高橋春男
高橋 春男(たかはし はるお、1947年〈昭和22年〉3月30日 - 2024年〈令和6年〉1月12日[1])は、日本の漫画家である。
人物・来歴
[編集]東京都八王子市出身。東京都立八王子工業高等学校卒業。25歳から28歳頃まで三鷹東映で映写技師として働き[2]、『仁義の墓場』や『トラック野郎』などを掛けた[2]。OH!プロダクションでアニメーターとして働き[3][4]、『ルパン三世』(TV第1シリーズ)などに参加した後、1978年に漫画家デビュー[5]。
『週刊文春』連載の4コマ漫画『いわゆるひとつのチョーさん主義』など、総合誌での連載が主であり、有名人の似顔絵による1コマあるいは数コマのカットと、社会風刺コラムを合わせた作風を確立している。『いわゆるひとつのチョーさん主義』では長嶋茂雄、松井秀喜、谷亮子が特にキャラクターとして登場。
1984年、『いわゆるひとつのチョーさん主義』で第30回文藝春秋漫画賞を受賞。『週刊文春』2010年9月16日号をもって27年に及ぶ『いわゆるひとつのチョーさん主義』の連載を終了。「絵やギャグに自分で満足の行かない回が増えてしまった」ことや「還暦を越えたらゆっくりしたいと以前から思っていた」ことを理由とし、他の連載も全て辞めたことを記している。
漫画家でイラストレーターのかわにしよしと(ドラム)、居酒屋親父(村さ来青物横丁店店主)鬼島勝利(ベース)とバンド「セコハン・ヘッド」を結成。
駄句駄句会(句会)で親交のあった作家の吉川潮は、高橋のことを「落語の『大工調べ』に出てくるような『仕事はできるが口のきき方を知らない与太郎』みたいなキャラクター」と評している[6]。
2024年1月12日、神奈川県相模原市内の病院で死去[1]。76歳没。
作品リスト
[編集]- いわゆるひとつのチョーさん主義
- 大日本中流小市民(『サンデー毎日』連載)
- ボクの細道(『週刊現代』連載)
- 絶対安全Dランキング(『噂の眞相』連載、同誌の休刊後は月刊『WiLL』で連載)
- 人間万事塞翁が馬鹿(『オール讀物』連載)
- このバカを見よ!
- 笑う偉人伝
- 誰がカバやねん
- Black & White(『ビッグコミックスピリッツ』連載)
- Dr.ハルオの往診ツクツク(『週刊漫画TIMES』連載)
- ひょうきんチャンネル(『漫画サンデー』連載)
- ミスとらぶる(『リイドコミック』連載)
- GoGo虎ェ門(『週刊ポスト』連載)
- あっちむいてほい
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b "漫画家の高橋春男さん死去 「いわゆるひとつのチョーさん主義」". 朝日新聞デジタル. 朝日新聞社. 2024年1月15日. 2024年6月30日閲覧。
- ^ a b 『銀幕同窓会』 2001, p. 130.
- ^ 村田耕一 Koichi Murata OH!プロダクション公式サイト
- ^ OH!-Pro BBS 2008年12月28日 OH!プロダクション公式サイト内。同社社長なみきたかしの証言
- ^ 「ギャグまんが家は暗いものです 和田誠風4コマまんが 高橋春男」『ふゅーじょんぷろだくと』1982年2月号(ラポート)、p. 44
- ^ 山藤章二 著「あとがき(吉川潮)」、駄句駄句会 編『駄句だくさん』講談社、2013年3月21日、233-237頁。ISBN 978-4-0621-8269-0。
参考文献
[編集]- 『銀幕同窓会 高田文夫と映画育ちの団塊者たち』編著:高田文夫、対談:イッセー尾形、ビートたけし、大滝詠一、高平哲郎、中野翠&高橋春男、白夜書房〈笑芸人叢書〉、2001年9月、130頁。ISBN 4-8936-7719-5。
外部リンク
[編集]- Go to HAL 公式サイト
- Go to HAL 公式サイト - ウェイバックマシン(2002年8月2日アーカイブ分)
- Seco-Han Mind 公式サイト2