鳥巣通明
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鳥巣 通明(とりす みちあき、明治44年(1911年)1月13日 - 平成3年(1991年)3月17日)は、日本の歴史家。長崎県立女子短期大学学長。長崎県出身。
経歴
[編集]明治44年、長崎県長崎市伊良林町に生れる。昭和6年(1931年)、第五高等学校文科甲類を卒業、東京帝国大学文学部国史学科に進学。翌7年より、欧州から帰国した平泉澄の中世史の講義を受講。平泉澄の自宅近くに住んで、その講筵に列した。山崎闇斎の崎門学・垂加神道を研究テーマとする。
昭和10年(1935年)、東大を卒業し、日本思想史研究所助手、その翌年には浪速高等学校教授として赴任。昭和16年(1941年)、陸軍予科士官学校教授に転じ、昭和17年(1942年)には國學院大學講師・東京帝国大学文学部講師を委嘱される。
終戦にともなって依願退職、戦後は、昭和23年(1948年)活水女子専門学校講師、昭和24年(1949年)同教授、昭和25年(1950年)活水女子短期大学教授。昭和31年(1956年)、文部省事務官となり、1969年までつとめた後、長崎県立女子短期大学学長の職に6年間あった。昭和56年(1981年)勲三等旭日中綬章を受章。平成3年(1991年)、長崎大学附属病院で死去。80歳。
著書
[編集]- 『恋闕』 朝倉書店、1944年9月/青々企画、1997年4月復刻
- 『明治維新』 日本教文社〈日本人のための国史叢書〉、1965年
- (徳富蘇峰原著)『要約近世日本国民史5』 時事通信社、1967年