コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

ENECHANGE

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ENECHANGE株式会社
ENECHANGE Ltd.
本社が入居する東京スクエアガーデン
本社が入居する東京スクエアガーデン
種類 株式会社
市場情報
東証グロース 4169
2020年12月23日上場
本社所在地 日本の旗 日本
104-0031
東京都中央区京橋3丁目1-1
WeWork東京スクエアガーデン14F
北緯35度40分34秒 東経139度46分8秒 / 北緯35.67611度 東経139.76889度 / 35.67611; 139.76889座標: 北緯35度40分34秒 東経139度46分8秒 / 北緯35.67611度 東経139.76889度 / 35.67611; 139.76889
設立 2015年4月27日
業種 情報・通信業
法人番号 6010601047805
事業内容
  • エネルギープラットフォーム事業
  • エネルギーデータ事業
  • EV充電サービス事業
代表者 代表取締役会長 平田政善
資本金 1億円
(2024年3月28日現在)[1]
発行済株式総数 34,845,872株
(2024年7月9日現在)[2]
売上高
  • 連結:43億7900万1000円
(2023年12月期)[2]
営業利益
  • 連結:△21億2501万7000円
(2023年12月期)[2]
経常利益
  • 連結:△24億496万7000円
(2023年12月期)[2]
純利益
  • 連結:△49億8516万7000円
(2023年12月期)[2]
純資産
  • 連結:△14億7922万6000円
(2023年12月31日現在)[2]
総資産
  • 連結:55億6480万7000円
(2023年12月31日現在)[2]
従業員数
  • 連結:285名
  • 単独:156名[2]
決算期 12月
会計監査人 監査法人アヴァンティア
主要株主
(2024年3月28日現在)[3]
主要子会社
  • ENECHANGE Innovation Limited
  • ENECHANGE EVラボ株式会社
関係する人物
外部リンク enechange.co.jp
テンプレートを表示

ENECHANGE株式会社(エネチェンジ、: ENECHANGE Ltd.)は東京都中央区京橋に本社を置く、「エネルギーの未来をつくる」をミッションに掲げ、脱炭素社会をデジタル技術で推進するエネルギーテック企業。2020年12月東京証券取引所マザーズ市場に上場。

概要

[編集]

2013年城口洋平東日本大震災を契機に、エネルギー分野での専門性を身につけることを目的に留学しケンブリッジ大学博士課程で電力データ解析に取り組む。同年エンジェル投資家からの資金提供を受けCambridge Energy Data Lab Limitedを設立。いくつかのモデルを試した上で軌道に乗ったエネルギーの切り替え事業とスマートメーターの解析事業を発展させ、2015年にエネチェンジ株式会社(現 ENECHANGE株式会社)設立。2016年にSMAP ENERGY(現 ENECHANGE Innovation Limited)を設立[4][5]

創業から5年で東証マザーズ市場上場。電力の発電小売は行わず、エネルギー業界に対して技術サービスを提供するエネルギーテックとしては初の上場企業[6]2021年11月には時価総額1,100億円を達成し、ユニコーン相当を実現した[7][8]

