Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/解離性同一性障害 20120715
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選考終了日時:2012年7月28日 (土) 17:33 (UTC)
- (自薦)この話題は人目を引きやすい割に、ネット上で見ると非常に偏った情報が多かったことがリライトに取り組んだ動機です。アメリカでも1997年を境にだいぶ治療の方向も、認識も変わっているように思います。そうしたことから、現在での認識をネット上でも紹介することを目的としました。途中で、有名なキーワードなんだけど本筋からは外れると思う「内的自己救済者」や、DIDに限らずもっと注目して欲しい「レジリエンス」は別項目に切り出し、上位分類にあたる「解離性障害」、「解離 (心理学)」もリライトを行って、共通する話題、「解離の諸学説」や「スクリーニングテスト」についてはそちらで紹介しています。医師の中の5%ぐらいに過ぎない精神科医の中でも、このDIDを扱って居る方はほんの一部ですので、専門の方からのコメントを期待するのは難しいと思いますが、専門家以外の方の「こういう点はどうなんだろう」とか「ここ、解りにくい」というような疑問、指摘を沢山頂ければと思います。--Ktmchi(会話) 2012年7月14日 (土) 17:33 (UTC)
- 反対 ShikiHでございます。この記事が虚偽であるとか、荒唐無稽であるとは言いませんが、読者に大いに誤解を与えるものです。解離性同一性障害は「アメリカ精神医学会・精神疾患の分類と診断の手引 (DSM-IV-TR)での正式名である」はいいとしても、その続きに書かれていることは同書にはないようなので、出典が必要です。まるで同書に書かれているかのような印象を与える書き方には賛同できません。良心的に書くならば「2以上の別々のアイデンティティあるいは人格の状態の存在が、頻回に個人の行動を支配し、重要な個人的な情報の想起を不可能に する。それは広範囲にわたるものであって、通常の物忘れで説明がつくものではない。」(拙訳)なんていかがでしょうか。「それを思い出せなくすることで心のダメージを回避しようとすることから引き起こされる障害である」は間違いとはいえませんが、このような核心に出典が無いのはちょっと困ります。--ShikiH(会話) 2012年7月15日 (日) 10:21 (UTC) 下線部追加(本当の拙訳だったのを訂正)--ShikiH(会話) 2012年7月15日 (日) 10:50 (UTC)
- ご意見有難う御座います。冒頭の一文は、以前に査読依頼をお願いしたとき、Trcaさんから
- 「冒頭について。冒頭がいきなりDSM体系の説明から始まりますが、これではすでに精神医学の知識のある読者にしか理解できません。導入部にはむしろ、この病気がどのような病気なのか、非専門家にもわかる簡潔な定義があるとよいと思います。WP:LSを参照してください。」(2011年6月12日)
- とのご指摘をうけ、特に「この病気がどのような病気なのか、非専門家にもわかる簡潔な・・・」ということを意識して書き直したものです。こういう言い方は良くされていますので出典は補えると思いますが、出典さえあればこれで良いのかということについては確かに悩ましいところです。
- ご提案のDSM定義の要約ですが、「アイデンティティあるいは人格の状態の存在」は、日本語版での訳は「同一性 (identity) または人格状態 (personality states) の存在」で、アイデンティティを訳した「同一性」が現在の症名に使われています。「「人格」か「同一性」か」とその注66に書いたように、これはエリクソン (Erickson,E.H.) の言う「同一性」とも違い、本音は「人格」についての厄介な議論を避けるために持ち出された言葉で、それを冒頭から使うと非専門家には???になってしまいはしないでしょうか。途中からは専門用語もバシバシ使ってはいるのですが、冒頭なのでちょっと気にしています。---Ktmchi(会話) 2012年7月16日 (月) 03:13 (UTC)
- ShikiHでございます。「定義の要約」とおっしゃってますが、私は定義の要約ではなく、定義そのものだと思います。原著477ページに(誤訳でなければ)このままの形で載っています。487ページの診断基準を私が要約したものではありません。ご存じのことかもしれませんが、念のためお知らせします。--ShikiH(会話) 2012年7月16日 (月) 05:58 (UTC)
- DSM-IV-TRでの定義は解離性同一性障害#DSM-IV-TRでの定義にあげた通り、A,B,C,Dの4項目で定義されています。DSN-IV-TRの日本語版(高橋三郎・大野裕・染矢俊幸 『DSM-IV-TR精神疾患の分類と診断の手引・新訂版』 医学書院、2003年)では「同一性またはパーソナリティ状態」とあるところを「同一性 (identity) または人格状態 (personality states) 」としていますが、DSN-IIIとの関係と、そのあとの「人格か同一性か」という問題を説明する都合上です。---Ktmchi(会話) 2012年7月16日 (月) 09:56 (UTC)
