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GOMS (人工衛星)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
GOMS N1(Electro 1)
所属 ロシア連邦宇宙局
SRC "Planeta"
主製造業者 FSUE NPP VNIIEM
国際標識番号 1994-069-A
カタログ番号 23327
状態 運用終了
目的 気象観測
設計寿命 3年以上
打上げ機 プロトンロケット
打上げ日時 1994年10月31日
物理的特長
質量 2,400kg
発生電力 1,500W以上(1日あたり平均)
姿勢制御方式 三軸制御(誤差2分以内)
軌道要素
軌道 静止軌道
静止経度 東経76度50分(76.83度)
高度 (h) 3万6,000km
軌道傾斜角 (i) 0.5度以下
軌道周期 (P) 約24時間
搭載機器
STR Scanning Television Radiometer
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GOMSGeostatinaly Operatinal Meteorological Satellite)はロシア静止気象衛星シリーズである。ロシア側の衛星名称はЭлектроであり、ラテン文字転写したElektro、あるいは英訳したElectroと表記される。

概要

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GOMSはWMOの推進する気象衛星観測網に参加している衛星のひとつで、インド洋上空の東経76度に配置される。1号機が1994年に打ち上げられたが、運用を終了した後も後継機が打上げられず、長期間にわたって衛星の不在が続いてきた。2011年に後継機である2号機(Electro-L 1)が打ち上げられた。

1号機

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1号機であるGOMS N1(Electro 1)は、1994年10月31日にバイコヌール宇宙基地からプロトンロケットにより打ち上げられ、東経76度の静止軌道に投入された。設計と製造は連邦国営単一企業「科学製造企業『A・G・イオシフィアナ記念全ロシア電気機械技術研究所』」(FSUE NPP VNIIEM)で、設計寿命は3年以上。元々は1979年に打ち上げられると公表されていたが、技術・予算の両面で問題があり、当初の予定より15年も遅れて打ち上げられることとなった。また、軌道には配備されたものの、機材の不調により結局利用可能にはならなかったとされている[1]

搭載機器の機能は以下の通り。

  • 衛星直下点を中心に半径60度50分の範囲の可視(460-700nm)、赤外画像(1050-1250nm)をリアルタイムに取得
  • 様々な大気プロセスの動きを連続的に観測
  • 運用ベースでの危険の自然現象の検出
  • 海面温度といくつかの高度での風向・風速の検出
  • 太陽と宇宙の荷電粒子、電磁波、紫外線およびX線放射や磁場方向の変化の情報獲得

2号機

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GOMS N2(Electro-L 1)は、2011年1月20日にバイコヌール基地からゼニットロケット(ゼニット3F)によって打ち上げられた。設計は「S・A・ラヴォーチキン記念科学製造合同」(NPOラヴォーチキン、旧ラヴォーチキン設計局)となり、重量は軌道上で1,740kg、衛星寿命は10年以上となる見込み。可視光、赤外線あわせて10種類のスペクトルで地表を観察し、解像度は可視光で1km、赤外線で4kmであり、通常は30分おきに観察されるが必要に応じ10~15分おきの観測も可能となる。また、太陽・地球物理的観測を行い、COSPAS-SARSAT(捜索救助衛星システム)の信号を受信するトランスポンダも搭載している。

関連項目

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メテオール (ロシアの極軌道気象衛星)

参考資料・外部リンク

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FUSE NPP VNIIEM(GOMS N1設計・製造者)
NPOラボーチキンのGOMS N2(Electro-L 1)のページ
ロシア連邦宇宙局のGOMS N2に関するプレスリリース
WMO気象衛星観測網に参加している衛星の現況
Scientific Research Center "Planeta"(GOMSの運用機関)
Russia's GeoSat Programm v1(PPTファイル)(第3回GOSE-Rユーザカンファレンス)