社名はエネルギー(ENERGY)を変革(CHANGE)する、という想いを込めて命名された。

沿革

[編集]
  • 2013年6月 - 城口洋平がケンブリッジ市においてCambridge Energy Data Lab Limited設立。
  • 2014年4月 - 家庭向け電力ガス特化型メディア「エネチェンジ」をリリース。
  • 2015年1月 - 家庭向け格安SIMスマホ比較サイト「SIMチェンジ」をリリース。
  • 2015年4月27日 - 東京都墨田区においてエネチェンジ株式会社を設立。
  • 2015年6月 - Cambridge Energy Data Lab Limitedからエネチェンジ株式会社への事業譲渡を実施。
  • 2016年1月 - 電力自由化に対応した電力切替プラットフォームのサービスおよび電力会社向け電気料金シミュレーションASPサービスの提供開始。
  • 2016年2月 - ケンブリッジ市においてSMAP ENERGY LIMITED設立。
  • 2016年6月 - 法人向け電力・ガス切替プラットフォーム「エネチェンジ Biz」を提供開始。7月、「エネチェンジ Biz」がPC サイト訪問数、PC サイト診断数の結果で業界トップとなる[9]
  • 2017年6月 - SMAP ENERGY LIMITED(現連結子会社)を子会社化 。
  • 2017年8月 - 本社オフィスを東京都千代田区に移転。
  • 2018年5月18日 - 「ENECHANGE株式会社」へと商号変更。
  • 2018年8月 - 電力会社向け電気料金シミュレーションASPサービスに機能追加し「EMAP」サービスとしてリニューアル。
  • 2018年 - 海外エネルギーベンチャーと日本企業とのビジネスマッチングプログラム「Japan Energy Challenge(現ENECHANGE Insight Ventures)」を開始[10]
  • 2019年7月 - 「SIMチェンジ」事業の譲渡を実施。
  • 2019年12月 - 株式会社Looop、大和エナジー・インフラ株式会社と共同で、海外特化型脱炭素ファンド「JAPAN ENERGY ファンド(Japan Energy Capital 1 L.P.)」を設立。同ファンドの運営を行うJapan Energy Capital合同会社を設立し、同社からの独占的な業務受託により、再生可能エネルギー発電所の運営効率化・ファンド運営事務サービス「JEF」を開始[11]
  • 2020年12月23日 - 東京証券取引所マザーズへ新規上場 [12]
  • 2021年9月30日 - 海外特化型脱炭素テックファンド「Japan Energy Capital 2号ファンド(Japan Energy Capital 2 L.P.)」設立。
  • 2021年11月 - EV充電サービス「EV充電エネチェンジ」を提供開始。
  • 2021年11月 - 時価総額1,100億円を突破[7] [8]
  • 2022年5月1日 - オーベラス・ジャパン株式会社を吸収合併[13]
  • 2022年12月23日 - 新電力コム株式会社を吸収合併[14]
  • 2022年7月 - 本社事務所を東京都中央区に移転。
  • 2022年10月1日 - 子会社「ENECHANGE EVラボ株式会社」を設立[15]
  • 2022年10月 - EV業界のメディア・アプリサービスであるEV smart事業を事業譲受。
  • 2023年3月 - 電気自動車用6kW普通充電器の累計受注台数が3,000台突破[16](2022年10月時点でEV充電器導入台数は業界トップ[17])。
  • 2023年5月1日 - SMAP ENERGY LIMITEDが「ENECHANGE Innovation Limited」へ商号変更[18]
  • 2024年3月 - 監査法人からEV充電事業の売上の連結範囲に関する会計処理を指摘[19]
  • 2024年7月30日 - 同日開催の第9期定時株主総会継続会終結の時をもって、城口が代表取締役CEO並びに取締役を退任。後任の代表取締役として平田政善が代表取締役会長に就任[20][21][22]

主な事業

[編集]

エネルギー革命の中核となる4D(「自由化(Deregulation)」「デジタル化 (Digitalization)」「脱炭素化(Decarbonization)」「分散化(Decentralization)」)において、デジタルトランスフォーメーションを推進する事業を手がける。

エネルギープラットフォーム事業

[編集]

家庭および企業向けに電力・ガスの切替をサポートするプラットフォームを運営

主要サービス:「エネチェンジ」、「エネチェンジBiz」

エネルギーデータ事業

[編集]

エネルギー事業者向けにクラウド型DXサービスを提供

主要サービス:「エネチェンジクラウドMarketing」、「エネチェンジクラウドDR」、「エネチェンジクラウドEV」、「エネチェンジクラウドRE」[23]

EV充電サービス事業

[編集]

EV充電インフラの整備に関わる事業

主要サービス:「EV充電エネチェンジ」

脱炭素分野の海外エネルギーベンチャーなどへの出資

[編集]

Japan Energy Capital合同会社を通じ、海外エネルギーベンチャー企業への投資を行う。

ファンドを通じて海外の先進的な技術や事業を取り込み、日本国内での優先的な事業展開や事業上の相乗効果を生むことで、脱炭素社会実現の加速化をめざす[24]

