BEACON
『BEACON』 | |||||
---|---|---|---|---|---|
平沢進 の スタジオ・アルバム | |||||
リリース | |||||
録音 | Studio WIRESELF | ||||
ジャンル |
テクノポップ アート・ポップ プログレッシブ・ロック | ||||
レーベル |
ケイオスユニオン/TESLAKITE (CHTE-0085) | ||||
プロデュース | 平沢進 | ||||
チャート最高順位 | |||||
| |||||
平沢進 アルバム 年表 | |||||
| |||||
平沢進関連のアルバム 年表 | |||||
|
『BEACON』(ビーコン)は、日本のミュージシャン・平沢進の14thアルバム。アメリカ最大のレビューサイト「Rate Your Music」の2021年の世界年間アルバム評価チャートにて、プログレッシブ・ポップ・アルバムで4位と高い評価を得ている[1]。2021年7月28日、自主レーベルであるTESLAKITEより発売[2]。2021年9月7日、日本経済新聞にてディスクレビューが掲載。
概要
[編集]- 前作『ホログラムを登る男』より約5年半ぶり[3]、核P-MODEL名義の作品を含めると『回=回』以来3年ぶりとなるアルバム。
- 今作も一枚でストーリーが完成するコンセプト・アルバムとなっている。
- 従来の作品とは違い、自らの声を多用した作風だとしている[4]。
- ファンクラブ会員特典として、収録曲「転倒する男」の没バージョン及び収録曲の「BEACON」、「TIMELINEの終わり」のカラオケ音源が(アルバム購入の有無に関わらず)無料でダウンロードできる[5]。
- アルバム発売に先駆け、2021年4月に行われたライブ『24曼荼羅』において、「BEACON」「TIMELINEの終わり」が披露された。
- リリース一週間前となる7月21日にYoutubeオフィシャルチャンネルにて「TIMELINEの終わり」「COLD SONG」の二曲のリリックビデオ(中井敏文の制作による)が公開された[6]。
- Bandcampにてデジタル版アルバムのダウンロードも可能となっている[7]。
- 同年の9月7日、日本経済新聞にディスクレビュー『宗教的な雰囲気 陶酔感たっぷり 平沢進「BEACON」』が掲載、「平沢流前衛オペラ」と評された[8]。
- アメリカ最大のレビューサイト「Rate Your Music」の2021年の世界年間アルバムチャートでプログレッシブ・ポップ・アルバムにて6位と高い評価を得ている[9][1]。
- 2022年1月26日、中井敏文監督の「TIMELINEの終わり」のMVが公開された[10][11]。
- 2022年5月30日、平沢進のBack Space Pass 「ZCON編」[12]において先行公開されていた「BEACON」のミュージックビデオが公開された。(上記と同様に中井敏文監督)
収録曲
[編集]- 全作詞/全作曲:平沢進(特記除く)
- 全編曲:平沢進
- BEACON
- 2021年4月28日に行われた「24曼荼羅(不死MANDALA)」にてアンコールとして先行公開された。ファンクラブ会員限定でカラオケバージョンが公開されている。2022年5月30日、公式YouTubeチャンネルにてミュージックビデオが公開された[13]
- 論理的同人の認知的別世界 - The Cognitive Another World of the Logical Coterie
- 消えるTOPIA - Disappearing TOPIA
- 転倒する男 - The Man Who Falls Down
- ファンクラブ会員限定で没バージョン「転倒する男 Ver.2」が公開されている。
- 燃える花の隊列 - Ranks of Burning Flowers
- 2021年3月4日の平沢のツイートで曲名及び歌詞の一部が公開されていた[17]。
- LANDING
- COLD SONG
- 幽霊列車 - Ghost Train
- TIMELINEの終わり - The End of TIMELINE
- ZCONITE
- インストゥルメンタル曲。
- 曲の一部に平沢進が別の曲の収録中に咳き込んだ時の音をサンプリングしたものが使われている。
- また、ライブ「2K20▲03」のM∞カード映像特典と同名である[19]。
- 記憶のBEACON - BEACON of Memory
ミュージックビデオ
[編集]参加ミュージシャン
[編集]- 平沢進 - Vocal, Guitar, Synthesizer, Programming
日本経済新聞でのディスクレビュー掲載
[編集]2021年9月7日、日本経済新聞にてディスクレビューが掲載された。
(ディスクレビュー)宗教的な雰囲気 陶酔感たっぷり 平沢進「BEACON」■平沢進「BEACON」(テスラカイト)
