそかわ みき)
- 声 - 冨永み〜な
- 父・細川忠と母・細川美加の長女にして一人娘。小学生離れした抜群の巨乳のナイスバディーのプロポーションを売りとする美少女(自称)で、郷子の親友で口癖は「アンビリーバボー」。郷子にホルスタインと称される。噂話や占いが大好きでイタズラ癖が強く、常に騒ぎの火種になっている。本当は情が移りやすく、友達思いなので、決して憎まれない得な性格。かなりの物知りで国語が得意科目。基本的には勉強嫌いで、算数は大の苦手。凄まじい食欲を秘めているようで、正月に物凄い量の餅(69個)を食べて病院に運ばれた。霊能の知識にも明るく、ぬ〜べ〜がやっていた作中での妖怪解説役を行った。霊感自体も強く、ろくろ首のように首を自在に伸ばす特技(首のみの不完全な幽体離脱)を持っている。それ以降、主にギャグ担当を担い、女性キャラクターの中では一番顔が崩れやすい。
- 作者をして「黙って笑っていれば美少女」とまで言わしめられたほどであるが、その気ままな性格で同性の支持が高かった。当時、このような少女漫画的性格を持ったキャラクターは少年誌では非常に珍しく、それも同性に強い支持を得た理由であった。多感なのか、一時期広に惚れかかった。当初は晶との絡みが多かったが、作中で克也の告白を受け、以後は彼とよく絡む。命名は『デビルマン』の牧村美樹と、女優細川ふみえから。将来の夢はお色気女優(?)。最終的には、バストは100を突破し、高校時代に克也を振り、広・郷子と交友を続けている。身長146cm、体重39kg、B型、1985年4月7日生
- 木村 克也(きむら かつや)
- 声 - 田中一成
- 長身の少年で、広らの友人。いつも帽子を被っている。自分に対する嫌悪感が強く、元々はクラスから浮いた存在で不良じみていたが、後にぬ〜べ〜の教育や広たちの友情の中で、責任感の強い性格に更生した。成績は良くなく、30点未満グレート三人衆の一人。家は団地暮らしで、両親は共働き。料理は得意で、家庭科も得意科目。同じ童守小の2年に妹(愛美)が在籍しており、彼女の面倒は小さい頃から見てきた。妹を誰よりも溺愛している。
- 性格は、一見クールだが実は煩悩の塊であり、美女や胸の大きい女性には見境なく飛びつく。美樹のプロポーションに魅惑され、彼女が好き。美樹の性格上、完全に尻に敷かれ、犬扱いされる。趣味はバス釣り。最終的には浪人時代で終わっているが、パラレルワールドでは航空自衛隊のエースパイロットとして活躍している。身長156cm、体重46kg、AB型、1985年5月28日生
- 栗田 まこと(くりた-)
- 声 - 浦和めぐみ
- クラス一子供じみた性格で、背もかなり低いために小学校低学年と間違われる。特撮ヒーローが好きで、特にカクカクレンジャー(当時放映していた忍者戦隊カクレンジャーのパロディ)のファン。小動物を愛する心優しき少年で、大の臆病だが、心の底には強い勇気と正義感、そして優しさを持っている。語尾に「なのら」とつける。
- 忘れ物の数がクラスでダントツのトップであることもあってか、30点未満グレート三人衆の一人(ただし、篠崎愛を追って私立中学を目指して大きく成績を伸ばしたり、18歳前後というかなり若さで弁護士になるなど、潜在能力はかなりのものである)。体形の都合上、鉄棒などの運動は苦手だが、卓球などの細かいスポーツは得意。手先は器用で、工作、ゲームが得意なほか、書道家としての才能も持っている(全国コンクールで銀賞を獲得)。将来の夢は弁護士で、7年後、八頭身の立派な青年弁護士に成長している。名前は「まことちゃん」の主人公・沢田まことから取ったもの。身長118cm、体重28kg、A型。1986年3月12日生
準レギュラーキャラクター
- 中島 法子(なかじま のりこ)
- 声 - 豊嶋真千子
- 愛称のろちゃん。引っ込み思案でおっとりとし、穏和で優しい性格。目立たないが、頭が良く器量よしな少女。読書と小動物が大好き。脇役でいじめられっ子→準レギュラーキャラ。アップで描かれた時には、後ろで美樹に「のろちゃんのくせに」と言われている。性格が少し大人し過ぎたためか作者に遊ばれ、清純な見かけと裏腹な行動(いちおう行動心理の裏づけはある)もかなり多く見られ、二重人格気味な性格に。美樹ほどではないがグラマーな体格のためか、お色気シーンでよく脱がされている。
- 運動は大の苦手で、特に走ることにかけては長距離、短距離問わず遅い。物覚えがいいと自称する割には、意外と忘れっぽい。機械音痴らしい。静や郷子とも仲がよい。地元商社で課長を務める父親と温厚な母親、作中で生まれた弟の4人家族。作中で、亀山君(5組の男子)と出会ったが、その後は一切不明。将来は看護師として活躍し、ややぽっちゃり体型の楚々たる女性に(パラレルワールドでは、漫画版は売れっ子AV女優(美樹のウソ)に、アニメ版は、セクシーアイドル女優になっていた)。彼女の名字は元々「中嶋(なかしま)」だった。身長144cm、体重36kg、O型、1985年8月26日生
- 白戸 秀一(しらと しゅういち)
- 声 - 金丸淳一
- 高級レストランオーナーの御曹司。ブランドものの服や高級ペット、家柄を自慢する高慢な性格。当初は、給食を食べずに捨てる、新品同様の電化製品をすぐに捨てるなどの軽率な行動を繰り返していた(ある悪霊に取り憑かれたことがきっかけで、後に給食は食べるようになった)。その一方でUFOやUMAといった超常現象や恐竜、ラピュタなどに果てしないロマンを抱くなど、夢を一途に追い求める童心的な一面も持つ。また、動物愛好家であり、血統書つきの猫や珍しい爬虫類など色々な動物を飼っている。髪の毛をいじる癖がある。レギュラーの広たちとはあまり気が合わず行動を別にすることが多かったため、作者をして脇役呼ばわりされているが、5年3組では晶と並ぶ美少年なので女性読者ファンは多かったらしく、作中でもクラスの女子にかなりモテている。それが高じてか、将来はプレイボーイとなったようだが、具体的な姿は描かれていない。アニメではかなり目立っており、2作品主演作を持つ。身長146cm、体重37kg、AB型。1985年10月15日生
- 山口 晶(やまぐち あきら)
- 声 - 柳沢三千代
- 発明、絵画を得意とする努力家の少年。普段は眼鏡を掛けている。一度臨死状態に陥った事がある。普段は大人しく真面目だが、反面、自己に酔ってエスカレートした時のギャップは凄まじく、自己顕示欲が異様に強い。家は山口歯科という歯科医で、教育ママの母親と、圭介という弟がいる。命名は「デビルマン」の不動明からで、当初は美樹とカップリングする予定だったという(広と郷子同様、読切からペアで出演しており、本編でも第2話の主役を務めている)が、目立たない性格ゆえにその役割は克也に代わられた。さらに、法子の人気上昇などと相俟って群集場面にもほとんど描かれないほど、出番はめっきり減った。美少年ながら平凡な性格ゆえ扱いにくかったため、連載中盤からマッドサイエンティストを思わせる極端すぎるほどの二面性を持ちキャラを立たせたが、それが徒になって女性読者ファンを失う形となった。また、自然消滅した美樹以後の異性との交友関係は全く触れられていないが、法子と仲良くしている描写がある。将来はT大の理工学部に進学し、「晶天才28号」という人が乗れるぐらいの大型ロボットを開発する。原作では晶のルビはなぜかいつもカタカナ表記。アニメでは非常に扱いが悪く、主演作はわずか1つのみで、一部の脇役よりも目立っていない。身長145cm、体重34kg、A型。1986年2月7日生
- 金田 勝(かねだ まさる)
- 声 - 松尾銀三
- 5年3組。クラスのいじめっ子で、正義感を振るう広を目の敵にしていたが、妖怪騒動の中で打ち解け悪友となる。後に露骨ないじめもきっぱりやめ、頼れるガキ大将に更生した。成実と修二という二人の子分がいる。
- 「生き物が大好き」と自称しているが、度々餌のやり忘れなどで生き物を殺してしまい、死体をぞんざいに扱っていたため、それが原因で妖怪騒動になった事もある。
- 同じクラスの木下あゆみと出会ってからは今まで読まなかった本を読むようになり、彼女に対しても親身になる。クラスでは唯一、彼女が陽神の術の使い手であることを知っている。当初は漫画の活字すら読み飛ばすほどではあったが、何故か頭はそれほど悪くはなく、読書の面白さを知ってからは勉強にも興味を持てるようになったようである。また、原作ではクラスメイトに「金田」「金田君」と呼ばれていたが、アニメでは「勝」「勝君」などと呼ばれており、クラスメイトとは原作以上に仲が良い。劇場版2作目では主演も果たしている。将来は語られていないが、あゆみと子分2人とは交友を続けているようである。弟が1人いる。身長154cm、体重55kg、O型、1985年8月10日生
- 菊池 静(きくち しずか)
- 声 - 宇和川恵美
- 法子の親友で、艶やかな黒髪が特徴の小柄な少女。マンション暮らしで猫を飼っている。当初は、髪型のためにぬ〜べ〜によく市松人形と間違えられていた。正義感が強く、言いたいことはズケズケと言う。些細なことですぐ告げ口をする癖ゆえ周囲からチクリ魔と呼ばれる反面、自分は自分で勝手な行いをしていたために、妖怪三尸によってしっぺ返しを食らった。
- 原作読み切り時から登場したが、主演作はわずか1回のみ。後に法子の人気が出たため、置いてけぼりにされた感があるものの、法子と一緒にいることが多かったので出番も多少増えた。将来の夢は警察官で、7年後には実現して美樹に次ぐプロポーションを持つグラマラスな女性になっている。アニメでもさほど登場しないが、原作よりは扱いが良い。フルネームが存在するため、アニメスタッフがレギュラーキャラクターと勘違いした。劇場版3作目では法子と共にレギュラー出演を果たした。身長138cm、体重30kg、A型、1986年2月13日生
- 木下 あゆみ(きのした -)
- 5年3組の眼鏡少女。読書が大好きで、運動が苦手。実は病気のために長期入院しており、学校に通っているのはぬ〜べ〜に教わった陽神(ようしん)の術による分身(他のクラスメートには隠している)。ぬ〜べ〜のものに比べると技術が不完全なため、水がかかると溶ける。前述の理由から大人しく振る舞っているが、本来の性格はかなりの目立ちたがりでオタク気質もあるようで、コスプレ姿の「陽神仮面X」と名乗ってヒロイン気取りの活躍をした(殺人犯から広たちを救出した)。
- 陽神の術を使用することを知っているのはクラスメートでは金田だけであり、その金田に学校に行く勇気を与えてもらってから、以後は長い付き合いとなる。病弱も克服しており、自分の五体で登山もこなせる。アニメでは群集場面には登場するものの一言も喋らないその他大勢の扱いであったが、第37話でセリフは無かったもののちゃんとした場面で登場した。そのため設定資料が残されている。身長142cm、体重34kg、B型、1985年5月6日生
