高松琴平電気鉄道6000形電車
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高松琴平電気鉄道6000形電車(たかまつことひらでんきてつどう6000かたでんしゃ)は、高松琴平電気鉄道に在籍した通勤形電車の制御車。
2両(610, 620)が存在した。
概要
[編集]610, 620は、もとは日本国有鉄道の木造電車である。610はクハ6形(6007)であるが、前身は中央本線・山手線用に製造された三等制御電動車デハ23500形(デハ33500系)で、1921年(大正10年)日本車輌製造東京支店製である。620はモハ1形(1029)である。宇部線で廃車後、1953年(昭和28年)に高松琴平電気鉄道に移り6000形となり、琴平線で運用される。
610は1960年(昭和35年)に鋼体化改造された。鋼体化は木造車の寸法どおりに行われたこともあり、原型に近い状態(小型の窓、ダブルルーフ、足回りのトラス棒など)を留めていた。天井が低いため扇風機は最後まで取り付けられなかった。620は鋼体化されることなく、1965年(昭和40年)に廃車となった。
610は1973年(昭和48年)に長尾線[1]・志度線に転属。晩年は朝ラッシュ時のみの運用(休日は動かない)だった。1983年(昭和58年)に廃車となった。
車両諸元
[編集]- データーは610
- 全長:16,820ミリメートル
- 全幅:2,640ミリメートル
- 全高:3,870ミリメートル
- 重量:26.0t
- 定員:110名(座席48名)
- 台車:TR11
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 川波伊知郎「琴電の車輌大全集」 - JTBキャンブックス『琴電-古典電車の楽園』(後藤洋志著 / ISBN 4533048579 / 発行:JTB)内