3-メチルチオプロピオン酸メチル
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3-メチルチオプロピオン酸メチル Methyl 3-(Methylthio)propionate[1] | |
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別称 パイナップルメルカプタン[2] 3-(メチルチオ)プロピオン酸メチル | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 13532-18-8 |
特性 | |
化学式 | C5H10O2S |
モル質量 | 134.2 g mol−1 |
外観 | 無色の液体 |
匂い | 硫黄臭、希釈すると果実臭[2] |
沸点 |
74-75℃(1.7kPa)[2] |
水への溶解度 | 微溶[2] |
有機溶媒への溶解度 | アルコール、プロピレングリコール、グリセリンに可溶[2] |
危険性 | |
引火点 | 72 °C (162 °F; 345 K) |
関連する物質 | |
関連物質 | 3-メチルチオプロピオン酸エチル |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
3-メチルチオプロピオン酸メチル(英: Methyl 3-(Methylthio)propionate)は、化学式C5H10O2Sで表される有機硫黄化合物の一種である。天然にはパイナップルに含まれ、その香りを特徴づける主要な成分の一つである[3]。
用途
[編集]濃厚なものは拡散性のある硫黄臭を持つが、希釈すると甘い果実臭となる。パイナップルのフレーバーとして有用で、「パイナップルメルカプタン」の別名を持つ。エチルエステルを併用することにより、よりマイルドな完熟香を再現できる。味噌、醤油、麦芽、食肉系フレーバーにも0.05-1.0ppmほど使用される[2]。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 印藤元一『合成香料 化学と商品知識』化学工業日報社、2005年。ISBN 4-87326-460-X。