その他脇役
- 山田英司
- 声 - 土門仁
- クラスでも真面目な男子。美樹を嫌っていた。その他大勢の脇役で、原作には山田君としか登場しないが、アニメでフルネームが判明する。
- 佐藤よしえ
- 声 - 大本眞基子
- アニメで幾度か出演する脇役の女の子で、お団子頭とシュシュが特徴で、アニメでは少しだけ目立つシーンはある。原作に彼女のモデルらしき人物は描かれている。
- 橋本太
- 声 - 中友子
- やや肥満体の少年。不潔極まりなく、女子のたて笛を舐めるなど行動も変態的。
- 堀江清
- 声 - 井上隆之
- 至って普通の少年。まさえが好きな相手である。
- 上野まさえ
- 声 - 宇和川恵美
- 眼鏡をかけた大人しい少女。清のことが好き。脇役だが幾度か登場する。
- 大滝茜
- 声 - 大本眞基子 / 宇和川恵美
- アニメに登場した脇役の少女。ショートカットが特徴で、郷子や美樹らと仲がいい。原作にもプロトタイプとなった少女が脇役として頻繁に登場しており、文庫版表紙にも登場するが、原作での設定が不確定のままだったためか、髪の色、目付き、性格が異なる。
- 関谷優
- 声 - 南民恵
- アニメと原作に登場する脇役の少女。内分けショートカットの刈り上げ髪。気は強めで、法子を苛めていた金田を追い返した1人。
- 成実、修二
- 声 - 私市淳、幸野善之
- 金田の子分。オネエ口調が成実、関西弁が修二。「劇場版地獄先生ぬ〜べ〜」にも登場した。
※なお、山田英司以下クラスメート7人のフルネームはアニメから判明する設定である。
劇場版オリジナルキャラクター
- 飯島 久美子(いいじま くみこ)
- 声 - 緒方恵美(劇場版)
- 「劇場版地獄先生ぬ〜べ〜」第1作に登場する。絵を描くのが上手な女の子。観察力が鋭いが、それゆえ他人に気を遣いすぎて自己の主張が億劫になっていた。天狗騒動の末、郷子に勇気を教えてもらってからは、正しいことと間違っていることをしっかりと主張できる少女になる。なお、原作では元々、法子が主演となる予定であったため、性格が若干、法子と似ている。ぬ〜べ〜クラスでは珍しくぬ〜べ〜のことを「先生」と呼び、「ぬ〜べ〜」「鵺野先生」と呼ぶことはなかった。第3作ではエンディングの背景に、潤と一緒に登場している。
- 加々美 潤(かがみ じゅん)
- 声 - 柏倉つとむ(劇場版2)
- 「劇場版地獄先生ぬ〜べ〜」第2作に登場する内気な少年。表向きは常におどおどした臆病さを呈していたが、その裏はサーカス団のピエロとして活躍しているほど明るい性質。そのため、華奢な見かけに反し、超人的な運動神経を持つ。親の仕事の都合で転校が続いており、そのため友達を作るチャンスを得ることができず、いつもそれを親の転校のせいだと決めつけていた。本当の原因は、鬱屈としていた自分自身の心の問題であったと気付かされ、ピエロ騒動を経て、友達を作る勇気を手に入れるようになる。第3作ではエンディングの背景に登場するキャラクターとして久美子と一緒に登場している。
アニメ未登場人物
- 小林 由香(こばやし ゆか)
- 作中に登場した転校生。かなりの天の邪鬼であったが更生。粗暴な一面が数多いが、女らしいところもある。レギュラー化することはなく、脇役のままだった。郷子や美樹など他の女子たちと並んで事件に巻き込まれる、最終回間際の結婚式で女子たちと並んで描かれるなど、他の脇役より出番はあった。
- 松井さん
- 松井秀喜選手そっくりの顔をした女子生徒。作者がギャグで描いたと思われる。脇役の中では、扱いがかなりいい方である。心は純情らしく、フリルの付いた服やリボンなどを好むが、女子からすら遠慮がちな評価しかもらえない。自分のアクセサリーをクラスメイトに見せていた際に美樹に「ハエのたかったウ○コみたい」と言われたことがある。笑い方は「グフフ…」。
童守小学校関連
生徒
- 木村 愛美(きむら まなみ)
- 声 - 鈴木富子
- 克也の妹で小学校2年生。両親が共働きのため、兄の克也にずっと面倒を見て貰っている。「お兄ちゃんは世界一」と、彼を心から慕っている。
- 山口 圭介(やまぐち けいすけ)
- 晶の弟で小学1年生。晶と似た顔をしている。作者曰く、晶と同じ姓名表記が左右対称らしい。
- 篠崎 愛(しのざき あい)
- 声 - 及川ひとみ
- 6年生。有名財閥の令嬢であり、バイオリンの腕は超一流。他にも、英語ほか三ヶ国語を喋れる童守小きっての才女で、容姿端麗、頭脳明晰。だが、本人は周囲から向けられる期待に対するプレッシャーや特別扱いされ友達を作れない現状に嫌気を覚え、自分は一般人ということを誇示するために万引き行為を繰り返していた。それゆえ自分を特別視せず、普通の友人として接してくれるまことに特別な想いを抱くようになる。名前はまこととのカップリングで『愛と誠』から(彼女とまことが主演の回にて、和尚がこのネタを使っている)。作中では積極的なアプローチとは裏腹にまことの方は全くの朴念仁であったが、後に彼女を追って難関の私立中学を目指している。原作やアニメでは殆ど出番がなかったが、PSゲーム(後述)のキャラクターとして登場しており、それによると歴史、文化にも造詣が深いほか、まことの影響で彼の趣味(ヒーロー特撮鑑賞)に合わせている所などが分かる。「さらにそれからの地獄先生ぬ〜べ〜」では、プロのバイオリニストとなって青年弁護士に成長したまこととツーショットで登場している。なお、TVアニメには執事らしきばあや「ユキさん」が登場する。150cm、41kg、A型、1984年4月30日生。
- 風間 守(かざま まもる)
- 声 - まるたまり
- 5年2組の男子生徒で、広の親友で、同じくサッカー部に所属。ポジションは原作ではDF、アニメではGK。広とは攻めと守りでチームの要となっているゴールデンコンビ。甘いマスクをしており、女生徒たちの羨望の的となっている。初めて登場した際には妖怪に取り憑かれていた。ぬ〜べ〜のことを律子よりも理解し、信頼していた。守という名前はアニメで判明する。
- 北村 薫(きたむら かおる)
- 童守小5年6組に転校してきた少年。サッカーに関して素晴らしい腕の持ち主だが、練習中で親友を事故に遭わせてしまってから、サッカーからは足を洗い、殻に閉じこもっていた。ぬ〜べ〜による「妖怪セラピー」を受け、また積極的な広に触発され、元通りに復帰する。「それからの地獄先生ぬ〜べ〜」によると6年に進級してから広と風間の3人で童守小サッカー部を支えているとのこと。モデルは新世紀エヴァンゲリオンの渚カヲル。
- 鮎原 みどり(あゆはら みどり)
- 童守小6年1組の女の子。自分は霊が見えると吹聴して、友人の気を惹こうとしていた。修行の成果で、本当に霊が見られるようになるが、その能力が仇となって危険を招くことに。その後、ぬ〜べ〜によって元通りになった。他にお菓子作りの才能も持っている。名前の由来は『アタックNo.1』から。
- 沙知代
- 童守小6年2組の女の子。親友の尾崎信子に先立たれてしまい、悲しみの余りにゴーレムの秘法を使って、彼女を蘇生しようと目論むが、彼女自身も襲われることに。ぬ〜べ〜によって助けられ、本気で彼女の冥福を祈るようになる。名前の元ネタは野村沙知代夫人と落合信子夫人。
- 村田正和
- 童守小5年2組の男子生徒で、律子先生の教え子。幼少の頃、家が火事にあったせいで強迫性障害に陥り、「アライグマ」と揶揄されるほどの潔癖症になる。妖怪小豆洗いのセラピーが成功し克服。名前の由来は田村正和。
- 古田豪
- 童守小5年4組の男子生徒。父親は大学で気象学を研究、降雨実験に情熱を燃やしていた。実は妖怪雨ふらしの先祖返りでもあり、その霊力はぬ〜べ〜が普通に察知できるほど、強いものであった。
- 緑川詩織
- 帯電体質という特異体質を持った田園調布のお嬢様。ぬ〜べ〜に体質を改善してもらうため、童守小に転入して来る。
- 新島兼太
- 大自然の中で育てられたために、空を飛ぶことが出来る不思議な少年。大商社の社長、木所太一の養子として引き取られたが、彼が無理に人間社会を教えたため、一時的に空を飛べなくなってしまう。
- 鈴木蘭太郎
- 9巻で初登場した3年の男子生徒。父親を交通事故で失い、あの世回線と呼ばれる電話を使って父親と交信しようとしていた。その後も何度か脇役として登場する。名前の元ネタは鈴木蘭々から。
- 亀山
- 童守小5年5組の男子生徒。図書委員に所属している。法子に想いを抱いており、思い切って彼女を誘おうとするも、彼女自身は何とも思っていなかったためにふられる。法子が精霊パウチにとりつかれると、相手の気持ちを察したのか、途端に急接近する。結局、あと少しの所でパウチはぬ〜べ〜に除霊されたことで、二人の想いはうやむやになった。翌日に図書室で再会し、いいムードにはなるも、その後の進展は一切描かれていない。
職員
- 高橋 律子(たかはし りつこ)
- 声 - 根谷美智子
- 5年2組の担任教師で、美人でナイスバディー。童守小のマドンナであり、ぬ〜べ〜が当初惚れていた相手。ロングヘアーで容姿はぬ〜べ〜の恩師であった美奈子と瓜二つ。しかし、その美奈子とは違い大の怖がりで霊関係は全く弱く、ぬ〜べ〜のホラー談義によく悲鳴をあげている。だが教育者としての責任感はぬ〜べ〜にも負けず、教え子を守るために自分の身を省みず妖怪に立ち向かう強さも持つ。そんなこともあってか、彼女が一人で除霊を成功させたこともあったり、一部の妖怪(玉藻やゆきめ、小豆洗い等)を目撃してもパニックになることはなかったりする。当初は、幽霊や妖怪、怖い話ばかりするぬ〜べ〜をかなり嫌っていたが、生徒を救うために自分の命を懸けて妖怪と戦う彼の力強い姿を見て好意を抱くようになり、告白するが振られる(そのとき、ぬ~べ~はゆきめを愛しているという自分の気持ちを自覚していた)。重傷を負った彼女を助けるために美奈子が合体し、霊能力教師「律奈子先生」となったこともある。名前は原作のアシスタントからで、「リツコ先生」という表記は彼女のこだわりらしい。アニメではピアノの腕も披露しており、良家のお嬢様育ちのような雰囲気を持っている。「さらにその後の地獄先生ぬ〜べ〜」でも童守小にて教鞭を執っており、髪型をショートヘアーに変えていた。左手の薬指の指輪から婚約(または結婚)していたことが判明する。身長165cm、体重49kg、A型、B97W60H92、10月2日生。
- 校長
- 声 - 松尾銀三
- 通称、かまぼこひげがトレードマーク。ぬ〜べ〜と仲がよく、よく飲みに行ったり喧嘩したりする。人脈は非常に広く、ぬ〜べ〜にあちこちから霊能関係の依頼を持ってきたりもする。金銭の貸し借りにはうるさいが、ぬ〜べ〜が九州へ引っ越す日、餞別として貸していた100円を譲った。更にその後の地獄先生ぬ〜べ〜では定年退職し、カラオケ三昧、悠々自適の毎日を送っている。
- 石川
- 声 - 幸野善之