1980 年代にテクノ音楽グループ「P-MODEL」でブームを巻き起こしたミュージシャンは、60代後半を迎えた今なお創作意欲の衰えを知らない。6年ぶりの新作では、平沢流オペラ とでも言うべき前衛的で濃密な世界を描いている。勇ましいメロディーのなかに一抹の不気味さを抱えた表題曲から始まり、不安をあおるような展開が続く。明瞭な高音ボイスと重厚なコーラスは宗教的な雰囲気を醸し、不穏な楽曲の中で独特の爽快感を生んでいる。時折挿入される平沢の語りは心に直接語りかけるような怪しい空気で、作品の世界に身も心も委ねることを誘っているかのようだ。最後を飾る「記憶のBEACON」はカタルシス たっぷり。歌詞も難解だが、聴くほどに不思議な陶酔感にひたれる。(北)
2021年09月07日、日本経済新聞より
チャート成績
[編集]2021年08月09日付のオリコン週間アルバムランキングで12位を記録。週間インディーズアルバムランキングでは最高2位(2021年09月06日付)[21]。Amazon音楽ランキングで最高2位。平沢進関連アルバムで白虎野を抜き、Amazonでの過去最高売り上げとなった[22]。
注釈・出典
[編集]注釈
[編集]- ^ 全アルバムの範囲では、セルフカバーアルバム『Switched-On Lotus』に新規書き下ろし曲として「SEH LE MAO」(タイ民謡のカバー)が収録されている。
- ^ ライブDVDも含めると、『INTERACTIVE LIVE「点呼する惑星」』では、Gloria Gaynorの『I will survive』が演奏されている。
- ^ Pink Floydのカバー。P-MODELの5thアルバム『ANOTHER GAME』に収録。
- ^ P-MODELのコンピレーションアルバム『P-PLANT CD Vol.1』では、タイ国王であるラーマ10世がジャズナンバーとして父親の作曲した『Falling Rain』をアレンジしたものを、さらにカバーアレンジし収録している。
出典
[編集]- ^ a b Top Progressive Pop albums of 2021
- ^ “BEACON / 平沢進 [CHTE-0085 - 3,300円 : TESLAKITE ONLINE SHOP : SUSUMU HIRASAWA / P-MODEL CD,GOODS,MP3]”. shop.teslakite.com. 2021年11月26日閲覧。
- ^ 平沢進、ソロ名義5年半ぶりのオリジナルアルバム完成音楽ナタリー(2021年6月28日)2021年7月10日閲覧。
- ^ 月締メ•フォルマント2020年8月より
- ^ 「BEACON」特設サイト平沢進公式サイト、2021年7月6日閲覧。
- ^ “https://twitter.com/hirasawa_info/status/1417639880369131523”. Twitter. 2021年7月21日閲覧。
- ^ “平沢進 / Susumu Hirasawa”. 平沢進 / Susumu Hirasawa. 2021年11月15日閲覧。
- ^ “(ディスクレビュー)宗教的な雰囲気 陶酔感たっぷり 平沢進「BEACON」”. 日本経済新聞 (2021年9月7日). 2021年11月25日閲覧。
- ^ Top Art Pop albums of 2021
- ^ https://twitter.com/Hirasawa_Info/status/1486271938381381632?s=20&t=HxQ2xqQSAyUXEfVIj8wu3g
- ^ a b “「TIMELINEの終わり」ミュージックビデオ公開! – 平沢進・公式サイト|information”. susumuhirasawa.com. 2022年1月30日閲覧。
- ^ https://www.youtube.com/watch?v=Yx0_OaQfC4w
- ^ a b https://www.youtube.com/watch?v=5PSEa0YrL6c
- ^ “https://twitter.com/hirasawa/status/1358627615519608832”. Twitter. 2021年9月19日閲覧。
- ^ “https://twitter.com/hirasawa/status/1290267413779374081”. Twitter. 2022年1月15日閲覧。
- ^ “https://twitter.com/hirasawa/status/1290268980884594688”. Twitter. 2022年1月15日閲覧。
- ^ 平沢進のツイート(2021年3月4日)2021年7月6日閲覧。
- ^ (日本語) TIMELINEの終わり / 平沢進(Susumu Hirasawa) MV 2022年1月26日閲覧。
- ^ “カード詳細 [ダウンロードカード・ミュージックカード M∞カード]”. 音楽ダウンロードができるカード|エムカード. 2021年7月27日閲覧。
- ^ https://www.youtube.com/watch?v=gxfsh1LpNE0
- ^ “オリコン週間 インディーズアルバムランキング 2021年08月23日~2021年08月29日”. ORICON NEWS. 2021年10月5日閲覧。
- ^ “Amazon.co.jp 売れ筋ランキング: 平沢進 の中で最も人気のある商品です”. www.amazon.co.jp. 2021年10月5日閲覧。