Wikipedia:良質な記事/良質な記事の選考/大島大誓言 20210311
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選考終了日時:2021年3月24日 (水) 18:15 (UTC)→2021年4月7日 (水) 18:15 (UTC)
- (自動推薦)2021年2月度の月間新記事賞受賞記事。--totti(会話) 2021年3月10日 (水) 18:15 (UTC)
賛成:無駄のない記述で分かり易い内容です。適切な資料を使っておられます。今までこの記事が無かったことに、むしろ驚きました。その上で気づいたことを記します。
- 導入部の「1997年に原本や制定当時の資料が発見され、再び注目を集めることとなった。」は、「1.3 その後」に書いてあれば充分です。1997・98年の記事なら兎も角、2021年時点で大々的に取り上げるものではないでしょう。
- 「1.3 その後」の冒頭、「その後、大誓言の存在を知る手がかりは若干の記録と風聞にとどまっていたが」とありますが、『伊豆諸島東京移管百年史』(1981)は「若干の記録」とは言えないのでは?
- 「3 制定過程」の「のちに大島町長を務めた鈴木三郎」は、就任年情報が欲しいと思います。
- 「3 制定過程」の「ロシア型憲法」は「ソビエト型」の誤りでは?
- 「4 評価」の最後、「柳瀬の帰島動機から…念頭にあったものと考えられる、と榎澤は考察している。」は「…念頭にあったと榎澤は考察している。」でいいのでは?
以上です。--Falcated(会話) 2021年3月11日 (木) 14:45 (UTC)
- 返信 主筆者です。ご推薦ならびに早々のコメントありがとうございます。ご指摘の点について返答します。
- 1.3.5.→おっしゃる通りです。修正しました。ちなみに3.の鈴木氏に関しては、少なくとも手元の資料にはそれほど重要な人物としては書かれていません。
- 2.→少し表現を変えました。全般に、大誓言についての資料や研究が極めて乏しいのは事実で、藤井伸の『大島町史 資料編』以外の重要資料はほぼ参考文献にあげたと言ってよいと思います。『移管百年史』も憲法原文を除けば記述は1ページほどしかなく、見たところ大部分が立木の『伊豆大島志考』の引き写しのようです。
- 4.→文献(岡村 2000)には「ロシア型憲法」とあり、46年当時のスターリン憲法かそれとも現行ロシア憲法のどちらを指しているのかは判断がつきかねます。この点についての言及があるかは分かりませんが、まだ参照できていない上記の藤井氏の資料も追って補足したいとは思っています。
- 以上です。 --LT sfm(会話) 2021年3月11日 (木) 17:46 (UTC)
- 返信 ロシアかソビエトかの件、調べました。結論から言えば、「スターリン憲法(1936)」で間違いなさそうです。その特徴について、塩川伸明(1997)「盛期スターリン時代」田中陽兒ほか編『世界歴史大系 ロシア史3』山川出版社.によると、「世界でもっとも民主的な憲法」と自称され、選挙制度では「普通・平等・直接・秘密」が採用され、市民の基本的権利・義務では労働・休息・社会保障・教育が盛り込まれた、とあります。但しその直後には、「民主化は言葉のみ、実態はこれと無縁」との文言がありますが(pp.211-212)。 岡村青氏はリベラル系のライターのようですが、国際政治の専門家ではないでしょうから、有り得るミスでしょう。 「ロシア型憲法」を「ソビエト型」に書き換えるのはWP:NORになってしまうので、どうでしょう、「原本の発見者である藤井伸は、主権在民などロシア型憲法に近いものがあるともコメントしている。」の一文をコメントアウトしてもらえませんか?ご検討の程、お願い致します。--Falcated(会話) 2021年3月12日 (金) 15:43 (UTC)
- 返信 ご返信が遅くなりました。「スターリン憲法で間違いなさそうです。」とのことですが、私の雑な調べが正しければロシア連邦憲法第3条第1項にも主権在民の規定があるように見えますし(参考:[1])、岡村氏にしてもロシア連邦とソビエト連邦を混同することは知識水準的にも世代的にも考えにくいと思います。憶測ですが、藤井氏がソ連とロシア両方の憲法を念頭に置いて「ロシア型」と呼称した可能性もあるかと考えます。少なくとも私はコメントアウトする必要は特に感じませんが、書き換えていただく分には特に反対いたしません。 --LT sfm(会話) 2021年3月15日 (月) 19:56 (UTC)