- ぬ〜べ〜と仲のよい先生で、おそらく5年4組の担任教師。髭や体毛が濃く、いつも教員用ジャージを着ている。独身貴族なのかキャバクラ等に通いつめているらしく、ジャージのポケットに店のチラシらしき物が大量に入っていたことがある(ぬ〜べ〜が1度ジャージを忘れ、彼のジャージを借りて鉄棒を行ったためにこの大量のチラシが飛び、それを見つけた生徒たちから軽蔑された)。不潔極まりない生活がたたったのか、インキンを患っている。自分のタバコを盗んだ克也に愛の鞭を振るうなど、きちんと良識を持った教師でもある(しかし、その後、ぬ〜べ〜と共に酔った勢いで、克也にビールを勧めていた)。東北地方の出身。文庫版の対談によれば、ぬ〜べ〜の大学の先輩らしい。将来は教頭に昇進し、髪型や身嗜みもきちんと整えるようになった。
- 大月良彦(おおつき よしひこ)
- 声 - 増谷康紀
- 5年1組の担任教師。大学でプラズマを研究しており、霊的な存在を頑として認めない。そのためにぬ〜べ〜とはそりが合わない(教師の影響か、生徒同士も対立している)が、生徒のためならば己の危険も顧みず進んで危地に飛び込むなど、共通点もある。ぬ〜べ〜とは仲が悪いとよく言われるが、ぬ〜べ〜が貧乏神に取り憑かれて家を失ったときには皆と一緒に見舞いに来てたり、結婚式に参加していたりと、それ程仲が悪いわけではなさそうである。口癖は「プラズマです」「科学的根拠はないのだぁ!」。フルネームはアニメの第1話より判明するが、アニメでは律子先生が「おおづきせんせい」と呼んでいた。モデルは早稲田大学の大槻義彦教授。
- 黒井 まみ(くろい まみ)
- 1年生の担任女性教師。魔女に憧れてドイツの大学に留学し、魔術書を集めて修行していた。よく魔法を使ってぬ〜べ〜を散々な目に遭わせる。見かけと思考は子供じみているが、実はぬ〜べ〜よりも年上(28歳)。自分と同じく霊感を持つぬ〜べ〜に想いを寄せていた。本物の魔女になるために強力な悪魔を呼び出そうとする。現れたのはベベルブブという悪魔であった。当初は役立たずと見ていたが、ケルベロスを一撃で消滅させたところを目の当たりにしたことで彼と契約することを誓う。「さらにその後の地獄先生ぬ〜べ〜」では悪魔の子供もいる。
- 彼女が魔女に憧れたのは誕生日がクリスマスと重なるためで、子供の頃から誕生日を祝ってもらえず、ひねくれて神様なんか信じなくなった…という設定が考えられていたことが文庫版で明らかにされたが、表には出てこなかった。文庫版収録メイキングによると小学校低学年の読者にかなりの人気があったようだが、作者はそれが理解できなかったとのこと。アニメには登場しない(OVA版1作目のアイキャッチが、アニメ唯一の登場シーンである。ここでは速魚もアニメ唯一の登場である)。身長150cm、体重42kg、A型。誕生日は1969年12月25日生。
- 岡本次郎
- 童守小学校の元美術教師でモナリザの複製画を書いた人物。郷子によると子供好きでいい先生だったとのことである。本編では姿は明かされているが、既に定年退職しており、退職前にモナリザの複製画を書いたとのこと。退職したその後は本編では描かれていない。本人の意思とは無関係に画霊の影響で、結果的にモナリザは人食いとなり学校に忍び込んだ変質者を食い殺した。校長よりも高齢である。名前の由来は『仮面ライダーBLACK』などでスーツアクターを務めていた岡元次郎から。
童守町関連
5年3組の家族
- 広の父親
- 長距離トラック運転手で、水産関係の卸しを行っている。息子がプロサッカー選手になることを夢見ている。愛車の大型トラックは竜の絵を象ったデコトラで、典型的なトラック野郎という雰囲気の豪快な父親。原作第143話で、運転中に交通事故に遭い、意識不明の重体に陥るが、広の前に現れた「こだま」という妖怪が、広の激励の声を伝え聞かせたことで意識を取り戻し、鎌倉の大仏のことをキャバクラの大仏とごまかして広に教え込むなど、親らしかぬこともしたりしている。
- 広の母親
- 広が3歳の時に死別。愛する息子への思いを断ち切れずに、幼女、かとうれいこ(アニメでは「ひながたれいこ」。声 - 馬場澄江)に転生して、再会を果たした。前世の記憶が強すぎて肉体の本来の主であるれいこの人格が危ぶまれたため、その将来を案じたぬ〜べ〜の提言に従い自身の記憶を抹消させた。その後、悲しむあまり泣きついてきた広へ「ありがとう」と言い残し、その魂は消えていった。広への接し方から見て、生前は世話焼きな性格であったようである。
- 郷子の母親
- 声 - 溝上真紀子
- かなりの美人肌だが、娘の郷子以上にガサツな所がある。原作では娘と髪質が異なるが、アニメでは郷子と同じオレンジに統一された。夫婦仲が良く晩酌もしている。
- 郷子の父親
- 妻同様若作り。妻と比べると目立たない。
- 細川美加
- 美樹の母親。名前は原作の第168話にて判明。おっとりとした性格。驚異的な胸をしており、美樹曰くバストは130cmとの事。ちなみに、DVDBOXの付録『5年3組学級だより』の第35話の設定資料画にはF-Gカップと書かれており、原作とアニメではバストに大きな差がある。にこやかで目は常に閉じているが、アニメ第42話の1場面のみ、目を開いた場面がある。
- 細川忠
- 美樹の父親。美加と同じく、名前は原作の第168話にて判明。囲碁の有段者らしいが、顔は登場しない。サラリーマンで、営業の仕事をしているようである。大切に取っていたブランデーをぬらりひょんに飲まれた。
- まことの母親
- 声 - 宇和川恵美
- まこと同様、童顔。髪型もまことと同じ。忘れっぽい所がある。
- まことの父親
- 大人しそうな風貌をした父親。作中で係長に昇進している。スモーカーである。
- タマコ
- まことの家に飼われている雌の老猫。15歳で猫又となっていた。『その後の地獄先生ぬ〜べ〜』でも健在であった。
- 晶の母親
- 絵に描いたような教育ママで、PTAの会長。他人の思慮に欠ける所があり、目的のためならば実の息子も平気で怖がらせる。髪質は晶と同じ。
- 法子の母親
- 髪質は法子と同じで、結構ふくよかな体格。作中で男児(法子の弟)を出産しており、子育てに追われている。夫の良き理解者。
- 法子の父親
- 集英商事(架空の企業団体)で課長を勤める企業戦士。仕事が忙しい余り、娘の法子にあまり構ってやれず、3年間も一緒に遊んだことがなかった。
- ペエスケ
- 法子の家に飼われていた愛犬。法子は「ペエちゃん」と呼んで可愛がっていたが、作中で交通事故により死んでしまう。なお、ペエスケの名の由来は朝日新聞に連載されていた4コマ漫画の主人公のサラリーマンの名前。
- 金田の母親
- 典型的なおばさん型で口うるさい。金田本人は親そっくりと思われるのを嫌がっている。
ぬ〜べ〜の仲間・妖怪たち
- 玉藻京介(たまも きょうすけ) / 茶吉権現天狐
- 声 - 森川智之
- 400歳の妖狐。ぬ〜べ〜のライバルである。
- →「玉藻京介」を参照
- ゆきめ(雪女)
- 声 - 白鳥由里
- 本作のヒロインの一人。ぬ〜べ〜のフィアンセを名乗る雪女で、幼い頃、猟師に射殺されそうになった所を助けてくれたぬ〜べ〜に一途に惚れ込んでいる。独占欲が強く、律子と恋敵を演じたこともある。童守町内のスケート場でアルバイトをしながら暮らしている。山の神から裏切り者として追われる中、ぬ〜べ〜から愛の告白を受けるも、直後に命を落としてしまう。その後、山の神に体の氷の結晶の破片から人間でいうクローンとしてあくまで別固体として復活し伝説通りに冷酷な雪女の人格を吹き込まれた。そのためぬ〜べ〜と敵対していたが、ぬ〜べ〜の鬼の手が伝えた、共に過ごした日々を思い出し再びぬ〜べ〜を愛する雪女となった。そして紆余曲折の末にようやく恋人同士になる(1度だけ、浮気と取られかねない騒動を起こしている)。終盤でぬ〜べ〜と結婚し、後日談ではかき氷売りをやって鵺野家の生計を立てていた。何故か結婚後もぬ〜べ〜を「鵺野先生」と呼んでいる。
- 実年齢はまだ16歳である。原作コミックスのおまけページの中でいずなが「それは犯罪じゃないのか」とぬ〜べ〜にツッコミを入れているほか、人間の女子高生を見て「自分も学校に通いたい」と言い出す場面がある。強力な冷気を操り、飛行能力も持つ。熱には弱く、雪だるまを作って暑さから逃れることもあったが、復活後はパワーアップして熱に対する耐性が向上した。興奮すると、口調が東北弁になる。復活後はパワー面では玉藻と同レベルであるが、探知能力では劣っている描写が見られる。復活してからしばらくの間は、ゆきめの記憶を取り戻しているものの、冷酷な人格を吹き込まれていたためか以前の躊躇いがちな性格と180度違う短気で激しい性格となっていたが、ぬ〜べ〜と過ごしていく内に極端な性格の激しさはなくなっていった。これに関して読者から疑問が挙がったため、その理由を解き明かした短編作品「二人のゆきめ」を掲載し、作者自身からフォローを入れた形となる(結果的に彼女は二重人格者であった)。。
- なお、九州に転勤してからはかき氷の売り子からアイス販売を事業化し、弱冠17歳にしてやり手の女社長となり(社員は全員妖怪)、20歳から22歳の3年間で、ぬ〜べ〜との間に、6人の子供をもうけた(20歳で第1子、21歳で双子、22歳で三つ子)。なお、漢字で書くと「雪女(ゆきめ)」だが、普段からひらがな表記。内田有紀をモデルにしたと作者が語っているが、名前や雪ん子という設定などはウルトラマン第30話『まぼろしの雪山』に登場した雪ん子の「ゆき」をモデルにしている。(最初のゆきめとゆきも最後は雪へと還って行ったという共通点があるため。)ちなみに、初登場のゆきめの回想シーンでゆきめが猟師に追われていたのは、ゆきが猟師に追われていたシーンのオマージュである。159cm、44kg、妖怪であり体は氷でできているため血液型はない。11月7日生(立冬)、さそり座、B86W57H88、岩手県出身。
- 葉月いずな(はづき いずな)
- 声 - 本多知恵子
- 秋田から上京してきた、くだ狐を操るイタコ見習いの女子中学生。自称「イタコのサラブレッド」。
- →「葉月いずな」を参照
- 速魚(はやめ)
- 声 - 山崎和佳奈(PS用ゲーム)
- ぬ〜べ〜の霊力によって蘇った人魚。その恩を返すべく、自分の肉を食べさせてぬ〜べ〜を不老不死にしようとする。しかしぬ〜べ〜は不老不死になるつもりは無いため、恩を返しきるまで童守町に居着くことになった。人の感情に敏感で純粋な心の持ち主だが、頭が弱くドジなのが欠点。とはいえ、血液による治癒(副作用として、治された者はしばらく知能が低下する)や歌の魔力(世界中の人々に歌に込めた気持ちを伝えるられる)といった、数々の優れた能力を持ち、作中この能力に救われた人物も多い。普段着はセーラー服(蘇ってすぐ、どこかの家から拝借した。ぬ〜べ〜が預かっているらしい)で、いつでも自在に人間に変身できる。その際「人間の脚になりました〜」と下着を履いていない状態で下半身を他人に見せつける癖がある(本人は純粋に人間化を見せたいだけ)が、水に触れると元通りの人魚になる。
