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グラハム・レイホール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Graham Rahalから転送)
グラハム・レイホール
Graham Rahal
Graham Rahal, 2014
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生年月日 (1989-01-04) 1989年1月4日(35歳)
出身地 オハイオ州コロンバス
インディカー・シリーズでの経歴
デビュー 2007
所属 レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング
車番 15
過去所属 ニューマン・ハース・レーシング
ドレイヤー&レインボールド・レーシング
チップ・ガナッシ・レーシング
サラ・フィッシャー・レーシング
ニューマン・ハース・レーシング
チップ・ガナッシ・レーシング
出走回数 116
優勝回数 6
ポールポジション 2
ファステストラップ 0
シリーズ最高順位 7位 (2009)
過去参加シリーズ
2007
2006
2005
チャンプカー・ワールド・シリーズ
アトランティック・チャンピオンシップ
スター・マツダ・チャンピオンシップ
受賞
2011 デイトナ24時間レース 優勝

グラハム・レイホール(Graham Rahal、1989年1月4日 - )は、アメリカ合衆国オハイオ州コロンバス生まれのレーシングドライバーである。父親は1986年インディ500の優勝者のボビー・レイホールである。

日本のメディアではグレアム・レイホールと紹介されることも多い。

プロフィール

[編集]

2005年チャンプカーの下部カテゴリーであるフォーミュラ・アトランティックシリーズで勝利を挙げた。また、同じく下部カテゴリーであるスター・マツダ・シリーズにも参戦し、シリーズランキング4位の成績を残した。

また、2005-2006年のA1グランプリのラスト3戦にレバノンチームから参戦した。レバノン代表として参加できたのは、彼がレバノン人の血筋だからであった。

2006年はフォーミュラ・アトランティックシリーズから改名されたチャンプカー・アトランティック・シリーズにフル参戦した。シリーズ12戦中5勝を挙げ、ランキング2位に入った。

2007年チャンプカーにステップアップ、ニューマン・ハース・レーシングのセカンドドライバーとして参戦した。チームメイトはチャンプカーで最も成功したドライバーであるセバスチャン・ボーデであった。第3戦のヒューストン市街地でのレースで2位に入り、初の表彰台に立った。これは、チャンプカー史上最年少での表彰台であった。シーズンを通して勝利を挙げることはできなかったが、4回表彰台に上がり(2位1回、3位3回)、ルーキートップのランキング5位に入った。

また、この年はデイトナ24時間レースセブリング12時間レースにも参戦した。セブリング12時間レースではGT2クラスで6位に入った。

2008年はチャンプカーとインディカー・シリーズが統合されたことに伴い、ニューマン・ハース・レーシングのドライバーとしてインディカー・シリーズに参戦することになった。しかし、開幕戦のホームステッドは、直前のテストでクラッシュしてマシンを大破させてしまい、修復が間に合わなかったために欠場した。

デビュー戦となった第2戦セント・ピーターズバーグでは予選で9番手を獲得すると、決勝ではチームの作戦が上手く決まり、デビュー戦で優勝を果たした。この優勝はマルコ・アンドレッティのもつアメリカのメジャー・オープンホイール・レースの最年少優勝記録を更新する19歳と93日での優勝であった。

この年、初めて参加したインディ500では予選では13位に入ったが、決勝では序盤でリタイアに終わり、シーズンを通した成績では、デビュー戦の優勝以外は2度の8位が最高で、シリーズランキングは17位で、これはルーキーの中では4番手の成績であった。

2009年も引き続きニューマン・ハース・レーシングからインディカー・シリーズに参戦している。

開幕戦のセント・ピーターズバーグでは最年少記録を更新する20歳と90日でポールポジションを獲得、前年の最年少優勝記録に続き、マルコ・アンドレッティのもつ記録を更新した。決勝ではオープニングラップの接触で遅れ、最下位から追い上げて7位フィニッシュとなった。また、第3戦カンザスではオーバルコースでの初ポールポジションを獲得した。

2回目の参戦となるインディ500では予選4位を獲得したが決勝はリタイアに終わった。

この年は優勝はなかったものの、オーバルコースのリッチモンドともてぎで3位でフィニッシュした。またトップ10フィニッシュを9回記録、シリーズランキングは前年の成績を大きく上回る7位であった。

