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DCスタジオ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
DCスタジオ
以前の社名
DCフィルムズ(2016年 - 2022年)
種類
子会社[1]
業種 映画
テレビ
アニメーション
事業分野 スーパーヒーロー・フィクション英語版
設立
  • 2016年5月 (8年前) (2016-05) (DCフィルムズとして)
  • 2022年11月1日 (2年前) (2022-11-01) (DCスタジオとして)
創業者 ジェフ・ジョーンズ
ジョン・バーグ
本社 4000ワーナー・ブールヴァード、
事業地域
世界中
主要人物
  • ジェームズ・ガン(共同会長兼共同CEO)
  • ピーター・サフラン(共同会長兼共同CEO)
  • シャンタル・ノン(副社長
  • キャンディス・マクドノー(副社長、広報・コミュニケーション担当)
  • ガレン・ヴァイスマン(クリエイティブ開発担当副社長)
製品 映画
テレビ番組
ブランド DCエクステンデッド・ユニバース
DCユニバース
所有者 ワーナー・ブラザース・ディスカバリー
親会社
ウェブサイト www.dc.com/movies

DCスタジオ(DC Studios)は、ワーナー・ブラザース・ディスカバリー所有のワーナー・ブラザースの子会社となっているアメリカの映画スタジオで、DCエンターテインメントのキャラクターをベースにした映画の製作を専門に行っている。ジェームズ・ガンピーター・サフランは、2022年11月1日に会社の支配権を握った[2][3]。それ以前、ウォルター・ハマダは2018年から2022年10月に退任するまでDCフィルムズの社長を務め[4]ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ・グループの共同CEO兼共同会長であるマイケル・デ・ルカとパメラ・アブディの下で働き、直接報告していた[5][6]

歴史

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バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016年)が賛否両論の評価を受けた後、ワーナー・ブラザース・ピクチャーズDCエクステンデッド・ユニバースの方向性を安定させるための動きを見せた。同スタジオは2016年5月に、ジャンルに責任を持つ映画幹部を擁するために再編し、その結果、ワーナー・ブラザース傘下のDCエンターテインメントのフランチャイズ映画は、ワーナー・ブラザースのジョン・バーグ執行副社長とDCコミックスジェフ・ジョーンズ最高コンテンツ責任者の下に新設された部門「DCフィルムズ」の下に置かれた。これは、マーベル・スタジオの「マーベル・シネマティック・ユニバース」とより直接的に競合することを期待してのことである。ジョーンズは、DCコミックスでの既存の役割も継続したが、この部門の設立は、「監督主導」の命令を覆すためのものではなかった[7]

ジャスティス・リーグ』(2017年)は、最大級の映画予算(約3億ドル)をかけたが、公開週末の興行収入は約9600万ドルだった。ワシントン・ポスト紙の分析では、指揮者の交代の可能性もあり、再び軌道修正が行われるだろうと予想された[8]。DCエクステンデッド・ユニバースは、「監督主導」で行われている。フォーブスの寄稿者たちは、DCフィルムズがシェアード・ユニバースに見切りをつける一方で、ワーナー・ブラザースには一緒に仕事ができる他のフランチャイズがあるため、『ワンダーウーマン』の映画や時には他の映画を継続することが軌道修正になると考えた。しかし、12月にスタジオは、タイトル未発表のDCエクステンデッド・ユニバースの現在の映画予定を改めて発表した[9]。同月、ワーナー・ブラザースは、DCフィルムズの新たな戦略と組織を発表し、バーグはスタジオの制作部門の共同社長を辞め、ロイ・リーとワーナー・ブラザースを拠点とする制作会社を設立することを発表した。 ベースの制作会社を『LEGO ムービー』(2014年)や『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(2017年)のプロデューサーであるロイ・リーと設立することを発表した。2018年1月には、ワーナー・ブラザースの幹部であるウォルター・ハマダがDCフィルムズの新社長に就任し、DCエクステンデッド・ユニバースの作品を統括することが発表された。ハマダは、ニュー・ライン・シネマと密接な関係にあり、『IT/イット』や『死霊館』の映画フランチャイズなど、ホラー映画の開発に貢献してきた。