- 速魚の肉を食べると不老不死になるが、副作用として永遠に間抜けな性格となる。また、人魚の生き胆を食べると不老不死の効力は消える。八百年前に生きていた尼僧、八百比丘尼も彼女の肉を食べて800年の寿命を得たせいで極端に間の抜けた性格となってしまい、悲惨な人生を送っていた。それを見た速魚は自分の生き胆を取り出したが、焼いて食べさせようとしたために生き胆ではなくなった。「再生するのに300年かかる」という速魚の言葉を聞いた八百比丘尼はその場に倒れ、郷子から同情された。原作以外ではプレイステーションのゲームに登場している。名前のモデルは手塚治虫の火の鳥に登場したキャラクターから。「さらにその後の地獄先生ぬ〜べ〜」ではゆきめの子育てを手伝いに来ていた。155cm(変身前)203cm(変身後)、43kg B90 W57 H85。
- 座敷童子(ざしきわらし)
- 戦争後の混乱期に病死した心優しい少女・春子の魂が妖怪化した姿。行く先々に幸運をもたらす能力を持つ。ぬ〜べ〜を慕っているらしく、ちょくちょく姿を見せる。塩せんべいが好き。普段は温厚だが、怒らせるとその相手に容赦ない報復を行う。霊力のない人間はある程度大人になると彼女が見えない(ぬ〜べ〜クラスの生徒で見えるのは背丈の小さいまことだけ)。「さらにその後の地獄先生ぬ〜べ〜」では速魚とまみと一緒にぬ〜べ〜とゆきめの家に来ていた。『霊媒師いずな』にも登場。
その他
- 陽神明(ひのかみあきら)
- 声 - 置鮎龍太郎
- ぬ〜べ〜が「陽神(ようしん)の術」という術によって“気”を練って作り出した分身。
- →「鵺野鳴介」を参照
- 南雲京太(なぐもけいた)
- 玉藻がぬ〜べ〜の「陽神の術」を真似て作った分身。
- →「玉藻京介」を参照
- 和尚
- 童守小の裏手にある真倉宗愚多羅派(架空の宗派)童守寺の住職。極端な拝金主義の生臭坊主で、「蔵を整理してたら出てきた」という怪しげなアイテムで金儲けを企み、毎回面倒な騒動を巻き起こす。登場する準レギュラーキャラクター中、唯一コミックス巻末の扉絵に登場していない。ミイラ状態の速魚を拾ってきた張本人でもあり、他にぬ〜べ〜が急逝した時に弔ったり、ゆきめとの結婚披露宴で神父の代わりを務めたりと意外な所で活躍している。また、同じ拝金主義のいずなと手を組むことが多く、いずなの霊能力探偵独立開業の際にスポンサーとなっている。アニメには登場せず。
- カバのパン屋店主
- パン屋の主人。一見すると風貌は強面(ぬ〜べ〜をして「KGBの殺し屋みたいだ」と言わしめた)だが、無類の子供好きで子供の注文に応じたパンを作る。特に栗田まことに対しては、特別な思い入れがあった。実は飛頭蛮という中国妖怪と交わった一族の子孫であり、先祖返りを起こして首から上だけが分離して飛び回るという発作が起きていた(本人は夢遊病と思っている)。ぬ〜べ〜の除霊によって完治し、症状を気味悪がって息子を連れて一方的に家出をした妻とも和解した。ぬ〜べ〜が九州に転勤する日には彼を見送りに来ていた。
- 岩崎友絵
- 玉藻が髑髏を拝借している南雲明彦の恋人。玉藻を南雲と思い込み、病院や住居まで訪ねて来た。
- 千田光
- 宅配ピザ店、『ドミソピザ』(ドミノピザのパロディ)でアルバイトをしている女子高生。友人がジェットババアという妖怪によって死んだため、敵討ちを頼もうとぬ〜べ〜の元へ訪ねて来た。
- 北島マヤ男
- フィギュアスケート選手。長身の二枚目で、ゆきめを狙おうと彼女と同棲まで始めていた。かなりの策略家であったが、結果的にぬ〜べ〜との強い絆を前に身を退く。名前の由来はガラスの仮面の主人公から。
- メルヘン東郷
- 著名な童話作家。童守小のOBで、美樹が閉じ込められた絵本の著者でもあった。厳つい風貌をしておりよく誤解を招いているようだが、心はすごく優しく純粋。名前の由来は「ゴルゴ13」のデューク東郷のパロディ。
- ユキさん
- 声 - 溝上真紀子
- アニメ第31話「誰にもいえない目玉の恐怖!天才バイオリニストの大罪」に登場する篠崎愛の女中。万引きして帰宅した愛の不可解な行動をとても心配していた。緑色の和服を着ている。出演は僅か数秒だったが、エンディングのクレジットには「ユキ」と記載されていた。原作には登場しない。
- トモコ
- 声 - 中村恵子
- いずなの友達で茶髪とソバカスが特徴。原作にも登場している。名前はアニメ第40話「セーラー服が燃えちゃう!隠しきれない、いずなのハート!!」登場時に判明。「霊媒師いずな」35話はいずなの上京時を描いていて、中学生活の回想シーンで彼女らしき生徒がいずなと会話をしており、その様子から中1のころからの友達のようである。
- かずみ
- 声 - 宇和川恵美
- アニメ第40話にトモコの他に追加で登場したいずなの友達。美少女系。原作には登場しない。
童守町以外のその他の人物
- 「A」
- 仮面を被り、逆さの十字架を身につけ、赤いタキシードとマントを纏う連続殺人鬼。子供ばかり100人以上を惨殺し、最初の犯行から30年以上たっても未だ捕まっていない。そのため、子供たちがパニックになるのを恐れた大人たちは、「A」の存在を子供たちに隠し、街中を警戒に廻る。広によれば、もとは床屋であったらしいが、子供の悪戯で店が全焼し、自身も全身に大火傷を負ったことで子供を憎むようになったという。「青が好き」と答えた美樹を溺死、「白が好き」と答えた郷子を失血死、「赤が好き」を答えた広を大鎌で斬殺しようとする。すでに人間としての存在を超越した化け物と化しており、人間に対して鬼の手を使った攻撃を禁忌としているぬ〜べ〜が、禁忌を破って追い詰め、マントにストーブの火が引火。全身を焼かれながら転落した事でようやく倒された。しかし、その後の描写で生き延びていることが判明している。その存在はもはや人間ではなく、妖怪(あるいはサイコキラー)として見るような描写もなされた。[2]モデルは赤マント。仮面のデザインは人形作家、天野可淡の作品を参考にしている。
- 秋山恵
- 文庫本版の特別書下ろし作品「九月のレクイエム」に登場する少女。ぬ〜べ〜が教生時代に初めて除霊を行った相手でもあり、その時は自分の力不足もあって死に追いやってしまう。しかし、そんな失意の鵺野鳴介に対し、自分に精一杯尽くしてくれたことを感謝していると言葉を遺し、そのまま息絶えた。その後、ぬ〜べ〜と幽体の姿で再会。その姿は、後をつけていた美樹たちにも見えていた。
- 桜井奈絵
- 大人気の小学生アイドル女優(当時はチャイドルと呼ばれ、連載当時はブームにもなっていた)。美貌もさながら、母親譲りの演技力を持つ。原因不明の夢遊病で苦しめられ、ぬ〜べ〜の元を訪ねて来た。モデルは当時チャイドルブームを生んだ安達祐実と、自作のデビュー作品『AT Lady!』の主人公から。
- 八百比丘尼
- 速魚の肉を食べ不老不死となってしまった尼層。不老不死となったが、それと引き換えに副作用として、永遠に、とてつもなくドジな性格となってしまう。体が木っ端微塵になっても肉片が集まり再生する程の生命力を持っている。速魚に復讐するため彼女を襲うが、やることなすこと失敗だらけであまりに悲惨なためにみんなから同情される。その際本人は、普通に年を取り普通に死にたいと思っていることを告白した。速魚が、自分の生き肝を食べることで不老不死ではなくなることを伝えて自ら肝を差し出すが、焼いてしまったことで効力が無くなり、肝が再生されるまで300年待たされることになり、ショックで失神してしまう。
- 杉田琴美
- 洞窟に野ざらしにされた白骨死体。遠足の下見に出かけて洞窟の崩壊に巻き込まれ、に長時間1人で閉じこめられて発狂寸前だったぬ〜べ〜が、反魂の術(禁呪)で甦らせた。洞窟の中でぬ〜べ〜と時を過ごし、その後ぬ〜べ〜と出口を見つけたことで洞窟の外に出る。しかし、ぬ〜べ〜が自分を蘇生させる直前に発見し、ズボンのポケットにしまっておいた(琴美が書いた)遺書を見つけたために、自分は恋人に死なれたことで自殺したことを思い出し、ぬ〜べ〜の前で再び白骨と化した。
- 百鬼久作
- 別名「妖怪博士」。「結成!!童守少年妖撃団編」のキーパーソン。古代遺跡から大気中のエネルギーを集める装置を発掘・再現することに成功したが学会からは認められず、インチキと決め付けて作動中の装置に触ろうとした学者を庇った最愛の妻・恵子を失ったことで、復讐として子供たちの命を集め、究極の悪の妖怪オロチを復活させようと企む。
- 越智辺ゆう子
- 落ち目女優。コンプレックスの塊で、色々な願望を恋人の龍宮童子に叶えてもらえっていた。しかし、その願いを叶えた見返りに童子は醜くなっていき、彼を見捨てる。そのため、彼の妖力を失ったことで深夜番組にすら呼ばれなくなるほど凋落した。あまりに醜くなり死にそうな童子を見てショックを受け、自分の美しさや名声と引き換えに神に祈ったことで童子は元に戻った。やがて童子と結婚し、幸せになったことが示唆されている。
- 内村ゆうき
- 童守町のアイドルで作中に度々登場している。嫉妬されることもあるようでオーディションに落ちた女にナイフで殺されそうになったところを速目の歌声に助けられたこともあった。作中ではテレビ番組以外にも度々登場している。名前の由来は女優の内田有紀から。
- 寺田明子
- 童守町のニュースキャスターでニュース番組に度々登場している。口裂け女の追跡取材中には本当に口裂け女三姉妹に遭遇してしまった。以外に登場シーンが多い。
他の霊能者
- 美奈子先生
- 声 - 勝生真沙子
- ぬ〜べ〜が小学生のときの担任であったが、作中では既に死亡している。ヒーリングを得意とする霊能力教師。霊力があることでひどいいじめを受けていたぬ〜べ〜を助け、ヒーリングを施していた。ぬ〜べ〜にとっては永遠の恩師である。ひときわ強力な悪霊に取り憑かれたぬ〜べ〜を救う際に自身が悪霊に取り込まれて命を落とし、引きずり込まれた地獄で鬼に魂を喰われてしまう(原作では,普通に食べられているが,アニメでは吸収に近い形であった)。享年は、若くして亡くなっているということ以外は不明。その後、その鬼がこの世に現れた時、ぬ〜べ〜に抑えてもらおうと鬼を彼の元へ向かわせ、ぬ〜べ〜は鬼の力を制御する。しかし、ぬ~べ~一人では力を制御できないのでOVA3のように美奈子先生が抑えるのをやめると、瞬く間にぬ~べ~は覇鬼に支配されてしまう。一度,ぬ~べ~が限りなく本物に近い制御力を持った御鬼輪を見つけた時に鬼の手から出られたことがあった。その際は雪山で律子が重傷を負ってしまったので、彼女を助けるため自分の魂を憑依し律奈子(リナコ)先生となって助けたため,成仏はしなかった。律奈子には美奈子のぬ〜べ〜対する師弟愛と、律子のぬ〜べ〜対する恋愛感情が共存しており、ぬ〜べ〜と共闘したり、背後から彼を抱き締めるなどの行動をとるが、ぬ〜べ〜本人には「教え子と教師がそんな関係ゆるされるはずないでしょ」とかたくなに否定されている(正確には最後まで否定され続け仕方なくあきらめるような形になってしまった)。その後,結局,御鬼輪が壊れ,鬼がぬ~べ~の体を蝕み始めたので再び鬼の手に戻った。後に、覇鬼と和解したことで魂が解放され、ぬ〜べ〜の手で自ら成仏させ、涙しながら別れを告げた。生前の性格はかなり豪快で、人並み外れた健啖家である。また、潔癖なところもあり、ぬ〜べ〜の霊力が一時的に上がる特定の日によって魂が一時的に目覚められる状態になったとき、彼のスケベ心が原因の出来事で衝突したことがある。のちの設定によると、ぬ〜べ〜の母親に似ているため、彼が憧れを抱く理由となった。また律子もこの二人に似ているらしい。
