I Will... (アルバム)
『I Will...』 | ||||
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来生たかお の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
1986年5月 - 8月 (KRSレコーディングスタジオ、一口坂スタジオ、音響ハウス、ワンダーステーション、スタジオ・ジャイブ、キティ伊豆スタジオ〈リミックス〉) | |||
ジャンル | ニューミュージック | |||
時間 | ||||
レーベル | キティレコード | |||
プロデュース | 石谷仁 | |||
チャート最高順位 | ||||
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来生たかお アルバム 年表 | ||||
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『I Will...』収録のシングル | ||||
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『I Will...』(アイ ウィル)は、1986年にリリースされた来生たかおの12枚目のオリジナル・アルバム(LP〈規格品番:28MS-0107〉/CT〈規格品番:28CS-0107〉/CD〈規格品番:H33K-20054〉)である。
概要
[編集]- ※原則的に、来生たかおは“来生”に省略、来生えつこは“来生えつこ”と表記。
歌手デビュー10周年に当たり、CD化された既出のオリジナル・アルバム(『浅い夢』〜『夢の途中』)、ベスト・アルバム『TAKAO GRAFFITI』と同様、帯に“10th anniversary -since 1976-”と記載がある。
同時期に歌手デビュー10周年企画コンサート『来生たかお10th ANNIVERSARY “ELEVEN NIGHT THEATER”』(1986年6月30日 - 7月22日)が開催されることとなり、アルバム制作は中断を余儀なくされた。来生は、コンサートの全日程が終了した後、疲労困憊した身体で伊豆のスタジオにカンヅメになり、制作を再開した[1](詳細は来生たかお「一躍ヒット・メーカーへ」を参照)。
前々作『ROMANTIC CINEMATIC』、前作『ONLY YESTERDAY』は、少年時代や青春時代をイメージしたアルバムだったが、本作は10周年記念のアルバムということもあり、新たなスタートとして“今”をイメージしたという[2]。サウンド面でも、1970年代のアメリカン・ポップスのイメージで、若々しく前向きなものを意図したと述べている[2]。
ジャケット写真で来生が空に向けて投げている林檎は、2500円の大振りのものが使われており、撮影後に食べようと思っていたが、何度も土手に落としてしまったため叶わなかったという[2]。
編曲者の“矢倉銀”は、来生のペンネームである。
復刻盤
[編集]- 1991年4月25日:CD(規格品番:KTCR-1057)
- 1995年7月21日:歌手デビュー20周年に際し、CD選書Q盤として高城賢によるデジタルリマスター化(規格品番:KTCR-1567)。
- 2007年3月21日:オリジナル・アルバム、企画アルバムを集めた21枚組CD-BOX『来生たかお大全集』(ユニバーサルミュージック/規格品番:UPCY-6355/75)に1995年版を収録(規格品番:UPCY-6366)。
パッケージの体裁
[編集]アルバムタイトル
[編集]※初出のジャケット表記“I Will...”以外のもの
- ケースの側面部
- CT:“アイ・ウィル…”
- 帯
- オリジナル版CD:“I Will…”
- 1991年版CD:“アイ・ウィル…”
なお、各種ディスコグラフィーによっても表記は片仮名やアルファベットになっている。
ディスクジャケット
[編集]- オリジナル版CD:ジュエルケースにブックレットを挿入
- 1991年版CD:ジュエルケースにオリジナル版CDのものを基調としたブックレットを挿入
- 1995年版CD:ジュエルケースに2つ折りのカード(及び、LP版のものを基調とした歌詞カード・既出オリジナルアルバムのディスコグラフィー)を挿入
- 2007年版CD:ジュエルケースに2つ折りのカード(及び、LP版のものを基調とした歌詞カード)を挿入(及び厚紙製ケース付き)
帯のコピー
[編集]- LP:つみかさねた想いを明日につなげて。
- オリジナル版CD:つみかさねた想いを明日につなげて。(帯はシール仕様)
- 1991年版CD:記載なし
- 1995年版CD:?(“20th anniversary”の記載あり)
収録曲
[編集]- LP版・CT版(CD版は省略)
※各曲の収録時間はLPに記載がないためCDに準拠
SIDE 1
[編集]- WE WILL(3:24)
- Simply(3:42)
- 恋のHard Days(4:07)