2022年9月13日、ワーナー・ブラザース・ディスカバリーのデビッド・ザスラブCEOはDC映画にはケヴィン・ファイギのような統括するリーダーを探しているがLEGOムービーのダン・リンと交渉決裂したと報道。2018年からDCフィルムズを率いてきたウォルター・ハマダは後任が決まり次第辞任する[10]

2022年10月25日ジェームズ・ガンピーター・サフランに、ワーナー・ブラザース傘下のDCフィルムズの代わりに新設される「DCスタジオ」の共同会長兼CEOに就任することが発表された。今後4年のDC映画・ドラマ・アニメの製作を統括し、ガンは主にクリエイティブ面を、ピーターは主にビジネス・プロダクション面をそれぞれ担当する。

経営

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現在

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  • ジェームズ・ガン(2022年11月〜現在):共同会長兼共同CEO、DCスタジオ; ガンは会社のクリエイティブヘッドとしてリーダーシップを発揮している[2]
  • ピーター・サフラン(2022年11月〜現在):共同会長兼共同CEO、DCスタジオ; サフランは、会社のビジネス面でリーダーシップを発揮している[2]
  • シャンタル・ノン(2018年2月〜現在):プロダクション担当副社長、DCベース映画の開発&制作管理統括[11]

以前

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  • ジェフ・ジョーンズ(2016年5月〜2017年12月):元DCフィルムズ共同会長[12]、元DCエンタテインメント社長兼CCO(2010年2月〜2018年6月)、元DCEU共同運営者(2015年〜2018年6月)[13]
  • ジョン・バーグ(2016年5月〜2017年12月)[12]:元ワーナー・ブラザースエグゼクティブ副社長、元DCフィルムズ共同会長、元DCEU共同運営者。
  • ウォルター・ハマダ(2018年1月〜2022年10月)[14]:社長、ワーナー・ブラザース・ピクチャーズのDCベース映画制作担当[15]

製作作品

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映画

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実写映画

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DCフィルムズが製作した映画
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※備考がない場合はDCEUに属さない。

作品 公開日 監督 共同製作会社 備考
スーサイド・スクワッド
Suicide Squad
アメリカ合衆国の旗 2016年8月5日
日本の旗 2016年9月10日
デヴィッド・エアー ラットパック・エンターテインメント
アトラス・エンターテインメント
DCEU
ワンダーウーマン
Wonder Woman
アメリカ合衆国の旗 2017年6月2日
日本の旗 2017年8月25日
パティ・ジェンキンス ラットパック・エンターテインメント
アトラス・エンターテインメント
クルーエル・アンド・アンユージュアル・フィルムズ
テンセント・ピクチャーズ
ワンダ・ピクチャーズ
ジャスティス・リーグ
Justice League
アメリカ合衆国の旗 2017年11月17日
日本の旗 2017年11月23日
ザック・スナイダー ラットパック・エンターテインメント
アトラス・エンターテインメント
クルーエル・アンド・アンユージュアル・フィルムズ
アクアマン
Aquaman
アメリカ合衆国の旗 2018年12月21日
日本の旗 2019年2月8日
ジェームズ・ワン ザ・サフラン・カンパニー
クルーエル・アンド・アンユージュアル・フィルムズ
マッド・ゴースト・プロダクションズ
シャザム!
Shazam!
アメリカ合衆国の旗 2019年4月5日
日本の旗 2019年4月19日
デヴィッド・F・サンドバーグ ニュー・ライン・シネマ
ザ・サフラン・カンパニー
セブン・バックス・プロダクションズ
ジョーカー
Joker
アメリカ合衆国の旗日本の旗 2019年10月4日 トッド・フィリップス ヴィレッジ・ロードショー・ピクチャーズ
ブロン・クリエイティブ
ジョイント・プロダクションズ
ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY
Birds of Prey (and the Fantabulous Emancipation of One Harley Quinn)
アメリカ合衆国の旗 2020年2月7日
日本の旗 2020年3月20日
キャシー・ヤン ラッキーチャップ・エンターテインメント
クロール&Co. エンターテインメント
クラブハウス・プロダクション
DCEU
ワンダーウーマン 1984
Wonder Woman 1984
アメリカ合衆国の旗 2020年12月25日
日本の旗 2020年12月18日
パティ・ジェンキンス アトラス・エンターテインメント
ザ・ストーン・クアリー
ジャスティス・リーグ:
ザック・スナイダーカット