- ちなみに,OVA3で彼女がどのような形で覇鬼の体内にいるのかが出てきたことがあるが,その姿はかなり露出度の高い,いやらしいものであった。
- 無限界時空
- TV番組などにも出演する霊能力者。1回の除霊に数百万円という大金を要求する傲慢な男で、ぬ〜べ〜と対立する。その正体はぬ〜べ〜の実の父親。昔は貧乏ながらも近所の人を無償で救う善意の霊能者だったが、妻(ぬ〜べ〜の母親)が病気で倒れ大金が必要になった時、周りが金を貸してくれず愛する人を喪ったことに絶望し、「この世は金が全て」と考えるようになってしまった。しかし、妻が周りを全く恨むことなく、死に際に「人間バカになって人を救え」という言葉をぬ〜べ〜に遺したということを息子本人から聞かされ、今までの行いを後悔する様になるが、既に変わり果ててしまった自分を父親と思わせられないという負い目から、考えを改めるまでは出来なかった。しかし、山ノ神・オオミズツの呪いの件でぬ〜べ〜と再び対峙した際に、ぬ〜べ〜とゆきめ二人の深い愛の繋がりを知り、最期は二人を葬ろうとするオオミズツを、自ら人柱となって封印し、この世を去った。かつてぬ〜べ〜の修行時代に出会った師匠にもなっていた(その時は熊の毛皮で顔を隠していたため、ぬ〜べ〜は気付いていない)。美味しんぼの海原雄山をモデルにしたと、作者は語っている。その霊能力の高さは本物であり、ぬ〜べ〜を凌駕する。
- げんこつ屋のおばあさん
- 童守小の近くにある駄菓子屋「げんこつ屋」の店主。迷信を頑なに信じ、子供たちには口うるさい。しかし、素直な子には優しく接してくれる。民間除霊師でもあり、民間用にアレンジされた経文を使う。ぬ〜べ〜と協力してこっくりさんによって出てきた動物霊を退治した。ぬ〜べ〜が九州に転勤する日には彼を見送りに来ていた。
- 明石谷一馬
- 全宇宙の現在過去未来、あらゆる情報が記録されたアカシックレコードを見ることができる超能力者。当時は大人気予言者としてお茶の間を騒がせていたが、ある事件がきっかけできなこ餅売りの屋台を牽いて町を放浪するようになった。名前の由来はアカシックレコードに加え、明石家さんま(出っ歯の風貌)と競馬新聞の一馬から。
- ヤン・カイルン
- 「妖怪は無条件で悪」と言い切る中国人の霊符師。子供の頃に妖怪によって自分の妹を殺され、その悲しみから妖怪に憎しみを抱くようになった。妖怪撲滅のため、ぬ〜べ〜に接近して鬼の手を奪い、妖怪に対する無差別殺戮を行っていた。ゆきめ、玉藻、座敷わらしたちにも危害を加えるが、眠鬼がぬ〜べ〜の左手に移ったことで再び戦うことに。自身の憎悪の心と鬼の手の邪気が共鳴して心を支配され、醜悪な妖怪と化してぬ〜べ〜を苦しめたが、最後はぬ〜べ〜に倒された。その後、自分が殺戮してきた妖怪たちによって気を与えられて復活し、「人間を苦しめる悪霊」を退治するために中国に帰った。霊符師としての能力は極めて高く、学校全体に仕掛けた霊符の罠でぬ〜べ〜を苦戦させ、また鬼の手を使わなくとも霊符だけで川の神を退治するなどの実力を見せた。
- かんらん坊
- いずなが託された伝説の管狐を追ってきた管狐使いで性格は極めて強欲、死魔蛇集という管使いの集団の長であり管使いとしての実力はぬーべーを遥かに凌ぐ、全身を管狐の巣と戦闘用に改造しており、ぬーべー達を苦しめたが自身の強欲さが仇となり最後はゲドの体内へと消え去った。
- 空虚
- 郷子の性格を改善するためと称して守護霊を交替させた僧侶だが、功を焦って悪霊である千鬼姫を憑依させてそ知らぬ振りをしていた。ぬ~べ~によって千鬼姫を「返品」され、霊障に見舞われるが、師に除霊してもらい、報復のために師の所に持ち込まれていた霊霧魚の卵を買い取って童森小で孵化させたが、その際に巻き添えとなって死亡した。
実在の人物がモデルのキャラクター
- 鳥山石燕(とりやませきえん)
- 寺子屋で子供たちに勉強を教えている若き絵師。「せきベ〜」と呼ばれ、スケベな性格や容姿はぬ〜べ〜ソックリである。過去に悪事を働いた鬼、炎熱絶鬼の髪の毛を取って作った鬼の筆を使い、妖怪を絵に封印する。
- モデルは江戸時代に実在した同名の絵師から。
- 喜多川歌麿(きたがわうたまろ)
- せきべーの元に弟子入りしに来た絵師志望の少年。広に似ている。
- モデルは江戸時代に実在した同名の浮世絵師で、鳥山石燕の弟子。
妖怪・悪霊・悪魔など
地獄関係
- 覇鬼(ばき)
- 声-不明(OVA3で一言だけしゃべっているが,エンディングには誰かは書かれていなかった)
- 鬼三兄弟の長兄。地獄で美奈子の魂を餌食にした。ぬ〜べ〜の「鬼の手」はこの鬼を左手に封印したもので、美奈子が内から抑えるという、二重の封印をしていた。そのため、ぬ~べ~の力か美奈子先生の力かのどちらか一方でも弱まれば封印は解けかけぬ~べ~の体を侵食してしまう。特に美奈子先生の力が弱まった場合は、OVA3のように完全に覇鬼に飲み込まれてしまうこととなる。ちなみにこの美奈子先生による制御は覇鬼にとって相当うっとうしいらしい(絶鬼も「さすがの鬼も内側から力を抑えられたんじゃひとたまりもない」と言っている)。また、30巻で完全解放されるまでは「封印が解ける=ぬ~べ~を侵食する」であったが、30巻では「ぬ~べ~から分離する」という形であった。3兄弟の中では最も強大な妖力を持つが、反面戦いの最中に他のことに気をとられたりするなど子供っぽい性格で、ぬ〜べ〜たちから頭が弱いと言われた。それを利用して覇鬼を倒そうとしたぬ〜べ〜たちの攻撃から庇おうとした眠鬼が傷を負ったことで逆上し、何もかも破壊し尽くす最強の鬼と化した。眠鬼の協力を得たぬ〜べ〜と戦った末、人間を理解しようとしない自分に対する眠鬼の涙ながらの絶交宣言を聞き、自分の妹である眠鬼をかばって重傷を負ったぬ〜べ〜の体をヒーリングで治して負けを認め、憎まれ口を叩きつつ2度と人間を殺さないことを誓った。その後、眠鬼と共に自分も人間界に残ることを決め、再び鬼の手となった。最終的に人間に対して理解を示し、ぬ〜べ〜と和解したことからも、決して頭が悪いわけではないようである。このヒーリング能力は、美奈子の魂に抑えられていた間に会得しており、覇鬼曰く「鬼には無い技」。これ以降、覇鬼は自分の意思で ぬ〜べ〜の左手に残り、美奈子による制御の必要が無くなり、ぬ〜べ〜だけの力でも覇鬼の力を100%発揮できるようになる(もっとも、覇鬼自身の性格が災いして時折勝手に動き出してしまうが)。また、手の形でなくても、覇鬼の背中にぬ~べ~の腕がついただけという、腹話術の人形のような状態まで出すことも可能である(本人は恥ずかしいからやめて欲しいらしい)。
- ちなみに覇鬼と和解するまではぬ~べ~はちょっとでも覇鬼に侵食されれば苦しみ,もがいていたが,和解後はそのような様子はなくなった。
- 原作でのぬ〜べ〜と覇鬼の過去の戦いの際、覇鬼が放った妖力波でぬ〜べ〜の左手が手首のあたりまで消し飛ばされ、指が飛び散って凄まじい表情の描写が残酷だったためか、アニメでは腕は残っていた(封印にはアニメオリジナル設定であるロケットを腕に巻きつけて使用した)。OVA第3話では、地獄に落ちる絶鬼を助けようとする。名の由来は範馬刃牙から。[要出典]エラー: タグの貼り付け年月を「date=yyyy年m月」形式で記入してください。間違えて「date=」を「data=」等と記入していないかも確認してください。
- 絶鬼(ぜっき)
- 声 - 緑川光 (OVA)
- 鬼三兄弟の次兄。漫画本編以外ではOVA第3話のみ登場。兄である覇鬼の体色は赤だが、こちらは青である。人間に封印された兄、覇鬼を解放するために、焦熱地獄から、本人によると3年もの時をかけて這い上がってきた。人間体での顔付きは、美樹から「ジャニーズ系」と評されるほどの美男子で、一見知的でおとなしそうだが、その性格は破壊と殺戮を好み、いずなの前に現れた時も終始笑顔で彼女に瀕死の重傷を負わせるほど残忍冷酷。さらにぬ〜べ〜の霊力のおよそ500倍という桁違いの戦闘力を持ち、玉藻とゆきめが加わっても、全く歯が立たなかったほどの強さを持つ。
- 原作では、ぬ〜べ〜に本気の戦いをさせる目的で、仲間たちを半死半生にしていたことが結果的に仇となり、怒りに任せて覇鬼を解放しその肉体を精神力で支配したぬ〜べ〜の渾身の一撃によって、肉体を八つ裂きにされた状態で、再び地獄(今度は無間地獄)へ落とされた。OVA3ではぬ~べ~が覇鬼を抑えることができる秘密が美奈子先生だと知った際に、美奈子先生の力を弱めれば覇鬼を解放できると考え、美奈子先生の力を弱めたことで解放された覇鬼をぬ~べ~が原作同様の理由で支配し,倒された絶鬼はドロドロに溶解するように変更になった。ただし、八つ裂き(OVAではドロドロ)にされたとはいえ死んではいないようで、生命力の高さは並外れている。お調子者という点では性格はさほど兄と変わっていないが、鬼三兄弟の中で唯一、人間のことを理解しようとする心を持ち合わせていなかった。また、OVA3ではなぜか力の象徴が薔薇になっている。
- 眠鬼(みんき)
- 鬼三兄弟の末妹。2人の兄に勝るとも劣らない妖力を誇るが、鬼のパンツを穿いていないと、力を抑制できなかったり、攻撃をまともに当てることすらできない。霊能力が高い者をパンツにして穿けば、自分の霊力を強化することができるため、ぬ〜べ〜をパンツにするべく人間界にやってきた。性格は、鬼らしく自分勝手で我侭であり、冷酷な鬼を自称してもいるが、弱者に対する哀れみと、繊細な心も持ち合わせている。また、大の兄思いであり、寂しがり屋でもあることから、鬼三兄弟の中では最も人間味のあるキャラクターと言える。ぬ〜べ〜が預かっていた鬼のパンツを剥ぎ取って闘うも後に和解し、ぬ〜べ〜クラスの一員となる。広たちと過ごしてから、覇鬼に殺されそうになった広たちを救い、「人間は、自分よりも他人を大事にする時がある」と考えるに至る。ぬ〜べ〜と覇鬼との戦いでは、ぬ〜べ〜の体に鎧として装着したような状態になった。実兄である覇鬼を封印した手を持つぬ〜べ〜を「お兄ちゃん」と呼び、最初は認めていなかったものの、後にゆきめと張り合うほどにぬ〜べ〜に懐いている。最後はぬ〜べ〜と一緒に九州に行った。「さらにそれからの地獄先生ぬ〜べ〜」でも登場している。