- 条件付賛成 tottiさんが言われる「原文ママ」のようなことも、独自研究になるのではと考えていたのですが、私としては、モヤモヤしたものが存在したままだと、賛同したくないのが本音です。申し訳ございませんが、投票を変えさせてもらいます。 『大島町史 資料編』は読みました。pp.451-465に「大島憲法草案」が掲載されています。資料の解説も載っていますが、専ら『町史』本編には載っていない、細部の解説ですので、加筆出来るものは少ないと思います。--Falcated(会話) 2021年3月16日 (火) 14:03 (UTC)
- 返信 ご返信が遅くなりました。「スターリン憲法で間違いなさそうです。」とのことですが、私の雑な調べが正しければロシア連邦憲法第3条第1項にも主権在民の規定があるように見えますし(参考:[1])、岡村氏にしてもロシア連邦とソビエト連邦を混同することは知識水準的にも世代的にも考えにくいと思います。憶測ですが、藤井氏がソ連とロシア両方の憲法を念頭に置いて「ロシア型」と呼称した可能性もあるかと考えます。少なくとも私はコメントアウトする必要は特に感じませんが、書き換えていただく分には特に反対いたしません。 --LT sfm(会話) 2021年3月15日 (月) 19:56 (UTC)
- 返信 ロシアかソビエトかの件、調べました。結論から言えば、「スターリン憲法(1936)」で間違いなさそうです。その特徴について、塩川伸明(1997)「盛期スターリン時代」田中陽兒ほか編『世界歴史大系 ロシア史3』山川出版社.によると、「世界でもっとも民主的な憲法」と自称され、選挙制度では「普通・平等・直接・秘密」が採用され、市民の基本的権利・義務では労働・休息・社会保障・教育が盛り込まれた、とあります。但しその直後には、「民主化は言葉のみ、実態はこれと無縁」との文言がありますが(pp.211-212)。 岡村青氏はリベラル系のライターのようですが、国際政治の専門家ではないでしょうから、有り得るミスでしょう。 「ロシア型憲法」を「ソビエト型」に書き換えるのはWP:NORになってしまうので、どうでしょう、「原本の発見者である藤井伸は、主権在民などロシア型憲法に近いものがあるともコメントしている。」の一文をコメントアウトしてもらえませんか?ご検討の程、お願い致します。--Falcated(会話) 2021年3月12日 (金) 15:43 (UTC)
- 賛成 この記事を読むまで戦後の伊豆諸島の扱いの経緯を知らなかったこともあり、興味深く読ませて頂きました。良質な記事として問題ないかと思います。上記の「ロシア型憲法」については出典通りの記述なのでしたらそのまま残しておいていいのではないかと思います。Falcatedさんの仰るとおりどの憲法を指すのかをWikipedia側で推定してしまうのは独自研究となりますし。強いて言うなら「原文ママ」と脚注を入れるくらいでいいのではないでしょうか。個人的には、わざわざ特定の憲法ではなく「ロシア型」としたのであればLT sfmさんの推測が正しいのではないかと思います。--totti(会話) 2021年3月16日 (火) 07:48 (UTC)
- 賛成 ロシア型憲法については、現状でも問題はないかと思います。法律なので、できれば条文をもう少し逐次解説できれば良いのですが、実際に細かく検討するところまでいかずに流れたものであれば、これ以上解説するのも難しいのかもしれません。今のところでも良さそうです。--Tam0031(会話) 2021年3月22日 (月) 15:13 (UTC)
- ありがとうございます。条文自体は簡潔なので、原文をそのまま掲載してしまうのが一番手っ取り早い気はするのですが、著作権等の絡みでどうなのかなぁという不安がありました(著作権法上は法令には著作権が適用されないですし、いろいろな文献にもそのまま掲載されているので問題ないかとは思いますが……)。ただ、丸々写すにしてもやや冗長にすぎる感もありますので、やるならばWikisourceに書いてそちらへ誘導するほうが得策かもしれません。 --LT sfm(会話) 2021年3月24日 (水) 03:40 (UTC)
- コメント 選考終了時点で賛成2票のため、選考期間が2週間自動延長となります。--Tam0031(会話) 2021年3月25日 (木) 14:19 (UTC)
- 賛成 出典がそろっており、経緯、内容の要旨、評価が分かるので賛成します。最も気になったのは、GHQによる行政分離の原因が推測で終わっている点ですけれど、記事の主旨ではないので問題ありません。貴重な歴史だと思います。--Moke(会話) 2021年4月6日 (火) 03:53 (UTC)
選考期間の自動延長の際に、選考終了日時を2021年4月8日 (水) 18:15 (UTC)と誤って記載していましたが、7日水曜日の誤りです。サブページトップの表示は訂正しました。選考終了時点で賛成3票のため、通過となります。--Tam0031(会話) 2021年4月8日 (木) 13:29 (UTC)