2010年はチームを移籍し、サラ・フィッシャー・レーシングからインディカー・シリーズの第2戦のセントピーターズバーグと第3戦のバーバーに参戦することが発表された。その後、古巣のニューマン・ハース・レーシングから参戦する話も出ていたものの、第4戦のロングビーチもサラ・フィッシャー・レーシングから出走した。第6戦のインディ500では父親のチーム、レイホール・レターマン・レーシングから参戦し予選7位、決勝12位の成績を残した。第8戦のアイオワでは、インディ500で負傷したマイク・コンウェイに代わりドレイヤー&レインボールド・レーシングから参戦、ラップリーダーを記録し9位でフィニッシュした。第10戦のトロントからは去年所属したニューマン・ハース・レーシングに復帰することが発表され、トロント以降の8戦中6戦に同チームから参戦した。また、ニューマン・ハース・レーシングから参戦予定がなかった第15戦のケンタッキーにはサラ・フィッシャー・レーシングから参戦した。

この年は異なる4チームから全17戦中12戦に参戦し、トップ10フィニッシュを7回記録、最高位は第10戦トロントの5位だった。シリーズランキングは20位で、これは全レースに参戦していないドライバーの中ではトップの成績だった。

2011年チップ・ガナッシ・レーシングからインディカー・シリーズに参戦することが発表された。第4戦サンパウロでは予選5番手からスタートしたものの、スピンをして一旦は大きく順位を落とした。しかし、フルコースコーションを利用してジャンプアップし最終的には2位でゴールして自身2シーズンぶりの表彰台を獲得した。次の第5戦のインディ500では29番手スタートから3位表彰台を獲得した。この年は優勝こそなかったものの3度の表彰台を記録しランキング9位でシーズンを終えた。また、この年のデイトナ24時間レースでは優勝を果たしている。

2013年は、父親のボビー・レイホールが運営する、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング(RLL)に移籍。3戦目のロングビーチで2位表彰台を獲得。アイオワで5位、ヒューストンのレース1で7位といくつかの活躍はあったものの、それ以外は低調な成績に終わり、シーズン18位で終える。

2014年もRLLからエントリーするが、成績は奮わず、デトロイトレース1での2位表彰台はあったものの、シングルフィニッシュがシーズン4回と低迷。シーズンは19位で終える。

2015年もRLLからエントリー。シーズン序盤から好調で、4戦目のアラバマで2位表彰台、5戦目のインディグランプリでも2位表彰台を獲得。デトロイトデュアルのレース2では3位表彰台を獲得。第11戦フォンタナは、中盤からトップ争いに加入。終盤のパック・レースを切り抜け、インディカー2勝目を挙げた。

レース戦績

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アメリカン・オープンホイール

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アトランティック・チャンピオンシップ

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チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 順位 ポイント
2006年 コンクエスト・レーシング LBH
5
HOU
15
MTY
1
POR
27
CLE1
1
CLE2
1
TOR
15
EDM
2
SJO
12
DEN
1
MTL
1
ROA
20
2位 242

チャンプカー・ワールド・シリーズ

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チーム シャシー エンジン 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 順位 ポイント
2007年 ニューマン・ハース・ラニガン・レーシング パノス・DP01 コスワース LVG
17
LBH
8
HOU
2
POR
9
CLE
8
MTT
7
TOR
11
EDM
3
SJO
6
ROA
3
ZOL
3
ASN
9
SRF
11
MXC
4
5位 243