- 他の2人とは異なり、人間が鎧を着けたような姿をしている。一番鬼のような姿になるのは、鬼の手や鬼の鎧になったときである。ぬ〜べ〜が感じた限りでは、兄2人よりも潜在能力は高いようである。初登場時を含め、何かと下半身裸になる描写が多く、『ぬ〜べ〜』の登場人物の中でも露出度はかなり高い。パンツのコレクションが趣味で、クラスメイトにもらったものの他に自分でも集めているようだが、普段はパンツを履いていない模様。
- ベベルブブ
- まみが呼び出した悪魔。まみに呼び出されて契約を求めるも、そのひ弱さに呆れられて一度は見捨てられる。しかしまみのピンチに本能が目覚め、まみが呼び出してしまったケルベロスを一撃で吹き飛ばしており(本人によると、ケルベロスは人間界の動物に例えるとライオンだという)、秘めた魔力は強大。それを見たまみは契約を決めたが、生まれてから800年間恋人がおらず、ベベルブブ自身があまりにもウブであったために、まずは文通から始めることになった。「さらにその後の地獄先生ぬ〜べ〜」ではまみとの子供がいる。
- 地獄吸血ヒル
- 眠鬼が地獄から持ち込んできたらしい、二つの目を持つヒルのような怪生物。腰のあたりにへばりつき、「じゅるじゅる」という音を立てて吸血する。鬼には可愛いペット的な存在のようで、吸われても影響はないが、吸い付かれたぬ~べ~は悲鳴を上げていた。
山の神関連
- 一本ダタラ(山颪(やまおろし))
- 声 - 青野武
- ぬ~べ~とゆきめの愛を引き裂くべく、山の神が最初に送り込んだ使者。妖怪であるという理由でぬ~べ~に冷たく突き放され落ち込んでいたゆきめに、「普通の人間になれる為の条件」としてぬ~べ~が入れ込んでいるリツコを殺させようとするが、それは真っ赤な嘘であり、ゆきめに妖怪としての冷酷さを取り戻させる事が本当の目的であった。
- しかし、ゆきめにリツコを殺すことは出来なかった為に、本性を現してゆきめの妖力を吸い取り彼女を瀕死の状態にまで追い込み、ぬ~べ~を追い詰めていくが、ぬ~べ~への強い想いでその力を全開させたゆきめの最後の力を受た直後に、ぬ~べ~の鬼の手の一撃で砕け散った。原作では一本ダタラであるが、アニメでは山颪に変更されている。
- 皮肉にもこの出来事が、ぬ~べ~にゆきめへの想いを自覚させるに至った。
- 小玉鼠(こだまねずみ)
- 山の神によって冷酷な妖怪として復活したはずのゆきめが、ぬ~べ~への想いを忘れ切れず再び童守町へ向かってしまった事から、山の神が送り込んでいた第2の使者達。山の掟を人間に知らしめる事を役目としており、爆発する瞬間に強大な妖力を発揮する。ゆきめやぬ~べ~のみならず、ぬ~べ~クラスのメンバー達まで皆殺しにしようと大爆発を起こすが、みんなを護ろうとするぬ~べ~の強い意志が宿った百衣霊壁呪の防御力によって、誰一人死ぬ事も怪我する事も無かった。
- つらら
- 18巻に登場するゆきめの幼なじみで、山の神によって送り込まれた第3の使者。氷を自在に操り、見るもの全てをコピーする能力を持ち、原作では単車や拳銃もコピーした上に、実用まで可能となっている。幼少時は散々にゆきめのことをいたぶったいじめっ子だったが、心の底ではゆきめのことを実の妹のように心配しており、ゆきめを連れ戻そうと童守町に現れる。妖怪としての暮らしをゆきめから奪い、更には一度死に追いやっているぬ〜べ〜を憎み、抹殺すべく立ちはだかるが、そこにゆきめが現れ、観覧車を凍らせて巨大レンズへと応用した太陽光線によって敗北。ゆきめとぬ~べ~の二人に情けをかけられ、去って行った。
- オオミズツ
- ゆきめの暮らしていた山で生きる妖怪達を統括し、ぬ~べ~とゆきめに次々と使者を送り込んで抹殺を図った山の神。人間に対する理解力は全くの皆無で、ゆきめが山の掟を破ってぬ~べ~との愛を貫こうとしていた事から、遂に地元の人間達に呪いをかけるという横暴な手段にまで出る。その後、無限界時空によって事情を聞かされたぬ~べ~とゆきめが許しを得ようと訪れるが、二人の言葉に一切耳を傾けようとはせず抹殺を図るが、最後は自らの命と引き換えにした無限界時空の人柱の術によって、完全に封印された。
- 岩天狗(いわてんぐ)
- 封印された山の神の意志を受け、ぬ~べ~の抹殺に現れた最後の使者で、その中でも最強の実力者。全身が岩で出来た天狗であり、手の葉団扇によって様々な種類の風を引き起こす能力を持つ。不安の風をぬ~べ~に煽らせ続ける事で、ぬ~べ~にゆきめとの結婚を躊躇させ、更には殺そうと目論むが失敗。今度は自らの実力をもってぬ~べ~を追い詰めていくが、覇鬼と和解していた事で想像以上のパワーアップを遂げていたぬ~べ~の猛攻撃によって逆に押されていき、最後には完全に召喚された覇鬼の一撃を受けて敗れ去った。
- 原作におけるぬ~べ~が最後に戦った敵でもある。
その他
- 覇狐(バコ)
- ぬ〜べ〜がいずなから預かっていたくだ狐から生まれたぬ〜べ〜専用のくだ狐。万年筆の中で飼われている。鬼の力で育てられたためか、いずなのものと異なり、鬼の手(覇鬼)を思わせる外見で能力も高いが、登場回数は少ない。その後も飼育されている模様。鳴き声は「ク~ン、ク~ン」。
- マクラノショージ
- 声 - 高戸靖広
- アニメのみに登場する妖怪の解説役。原作者の似顔絵がモデル。放映初期は頻繁に登場したが、後半になると忘れ去られたように登場しなくなる。ユーレイ2人(声 - 豊嶋真千子・宇和川恵美)を従えている。なお、アニメ終了後には何度か原作にも脇役として登場する。
- はたもんば
- 声 - 青森伸
- 2巻にて初登場。童守町3丁目にある江戸時代の処刑場「はたもん場」跡の祠に納められていた、罪人の首を斬るために使われていた日本刀で、付喪神となっていた。輪状になった刃を持つ腹を割かれた落ち武者のような姿に変化し、あらゆる物を刃物に変える能力がある。祠から賽銭を盗んだ克也を罪人として、その首を斬ろうとした。作中で初めて鬼の手を傷つけた敵でもある。その後ぬ〜べ〜によって封印されていたが、7巻では人面疽に取り憑かれたぬ〜べ〜を救うための武器として広たちが使用した。
- ゆきべ〜
- 声 - 坂本千夏
- ゆきめとぬ〜べ〜を掛け合わせた顔をしている。これは二人の子供ではなく、ゆきめが作り出した雪ん子という雪女の使い(いわゆる雪女の生理現象のようなものらしい)。初めは、童守小で女生徒のスカートを消滅させたり、人々や街を凍らせたりして悪戯ばかりしていたが、ぬ〜べ〜とゆきめに遊んでもらった後、雪を降らせて消えた、ぬ〜べ〜そっくりの顔立ちで、彼のことを「パパ」と呼んだため、ぬ〜べ〜は生徒たちから誤解された。このような顔立ちになったのは、「自分がいつもぬ〜べ〜のことを考えていたからではないか」とゆきめは話している。
- 後に実際に生まれたぬ〜べ〜とゆきめの子供達は全員がゆきべ〜と同じ顔だった。
- 人体模型
- 声 - 飛田展男
- 長い間、童守小におかれていた為に魂が宿り、自分のことを人間だと思い込む。ぬ〜べ〜は穏便な形で分からせようと生徒達と協力して一時クラスの一員にさせる。純粋で心優しく生徒達からは恐れられるものの嫌われることはなかった。最後はぬ〜べ〜に戻されるものの観音様に願いが通じたらしく人間となった。だがまだ不完全なようで半分の皮が張られていなかった。
- 弥々子河童
- 9巻に登場した女河童。茨城県南部の出身。勝手気ままな性格で、怪力の持ち主。小学校生活に憧れて、ぬ〜べ〜と童守小を訪問し5年3組の一員となるが、あまりに勝手な行動を繰り返したことでクラスメイトの皆に掌を返され落ち込む。その後、友達のいない彼女の気持ちを理解した仲間たちの優しい言葉を聞き、人間の気持ちがわかるようになる日まで身を退いた。並外れた巨乳の持ち主で、美樹が唯一、胸のことで自信喪失した相手である。
- 麒麟
- 声 - 土師孝也
- 肉に包まれた一本角を持つ有名な神獣。罪人に裁きを下す。神社の鯉を盗もうとしていて麒麟の裁きを目撃し、絶句する余り鯉を地面に落として死なせてしまった克也を次の裁きの対象として襲い掛かる。神獣としての凄まじい力はぬ〜べ〜の鬼の手ですらなす術もなく、鬼の手の指を一撃で切断されたうえに殺されそうになるが、直前に克也が助けていた子犬に免じて、罪を赦して去っていく。
- 霊霧魚
- 原作ではインチキ坊主の空虚が、アニメでは克也が森の中の壊れた祠の跡に落ちてた卵を拾い落とした際に割れて孵った。霊気の霧の中を泳ぐフクロウナギに似た怪魚。発生させた霧の中では何度でも再生する。玉藻曰く、頭は悪いが霊力はずば抜けているらしい。また、この世の存在ではない為、重さはない。最初は人を襲わないが、仲間を増やすために卵を人間に生みつける。その卵を切ると猛毒の体液が流れる。日没共に孵化する。元は深海魚の為、太陽光が弱点で太陽光が当たれば再生能力は失う。
- ほのみ・ひろみ・あけみ
- 口裂け女の三姉妹。犬神憑きの呪いによって動物霊と融合し、現在の姿になった。本当は三人とも美しい顔立ちなのだが、呪いのせいで世間から差別を受ける羽目になった。三女のあけみは一度ぬ〜べ〜達と会っており、長女のほのみは姉妹の中で霊力が一番強く、自我を保ち本来の姿になることもでき、ぬ〜べ〜に自分達の安息の場である屋敷のある土地を守って欲しいと頼みに来た。
- 人面犬
- 前世は人間であった犬。しかし人間であった頃の罪(悪徳の金貸しで、追い詰められて自殺した者が大勢いたらしい。死因も恨みを持った者に殺された事による)により魂が穢れており正しく転生できず、顔だけが不気味な人間のようになってしまっている。今生で少しでも善行を積めば来世には正しい姿で生まれる事が出来るかもしれないとして、窓ガラスの交換をしていた業者のミスにより落下してきたガラス板で首を撥ねられそうになった郷子をかばって死亡。ガラスで切れた頭部は車に潰されて粉々になり、人面犬の痕跡は隠滅した。
- 糸美
- 14巻に登場した女郎蜘蛛の妖怪。齢20年目を迎えると美女に変身し、世の男たちを食い尽くす能力を持つが、友情を信じていた彼女はそれに耐えきれず死を選ぶ。ぬ〜べ〜は人間との共存を望みながらも自らの能力故に死を選ばざるを得なかった彼女の姿にゆきめの面影(当時ゆきめは死亡していた)を見出し、来世は人間として生まれることを願う。劇場版3作目に登場した海蜘蛛の妖怪、渚は彼女をモチーフとしたものである。また、真倉翔が脚本を担当したゲゲゲの鬼太郎 (アニメ版第5期)の第45話「ネコ娘騒然!? 妖怪メイド喫茶」に登場した蕾(つぼみ)のモデルもこの糸美である。
- レム
- 14巻に登場した狼少年。ウェアウルフの一人だが、名誉欲に溺れた柏教授の洗脳教育によって、自分が人間か妖怪かのジレンマに陥っていた。満月の夜、玉藻によって眠っていた妖怪の血を呼び起こされ、山に帰る。
