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「映画ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史」の版間の差分

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== 概要 ==
== 概要 ==
* 『新・のび太の宇宙開拓史超まんが外伝』が[[岡田康則]]によって執筆され、『[[月刊コロコロコミック]]』2009年3月号から2009年4月号まで連載された(この作品は未単行本化である)。
映画満足度ランキング([[ぴあ]]出口調査隊調べ、3月9日付)第1位を獲得、観客動員ランキング(興行通信社調べ、3月7日・8日調査)初登場第2位という好評価を得ている。


* 映画満足度ランキング([[ぴあ]]出口調査隊調べ、3月9日付)第1位を獲得、観客動員ランキング(興行通信社調べ、3月7日・8日調査)初登場第2位という好評価を得ている。
『新・のび太の宇宙開拓史超まんが外伝』が[[岡田康則]]によって執筆され、『[[月刊コロコロコミック]]』2009年3月号から2009年4月号まで連載された(この作品は未単行本化である)。


== 舞台 ==
== 舞台 ==

2012年3月11日 (日) 04:10時点における版

ドラえもん
新・のび太の宇宙開拓史
監督 腰繁男
脚本 真保裕一
出演者 レギュラー
水田わさび
大原めぐみ
かかずゆみ
木村昴
関智一
ゲスト
香里奈
アヤカ・ウィルソン
チュートリアル
配給 東宝
公開 日本の旗 2009年3月7日
興行収入 24.5億円
前作 ドラえもん のび太と緑の巨人伝
次作 ドラえもん のび太の人魚大海戦
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ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史』(ドラえもん しん・のびたのうちゅうかいたくし)は、2009年3月7日に公開された映画ドラえもんシリーズ通算第29作。上映時間102分。

1981年3月14日に公開された『ドラえもん のび太の宇宙開拓史』のリメイクにしてテレビ朝日開局50周年記念作品。第2期声優陣としては第4作目である。


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


概要

  • 『新・のび太の宇宙開拓史超まんが外伝』が岡田康則によって執筆され、『月刊コロコロコミック』2009年3月号から2009年4月号まで連載された(この作品は未単行本化である)。
  • 映画満足度ランキング(ぴあ出口調査隊調べ、3月9日付)第1位を獲得、観客動員ランキング(興行通信社調べ、3月7日・8日調査)初登場第2位という好評価を得ている。

舞台

宇宙(コーヤコーヤ星)
のび太達が住む地球とは遠く離れている開拓星。今作ではコーヤコーヤ星の時間の流れでいう7年前にロップル達が移民し、星を開拓していった設定になっている。重力が地球よりも小さいため、地球人はスーパーマンのような力を発揮できる。豊かな自然に恵まれているが、星そのものが反重力エネルギーを発生させるガルタイトという鉱石でできているため、ガルタイト鉱業に狙われている。

ゲストキャラクター

ロップル
コーヤコーヤ星に住む開拓移民の少年。
チャミー
ロップルの親友の宇宙生物。旧作と違い、外見が原作に忠実になった。
クレム
ロップルの妹。コーヤコーヤ星の英雄であるのび太を尊敬している。
ライザ
ロップル、クレムの母。原作および旧作では無名だったが、本作で名前が付けられた。
モリーナ
ロップルの姉貴分のような幼なじみ。原作および旧作には登場しない本作のオリジナルキャラクター。コーヤコーヤ星に彼女やロップルたちが移民したのが7年前なので、現在は17歳という事になる。7年前に磁気嵐に巻き込まれた父であるバーンズ博士を誰も助けようとしなかったことから、他の移民とは確執がある。しかしロップルのことは弟のように大事に思っている様子。
バーンズ博士
モリーナの父。モリーナが10歳の頃、磁気嵐の中で移民船の修理を行い直すことに成功するが、磁気嵐に巻き込まれて行方不明となる。原作および旧作には登場しない本作のオリジナルキャラクター。
船長/市長
名称不明の移民団のリーダー。移民船では船長を務め、現在は市長となっている。バーンズ博士を犠牲にしてしまったことに心を痛めている。
カモラン
ロップルの隣人(ただし家はとても離れている)。移民団の団長だった。
ブブ
カモランの息子。のび太達に憧れている。
ギラーミン
ガルタイト鉱業本社から派遣された男。旧作と違い主任であるバカラよりも立場は上で、彼らに指示を下す。旧作よりも残忍な性格になっており、コア破壊装置の使用も彼が決めた。モリーナの父への思いを利用するなど狡猾な面を持つが、銃の腕もかなりのもので、のび太と一騎打ちの決闘をすることとなる。
バカラ
ガルタイト鉱業主任。旧作におけるボーガントに当たるキャラクター。
ボーガントに比べると気弱で、ギラーミンに対し終始腰を低くしていた。
「のび太と星を流すクジラ」ではホシナガスクジラの子供をリッチリッチ星の人に売り飛ばそうとする。また、つぶらな瞳であることが判明した。
名前は、バカラからきている。「パカラ」と誤記されることもある。
ダウト
ガルタイト鉱業の一員。二人組のうち痩せている方。コーヤコーヤ星の人たちを苦しめる。旧作におけるメスに当たるキャラクター。
名前はダウトからきている。
ウーノ
ガルタイト鉱業の一員。二人組のうち太っている方。コーヤコーヤ星の人たちを苦しめる。旧作におけるゴスに当たるキャラクター。
名前はウーノからきている。