インディカー・シリーズ

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チーム シャシー エンジン 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 順位 ポイント
2008年 ニューマン・ハース・ラニガン・レーシング ダラーラ ホンダ HMS
Wth
STP
1
MOT1
KAN
12
INDY
33
MIL
25
TXS
11
IOW
10
RIR
18
WGL
8
NSH
12
MDO
16
EDM
26
KTY
25
SNM
8
DET
13
CHI
19
SRF2
9
17位 288
パノス・DP01 コスワース LBH1
13
2009年 ダラーラ ホンダ STP
7
LBH
12
KAN
7
INDY
31
MIL
4
TXS
22
IOW
11
RIR
3
WGL
13
TOR
20
EDM
7
KTY
5
MDO
8
SNM
21
CHI
5
MOT
3
HMS
11
7位 385
2010年 サラ・フィッシャー・レーシング SAO
STP
9
ALA
17
LBH
22
KAN
KTY
20
20位 235
レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング INDY
12
TXS
ドレイヤー&レインボールド・レーシング IOW
9
WGL
ニューマン・ハース・ラニガン・レーシング TOR
5
EDM
MDO
20
SNM
9
CHI
10
MOT
8
HMS
10
2011年 チップ・ガナッシ・レーシング STP
17
ALA
18
LBH
13
SAO
2
INDY
3
TXS
9
TXS
30
MIL
2
IOW
15
TOR
13
EDM
25
MDO
24
NHM
26
SNM
8
BAL
10
MOT
12
KTY
12
LVS3
C
9位 320
2012年 ダラーラ・DW12 STP
12
ALA
4
LBH
24
SAO
16
INDY
13
DET
19
TXS
2
MIL
9
IOW
9
TOR
23
EDM
4
MDO
11
SNM
5
BAL
11
FON
6
10位 333
2013年 レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング STP
13
ALA
21
LBH
2
SAO
22
INDY
25
DET1
9
DET2
9
TXS
21
MIL
16
IOW
5
POC
18
TOR1
20
TOR2
13
MDO
18
SNM
11
BAL
17
HOU1
7
HOU2
18
FON
15
18位 319
2014年 STP
14
LBH
13
ALA
17
IMS
21
INDY
33
DET1
2
DET2
21
TXS
12
HOU1
11
HOU2
16
POC
19
IOW
7
TOR1
6
TOR2
20
MDO
5
MIL
14
SNM
20
FON
18
19位 345
2015年 STP
11
NLA
8
LBH
11
ALA
2
IMS
2
INDY
5
DET1
23
DET2
3
TXS
15
TOR
9
FON
1
MIL
3
IOW
4
MDO
1
POC
20
SNM
18
4位 490
2016年 STP
16
PHX
5
LBH
15
ALA
2
IMS
4
INDY
14
DET1
4
DET2
11
RDA
3
IOW
16
TOR
13
MDO
4
POC
11
TXS
1
WGL
21
SNM
2
5位 484
2017年 STP
17
LBH
10
ALA
13
PHX
21
IMS
6
INDY
12
DET1
1
DET2
1
TXS
4
ROA
8
IOW
5
TOR
9
MDO
3
POC
9
GTW
12
WGL
5
SNM
6
6位 522
2018年 STP
2
PHX
9
LBH
5
ALA
7
IMS
9
INDY
10
DET1
23
DET2
5
TXS
6
ROA
6
IOW
7
TOR
21
MDO
9
POC
14
GTW
10
POR
23
SNM
23
8位 392
2019年 STP
12
COA
4
ALA
23
LBH
4
IMS
9
INDY
27
DET1
7
DET2
7
TXS
3
RDA
4
TOR
9
IOW
8
MDO
9
POC
9
GTW
18
POR
23
LAG
12
10位 389
2020年 TXS
17
IMS
2
ROD1
7
ROD2
23
IOW1
12
IOW2
3
INDY
3
GTW1
18
GTW2
20
MDO1
4
MDO2
4
IMS1
7
IMS2
7
STP
9
6位 377
2021年 ALA
7
STP
15
TXS
5
TXS
3
IMS
5
INDY
32
DET
5
DET
5
ROA
11
MDO
6
NSH
5
IMS
7
GTW
23
POR
10*
LAG
4
LBH
16
7位 389
2022年 STP
7
TXS
22
LBH
7
ALA
8
IMS
16
INDY
14
DET
26
ROA
8
MDO
12
TOR
4
IOW
9
IOW
14
IMS
7
NSH
23
GTW
10
POR
5
LAG
18
11位 345
2023年 STP
6
TXS
24
LBH
12
ALA
17
IMS
10
INDY
DNQ
DET
25
ROA
11
MDO
7
TOR
9
IOW
28
IOW
20
NSH
15
IMS
2*
GTW
20
POR
12
LAG
27
15位 276
ドレイヤー&レインボールド・レーシング
キューシック・モータースポーツ
シボレー INDY
22
2024年 レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング ホンダ STP
14
THE
11
LBH
17
ALA
11
IMS
9
INDY
15
DET
15
ROA
10
LAG
24
MDO
18
IOW
16
IOW
8
TOR
10
GTW
23
POR
9
MIL
20
MIL
23
NSH
23
18位 251
インディ500
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シャシー エンジン スタート フィニッシュ チーム
2008年 ダラーラ ホンダ 13 33 ニューマン・ハース・ラニガン・レーシング
2009年 4 31
2010年 7 12 レイホール・レターマン・レーシング
2011年 30 3 チップ・ガナッシ・レーシング
2012年 ダラーラ・DW12 12 13
2013年 26 25 レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング
2014年 20 33
2015年 17 5
2016年 26 14
2017年 14 12
2018年 30 10
2019年 17 27
2020年 8 3
2021年 18 32
2022年 21 14
2023年 DNQ
シボレー 33 22 ドレイヤー&レインボールド・レーシング / キューシック・モータースポーツ
2024年 ホンダ 33 15 レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング

デイトナ24時間レース

[編集]
デイトナ24時間レース 結果
チーム コ・ドライバー クラス 周回 順位 クラス
順位
2006年 アメリカ合衆国の旗 タフェル・レーシング ドイツの旗 ヴォルフ・ヘンツラー
アメリカ合衆国の旗 ロビン・リデル
アメリカ合衆国の旗 ヨハネス・ヴァン・オーバービーク
ポルシェ・911 GT3 Cup GT 670 16位 6位
2007年 アメリカ合衆国の旗 サウザード・モータースポーツ アメリカ合衆国の旗 シェーン・ルイス
アメリカ合衆国の旗 ランディ・ルールマン
アメリカ合衆国の旗 エリオット・フォーブス=ロビンソン
ライリー・Mk. XI-レクサス DP 214 DNF DNF
2008年 アメリカ合衆国の旗 マイケル・シャンク・レーシング アメリカ合衆国の旗 マーク・パターソン
イギリスの旗 ジャスティン・ウィルソン
ブラジルの旗 オズワルド・ネグリ Jr.
ライリー・Mk. XI-フォード DP 680 6位 6位
2011年 アメリカ合衆国の旗 チップ・ガナッシ・レーシング
メキシコの旗 フェリックス・サバテス
アメリカ合衆国の旗 ジョーイ・ハンド
アメリカ合衆国の旗 スコット・プルーエット
メキシコの旗 メモ・ロハス
ライリー・Mk. XX-BMW DP 721 1位 1位
2012年 アメリカ合衆国の旗 ジョーイ・ハンド
アメリカ合衆国の旗 スコット・プルーエット
メキシコの旗 メモ・ロハス
ライリー・Mk. XXVI-BMW DP 757 6位 6位
2014年 アメリカ合衆国の旗 BMW・チームRLL アメリカ合衆国の旗 ジョン・エドワーズ
ドイツの旗 ディルク・ミューラー
ドイツの旗 ディルク・ヴェルナー
BMW・Z4 GTE GTLM 668 14位 4位
2015年 アメリカ合衆国の旗 ジョン・エドワーズ
ドイツの旗 ルーカス・ルーア
ドイツの旗 イェンス・クリングマン
GTLM 701 14位 4位
2016年 アメリカ合衆国の旗 ジョン・エドワーズ
ドイツの旗 ルーカス・ルーア
カナダの旗 クノ・ウィットマー
BMW・M6 GTLM GTLM 360 DNF DNF
2017年 アメリカ合衆国の旗 マイケル・シャンク・レーシング
アメリカ合衆国の旗 カーブ・アガジャニアン
アメリカ合衆国の旗 アンディ・ラリー
イギリスの旗 キャサリン・レッグ
カナダの旗 マーク・ウィルキンス
アキュラ・NSX GT3 GTD 617 29位 11位
2018年 アメリカ合衆国の旗 アキュラ・チーム・ペンスキー アメリカ合衆国の旗 リッキー・テイラー
ブラジルの旗 エリオ・カストロネベス
アキュラ・ARX-05 P 793 9位 9位

関連項目

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外部リンク

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