- 濡れ女子
- 16巻に登場。じめじめとした所を好む女性の妖怪で、取り憑いた男を極度の湿気で不健康にして死に至らしめる恐るべき存在。しかし、取り憑いた男が、極端な不潔、1日中家の中で過ごす、変態的趣味といった、人並み外れたバイタリティの持ち主だったために、自身が散々な目に遭ってしまう。憑り依いて殺すのではなく、自分で直接殺そうとしたが、それによって彼も自分も事故に巻き込まれて瀕死状態に陥る。しかし彼が自分の命も顧みずに彼女を助けたことから、「一生かけても取り殺してやる」とツンデレ的な愛情を示すようになる。
- ウレ子
- 18巻に登場。中小IT会社、童守ソフトが開発した「ウレンディーズ」のプログラム。不安定なプログラムが原因で発売は中止、プログラム自体も初期化されてしまうことになり、広が福引で手に入れたパソコンに電話回線を通じて逃げ込んだ。広のことを好きになり、しまいには広に肉体を乗っ取るプログラムを模した帽子を製作させたうえ、郷子に被らせることで身体を乗っ取ろうとする。しかしバグが原因で死期が迫っているゆえの行為であったことが発覚し、郷子が自我を取り戻した直後には消滅寸前であった。その際「魂があったら生まれ変われるかもしれないから、魂があるか教えてほしい」と聞いた後、ぬ〜べ〜から「魂がある」と告げられたことに希望を見出し、広に感謝の言葉を伝えて消滅(成仏?)した。
- しかし「魂がある」と告げた際にぬ〜べ〜はかなり思いつめた表情を浮かべていたうえ、ウレ子が消滅した後に郷子が「本当に魂があったのか」と問いただしても、ぬ〜べ〜は何も言わず、何所か儚げな雰囲気を漂わせつつ背を向けたままで物語を締めているため、ウレ子と広を気遣った発言だった可能性も否定できない。
- 玃ケンジ
- 19巻に登場。正体はヤマコという妖怪。ヤマコは男しか生まれてこないため、年頃になると人間の女を連れ帰るという掟を実行するため童守小に現れたが、優しく純粋な性格であるため掟に反して力ずくで女生徒を攫うことなどはせずに、優しさを見せて自分の恋人になってもらおうとした。しかし醜男に化けたため、数々の才能を発揮しながらも女子には全く相手にされなかった。最後に自分の正体を現して去るが、本来の姿の方がはるかに美少年であったため、遅まきながら5年3組内のクラス中の女子を虜にした。
- ひまむし入道
- 22巻に登場。元々は人間で、ミュージシャンを目指していた若者だったが才能に挫折を感じてニート生活に。それが仇となって妖怪となってしまった。妖怪時は人を邪魔する能力しか持たない。何事も面倒くさがる。法子をお父さんと日曜日に遊べるように奮闘したことで元の姿に戻る。
- 偶然の女神
- 23巻に登場した気まぐれな妖怪。電力会社が作った新たな高圧電線が結界となって、童守町から出られなくなってしまった。彼女が訪れた先では偶然が頻発する。しかし、彼女が呼び起こすのは幸運だけではないため、偶然が重なって大事故を引き起こしそうになる。
- 容姿風貌は美女だが、人間にはぼんやりと透けて見えるらしい。また、台詞は一言もない(ただし結界に戸惑う表情を見せたり、去り際には感謝に溢れた明るい笑顔を見せているなど喜怒哀楽は表現する)。
- 蛤女房
- 23巻に登場した妖怪。正体は海で暮らしていた巨大な蛤で、すんでの所で広に救われてから、恩返しとばかりに手作り料理を披露する。
- 実際に伝わる伝承では、小便を料理の鍋に入れるという凄まじい方法で料理をするが、彼女の場合は自分の体を煮たり焼いたりだしにしたりすることで、愛情を味として相手に伝える力を持つ汗のだしを取るという、これまた凄まじい方法で料理をする。
- 男鹿桃太郎
- 24巻に登場。集英新聞社の新聞記者。仕事はからっきしでしょうもないゴシップ記事しか書けず、いつも上司に怒られている。しかしそれは仮の姿で、正体はなまはげ。鬼族だが人間が好きになり、人間界で共存している。普段は正義感が強く優しいだけの頼りなさげな青年だが、大晦日になると正体を現して悪人を懲らしめている。広たちを縛り上げた強盗犯を躊躇なく殺そうとするなど、正義感ゆえに悪人には非情になる。戦闘力は高く、鬼の手にも傷を付けられるほど。巨大な出刃包丁を武器とする。
- かみきり
- 24巻に登場した妖怪。本人曰く、江戸時代から生きているという。放浪の美容師だが、免許はちゃんと持っている(登場時、カリスマ美容師が無免許であったことが話題となっていた、いわゆる時事ネタである)。動作を行う際にポーズをとるクセがある、髪であれば、切った髪を元に戻すのも自由自在で、切った人物の人格さえも変えてしまう能力を持つ。
- 子泣きじじい
- 25巻に登場。老獪で、破廉恥極まりない妖怪である。可愛らしい赤ん坊の姿を利用して女性の体を触りまくる根っからのスケベで、さらにスリ、窃盗が趣味。煩悩を吸収することで体が硬くなり、移動速度も速くなる性質を持つ。その硬さは金属のロッカーを凹ませるほどで、流石にぬ〜べ〜もこれに怯んだ。最後には機転を利かせた女性用の下着姿のぬ〜べ〜に力が萎え、下着をくっ付けた全裸の男の石像に縛り付けられた上で海に沈められ、成敗された。ただし、水中でも普通に生きていた。
- 夢々
- 26巻に登場する人間とサキュバスの間に生まれた子供。登場当初は両性を具有(医学的な両性具有ではなく、妖力によって男の子にも女の子にも変身できるというもの)しており、サキュバスとインキュバスのどちらかを選ぶ時期のため男の子と女の子、どっちがいいかをぬ〜べ〜クラスで決めてもらうことになる。その際に男や女の醜い面を見させられて幻滅していたが、不良から助けてくれた広を見たことで男になると決めたものの、自分の意思とは無関係に胸のトキメキがきっかけで女に決まってしまった。
- 死神
- あの世からの使い。ぬ〜べ〜に寿命の終わりを告げに来た。黒いローブを纏って巨大な鎌を持っていることを除けば、姿は人間の少女と大差ない。本来は人に姿を見せることは無いが、霊能者であるぬ〜べ〜には姿が見えてしまうため、口頭で残りの寿命を伝えた。
- あぎょうさん
- 死神の次の回に登場。人の発言に反する状態を実現してしまう嘘妖怪。最初は、生徒に「あぎょうさん、さぎょうご、如何に?」という謎掛けをし答えられないと殺してしまう、と噂になっていた。謎の答えは「あ行三、さ行五」で「うそ」。それで噂が嘘(うそ)であると見抜いた生徒の「あぎょうさんなんていない」という言葉により、逆に実体化してしまう。他愛もない怪談だと思われていたが元は夜行さんという強力な妖怪で、人の言動を必ずひっくり返す性質を利用して、駆け付けた玉藻やゆきめでさえ倒せない強力な妖怪に成長するが、その性質が災いして寿命が尽きたぬ〜べ〜を生き返らせてしまい、倒される。
- 石蕗丸
- 九尾の狐に仕える妖狐の里の使者。まじめ過ぎる性格。年は若く、見た目は広たちと同じぐらい。そのためまだ人化の術を成せるほどの年齢ではないと思われるが、作品中では、人間に狐の耳と尻尾が生えた半分人間の状態で表れている。
- 九尾の狐
- 妖狐の神で、齢は3000歳以上。殺生石の奥にある洞窟に住んでおり、地獄の鬼を越える絶大な力を持っている。玉藻の治療を頼みに来たぬ〜べ〜の弱点(利己主義、嫉妬、憎しみ)を看破する程の洞察力と知識も持っており、そういった人間の感情が醜いと考えている。しかし、これまで生きてきて人間に3度負けた事があるらしく、その際の人間の勝因は、所謂『愛』だと言い、玉藻同様にその感情については人間の力だと認めている。そのため、自分が人間に負けた要因であった『愛』の力を手に入れた玉藻を妖狐族の希望と考え、自らの尻尾を与え、復活させた。
- サチナス
- 29巻に登場。妖怪サーカスを率いて、子供たちに夢を見せる夢妖怪。読者からのアイデアを元にしたオリジナル妖怪。一般の大人には団員の姿が見えないため、童守町に来るまでに103万円しか稼げなかったが、童守町ではぬ〜べ〜の協力で客全員に芸を見せることができ100万円稼いでいった。
- ゲド
- 30巻に登場した強大な霊力を秘めた伝説のくだ狐。「ゲド」としか喋れないが、いずなは彼との会話をこなしていた。また、郷子や美樹たちのような一般の人にも見える。その体の中に、その人にとっての本当の宝を具現化する空間「真の富」を秘めているため、その力を狙う悪の管狐使いに狙われている。
- 邪狐(ジャコ)
- 30巻に登場した、悪のくだ狐使いかんらん坊の所有するくだ狐。かんらん坊の生誕時から共におり、最も長く育てられている。幼少時はかんらん坊一味が有する他のくだ狐(いずなのものやゲドと違い、褐色)と似た容姿であったが、現在では全身が黒く鎧のようなもので覆われており、他のくだ狐とは一線を画する。圧倒的な妖力で覇狐を一蹴している。その後もぬ〜べ〜達を追い詰めるが、最後は覚醒したゲドに倒される。
- 天狗塚の悪霊
- 声 - 内海賢二(劇場版1)
- 劇場版第1作に登場した悪霊で連続殺人犯が逃走中の事故で天狗塚を壊したために天狗塚の亀裂から出現した。病院で昏睡状態の殺人犯に憑依し殺人犯の憎しみに同調し、自分を通報した久美子と郷子を追い詰める。最初は黒マントの姿であったがぬ~べ~の霊水晶を投げつけられ緑色の天狗のような姿を現す、さらにその後怒りにより鬼のような本来の姿に変身しぬ~べ~を追い詰めるが、久美子の援護により天狗塚が開き、その場にいた全員を道連れにしようとするが、その隙にぬ~べ~の鬼の手の一撃を受けて自分だけ再び天狗道に落ちて行った。
- 黒マント
- 声 - 曽我部和恭(劇場版1)
- 天狗塚の悪霊が殺人犯の憎しみと同調し変化した姿で白い仮面に黒いマントを羽織った怪人で殺人犯の恨みに共鳴し、警察に通報した久美子と郷子を狙う。久美子達を探しているため様々な女生徒に名前を聞いて回っていた。「赤いリボンは呪われる」が口癖。久美子達を探すために多数の女生徒にも声をかけていたが名前を聞くだけで危害は加えていない。外見を見ての通り原作の「A」がモデルである。
- 渚
- 声 - 岡本麻弥(劇場版2)
- 劇場版のみに登場するオリジナルキャラクター。伊豆の離島、「蜘蛛島」に生まれた妖怪、海蜘蛛の化身。モデルになった糸美と同様に人間を捕食して完全な妖怪にならなければならなかったが、その宿命を拒否し、ぬ~べ~と生徒達により成仏させてもらい最後は転生して人魚となった模様。
- ピエロ
- 声 - 中尾隆聖(劇場版2)
- 劇場版第2作に登場。友達のできない潤の心に付け入って、潤を自分の影にして広や郷子たちを操って無理矢理友達にしたり、ぬ〜べ〜を殺そうとした。最終的に広たちの説得で目が覚めた潤によって鏡の中に戻されるが、潤も鏡の中に閉じ込められたためぬ〜べ〜が潤を救出し、ピエロは撃退されて消滅した。正体は潤の心が生みだしたもう一人の潤であった。
- 異次元の魔物
