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Wikipedia:物を数えることと並べ替えることは独自研究ではない

四則演算をする子供たち(2008年撮影)。

ウィキペディアでは独自研究を載せないことを方針としています。しかし、物を数えることと並べ替えることは独自研究ではないので、記事を書くにあたって簡単な演算をすることはできます。

記事を書くにあたって、信頼できる情報源で大量なデータに直面したとき、それを分類する、ソートする、数える、順位づけることは記事の質を上げるにあたって有益な場合があります。このような例には「完封数の3番目に多い野球選手」、「アカデミー賞を最も多く受賞した人物」といったものが挙げられ、いずれも複数の情報源からのデータをソートすることが不可欠となっています。同様に、独自研究を載せない方針はデータを数えたり、簡単な計算をすることも阻むべきではありません。例えば、「マリオ・クオモは1983年1月1日から1994年12月31日までの12年間ニューヨーク州知事を務めた。」という記述において、クオモが1983年1月1日にニューヨーク州知事に就任し、1994年12月31日に離任したとする出典があれば、さらに「クオモは12年間知事を務めた」あるいは「1983年1月1日から1994年12月31日までは合計12年間である」とする出典は不要です。これは、年数を数えるか、簡単な計算を行うことで答えがわかるからです。

理由

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数えること

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物を数えることは簡単な行為であり、ウィキペディアで広く受け入れられています。実際に数え上げた結果を載せた情報源は当然ながら存在しますが、このような事柄にすら出典をつけることはむしろ記事の質を下げます。したがって、データの一覧を数えてその結果を記事に載せることはできます。独自研究にはあたりません。(ただし、一覧自体の出典は必要です。)

しかし、大量のデータ(たとえば、日本の人口統計)の数は実際に1人が数えることが考えにくい(日本の人口統計は国勢調査で多数の調査員によって行われる)。このような場合は出典は省略すべきではないでしょう。

並べ替えること(ソートすること)

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データのソートははっきり定義された手法である。

ウィキペディアにおける表組みはソート機能がつけられています。この機能を使用することで、データを表組みに入力してソートを行うことができます。このようにソートすることは明確な手順、法則があり、記事に「2は1より大きい」「AはBより先にくる」といった事実の出典を記載する必要はありません。

種類 重さ(キロ) 費用(円)
A 34 170
B 16 910
C 25 800

順位づけること

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データに順位をつけることは実質的には「ソートした後に上から数える」ことと同等なので、数えることとソートすることに出典を必要としない以上、順位をつけることも出典を必要としません。

ただし、これは「ソートした後に上から数える」形の順位、すなわち数学的な順位づけに限定されます。「わたしの好きな漫画、上位10位まで」のように順番づけが恣意的である場合は明らかに独自研究になります。

論争

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物を数えること、並べ替えること、順位づけることであるにもかかわらず、出典の必要性について議論の余地のある場合は独自研究の可能性が高いといえます。たとえば、砂浜にある砂粒の数は有限ですが、それを数えた結果が正しいかどうかについては他人から簡単に検証できません。いずれにしても、このような場合はウィキペディアの編集者の間で議論して、合意を形成することが最良であると言えます。

疑問があれば

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疑問があれば、編集者の間で議論して合意を形成しましょう。