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Wikipedia:認識を拒絶する

典型的な荒らしは、たいてい常日頃から疎外感や無力感に苛まれており、ウィキペディアにおける執筆活動を妨害してコミュニティを疲弊させることで承認欲求を満たそうとします。そのような利用者は普通とはちがった注目を浴びることでエンパワーメントされたり、インセンティブやボーナスを受けたように感じます。残念ながら、この記事を読んでいる真面目なあなたが、せっせとLTAページやカテゴリ、専用のテンプレートを分類・整理するような長期的な荒らしは、例外なくこのタイプです。

動機づけ

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荒らしがコミュニティから荒らしとして認識され悪名が高まると、心理学でいう強化を通じて彼らのインターネット・ミーム化が進むため、気晴らしのため、悪名にあやかるため、管理者への反抗や他人の活動を邪魔してスリルを味わうためなどの理由から模倣犯を生みがちです。荒らしをそもそも認識しないことは、(大元の荒らし以外の)荒らし行為を抑制することにもつながるのです。

ウィキペディアを荒らす行為がウェブメディアであっても報道されると、さらなる荒らしが発生することは経験あるウィキペディアンなら誰もが知っていることでしょう。ウェブメディアどころか新聞やテレビで、誰かがウィキペディアの記事に悪戯するのは簡単だと言うたびに、自分を「ハッカー」に見立てたインターネット・ボーイが大量に発生します(してきました)。とはいえこの問題を必要以上に強調すると、この傾向はエスカレートしますからここまでにしておきます(ポジティブフィードバックを参照)。

荒らしの対処法

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荒らしが全く存在しないかのように振舞え、といっているわけではありません。対処をするために最低限の情報の共有はもちろん必要でしょう。しかし、「どこの誰がどう荒らしたかという内容を書くことにそもそも意味はあるのか」「その価値は荒らし行為が周知(というより拡散)されることによってもたらされる損失を上回っているのか」といった基準から、どういった情報を共有すべきかについては、常に、慎重に吟味されるべきです。すでにミームと化している荒らし行為を、ミームと関連するアカウントとされる誰それが行ったと推定される、とただただ列挙すること自体には何の価値もありません。必ずといってよいほど、その荒らしの対処には役立たず、荒らしのさらなるミーム化に貢献するだけだからです。ただし、Wikipedia:荒らし#荒らしの類型で行われているように、荒らしの形態を具体的な言及を避けて記述することや、すでに管理者が行っているように完全に情報を公開はせずに「模倣行為」として対処することは、効果的であるといえます。

荒らしの予防

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荒らしを荒らしとして認識することだけが目的と思われる編集が行われたなら、粛々と差し戻し(場合によっては除去・白紙化)をしましょう。ページ自体が初版から荒らしである場合は{{即時削除|全般3}}を貼り付けましょう。削除依頼は逆効果であるかもしれません。

参考文献

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  • ロバート・I・サットン 著、矢口誠 訳『あなたの職場のイヤな奴』講談社、2008年(原著2007年)。ISBN 978-4-06-214136-9 
  • Doctorow, Cory (2007年5月14日). “How To Keep Hostile Jerks From Taking Over Your Online Community”. InformationWeek. https://www.informationweek.com/d/d-id/1055100 2015年9月22日閲覧。 

関連項目

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