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鳥取シネマ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
鳥取シネマ
Tottori Cinema
鳥取県道25号沿い(若狭街道)、写真右側の「東映シネマ2」と描かれた看板のあるビルが鳥取シネマである。
(2020年9月撮影)
情報
正式名称 鳥取シネマ
旧名称 富士館、鳥取東映劇場、鳥取東映シネマ
開館 1979年7月29日
収容人員 (2スクリーン)416人
設備 ドルビーデジタル5.1ch、DLP
用途 映画上映
運営 有限会社世界館
所在地 680-0831
鳥取県鳥取市栄町606
まるもビル3・4階
位置 北緯35度29分45.4秒 東経134度13分40.1秒 / 北緯35.495944度 東経134.227806度 / 35.495944; 134.227806 (鳥取シネマ)座標: 北緯35度29分45.4秒 東経134度13分40.1秒 / 北緯35.495944度 東経134.227806度 / 35.495944; 134.227806 (鳥取シネマ)
最寄駅 鳥取駅
外部リンク tottoricinema.com ウィキデータを編集
特記事項 略歴
1949年:富士館として設立・開業
1955年:鳥取東映劇場に改称
1979年:改築・2スクリーン化
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鳥取シネマ(とっとりシネマ・Tottori Cinema)は、鳥取県鳥取市にある日本映画館[1]2022年令和4年)現在、鳥取市内に唯一残る映画館である。

データ

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  • 所在地:鳥取県鳥取市栄町606号 まるもビル内[1]
  • 観客定員数
    • スクリーン1(3階):208席[1]
    • スクリーン2(4階):208席[1]

歴史・概要

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1949年昭和24年)12月、鳥取市東品治町113-7に「富士館」として設立・開業する[2]。当初から主に東映の作品を上映していたせいか[3]1955年(昭和30年)6月には館名を「鳥取東映劇場」と改称する[1][4]。この年の時点では、鳥取市内の映画館は当館と世界館、末広映画劇場、スバル座、松竹座の5館しかなかった[2]

1978年(昭和53年)9月から休館して建て替え工事に入り[4]1979年(昭和54年)7月29日、鳥取東映劇場跡地に地上6階建ての「まるもビル」が新築開業(設計:白兎建築事務所[注 1]、施工:熊谷組[5])。同ビルの3階に鳥取東映劇場、4階に東映パラスが入居し新たなスタートを切った[1][5]1990年代後半には館名を「鳥取東映シネマ1・2」に統一したが[注 2]2000年代に入って、同市南吉方で「シネマスポット フェイドイン」[注 2]を運営していた「有限会社世界館」[1]に事業譲渡され、東映の直営館からフリー館に転向する[1][4]

2006年平成18年)10月29日1914年大正3年)に設立した世界館の系譜を受け継ぎ92年間続いた「シネマスポット フェイドイン」が閉館[7][8]。世界館は同市内における映画興行を鳥取シネマに集約し現在に至る。

2009年(平成21年)2月15日には『泣きたいときのクスリ』(福島三郎監督)上映時に、出演した女優の佐津川愛美北浦愛が舞台挨拶で来館[9]2012年(平成24年)11月10日には、鳥取市出身の谷口ジローの漫画を映画化した『遥かな町へ』(サム・ガルバルスキ監督)の上映会が行われ[10]。谷口自身もトークショーで来館した[11]。同年12月8日には、鳥取県を舞台とした映画『落秋』(西本信也監督)の上映会が行われ、出演した女優の秋山実希と桑原麻紀が舞台挨拶を行っている[12]

2020年(令和2年)は新型コロナウイルス感染症流行の影響により、4月21日から6月18日まで約2か月間長期休業した[13]

脚注

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注釈

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  1. ^ 現「株式会社白兎設計事務所」。
  2. ^ a b 1995年の映画館(中国地方)「消えた映画館の記憶」を参照した[1][6]

出典

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  1. ^ a b c d e f g h i 鳥取シネマ”. 港町キネマ通り (2017年7月). 2021年4月30日閲覧。
  2. ^ a b 『全国映画館総覧 1955年版』時事通信社、1955年、151頁。「鳥取県鳥取市(五館)」 
  3. ^ 松尾茂、須崎博通『なるほど鳥取事始め』国書刊行会、1985年、215頁。 
  4. ^ a b c 「20世紀の映画館・鳥取映画史第5部(7)鳥取市(上)『文化映劇』開館」『日本海新聞』2000年12月25日
  5. ^ a b 「〈全面広告〉楽しさとくつろぎのまるもビル 本日オープン」『日本海新聞』日本海新聞社、1979年7月29日、8面。2022年4月11日閲覧。
  6. ^ 日本映画製作者連盟配給部会『映画年鑑 1995年版別冊 映画館名簿』時事映画通信社、1994年。
  7. ^ 「20世紀の映画館 鳥取映画史第5部(2)世界館」『日本海新聞』2000年12月14日
  8. ^ 「鳥取市『フェイドイン』閉館 最後の上映、惜しむ声」『日本海新聞』2006年10月30日
  9. ^ 鳥取シネマ・松江SATY東宝 舞台挨拶終了報告”. 映画「泣きたいときのクスリ」オフィシャルサイト (2009年2月15日). 2021年4月30日閲覧。
  10. ^ 「まんが王国とっとり」で鳥取県×マンガの企画が目白押し”. 日刊SPA!. 扶桑社 (2012年10月24日). 2021年4月30日閲覧。
  11. ^ 8月4日(土)~11月25日(日)国際まんが博開催! イベント開催!! まんがの文化に親しもう!」(PDF)『とっとり市報』、鳥取市、2012年8月、4-5頁、2021年5月1日閲覧 
  12. ^ 秋山実希 (2012年10月30日). “☆12月8日に鳥取県にいきますよ~告知☆”. オフィシャルブログ「MIKIJAM」. サイバーエージェント. 2021年5月1日閲覧。
  13. ^ 鳥取シネマが6月19日(金)から営業再開!ご来館・ご入場の際にはマスクを着用”. とっとりずむ (2020年6月18日). 2021年5月1日閲覧。

外部リンク

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