Zack Snyder's Justice League
アメリカ合衆国の旗 2021年3月18日
日本の旗 2021年5月26日
ザック・スナイダー HBO Maxオリジナル・フィルムズ
アトラス・エンターテインメント
ザ・ストーン・クアリー
ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結
The Suicide Squad
アメリカ合衆国の旗 2021年8月6日
日本の旗 2021年8月13日
ジェームズ・ガン アトラス・エンターテインメント
ザ・サフラン・カンパニー
トロール・コート・エンターテインメント
THE BATMAN-ザ・バットマン-
The Batman
アメリカ合衆国の旗 2022年3月4日
日本の旗 2022年3月11日
マット・リーヴス 6th & Idaho
ディラン・クラーク・プロダクション
ブラックアダム
Black Adam
アメリカ合衆国の旗 2022年10月21日
日本の旗 2022年12月2日
ジャウム・コレット=セラ ニュー・ライン・シネマ
セブン・バックス・プロダクションズ
フリン・ピクチャー・カンパニー
DCEU
DCスタジオが製作した映画
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※備考がない場合はDCU、DCEUに属さない。

作品 公開日 監督 共同製作会社 備考
シャザム!〜神々の怒り〜
Shazam! Fury of Gods
アメリカ合衆国の旗 日本の旗 2023年3月17日 デヴィッド・F・サンドバーグ ニュー・ライン・シネマ
ザ・サフラン・カンパニー
DCEU
ザ・フラッシュ
The Flash
アメリカ合衆国の旗 日本の旗 2023年6月16日 アンディ・ムスキエティ ザ・ディスコ・ファクトリー
ダブル・ドリーム
ブルービートル
Blue Beetle
アメリカ合衆国の旗 2023年8月18日
日本の旗 劇場未公開
アンヘル・マヌエル・ソト ザ・サフラン・カンパニー
アクアマン/失われた王国
Aquaman and the Lost Kingdom
アメリカ合衆国の旗 2023年12月20日
日本の旗 2024年1月12日
ジェームズ・ワン アトミック・モンスター・プロダクションズ
ザ・サフラン・カンパニー
公開予定作品
スーパーマン
Superman
アメリカ合衆国の旗2025年7月11日
日本の旗2025年夏
ジェームズ・ガン DCU
スーパーガール: ウーマン・オブ・トゥモロー(原題)
Supergirl: Woman of Tomorrow
アメリカ合衆国の旗 2026年6月26日 クレイグ・ギレスピー

Clayface
アメリカ合衆国の旗 2026年9月11日 TBA 6th & Idaho
ザ・バットマン2(仮題)
The Batman - Part Ⅱ
アメリカ合衆国の旗 2026年10月2日 マット・リーヴス 6th & Idaho
ディラン・クラーク・プロダクション

The Authority
TBA TBA DCU

The Brave and The Bold
アンディ・ムスキエティ TBA

Swamp Thing
ジェームズ・マンゴールド

アニメ映画

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作品 公開日 監督 共同制作会社

Dynamic Duo
アメリカ合衆国の旗 2028年6月20日 アーサー・ミンツ ワーナー・ブラザーズ・アニメーション
6th & Idaho

テレビシリーズ

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ドラマシリーズ

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作品 シーズン 配信日 ショーランナー
シーズン初回 シーズン最終回
THE PENGUIN-ザ・ペンギン-
The Penguin
1 2024年9月19日 2024年11月10日 ローレン・レフラン英語版
ピースメイカー
Peacemaker
2 2025年8月 - ジェームズ・ガン