コーヤコーヤ星の動物

原作にも登場したものについてはドラえもん のび太の宇宙開拓史#コーヤコーヤ星の動物を参照。なお、パオパオなどは7年前の移民船などで確認できることから、元々コーヤコーヤ星の生き物ではなく、持ち込まれた生き物の可能性がある。

アフロオトシゴ
7年前の移民船の中に乗っていた、アフロ頭のタツノオトシゴのような生き物。コーヤコーヤ星では確認されていない。
フグモドキ
豚のような鼻を持つフグのような生き物。体の色はピンク色。
牛サイ
モリーナが牧場で飼っている草食動物。大人になるとツノが生え、体長は150cmほどになる。
シーチョウ
ダチョウのような生き物。

宇宙の仲間コンテスト

2008年に小学館の児童誌連合企画で実施された、コーヤコーヤ星の動物を考えて応募するというもの。

ホシナガスクジラ
普段は東の湖に住んでいる。主に水中で活動するが、地中を移動したり、空中を飛行することが出来る。
ネムリン
クラゲのような姿をしている。
ちょうりっぷちゃん
妖精のような姿をしている。
イカトンボ
キラキラひかる羽をいくつも持つ虫。
アザレオン
カラフルなカメレオンのような生き物。
はさみんみんゼミ
はさみをもつセミのような虫。
ピッタコ
フックロウ
フクロウのような鳥。頭に突起物がある。
ワンコブラ
犬のような頭を持つ蛇のような生き物。
もぐラッパ
ラブー
メロンヘビ
背中にメロンを背負ったような蛇。
パンク
タイヤのように膨らんだり、へこんだりするパンダのような生き物。

声の出演

スタッフ

主題歌

オープニングテーマ『夢をかなえてドラえもん[1]
作詞・作曲 - 黒須克彦、編曲 - 大久保薫、コーラス - ひまわりキッズ
歌 - maoコロムビアミュージックエンタテインメント
エンディングテーマ『大切にするよ
作曲・編曲 - 市川淳、作詞・歌 - 柴咲コウ
挿入歌『キミが笑う世界』[2]
作詞 - マイクスギヤマ、作曲・編曲 - 沢田完、歌 - アヤカ・ウィルソンひばり児童合唱団

キャッチコピー

  • その時、君はヒーローになる。
  • 信じる心が僕らをつなぐ。
  • DORAEMON THE HERO 2009

のび太と星を流すクジラ

2009年3月20日放送の『ドラえもん30周年スペシャル 〜決定!心に残るお話30〜』で「さようならドラえもん」とともに放映された映画の外伝エピソード。この話がきっかけでバカラはギラーミンを呼び寄せることを決意する。

ゲストキャラクター

ゴス(声 - 渋谷茂
ガルタイト鉱業の一人。ホシナガスクジラの子供を捕らえ、リッチリッチ星の人に売り飛ばそうとした。但し、旧作と違い、痩せている。
メス(声 - 後藤史彦
ガルタイト鉱業の一人。ゴスを「アニキ」と呼び慕っている。こちらでは、太っている。
ホシナガスクジラ(親)(声 - まるたまり
子供がいなくなったことから子供を探そうと暴れる。普段は東の湖に住んでいる。

