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B号券

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

B号券(ビーごうけん)は、日本銀行券紙幣、お札)の種類の一つ。B券とも呼ばれる。券種は、B千円券B五百円券B百円券B五十円券の4種である。A号券の後継として発行された。B千円券とB五百円券については後継にC号券が、B百円券・B五十円券については百円硬貨五十円硬貨が後継として発行された。B号券は全券種発行が停止されているが、発行された全券種が有効である。

このシリーズの紙幣から、記番号の形式が「A000001A」「AA000001A」のように、左側にアルファベット1桁または2桁、中央に数字6桁、右側にアルファベット1桁という構成に改められた。

B号券の一覧

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B号券の一覧
券種 表面 裏面 発行開始日 支払停止日 備考
B千円券
聖徳太子

法隆寺夢殿
1950年昭和25年)1月7日[1] 1965年(昭和40年)1月4日[2][注 1]
B五百円券
岩倉具視

富士山
1951年(昭和26年)4月2日[3] 1971年(昭和46年)1月4日[4][注 2]
B百円券
板垣退助

国会議事堂
1953年(昭和28年)12月1日[5] 1974年(昭和49年)8月1日[6][注 3]
B五十円券
高橋是清

日本銀行本店本館
1951年(昭和26年)年12月1日[7] 1958年(昭和33年)10月1日[8][注 4] 発行枚数が少ないため、記番号の頭のアルファベットが1桁のものしか存在しない。

未発行券種

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B号券の一覧 (未発行)
券種 表面 裏面 発行企画・製造等時期 備考
B一万円券[9]
聖徳太子法隆寺西院伽藍全景

鳳凰
1953年(昭和28年)発行企画 インフレ助長の懸念のため発行中止。
聖徳太子の図案は笏なし。
B十円券[10]
大久保利通

不明
1946年(昭和21年)発行企画 十円青銅貨発行のため発行中止。
B五円券[10]
福沢諭吉

不明
1946年(昭和21年)発行企画 五円黄銅貨発行のため発行中止。
B一円券[10]
二宮尊徳

不明
1946年(昭和21年)発行企画 一円アルミ貨発行のため発行中止。

脚注

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注釈

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  1. ^ 1963年(昭和38年)11月1日に後継のC千円券発行開始。
  2. ^ 1969年(昭和44年)11月1日に後継のC五百円券発行開始。
  3. ^ 1957年(昭和32年)12月11日に後継の百円硬貨発行開始。
  4. ^ 1955年(昭和30年)9月1日に後継の五十円硬貨発行開始。

出典

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  1. ^ 1949年(昭和24年)12月28日大蔵省告示第1048号「昭和二十五年一月七日から発行する日本銀行券千円の様式を定める件
  2. ^ 現在発行されていないが有効な銀行券 千円券”. 日本銀行. 2021年6月19日閲覧。
  3. ^ 1951年(昭和26年)3月27日大蔵省告示第404号「昭和二十六年四月二日から発行する日本銀行券五百円の樣式を定める件
  4. ^ 現在発行されていないが有効な銀行券 五百円券”. 日本銀行. 2021年6月19日閲覧。
  5. ^ 1953年(昭和28年)11月27日大蔵省告示第2244号「昭和二十八年十二月一日から発行する日本銀行券百円の様式を定める件
  6. ^ 現在発行されていないが有効な銀行券 百円券”. 日本銀行. 2021年6月19日閲覧。
  7. ^ 1951年(昭和26年)11月24日大蔵省告示第1752号「昭和二十六年十二月一日から発行する日本銀行券五拾円の様式を定める件
  8. ^ 現在発行されていないが有効な銀行券 五十円券”. 日本銀行. 2021年6月19日閲覧。
  9. ^ “一万円札年末にお目見え”. 朝日新聞 朝刊 (東京): pp. 7. (1953年9月3日) 
  10. ^ a b c 日本銀行調査局『図録日本の貨幣 9 管理通貨制度下の貨幣』東洋経済新報社、1975年6月、210-214頁。