Waller
1 - クリスタル・ヘンリー
ジェレミー・カーヴァー英語版

Lanterns
1 クリス・マンディ

Paradise Lost
1 TBA

Booster Gold
1

アニメシリーズ

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作品 シーズン 配信日 ショーランナー
シーズン初回 シーズン最終回

Beast Boy: Lone Wolf
1 2024年 リース・バイフィールド
クリーチャー・コマンドーズ
Creature Commandos
1 2024年12月5日 2025年1月16日 ディーン・ローリー英語版

DC Metal
1 2024年
ハーレイ・クイン英語版 (原題)
Harley Quinn
5 2025年 ディーン・ローリー

関連項目

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脚注

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  1. ^ Lincoln, Ross A. (May 18, 2016). “Warner Bros Responding To Fans & Critics With DC Films Shakeup”. Deadline (Penske Business Media, LLC). https://deadline.com/2016/05/dc-films-batman-v-superman-geoff-johns-jon-berg-1201758630/ November 30, 2017閲覧。 
  2. ^ a b c Couch, Aaron (October 25, 2022). “DC Shocker: James Gunn, Peter Safran to Lead Film, TV and Animation Division (Exclusive)” (英語). The Hollywood Reporter. October 25, 2022閲覧。
  3. ^ How James Gunn & Peter Safran Landed Top Spots At DC Studios”. Deadline Hollywood (October 25, 2022). October 25, 2022閲覧。
  4. ^ DC Films Head Walter Hamada Exits Warner Bros. Discovery”. December 4, 2022閲覧。
  5. ^ Divisional Executives - Walter Hamada” (英語). Warner Bros.. April 19, 2022閲覧。
  6. ^ Toby Emmerich Out As Warner Bros Motion Picture Group Chairman; Michael De Luca & Pam Abdy To Lead Studio”. Deadline (June 2022). October 10, 2022閲覧。
  7. ^ Lincoln, Ross A. (2016年5月18日). “Warner Bros Responding To Fans & Critics With DC Films Shakeup” (英語). Deadline. 2021年7月31日閲覧。
  8. ^ “Analysis | Why ‘Justice League’ failed — and where DC goes from here” (英語). Washington Post. ISSN 0190-8286. https://www.washingtonpost.com/news/business/wp/2017/11/20/why-justice-league-failed-and-where-dc-goes-from-here/ 2021年7月31日閲覧。 
  9. ^ Warner Bros. Doesn't Adjust Film Slate in Response to Justice League” (英語). ScreenRant (2017年12月10日). 2021年7月31日閲覧。
  10. ^ DC映画のトップ探し、振り出しに ダン・リンとは交渉決裂 : 映画ニュース”. 映画.com. 2022年9月13日閲覧。
  11. ^ Kit, Borys (2018年2月20日). “DC Films Taps Chantal Nong for Key Production Role (Exclusive)” (英語). The Hollywood Reporter. 2021年7月31日閲覧。
  12. ^ a b Hughes, Mark. “Jon Berg Moves Out Of Warner Leadership As Studio Reacts To DCEU Failures” (英語). Forbes. 2021年7月31日閲覧。
  13. ^ Lang, Brent (2018年6月11日). “Geoff Johns Exiting as DC Entertainment President and Chief Creative Officer” (英語). Variety. 2021年7月31日閲覧。
  14. ^ Lang, Brent (2018年1月4日). “Warner Bros. Taps Walter Hamada to Oversee DC Films Production (EXCLUSIVE)” (英語). Variety. 2021年7月31日閲覧。
  15. ^ WarnerBros.com | Divisional Executives | Company”. www.warnerbros.com. 2021年7月31日閲覧。

外部リンク

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