関連企業

[編集]
  • ENECHANGE Innovation Limited(連結子会社)- 海外の脱炭素化ベンチャー企業への投資・企業との事業提携
  • ENECHANGE EVラボ株式会社(子会社)- EV充電事業におけるEV充電器の調達・販売・設置工事
  • Japan Energy Capital 1 L.P.(持分法適用関連会社)- 中東地域での再生可能エネルギー発電所への投資
  • Japan Energy Capital 2 L.P.(持分法適用関連会社)- 海外の脱炭素化ベンチャー企業への投資
  • Japan Energy Capital合同会社 (持分法非適用関連会社)- ファンド運営業務

ロゴマーク

[編集]
  • ENECHANGEの「C」を反転させ強調しているのは、「これからエネルギーを変えていく」という変革のメッセージを表現したもの。コーポレートカラーには「ギュールズレッド」を採択。会社創業のルーツであるケンブリッジ大学の紋章に赤色が使用されていることに由来する[37]

CM

[編集]
  • EV充電エネチェンジ プロモーション (2022年)出演:のん [38]

脚注

[編集]
  1. ^ 資本金及び資本準備金の額の減少に関するお知らせENECHANGE 2024年2月9日
  2. ^ a b c d e f g h 2023年12月期有価証券報告書ENECHANGE
  3. ^ 第三者割当による新株式の発行及び主要株主の異動に関するお知らせENECHANGE 2024年2月9日
  4. ^ ENECHANGE株式会社 公式Webサイト「創業ストーリー」2023年5月27日閲覧
  5. ^ Forbes「フォーブスが選ぶ30歳未満、欧州版で唯一リスト入りした日本人」2018年3月31日2023年5月27日閲覧
  6. ^ NewsPicks「「【株価高騰】僕らは、「脱炭素」にマストなベンチャーだ」」2020年12月29日2023年5月27日閲覧
  7. ^ a b ENECHANGE株式会社 公式Webサイト「2023年 年頭所感」2023年1月4日2023年5月27日閲覧
  8. ^ a b NewsPicks「【評価30倍】僕らは「脱炭素」で、もう一つの勝負をかける」2021年12月28日2023年5月27日閲覧
  9. ^ PR TIMES 「法人向け電力切り替えサービス「エネチェンジBiz」を運営するエネチェンジ、みずほキャピタルを割当先とする増資を実施」2017年3月16日 2023年5月27日閲覧
  10. ^ 名古屋商工会議所「ENECHANGE INSIGHT VENTURES」 2023年5月27日閲覧
  11. ^ 日本取引所グループ「新規上場申請のための有価証券報告書 (Ⅰの部) 」2023年5月27日閲覧
  12. ^ ENECHANGE株式会社 公式Webサイト 広報ブログ「東証マザーズへ上場しました」2020年12月24日2023年5月27日閲覧
  13. ^ 日本経済新聞「完全子会社の吸収合併(簡易合併・略式合併)に関するお知らせ」2022年2月25日2023年5月27日閲覧
  14. ^ 日本経済新聞「吸収合併に係る事後開示書面」2022年12月23日2023年5月27日閲覧
  15. ^ ENECHANGE株式会社 公式Webサイト「ENECHANGEグループ再編のお知らせ」2022年8月12日2023年5月27日閲覧
  16. ^ PR TIMES「エネチェンジ、6kWのEV普通充電器受注台数が3000台を突破」2023年3月13日2023年5月27日閲覧
  17. ^ EV充電エネチェンジ2023年5月27日閲覧
  18. ^ GOV.UK ENECHANGE INNOVATION LIMITED Filing history Company name changed smap energy LIMITED\certificate issued on 01/05/232023年5月27日閲覧
  19. ^ 外部調査委員会の設置及び 2023 年 12 月期有価証券報告書の 提出期限延長申請の検討に関するお知らせ”. 2024年3月29日閲覧。
  20. ^ 代表取締役の異動(退任)に関するお知らせ』(プレスリリース)ENECHANGE株式会社、2024年7月29日https://ssl4.eir-parts.net/doc/4169/tdnet/2478928/00.pdf2024年8月4日閲覧 