- 異次元人で次元の裂け目を使って広を攫おうとした。広の前にはラクビー部の部員とラグビーボールを共に異次元空間に引き込み裏返しにして返している。さらに、広を捕獲しようとして失敗し野良犬と広のカバンを同化させるなどの超能力を持っていた。結局、ぬ〜べ〜に撃退されて退却し以後は襲撃してこなかった。空間の裂け目はどこにでも発生させることができ、基本的にはどこに逃げても無駄でありいつでも攻撃することが可能なため狙われたら対処法がない。どこにも逃げ場がなく防ぐ手立てがないという点では作中で最も恐るべき相手である。
- GODZILLA
- ジャンプ特別ページの短編「ぬ〜べ〜ニューヨークへ行く」にパロディではなく一応、形だけではあるが正式に登場した。時間系列的にゴジラ ザ・シリーズに登場する個体の父親である。本話はハリウッドのゴジラ・ワールド・プレミアのハリウッド版ゴジラの招待状を貰ったぬ~べ~がゴジラに会いに行くという内容であったが、版権の問題で本話はコミックには未収録である。
- また、ぬ〜べ〜は一度死ぬ直前、いずなの夢の中にゴジラの様な姿で現れ「修行しろよな~」と追い回している。
霊・悪霊
- 戦死した少女霊
- 声 - 馬場澄江
- 戦争中に空襲で亡くなった女の子の霊。ぬ〜べ〜たちが童守小で起きているトイレの花子さん騒動の調査中に発見する。なお同じエピソードで、この少女霊とは別に現代人と思われる少女の霊も登場している。
- トイレの花子さん
- 戦死した少女霊が成仏した直後に広が目撃した少女の霊で本当の花子さんである。なぜかは不明だが常に「開かないよ~」と叫ぶ。散歩する幽霊つまり浮幽霊であるため成仏せずにさまよい続ける模様。新聞記事にあったトイレで変死した女生徒・山田花子が心臓発作で死亡したのはこの花子さんを見た恐怖のためである。
- 山田花子
- ぬ~べ~が見つけた10年前の新聞の切り抜き記事に載っていた心臓発作により死亡した女生徒で当初はぬ~べ~はこの山田花子の霊こそが花子さんの正体ではないかと推測していたが、実はこの山田花子も広と同様に「本物の花子さん」をトイレで目撃してしまい恐怖により心臓発作を起こし死亡したのであり、記事にあった健康上の問題がないにもかかわらず心臓発作を起こしたのは、なにかよほど怖いものを見たのでは?の「怖いもの」というのは花子さんのことである。その後、成仏できたのかは不明。
- てけてけ
- 電車に轢かれ、胴体を真っ二つにされて死んだ上半身のみの少女の念縛霊。その悲惨な死に方ゆえに怪談話が広まり、彼女を怖れる人々の念によって縛り付けられ成仏できずにいる。まことの前に姿を現したが、ぬ〜べ〜に真意を伝えられたまことが早く成仏出来るようにと祈ったため和解。その後、「てけてけを追い払う呪文」をネタに子供から金を巻き上げていた不良の前に現れ、身勝手な噂を撒き散らされたことに対する恨みを述べた後に両足を引きちぎり何処かへと去って行った。彼女の登場する回は作中でも最も怖い話の1つとしてしばしば挙げられる。
- メリーさん
- 生前はとても強い霊感の持ち主だったが、それがきっかけで酷薄ないじめに遭い、大切な人形の手足をバラバラに隠されたことで、それを苦に自殺してしまった少女の霊が悪霊となった姿。子供の前に現れ、体の一部が無い人形(大抵は手か足である)を渡し、一定期間内にその部分を見つけなければ、その部分を引き裂く。生前の強い霊力を残したまま悪霊化した、霊力や経文により除霊できないサイコゴーストで、除霊を頼まれた霊能師は悉く殺された。童守小では中島法子の前に現れぬ〜べ〜を苦しめる。やむを得ずぬ〜べ〜が鬼の手で切り裂こうとしたが、「この子の気持ちは痛いほどよく分かる」とぬ〜べ〜は躊躇う。その際に彼女の境遇と自身の子供の頃の境遇(メリーさん同様、霊感が強いことによりいじめられていた)が鬼の手を通して伝わったことで彼女は涙を流した。ぬ〜べ〜は彼女を抱きしめ、「どうかこの子の魂を成仏させ給え」と叫ぶと消滅した。ぬ〜べ〜は、あの霊は自分と同じであり、美奈子先生のような理解者と出会わなければ、自分もあの霊のようになっていたかもしれないことを述懐した。しかし成仏したかどうかはぬ〜べ〜自身にもわからなかった。
- 図書室の少女霊
- 声 - 西原久美子
- アニメ第32話「そして誰もいなくなる!図書室の赤い怪少女!!」に登場するアニメオリジナルキャラクター。赤いカーディガンがシンボル。小学生のころに病死した本好きの女の子の浮遊霊で、普段はおとなしく無害。しかし、大好きだったおとぎ話の本の人魚姫のページを金田が破ってしまい、捨てられることになったため、途中からのストーリーを思い出そうと、「人魚姫は、浜辺で見かけた男の子に恋をしました。その歌声は…」と呟きながら、その本を借りた生徒たちを次々と本の中の異次元空間に閉じ込めた(この空間では鬼の手が使用できない。)。その本が燃やされる寸前で、同じく本好きな法子が人魚姫のストーリーを思い出させたことで元のおとなしい霊に戻る。終盤までは目元が陰で隠され、暗いイメージだったが、改心してからは女の子らしい笑顔を見せていた。
- 壁男
- 童守小学校の壁に中に潜んでいる悪霊でその名のとおり壁の中を移動することができ、4年生の女生徒をばかりかぬ~べ~の体と郷子までも攫って自分の住み家である壁に覆われた空き部屋に幽閉していた。その正体は20年前の殺人事件で殺された男の悪霊であった(OVA3作目では事故で壁の空き部屋に閉じ込められて死んだ工事の作業員)。最後は鬼の手で成仏させられたが、殺人事件のほうは解決したのかは不明。
- ブキミちゃん
- 夢の中に現れる悪霊。生前はとてもイジワルな少女で同級生を苦しめていた。交通事故で事故死した際に、大事にしていたハーモニカを失いハーモニカを奪われたと勘違いし逆恨みで同級生を夢の中で襲撃し、複雑な迷路でゴールである排水口のハーモニカを見つけさせるというゲームのようなものを行い、もし迷路の道順を間違えると魂を引き裂き対象を二度と目覚めさせないという行為を繰り返していた。道順を間違えた広の魂を引き裂こうとするが、ギリギリのところでぬ~べ~に白衣観音経により強制成仏させられた。OVAでは生前はイジワルな性格ではなく子犬を庇って命を落とした設定になっており、最後は自分で成仏している。
- 風間名美恵
- 小説版の「呪われたスポットライト」に登場する元美少女アイドルの悪霊。生前はアイドルとして成功していたが、それが原因で両親が不仲となり離婚、さらに仕事の関係で精神的に追い詰められて投身自殺した。偶然、美樹がアイドルのオーディションを受けるため待ち合わせのために自殺現場のビルを通りかかった郷子に憑依し、郷子をアイドルデビューさせるが、最後には本性を表して殺害しようとした。普段、姿を現す際は裸体の美少女であるが、力を発揮する際には転落死したために脳が剥きだしになったゾンビのようなおざましい姿に変化する。メリーさんと同様に格上の悪霊で同じく芸能界で死んでいった人間達の悪霊を操る能力を持つ。ぬ~べ~に配下の悪霊を鬼の手で引き裂かれて成仏させられ、自身もぬ~べ~の説得により成仏した。名前の由来は安室奈美恵から。
生物・怪生物
- 寄生虫
- 童守小学校の郷土資料室にあった乾燥食に幼虫が入っておりそれを食べた広の消化器官に寄生して成虫となった。サナダムシやエキノコックスに酷似した生態で、アゲハチョウの幼虫に似た頭部と産卵管が無数にあり産卵管を使って卵を産み繁殖する。広の口の中から出てきた際には普段妖怪などを見慣れている生徒達の中にも嘔吐する者が出るなどかなりグロテスクな姿をしている。最後は広の体を突き破って体外に出ようとしたが、ぬ〜べ〜の鬼の手と美奈子のヒーリングの合体技で広の体から弾き出され、ぬ〜べ〜に動きを封じられた所を郷子に蹴り潰されて絶命。ただし、乾燥食の中にはまだ数匹の幼虫が残っていた。生徒によって倒された最初で最後の怪生物である。なお、本編の過去である江戸時代に関兵衛という男の体内に似たような固体が寄生しており口から体外に飛び出してきたがどのように対処したのかは不明である。ぬ~べ~さえも「妖怪以上」と戦慄させた、ある意味作中で最も恐るべき相手であった。
- ハツカネズミ
- 広が怪しい商人から購入した普通のハツカネズミで最初は雌雄の2匹のみだったが、ネズミ算式で増えていき他のクラスに配るなどの処置を行うも持ち前の繁殖力で増加し最終的には保健所に処分されるが、逃げ出した2匹が学校の非常食準備室に住みつきそこで繁殖し、律子が教室のドアを開けたことにより学校中に現れ、インコなどを食い殺しながら最後には生徒達すらも食い殺そうと視聴覚室を襲撃する。だが、ぬ〜べ〜の鬼の手により学校が洪水で水没する幻覚を見せられ下水道に逃走。ぬ〜べ〜によると猫などに食い殺されて自然淘汰されるだろうとのこと。一方、商人の方は別の町で少年にハツカネズミを買わないか進めていた。
- タヌキ
- 妖怪の様だが実は普通の雄のタヌキで他のタヌキと違う所はエクトプラズムを吐くことで、近くにいる人間の思考を読み取りその考えた通りの姿に変身する能力を持つ。最終的には、ぬ〜べ〜にエクトプラズムを吐かないように訓練されて普通のタヌキに戻り野生に帰された。
- 怪木
- 年月を経た大木で人間に切られたくないという感情から意思を持ち暴れ出したもの。最初は付近を通る人間の血を吸い重傷を負わせるなどしていたが、刺激した晶を攻撃し、駆けつけたぬ〜べ〜共々捕らえるが、晶のペットのドラセナのドラちゃんに説得され共に山の中へと帰って行った。
- ドラちゃん
- 晶のペットのドラセナ。晶に特殊な機械を取りつけられ音により会話している。植物ながら計算もできる。怪木に捕らえられたぬ〜べ〜と晶を助けるため怪木を説得し、共に山へと帰って行った。
- 猿
- アニメのみに登場する白い雄の子猿で連続辻斬り魔の正体。元は女性に飼われていたがその女性に恋人が出来たため飼えなくなって捨てられ墓場を彷徨っていた所、悪霊に取りつかれて一時的に妖怪化した。戦力は意外に高くゆきめを人質にとりぬ〜べ〜を追い詰めるが結局はぬ〜べ〜に悪霊が倒され元の姿に戻った。その後は、初代ゆきめに飼われることとなったが、初代ゆきめの死後の消息は不明である。
- パラちゃん / ミキチャンビューティフルグレートリュウ
- 5年3組が発掘場で発掘した際に長い冬眠状態にあったが復活した恐竜のパラサウロロフス。目覚めた当初は赤ん坊だったためクラスで飼われることになった。しかし、突如巨大化し、体長10mにまで成長し町に出てきてしまった為に警官隊と対峙する羽目になる。その直後苦しみ出し、そして、ぬ〜べ〜、広、郷子、法子、美樹に看取られながら時の反動により骨になって死亡した。なぜ、現代に復活したのかは謎のままで、ただ時の悪戯とされている。パラちゃんは法子の命名。ミキチャンビューティフルグレートリュウは美樹の命名。最終的にはみんなからパラちゃんと呼ばれていた。