リメイク前との相違点

ドラえもん のび太の宇宙開拓史』については文字数の簡略化により、漫画を原作・映画を旧作、総合表記を前作とする。

登場人物

  • 原作に登場しなかったドラミが登場しているほか、オリジナルキャラクター「モリーナ」が登場している。
  • 原作の敵役3人の名前がそれぞれボーガントがバカラ、ゴスがウーノ、メスがダウトに変更されている。ちなみに、3人の新しい名前は全てトランプのゲーム名からきている。ゴス、メスの2人に関しては上記の外伝エピソード「のび太と星を流すクジラ」の悪役の名前として登場している。
  • ボーガントと比べバカラは性格が気弱で、そのためか本社の命令に従う中間管理職な面が非常に強くなっている。なお、旧作でボーガントが中間管理職な面を見せるのは逮捕される直前に本社の命令でやったのであって自分は悪くないと漏らすセリフのみ。
  • 旧作のメスとゴスは2人のみでロップルやのび太たちへの嫌がらせなどをしていたが、新作のウーノとダウトは部下の警備員10人を従え嫌がらせなどをしている。
  • 旧作のゴスとメスには原作では生えていないヒゲが生えていたが、新作のダウトにはヒゲは生えていない。
  • バカラは、原作のボーガントと顔が似ているように感じる者もいる。
  • バカラ(原作のボーガント)とギラーミンの上下関係が逆転している。そのためかコア破壊装置の使用はギラーミンが指示している。
  • ギラーミンの初登場がのび太がロップルからショックガンをもらった[3]後と原作より早い。そのためか、バカラがダウトとウーノに威張るシーンが1回しかない。また、カモランの畑荒らしと、川上から毒を流す嫌がらせもギラーミンが指示している。

細部事項

  • どこでもドアの有効範囲が地球を基点に十億光年以内であると冒頭で説明がでた。前作ではコーヤコーヤ星と地球では同じ時間経過ながら受け止める認識が異なるという内容だったが、今作ではコーヤコーヤ星はどこでもドアの許容範囲を大幅に超える場所に位置しており、十億光年以上の距離を結ぶタイムワープによって双方の出入りに際して時間の誤差が生じている事になっている。地球一時間はコーヤコーヤ星の一日に該当。前作の時間認識誤差はなくなっている。ただし距離に関しては旧作および大長編ドラえもん のび太の宇宙漂流記では10光年となってるため矛盾が生じる。
  • のび太の夢の中で超高速移動中にカーゴ船のワープボタンを押すのがロップルだったのが、本作ではチャミーになっている。
  • ドラえもんは途中からコーヤコーヤ星ではヒラリマントを背中に付けていたが本作では付けておらずまた、ヒラリマントの使用も1回のみになっている。これは旧作の大長編に準じたものになってる。
  • ガルタイト鉱業は宇宙空間では正体を隠し、海賊行為を行うことになっている(そのため、警察はガルタイト鉱業に手が出せない)。
  • 映画冒頭にのび太が見た夢は旧作ではガルタイト鉱業に追われていたロップルがワープを行なうシーンだったのに対し本作では7年前にモリーナの父が行方不明になるシーンになっている。
  • ガルタイト鉱業に、カーゴの倉庫のドアのことを話すのが原作ではブブだったのが、今作ではモリーナになってる。また、ギラーミンが行った手段もブブには脅迫し聞きだして、モリーナには父への想いを利用し聞き出している。
  • 原作ではドラえもんがジャイアンに野球ゲームを渡すシーンがあるが今作には無い。
  • ブブがのび太達に嫉妬しておらず、逆に憧れを抱いている。そのため、しずか達をガルタイト鉱業に連れて行った理由も旧作ではドアの事を話したことに対する罪の意識だったのに対し本作では憧れるのび太の役に立ちたいというのが理由と思われる。
  • コーヤコーヤ星の住民は『本星から無数に飛び立った移民団のひとつ』であるとして、原作の惑星関係が異なりトカイトカイ星が登場しない。同理由によりコーヤコーヤ星の様子も町が出来るなど異なっている。
  • 救援に来たジャイアンたちがバットで打っていたのが旧映画ではガルタイト鉱石だったのに対し、本作は漫画同様普通の岩になっており更に旧作ではトスバッティングの要領でスネ夫としずかは鉱石をジャイアンに投げていたが、本作では直接ガルタイト鉱業の船に岩を投げつけている。また、前述どおりドラミが出ているため彼女も一緒に攻撃を行なっている。
  • 旧作では差し替えられていた原作におけるのび太とギラーミンの決闘が再現された(完全な再現ではなく多くの改変が行われている)。また、原作のギラーミンは消息不明となっていたが本作では怪我したのちバカラたちと一緒に宇宙パトロールに逮捕されている。
  • 「コア破壊装置」の対処法が大幅に変更されている。