  21. ^ 第9期定時株主総会継続会終了ご通知』(プレスリリース)ENECHANGE株式会社、2024年7月30日https://ssl4.eir-parts.net/doc/4169/announcement/102493/00.pdf2024年8月4日閲覧 
  22. ^ エネチェンジ、CEOが辞任 会計処理問題で再発防止策”. 日本経済新聞 (2024年7月29日). 2024年8月4日閲覧。
  23. ^ ENECHANGE株式会社 公式Webサイト「GX時代に必要な電力データやEV充電サービスデータの利活用拡大を目指し、SaaS型クラウドサービスを刷新」2023年2月8日2023年5月27日閲覧
  24. ^ ENECHANGE株式会社 公式Webサイト「海外特化型の「脱炭素テックファンド」を設立、ENECHANGEデータ事業の次の一手」2021年9月30日2023年5月27日閲覧
  25. ^ ENECHANGE株式会社 公式Webサイト「ENECHANGE、Looopが、海外特化型の脱炭素エネルギーファンド 「JAPAN ENERGYファンド」を設立し1,000億円規模の投資を目指す」2020年4月21日2023年5月27日閲覧
  26. ^ ENECHANGE株式会社 公式Webサイト「エネチェンジ、再エネファンドを通じて再エネ発電所向けに定置用蓄電池の開発を手がける米マサチューセッツ工科大学発アンブリ社に出資」2021年8月24日2023年5月27日閲覧
  27. ^ ENECHANGE株式会社 公式Webサイト「再エネファンドを通じ、家庭向け電力モニタおよび次世代スマートメーター用 アプリケーションのリーディングカンパニー米センス社へ出資」 2021年9月3日2023年5月27日閲覧
  28. ^ ENECHANGE株式会社 公式Webサイト「脱炭素エネルギーファンドを通じて、分散型エネルギー資源向けの電力市場アクセスプラットフォームを提供するLeap社へ出資」 2021年11月29日2023年5月27日閲覧
  29. ^ ENECHANGE株式会社 公式Webサイト「洋上風力のデジタルツイン技術を有するスイス本社のベンチャー企業「アクセロス」へ脱炭素テックファンドを通じて出資」 2022年5月9日2023年5月27日閲覧
  30. ^ ENECHANGE株式会社 公式Webサイト「家庭向けに革新的なデマンドレスポンスサービスを提供する 米「オームコネクト」へ脱炭素テックファンドを通じて出資」2022年6月9日2023年5月27日閲覧
  31. ^ ENECHANGE株式会社 公式Webサイト「ENECHANGE、環境負荷の低い独自のニッケル亜鉛電池を開発した 「ジンクファイブ」へ脱炭素テックファンドを通じて出資」2022年6月15日2023年5月27日閲覧
  32. ^ ENECHANGE株式会社 公式Webサイト「電気自動車向けワイヤレス充電の世界的リーダーであるWiTricityへ脱炭素テックファンドを通じて出資」2022年7月13日2023年5月27日閲覧
  33. ^ ENECHANGE株式会社 公式Webサイト「CO2回収技術を開発するカナダのSvante社へ脱炭素テックファンドを通じて出資」2022年12月19日
  34. ^ ENECHANGE株式会社 公式Webサイト「配電レベル取引プラットフォームやフレキシビリティサービスを展開する英国Piclo社へ脱炭素テックファンドを通じて出資」2023年3月23日2023年5月27日閲覧
  35. ^ ENECHANGE株式会社 公式Webサイト「魚にとって安全な水車・水力発電のSaaSソリューションを提供する Natel Energy へ脱炭素テックファンドを通じて出資」2023年4月26日 2023年5月27日閲覧
  36. ^ ENECHANGE株式会社 公式Webサイト「ENECHANGE、二酸化炭素を活用したエネルギーの長期貯蔵システムを開発しているイタリアの Energy Dome へ出資」2023年4月28日2023年5月27日閲覧
  37. ^ ENECHANGE株式会社 公式Webサイト「社名表記変更に関するお知らせ」2018年5月18日2023年5月27日閲覧
  38. ^ NON OFFICIAL WEBSITE「「EV充電エネチェンジ」のCMに、のんが起用されました。」 2022年11月11日2023年5月27日閲覧

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]