2-シクロプロペンカルボン酸
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2-シクロプロペンカルボン酸 | |
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Cycloprop-2-ene carboxylic acid | |
PubChem | |
特性 | |
化学式 | C4H4O2 |
モル質量 | 84.07 g mol−1 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
2-シクロプロペンカルボン酸(Cycloprop-2-ene carboxylic acid)は、分子式C4H4O2を持つシクロプロペン誘導体である。
2008年にニセクロハツの毒成分であることが判明した[1]。
シクロアルケンという歪んだ構造を持つため濃縮された状態では不安定で、爆発的に重合する。このため、薄い溶液として取り扱う必要がある[2]。
毒性
[編集]横紋筋融解症を引き起こし、その溶解物が臓器に障害を与えるが、細胞毒性や抗菌活性は全く示さない。このため筋細胞には直接作用せずに別の生化学反応を起こした結果、筋溶解を引き起こすと考えられている[2]。
マウスに対するLD100 は2.5mg/kg(経口及び腹腔内投与)[2]。
脚注
[編集]- ^ 橋本貴美子, 松浦正憲, 犀川陽子 ほか、「致死性毒きのこ,ニセクロハツの毒成分 横紋筋融解をひき起こす原因物質を解明」『化学と生物』 47巻 9号 2009年 p.600-602, doi:10.1271/kagakutoseibutsu.47.600, 日本農芸化学会
- ^ a b c 長沢栄史監修『増補改訂 フィールドベスト図鑑 vol.13 日本の毒キノコ』P.274
外部リンク
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