その他

  • 本作で『ドラえもん』映画は29作を数え、28作製作されていた『ゴジラ』シリーズを超え、東宝製作の映画シリーズまたアニメ映画シリーズでは通算1位になる。またシリーズ物としては『男はつらいよ』シリーズ(49作)に続いて2番目である。
  • チャミー役の佐久間レイはドラえもん第一期においてミニドラの声を担当していた。
  • ギラーミン役の大塚明夫は前作『ドラえもん のび太と緑の巨人伝』でシラーの声を担当した大塚周夫の実の息子である。
  • 船長・市長役の佐藤正治ドラえもんズドラメッドIII世の声を担当していた。
  • 本作にものび太の机には、『ドラえもん のび太の恐竜2006』に登場した「卵から恐竜が飛び出すおもちゃ」が置かれている。また、カレンダーにはピー助のイラストが描かれた物になっている。
  • のび太の部屋の棚の上に『ドラえもん のび太と緑の巨人伝』に登場したバケツに木が植えられ置いてある。
  • 本作は、オープニング『夢をかなえてドラえもん』が流れる前に、のび太が「ドラえも~ん」と叫ぶシーンがある。これは、『ドラえもん のび太と緑の巨人伝』にはなかった。『ドラえもん のび太の新魔界大冒険 〜7人の魔法使い〜』以降、2年ぶりである。
  • 映画のエンドロールが終わった後には、『ドラえもん のび太の恐竜2006』から恒例となったおまけ映像があり、内容は海の中でドラえもんが2010年の映画公開の告知をし、その後ろを人魚のシルエットが通り過ぎるという物。他にも、次作は漫画原作40周年及び映画30周年であることが紹介される。2009年7月17日のテレビアニメの放送で正式に映画『ドラえもん のび太の人魚大海戦』と発表された。
  • 第2期の作品としては初めて興行収入が30億を下回ったが、これは同時期に公開された『ヤッターマン』が大ヒットした影響である。
  • 2008年の『ドラえもん のび太と緑の巨人伝』公開時に引き続き、テレビで「公開直前スペシャル」と称した1時間特番が、公開1日前の3月6日に放送された(内容は長編「天の川鉄道の夜」)。
  • 2009年の第32回日本アカデミー賞では、『アニメーション作品賞』の『優秀賞』を受賞した[4]

脚注

  1. ^ 前作『ドラえもん のび太と緑の巨人伝』から引き続き、今作も歌詞がアニメーションの一部として組み込まれている。
  2. ^ 映画ドラえもんシリーズにおいて、挿入歌として新たに作曲されるのは、「ドラえもん のび太と夢幻三剣士」の『夢の人』、「ドラえもん のび太とロボット王国」の『ひとりじゃない 〜I'll Be There〜』に次いで3度目。リメイク元である「ドラえもん のび太の宇宙開拓史」では『心をゆらして』が主題歌として挿入された。なお、主題歌と挿入歌を別の歌手が歌うのは初めてのこととなる。映画公開から1年のブランクを経て、『ドラえもん サウンドトラックヒストリー2』で収録された。
  3. ^ なお、旧作の映画版ではのび太は一貫して自分が所持しているおもちゃの拳銃を使用している。
  4. ^ 日本アカデミー賞公式サイト

外部リンク

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