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1975年ポルトガル議会選挙

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
共和国議会議事堂(サン・ベント宮殿

1975年ポルトガル議会選挙(1975ねんぽるとがるぎかいせんきょ、ポルトガル語:Eleições legislativas portuguesas de 1975)は、ポルトガル共和国の新しい憲法を制定するために設置される制憲議会を構成する議員を選出するため、1975年4月25日に行われた選挙である。

概要

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前年1974年4月25日カーネーション革命サラザール・カエタリーノ独裁体制を倒した国軍運動英語版(MFA)は翌26日に発表した「国軍運動綱領」の中で、1年以内に制憲議会選挙を実施することを発表した。これに基づいて行われた制憲議会選挙で12の政党(マカオ地域を除く)が参加した。複数政党制に基づく自由選挙は、1929年以来実に46年ぶりで、国民の選挙に対する関心は高く、投票率は9割以上に達した。

選挙制度

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  • 議会定数:250議席
  • 選挙制度[1]比例代表制(拘束名簿式)
    • 有権者は政党に投票
    • 選挙区毎にドント式で各政党に比例配分
    • 議席阻止条項は無し
  • 選挙区[2]:23選挙区
  • 有権者:選挙権と被選挙権は共に18歳以上のポルトガル国民

選挙結果

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  • 投票日:1974年4月25日
  • 有権者:6,231,372名
党派 得票数 得票率 議席
社会党 PS 2,162,972 37.87 116
人民民主党 PPD 1,507,282 26.39 81
ポルトガル共産党 PCP 711,935 12.46 30
民主社会中道党 CDS 434,879 7.61 16
ポルトガル民主運動 MDP 236,318 4.14 5
人民社会主義戦線 FSP 66,307 1.16 0
左翼社会主義運動 MES 58,248 1.02 0
人民民主運動 UDP 44,877 0.79 1
共産主義選挙戦線 FEC 33,185 0.58 0
人民君主党 PPM 32,526 0.57 0
統一人民党 PUP 13,138 0.23 0
国際共産主義連盟 LCI 10,835 0.19 0
マカオ権益擁護協会 ADIM 1,622 0,03 1
マカオ民主センター CDM 1,030 0,02 0
白票 0 0.00
無効票 396,765 6.95
合計 5,711,829 250

選挙の結果、中道左派のPSが得票率38%弱で第1党に、中道右派のPPDが得票率26%で第2党となった。一方、MFA急進派と密接な関係を築いていたPCPは友党関係にあるMDPを含めても得票率17%台で第3党となり、国民の大部分が急進的な路線を拒否し、漸進的な改革を望んでいることが明瞭に示される形となった。

脚注

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  1. ^ 国立国会図書館政治議会課憲法室 三輪和宏 「諸外国の下院の選挙制度-資料-」(PDF)国立国会図書館
  2. ^ 列国議会同盟HISTORICAL ARCHIVE OF PARLIAMENTARY ELECTION RESULTS 1975」(PDFfile

出典

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