VOLT
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『VOLT』 | ||||
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吉井和哉 の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | ||||
ジャンル | ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | EMIミュージック・ジャパン | |||
プロデュース | ジョー・バレシ・吉井和哉 | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
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チャート最高順位 | ||||
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吉井和哉 アルバム 年表 | ||||
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『VOLT』収録のシングル | ||||
「VOLT」(ヴォルト)は、吉井和哉の5枚目のソロオリジナルアルバム。発売元はEMIミュージック・ジャパン。
概要
[編集]- オリジナルアルバムとしては前作より1年半ぶりとなる作品。初回限定版のみポスター・DVD付きデジパック仕様。アナログ盤も同時発売。
- シングル「ビルマニア」との連動応募プレゼントキャンペーンとして、抽選で1000名にスペシャル・レアCDがプレゼントされた[1]。
- 「フロリダ」の歌詞で「本当のロックが鳴っちゃたんだよ」と書いてしまうほど、本作は吉井自身納得のいく作品となった。曲作りでは「名作をつくらなければ」「新しいことをしなければ」という気負いを捨て、今現在、等身大の吉井和哉を表現することを心がけ、ライブで盛り上がるような、シンプルで勢いのある作品を目指し、勢いで書き上げた。音に関しては共同プロデューサーに前作でミックスを担当したジョー・バレシを迎え、吉井のイメージを再現する大きな助けとなるとともに、吉井と同等の立場で意見をする存在として、「ONE DAY」の歌入れでは「この歌はライブハウスだ、ドームで歌ったやつの歌じゃない」とダメ出しをしたり、ギターも弾けるところは全て吉井自身が弾くようにとアドバイスした。サポート・ミュージシャンも、今までは曲によってリズム隊を振り分けていたが、固定メンバーにしたことによってバンド感を強調している[2]。
- タイトルの由来は作曲期間中、合間に釣に行く吉井に痺れを切らせたスタッフからの催促に「(曲を書くスピードが)ボルト並だよ!」と言い返していたことや、ジョーがStax/Voltレーベルの大きく「VOLT」と書かれたTシャツを着ていたことなどから、頭文字も5枚目の「V」でちょうど良いということで決められた[3]。
- ジャケットには吉井が子供の頃に油絵で描いた富士山の絵を使用している。
収録曲
[編集]- ビルマニア (4:25)
- 10thシングル。シングル曲がアルバムの1曲目を飾るのは吉井のキャリアで初めてのこと。歌詞カードにシングルには記載されていなかった間奏の台詞が記載されている。
- ライブでは間奏後のサビを観客に歌わせるのが恒例となっている。
- フロリダ (3:27)
- ウォーキングマン (4:58)
- 吉井がブルースギターに挑戦した曲。
- ノーパン (5:49)
- 『at the BLACK HOLE』の時期に書いていた詞をもとに、初めて歌詞から作った曲。夏に畳で寝っ転がっていた娘からインスピレーションを受けて作った曲である。[5]「ノーパン」という曲名は、パンツを履いていない状態である「ノーパン」という意味と、音楽用語で音を左右に振るつまみの「パン」という意味のダブルミーニング。前者の意味である「ノーパンで眠るあなた」とは赤ん坊のことであり、後者の意味である「パン」は「モラルの真ん中に居続けるという意思表明」を表している[6]。リズム以外の演奏はすべて日本でのテイクで、ボーカルは1テイク目(最初に歌詞を見ながら歌ったテイク)を使用している。吉井は「THE YELLOW MONKEY時代も含めて3本の指に入るほど好きな曲」と語っている。
- ヘヴンリー (3:54)
- 魔法使いジェニー (4:40)
- 吉井曰く、ジェニーとは「銭」のことであり、歌詞に登場する「T.M.P」とは「高い マネー プリーズ」の略であると説明していたが、後に「それは口から出まかせであり、実際は放送できないほどエロい意味である」と語っている[7]。曲は『at the BLACK HOLE』の頃に出来ていたが、当時の心境では歌うことができなかったという。
- SNOW (6:37)
- 『39108』のツアー中に作られた曲で、「YOSHII BUDOKAN 2008」で既に披露されていた。
- ONE DAY (4:15)
- ルビー (4:10)
- またチャンダラ (3:43)
- 「チャンダラ」とはレコーディング中に吉井がコーディネーターと通っていたタイフードレストラン。コーディネーターがやたらとそこに行きたがるので、あきれた吉井が「『またチャンダラ』って曲つくるわ」と言い放ち、その日の夜にリフが浮かび、実際に作ってしまった。[3]。
初回限定版DVD
[編集]- 特記がないものは、2008年12月28日の日本武道館ライブ「YOSHII BUDOKAN 2008」でのライブ映像。「CREEP」のカバーと吉井が「崖の上のポニョ」のフジモトに扮したアンコールは未収録。CD同様ミックスはジョー・バレシが担当している。
- アンコールの曲順は以下の通りである。
- 崖の上のポニョ
- I WANT YOU I NEED YOU
- くちびるモーション
- マンチー
- 見てないようで見てる
- FINAL COUNTDOWN
収録曲
[編集]- ビルマニア
- I CAN BE SHIT, MAMA
- Do The Flipping
- 黄金バッド
- SIDE BY SIDE
- ルーザー
- BLOWN UP CHILDREN
- NAI
- CALL ME
- TALI
- 天国旅行
- シュレッダー
- SNOW
- バッカ
- WEEKENDER
- ビルマニア VIDEO CLIP
- 「ビルマニア」の作り方 (MAKING & INTERVIEW)
- 「VOLT」SPECIAL INTERVIEW
参加ミュージシャン
[編集]- 吉井和哉 - ボーカル、ギター、キーボード (#1) 、パーカッション (#1) 、シンセサイザー (#6)、エレクトリックシタール (#10) 、ティンバーライン (#10)
- クリス・チェイニー - ベース
- ジョシュ・フリーズ - ドラム
- パトリック・サンソン (ウィルコ) - キーボード (#1, 4-6, 9, 10) 、オルガン (#3, 8) 、ピアノ (#7, 8)
- アラン・ヨハネス - エレクトリック・ギター (#5)
- ジュリアン・コリエル - ギター (#7-9)
- ジョー・バレシ - シェイカー、トライアングル (#10)
- YOSHII BUDOKAN 2008
脚注
[編集]- ^ 「YOSHII BUDOKAN 2008」ライブ音源、未発表曲「東京」デモ音源、「SNOW」アコースティック・ヴァージョン、『VOLT』全曲インストゥルメンタルの2枚組み(アルバム封入のポップより)
- ^ “吉井和哉 インタビュー - MUSICSHELF”. 2011年5月16日閲覧。
- ^ a b c 「吉井和哉 SPECIAL ~VOLT~」- スペースシャワーTV
- ^ 『VOLT』ライナーノーツ
- ^ 『吉井和哉詩集 2003-2023』PARCO、2024年2月28日、129頁。
- ^ BSフジ「YOSHII LOVINSON SUPER LIVE」
- ^ CROSS FM 「Sunday Special」