コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

ERPソフトウェアパッケージの一覧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

主な企業資源計画(ERP)ソフトウェアの一覧である。最初の章ではフリーでオープンソースのソフトウェアを紹介し、2番目の章ではプロプライエタリソフトウェアを紹介している。

自由なオープンソースERP

[編集]

2000年代からいくつかのERPシステムがロイヤルティーフリーのオープンソースライセンスの下でオープンソースシステムとして自由に利用できるようになっている。

名前 プラットフォーム ソフトウェアライセンス 説明 発祥国/地域 最新の安定バージョン
Adaxa Suite Java GPL Adempiere/iDempiere上に構築された統合ERP オーストラリア
Adempiere Java GPL Compiereフォークとして始まった 全世界 2019-12 (3.9.3)
Apache OFBiz Java JavaScript FreeMarker Groovy XML Apache License 2.0 Apache SoftwareFoundationのビジネスソリューションとアプリケーションフレームワーク 全世界 2018 (16.11.04)
Compiere Java GPL/商用 2010年6月にConsona Corporationに買収 米国 2010 (3.3.0)
Dolibarr JavaScript, PHP, MySQL または PostgreSQL GPLv3 中小規模のエンティティを管理するためのWebアプリケーション(LAMPベースのシステム) 全世界 2020-02 (11.0.1)
Epesi PHP, MySQL MIT License ERP / CRMアプリケーションを構築するためのフレームワーク ポーランド、米国 2017 (1.8.2)
ERP5 Python, JavaScript, Zope, or MySQL GPL ERP5上で構築された中規模から大規模の組織向けのERP 全世界 2014 (5.5)
ERPNext Python, JavaScript, MariaDB GPL 中小企業向けERP インド 2019 July 22 (12.0.0)
HeliumV Java AGPL 中小企業向けERP(当初は電子機器製造向け) オーストリア、ドイツ 2015[1]
iDempiere Java GPLv2 OSGI + AdempiereCompiereAdempiere → iDempiereと発展しているコミュニティーベースのオープンソースのERPソフトウェア。 全世界 2019 (7.1)
inoERP PHP, JavaScript, MySQL/Oracle 12c MPL オープンソースのWebベースのエンタープライズ管理システム シンガポール 2018-10 (0.7.2)
intarS Objective-C IOSCL[注釈 1] オープンソースのWebベースのエンタープライズ管理システム オーストリア
Kuali Java AGPL 高等教育機関向けのERP 米国
LedgerSMB Perl, PostgreSQL GPL 複式簿記とERPシステム(2006年のSQL-Ledgerのフォーク) 全世界 2024 December (1.12.0)
metasfresh Java, JavaScript, PostgreSQL GPL ADempiereフォークとして始まった 統合ERP 全世界 週次安定リリース
Openbravo Java, PostgreSQL, Oracle OBPL[注釈 2] ERPおよびPoint of sale (POS)ソフトウェア スペイン 2013 (3.0)
Odoo JavaScript, Python, PostgreSQL LGPLv3/商用 OpenERPから名前変更 全世界 October 2, 2020 (14.0)
SplendidCRM C#, Microsoft SQL GNU AGPL Microsoftの技術に基づくCRM(Microsoft IISおよびMicrosoft SQL Server) 米国 2005
SQL-Ledger Perl, PostgreSQL GPL 複式簿記とERPシステム カナダ 2020-01 (3.2.9)
WebVella C#, PostgreSQL v.12 Apache License 2.0 ビジネスWebアプリケーションを作成するためのオープンソースで無料のプラットフォーム 全世界 2020-09-10 (0.0.5)
Tryton Python, PostgreSQL, GTK+, JavaScript GPLv3 もともとTinyERPからフォークされ、継続的な更新/移行パスを備えたクリーンアップされたコードベース 全世界 2019 (5.4)
  1. ^ IntarS Open Source Commercial License
  2. ^ Openbravo Public License Version 1.1 (OBPL) はMozilla Public License (MPL) Version 1.1に基づいている[2]

商用ERPソフトウェア

[編集]

商用のERPソフトウェアとしては、1972年に創業したドイツSAP社のSAP R/3SAP S/4HANAを始め、オラクルE-Business Suite、PeopleSoftなどの大手企業向けERPソフトウェアが市場を席巻しており、SAP R/3およびSAP ERP、SAP S/4HANAなどを有するSAP社が過半数のシェアを握っている。特に経済誌フォーブズが毎年選出するフォーブス・グローバル2000にランクインする大企業においては、87%がSAP製を採用している。又、昨今ではオラクルがJD Edwards、SAP社がSAP Business OneSAP Business All-in-Oneなどの中堅・中小企業向けを提供しているほか、マイクロソフトが2007年にDynamics AXを発売して国内市場に参入するなど中堅・中小企業向けのERPソフトウェアが各社より活発にリリースされている。2015年にはSAPがインメモリプラットフォームを活用した第4世代ERPであるSAP S/4HANAをリリースした。ERPソフトウェア市場は拡大と激しい競争の時期を迎えている。

また、クラウドコンピューティングの普及とともに、ERPも2000年代末からSaaSでの提供が増えている。SaaSでは従来型のライセンシングに対し、サービス利用企業の初期投資が低額で済むため、今後の急速な普及が予測されている。

主なERP製品には以下のものがある(アルファベット順):

関連項目

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ heliumv”. GitHub. 2020年12月21日閲覧。
  2. ^ Open Source Software Retail & ERP Public License – Legal – Openbravo”. www.openbravo.com. 2015年2月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月3日閲覧。
  3. ^ Barney, Patrick (24 July 2018). “ERP System Updates Offer New Functionality, Enhancements”. Modern Machine Shop. 2 August 2019閲覧。