- 作詞:来生えつこ / 作曲:来生たかお / 編曲:矢倉銀
- 来生は、若々しい内容の歌詞に対し、“今の僕はこういう気持ちには絶対なれない”と語っている。アレンジに関しては、音がすかすかであると不安になってしまうため、厚くなったという[2]。
- 来生えつこによれば、冒頭のメロディーにビートルズ「A Hard Day's Night」の歌詞がぴったりはまったため、そこから派手な内容に仕上げて行ったという[2]。
- 夢の加速(5:19)
- 森への地図(5:31)
- 作詞:来生えつこ / 作曲:来生たかお / 編曲:久石譲
- 来生えつこによれば、セルゲイ・プロコフィエフの『ピーターと狼』のようなメロディーだったため、国籍不明の幻想的な雰囲気にしたという。“高速道路の金網の下の暗い森”というフレーズは、映画『ウエスト・サイド物語』のイメージだという[2]。
SIDE 2
[編集]- フェアウェル(4:39)
- 作詞:来生えつこ / 作曲:来生たかお / 編曲:清水信之
- 第20弾オリジナル・シングル(1986年9月25日リリース)。
- 来生えつこによれば、シングル曲ということで作詞に一番苦労したという[2]。
- DOUBT(4:12)
- 夏色の彼方(4:23)
- 水の抱擁(4:00)
- 夢のスケッチ(3:54)
参加ミュージシャン
[編集]- Piano:清水信之(SIDE1-1/SIDE2-1)、松田真人(SIDE1-2,3/SIDE2-4)、武部聡志(SIDE1-4)、国吉良一(SIDE1-5)、八木正生(SIDE2-5)
- Keyboards:清水信之(SIDE1-1/SIDE2-1)、松田真人(SIDE1-2,3/SIDE2-4)、武部聡志(SIDE1-4/SIDE2-2,3)、久石譲(SIDE1-5)、柿崎洋一郎(SIDE1-2,3/SIDE2-4)
- Electric Guitar:土方隆行(SIDE1-1,4)、鳴海寛(SIDE1-2,3/SIDE2-4)、松下誠(SIDE1-3)、柴山和彦(SIDE1-5)、清水信之(SIDE2-1)、青山徹(SIDE2-2,3)
- Acoustic Guitar:鳴海寛(SIDE1-2/SIDE2-4)、吉川忠英(SIDE1-4)、清水信之(SIDE2-1)
- Guitar:中牟礼卓則(SIDE2-5)
- Bass:富倉安生(SIDE1-1/SIDE2-1)、多田丈信(SIDE1-2,3/SIDE2-4)、美久月千晴(SIDE1-4)、渡辺等(SIDE1-5)、岡沢茂(SIDE2-2,3)、斉藤誠(SIDE2-5)
- Drums:河野通生(SIDE1-2,3/SIDE2-4)、江口信夫(SIDE1-4)、上原豊(SIDE1-5)、渡嘉敷裕一(SIDE2-1)、菊池丈夫(SIDE2-2,3)、鈴木正夫(SIDE2-5)
- Percussions:石井コータロー(SIDE1-2/SIDE2-4)、木村誠(SIDE1-4)、ペッカー(SIDE1-5/SIDE2-2,3)
- Chorus:山川恵津子(SIDE1-2/SIDE2-2,4)、鳴海寛(SIDE1-2/SIDE2-2,4)、ラジ(SIDE1-3,4/SIDE2-3)、桐ヶ谷仁(SIDE1-3,4/SIDE2-3)、桐ヶ俊博(SIDE1-3,4/SIDE2-3)
- Strings:加藤ストリングス(SIDE1-4)、金子明日香ストリングス(SIDE1-5/SIDE2-1)、玉野ストリングス(SIDE2-5)
- Linn Programming:清水信之(SIDE1-1)
- A.Whistle:堀口博雄(SIDE1-4)
- Tenor Sax:包国充(SIDE1-5)
- Trombone:早川隆章(SIDE1-5/SIDE2-2)
- Trumpet:兼崎順一(SIDE1-5)、数原晋(SIDE2-3)
- Vibraphon:大井たかし(SIDE2-5)
- Harp:山川恵子(SIDE2-5)
- Flute:旭孝(SIDE2-5)
- Oboe:山本陽一(SIDE2-5)
- Horn:沖田グループ(SIDE2-5)
参加スタッフ
[編集]- Executive Producer:多賀英典
- Producer:石谷仁
- Director:高橋良一
- Recording & Remix Engineer:清水高志(MIX)
- Recording Engineer:山崎進、井川彰夫(MIX)
- Assistant Engineer:長島道秀、渡辺省二郎、Masaru Arai、中鉢正綱(MIX)
- Artist Manager:竹脇隆(Kitty Artists Inc.)
- AD & Designer:Akira Kumano(soap)
- Photographer:佐藤秀春
- Stylist:川端身永子
- Special Thanks To 宮崎真哉(Kitty Music Corp.)、Naomi Miimura(Kitty Music Corp.)