2-イソプロピル-3-メトキシピラジン
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2-イソプロピル-3-メトキシピラジン 2-Isopropyl-3-methoxypyrazine[1] | |
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識別情報 | |
CAS登録番号 | 25773-40-4 |
日化辞番号 | J126.471K |
特性 | |
化学式 | C8H12N2O |
モル質量 | 152.19 g mol−1 |
外観 | 薄い黄色の液体 |
匂い | 土臭いピーマン様の香気[2] ピーナッツの薄皮を思わせる香り[3] |
嗅覚閾値 | 0.002ppb[2] |
危険性 | |
引火点 | 67℃ |
関連する物質 | |
関連するメトキシピラジン類 | 2-sec-ブチル-3-メトキシピラジン 2-イソブチル-3-メトキシピラジン |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
2-イソプロピル-3-メトキシピラジン(英: 2-Isopropyl-3-methoxypyrazine)は、化学式C8H12N2Oで表されるピラジンの誘導体の一種である。IPMPとも略記される。2-イソブチル-3-メトキシピラジン同様、嗅覚閾値0.002ppbと非常に強力な匂いを持つ。 消防法に定める第4類危険物 第2石油類に該当する[1]。
自然界での存在
[編集]天然にはダイズ[3]やジャガイモ[2]などに存在し、2-イソブチル-3-メトキシピラジンとともにピーマンの香りを構成する上で重要な物質である。成熟したピーマンの方が含有量が多く、赤ピーマンにも緑ピーマンより少ないながら存在する。加熱調理しても減少しない[4]。
用途
[編集]ポテト製品のフレーバー改良剤として0.02~0.05ppmほど使用される[2]。意図せず混入すると、カビ臭をもたらす異臭原因物質となる[5]。
脚注
[編集]- ^ a b 2-イソプロピル-3-メトキシピラジン(東京化成工業)
- ^ a b c d 『合成香料 化学と商品知識』
- ^ a b 豆乳の重要香気成分の探索(小川香料解析研究所)
- ^ 平成21年度野菜のおいしさ検討部会報告書 第7章ピーマンの香りに関する調査(NPO法人野菜と文化のフォーラム)
- ^ 表2 化合物とにおいの説明 (Microsoft Excelの.xls)(国立医薬品食品衛生研究所)
参考文献
[編集]- 印藤元一『合成香料 化学と商品知識』化学工業日報社、2005年、720頁。ISBN 4-87326-460-X。