- ShikiHでございます。なんかどうも話が噛み合ってないような気がします。ABCDが書いてあるのは私の版(1994年)では Diagnostic criteria for 300.14 Dissociative Identity Disorder と見出しがついていますから、定義ではなく診断基準と訳すのがよかろうと思います。DSM-IV-TRは元となる親本以外にもここにあるように簡約版があって、日本語版はQuick Reference to the Diagnostic Criteria From DSM-IV-TRの翻訳にすぎません。国会図書館のデータベースの検索結果をここに示します。KtmchiさんはQuick Referenceだけでなく、親本をもみてくださっていますか?--ShikiH(会話) 2012年7月16日 (月) 20:29 (UTC)
- そこにはA,B,C,D のDの内容は書かれていないのでしょうか。この話題については長くなりましたので、以降「ノート:解離性同一性障害」の方へお願いします。---Ktmchi(会話) 2012年7月17日 (火) 12:56 (UTC)
- ShikiHでございます。ご質問の件は、私は既に上記で述べました。487頁に記載されてます。しかしKtmchiさんには伝わらなかったようです。このことからもわかるとおり、今以上お話ししても、すれ違うばかり。この件は一旦これで終わらせていただきます。ノート:解離性同一性障害の方には書きませんが、なにとぞお許し下さい。--ShikiH(会話) 2012年7月18日 (水) 09:03 (UTC)
- なんかおかしいですね。診断基準と定義が別物なんですか? 旧版の誤植ですかね。DSM-IV-TR(2000年テキスト改訂版)で確認して貰えませんか? 私の知る範囲では、Quick ReferenceでないDSM-IV-TR標準版のDIDのページ冒頭にも4項目の記述が文章形式で載っており、説明文の後に囲みで、もういちどABCD4項目が今度はリスト形式になってるはずですが。---Ktmchi(会話) 2012年7月18日 (水) 15:25 (UTC)
- コメント:興味深く読ませて頂きました。全くの門外漢なので、かなりの分量に圧倒されました。で、結論からいうとよく分かりませんでした。何よりの疑問は例えば、統合失調症の記事のように、「症状の分類はA,B,C」があって、とか、その「原因についてA説、B説、C説」というような構成をとらないのはなぜか、ということです。治療についても「A,B,Cという考え方がある」、と書かれた方が、読む側ともしても、その仮説性が明らかな分、社会的な誤解、偏見を生みにくいと思うのですが……。「クラフトの四因子論」が最初に出てきて、それが、あとについても思考のフレームワークとして生きているのか、それとも各論として記されただけなのか、が分からない、ということです。私のような門外漢も読めるようにするには、この大きな記事の「構造」が見て取れるように、入れ子構造を活用して頂くのがいいかな、と思った次第です。また、あんまり関係ないことですが、「本論」、「各論」と各目次につけるのは、論文では有りでしょうが、ウィキの記事では見ないような気がします。取り除くのがいいのかな、と思いますが如何でしょうか。ご参考までに。--Shinya1739(会話) 2012年7月15日 (日) 11:34 (UTC)
- コメント有難う御座います。「かなりの分量に圧倒されました」とのこと、申し訳ありません。別に長いものが良いと思っている訳ではなくて、他の項目に切り出したり、注記に追い出して本文を縮めたりはしているのですが。「本論」「各論」「付論」も、ともかく「本論」だけ読んで下さい、あとは興味の有る方だけ。というような感じだったのですが、やはり違和感がありますかね。
- 「結論からいうとよく分かりませんでした」とのご意見は「ガーン!」でした。そんなはずは、という意味ではなくて、逆に心配していたところなので。
- >「クラフトの四因子論」が最初に出てきて、それが、あとについても思考のフレームワークとして生きているのか、それとも各論として記されただけなのか、が分からない・・・
- という部分も痛いところを突かれたという感じです。「思考のフレームワーク」かのような体裁になったのはつい最近の後付です。ご指摘をうけて「失敗だったか」と思っているところです。結構有名なキーワードなので触れない訳にもいかないでしょうが、通常は囲みの部分だけが紹介されていて、特に第三因子など通常はスルーされています。注記に追い出した方がよいかもしれませんね。---Ktmchi(会話) 2012年7月16日 (月) 12:30 (UTC)
- 「クラフトの四因子論」を別項目として新設し、本文からその章を削除しました。また「本論」「各論」「付論」等は章名から外しました。これで多少は読みやすくなったでしょうか。なお、”例えば、統合失調症の記事のように、「症状の分類はA,B,C」があって”という部分については、統合失調症ではそのような分類がICD-10にもDSM-IV-TRにもあるのですが、解離性同一性障害にはありません。「原因についてA説、B説、C説」も、遺伝の影響が言われるものや、複数の専用の薬の開発が行われているものについては、客観的にそれを述べることは可能です。うつ病など、そうした条件で統合失調症に似ているものもありますが、しかし解離性同一性障害についてはそれらの条件を持っていません。その点だけはご理解ください。それと「判りにくい」というのはまた別の問題でしょうけど。「文章として判りにくい」という点については、今後時間をかけて考えていきたいと思います。ご指摘有難う御座いました。とても参考になりました。---Ktmchi(会話) 2012年7月23日 (月) 16:59 (UTC)
選考終了時点で反対1票のため、今回は見送りとなります。--Tam0031(会話) 2012年8月1日 (水) 15:28 (UTC)