1974年全仏オープン
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(1974年全仏オープンテニスから転送)
1974年 全仏オープン(1974ねんぜんふつオープン、Internationaux de France de Roland-Garros 1974)は、フランス・パリにある「スタッド・ローラン・ギャロス」にて、1974年6月3日から16日にかけて開催された。
大会の流れ
[編集]- 男子シングルスは「128名」の選手による7回戦制で、女子シングルスは「64名」の選手による6回戦制で行われた。男女とも「1回戦不戦勝」(抽選表では“Bye”と表示)はない。
- シード選手は男子16名、女子8名。男女とも変則的なドローシート(抽選表)を組み、男子は第3シード2名・第5シード2名・第7シード2名・第9シード8名を割り当て、女子は第3シード2名・第5シード2名・第7シード2名を割り当てた。
シード選手
[編集]男子シングルス
[編集]- 1. イリ・ナスターゼ (ベスト8)
- 2. ヤン・コデシュ (4回戦)
- 3. ビョルン・ボルグ (初優勝) [第3シードが2名]
- 3. アーサー・アッシュ (4回戦)
- 5. トム・ゴーマン (2回戦) [第5シードが2名]
- 5. スタン・スミス (1回戦)
- 7. アレックス・メトレベリ (2回戦) [第7シードが2名]
- 7. アドリアーノ・パナッタ (2回戦、途中棄権)
- 9. マニュエル・オランテス (準優勝) [第9シードが8名]
- 9. フランソワ・ジョフレー (ベスト4)
- 9. ラウル・ラミレス (ベスト8)
- 9. マーティー・リーセン (4回戦)
- 9. ハイメ・フィヨル (4回戦)
- 9. エディ・ディッブス (4回戦)
- 9. ブライアン・ゴットフリート (2回戦)
- 9. パオロ・ベルトルッチ (1回戦)
女子シングルス
[編集]- 1. クリス・エバート (初優勝)
- 2. バージニア・ウェード (2回戦)
- 3. オルガ・モロゾワ (準優勝) [第3シードが2名]
- 3. ヘルガ・マストホフ (ベスト4)
- 5. マルチナ・ナブラチロワ (ベスト8) [第5シードが2名]
- 5. (大会開始前に棄権)
- 7. ジュリー・ヘルドマン (ベスト8) [第7シードが2名]
- 7. 沢松和子 (1回戦)
大会経過
[編集]男子シングルス
[編集]準々決勝
[編集]ハロルド・ソロモン vs. イリ・ナスターゼ 6-4, 6-4, 0-6, 3-6, 6-4
ビョルン・ボルグ vs. ラウル・ラミレス 6-2, 5-7, 4-6, 6-2, 6-3
マニュエル・オランテス vs. パトリシオ・コルネヨ 6-3, 6-3, 6-1
フランソワ・ジョフレー vs. ハンス=ユルゲン・ポーマン 7-6, 6-3, 6-2
準決勝
[編集]ビョルン・ボルグ vs. ハロルド・ソロモン 6-4, 2-6, 6-2, 6-1
マニュエル・オランテス vs. フランソワ・ジョフレー 6-2, 6-4, 6-4
女子シングルス
[編集]準々決勝
[編集]クリス・エバート vs. ジュリー・ヘルドマン 6-0, 7-5
ヘルガ・マストホフ vs. マルチナ・ナブラチロワ 7-6, 6-3
オルガ・モロゾワ vs. マリー・ピンテロワ 6-3, 6-2
ラケル・ジスカフレ vs. カーチャ・エビングハウス 7-5, 6-7, 6-3
準決勝
[編集]クリス・エバート vs. ヘルガ・マストホフ 7-5, 6-4
オルガ・モロゾワ vs. ラケル・ジスカフレ 6-3, 6-2
決勝戦の結果
[編集]- 男子シングルス: ビョルン・ボルグ vs. マニュエル・オランテス 2-6, 6-7, 6-0, 6-1, 6-1
- 女子シングルス: クリス・エバート vs. オルガ・モロゾワ 6-1, 6-2
- 男子ダブルス: ディック・クリーリー& オニー・パルン vs. スタン・スミス& ボブ・ルッツ 6-3, 6-2, 3-6, 5-7, 6-1
- 女子ダブルス: クリス・エバート& オルガ・モロゾワ vs. ゲイル・シェリフ& カーチャ・エビングハウス 6-4, 2-6, 6-1
- 混合ダブルス: イワン・モリナ& マルチナ・ナブラチロワ vs. マルセロ・ララ& ロージー・ダーモン 6-3, 6-3
みどころ
[編集]- 女子シングルス準優勝者のオルガ・モロゾワは、ソビエト連邦の女子テニス選手として最初の4大大会女子シングルス決勝進出者になった。女子ダブルスでは、シングルス決勝で敗れたクリス・エバートとのペアで優勝し、ソ連選手による最初の4大大会タイトル獲得を成し遂げた。
- この大会では、男子シングルスで日本人選手の活躍が目立った。神和住純が1回戦で第5シードのスタン・スミスを破り、坂井利郎がトーマス・コッホ(ブラジル)との3回戦まで進出した。日本人男子選手による全仏オープン3回戦進出は、1938年の全仏選手権(当時の名称)で4回戦に進んだ中野文照以来36年ぶりとなる。しかし、女子第7シードの沢松和子は1回戦でミマ・ヤウソベッツ(ユーゴスラビア)に敗退した。
外部リンク
[編集]先代 1974年全豪オープン |
テニス4大大会 1974年 |
次代 1974年ウィンブルドン選手権 |
先代 1973年全仏オープン |
全仏オープン 1974年 |
次代 1975年全仏オープン |