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Sun-2

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Sun-2/120サーバ
Sun-2/50デスクトップ

Sun-2 シリーズのUNIX ワークステーションサーバは、1983年にサン・マイクロシステムズによって発売された。名前が示すとおり、 Sun-2 は Sun-1 シリーズを置き換える、サンマイクロシステムズの第 2 世代のシステムである。Sun-2 シリーズは 10 MHz のモトローラ MC68010 マイクロプロセッサを搭載し、4.1BSDに基づいて完全な仮想記憶を実装した SunOS 1.0 が動作する最初のサンのアーキテクチャであった。初期の Sun-2 は インテルマルチバスアーキテクチャに基づいていたが、後期には、将来の Sun-3Sun-4 ファミリでも使用される VMEバスに置き換えられた。

Sun-2 システムは SunOS のバージョン 4.0.3 までサポートされた。NetBSD では、2002年のNetBSD 1.6 のリリースで、マルチバス Sun-2 のサポートが追加された。

Sun-2 の形式

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形式は、およそ年代順に並べている。

形式 CPU ボード 最大 RAM 容量 筐体
2/120 Sun-2 マルチバス 又は Sun-2 マルチバスプライム 7 or 8 MB 9 スロット マルチバス (デスクサイド)
2/170 Sun-2 マルチバス 又は Sun-2 マルチバスプライム 7 or 8 MB 15 スロット マルチバス (ラックマウント)
2/50 Sun 2050 7 MB 2 スロット VME (デスクトップ)
2/130 Sun 2050 7 MB 12 スロット VME (デスクサイド)
2/160 Sun 2050 7 MB 12 スロット VME (デスクサイド)


Sun-2 マルチバス CPU ボードにアップグレードした Sun-1 のシステムは、2/100U (アップグレードした Sun-100) や 2/150U (アップグレードした Sun-150) と記されることがある。

典型的な 2/120 の構成で、システムの価格は 5万ドル以上であった。

1/2インチ磁気テープ装置、80MBハードディスク、オプティカルマウス、各ソフトウェア、イーサネットがサポートされたシステム構成が1,255万円で日商エレクトロニクスから発売された[1]

Sun-2 のハードウェア

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Sun 2/120 (9 スロット デスクサイド) と Sun 2/170 (15 スロット ラックマウント) のシステムは、マルチバスアーキテクチャに基づいている。 CPU ボードは 10MHz の 68010 プロセッサを使用し、8MB の物理アドレスと 16MB の仮想アドレスを扱うことができた。物理アドレス最上位の 1MB の空間は、モノクロフレームバッファ用として予約されていた。 CPU は 2 つのシリアルポートに加えて、Sun-1 の パラレルキーボードとマウスをサポートしていた。

サン・マイクロシステムズは 1MB と 4MB のメモリボードを提供したが、最大 4MB RAM の構成までしかサポートを行わなかった。Helios Systems のような会社も、サンのシステムで動作する 4MB メモリボードを作った。

標準的なフレームバッファは Sun-2 プライム モノクロ ビデオ であった。このボードは TTL 又は ECL ビデオ信号による 1152x900 モノクロディスプレイと、キーボードとマウスのポートを提供した。これは、通常物理メモリアドレス空間の最上位 1MB を占有した。1152x900 8-bit カラーディスプレイを提供する Sun-2 カラービデオボードも利用可能であった。このボードはアドレス空間の最上位 4MB を占有した。

42MB の MFM ディスクが、標準的な記憶装置として使用された。2つのディスクを、アダプテック の MFM/SCSI カード ACB-4000 を介して Sun-2 マルチバス シリアル/SCSI ホストアダプタに接続できた。SCSIボードは 2つのシリアルポートも合わせて提供した。より大きな記憶容量の要求に応じるため、65 MB, 130 MB, 380 MB の SMDXylogics 450 SMD コントローラに接続された。サンのコントローラは 2台のディスクのサポートであったが、SMD コントローラは 4台のディスクをサポートした。Archive の QIC/SCSI コンバータを使用することで、20 MB の QIC テープドライブを接続することができた。Sun-2 のシステムは Computer Products Corporation の TAPEMASTER や Xylogics の 472 ボードによって 1/2 インチのテープドライブもサポートした。

インテル 82586 チップを使用したサンのボード 又は スリーコム (3Com) 3c400 ボード によって、イーサネットポートが提供された。サーバは、イーサネットボードを使用することで、ディスクレスの Sun-2/50 クライアントをサポートすることができた。

他にサポートされたマルチバスボードには Sky Computer の浮動小数点プロセッサ、8つシリアルポートをサポートするサンの ALM (Asynchronous Line Multiplexer)、SNAX.25 の接続をサポートするサンの SunLink Communications Processor (SCP) がある。

脚注

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参考文献

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  • 「ASCII 1983年6月号」第7巻第6号、株式会社アスキー出版、1983年6月1日。 

関連項目

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外部リンク

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