高山文彦 (作家)
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高山 文彦 (たかやま ふみひこ) | |
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誕生 |
工藤 雅康 (くどう まさやす) 1958年3月7日(66歳) 日本・宮崎県高千穂町 |
職業 |
ノンフィクション作家 高千穂あまてらす鉄道代表取締役 |
国籍 | 日本 |
ジャンル |
ルポルタージュ 評伝 |
代表作 | 『火花 北条民雄の生涯』 |
主な受賞歴 |
第31回大宅壮一ノンフィクション賞 第22回講談社ノンフィクション賞 |
デビュー作 | 『いのちの器』 |
親族 | 高森文夫(岳父) |
高山 文彦(たかやま ふみひこ、本名:工藤 雅康(くどう まさやす)[1]、1958年3月7日 ‐ )は、日本のノンフィクション作家。宮崎県高千穂町出身[2]。
来歴
[編集]宮崎県立高千穂高等学校卒業。法政大学文学部哲学科を学費未納で除籍となる。
製薬会社やNTV映像センターを経て、大下英治の事務所に入り、1992年に独立[1][3]。1993年、「死者が語る佐川急便事件」(「プレジデント」2月号)で注目される。1995年と1998年の二度にわたり、雑誌ジャーナリズム賞作品賞を受賞[2]。『火花 北条民雄の生涯』で大宅壮一ノンフィクション賞および講談社ノンフィクション賞受賞[1][2]。
2008年、高千穂あまてらす鉄道(神話高千穂トロッコ鉄道から社名変更)の代表取締役として、高千穂線の復活に尽力している[1][2]。
小学館ノンフィクション大賞選考委員。
人物
[編集]犯罪を犯した少年に対しては同情的だが、実名を書いて人権侵害として訴えられてしまったことがある。結果的には勝訴したものの、その矛盾は日本の実名報道に対し疑問を投げかけることとなった。
長渕剛との交流もあり、1994年リリースのベストアルバム『いつかの少年』にてライナーノートを執筆した。その後、1996年リリースのアルバム『家族』では、タイトルナンバーの「家族」の共同での作詞を手がけている。
受賞歴
[編集]- 『火花 北条民雄の生涯』(1999年刊)により、第31回大宅壮一ノンフィクション賞、第22回講談社ノンフィクション賞受賞[2]。
著書
[編集]単著
[編集]- 『いのちの器』(1995年3月、双葉社。ISBN 457528386X→ふたばらいふ新書)
- 『いのちの器 臓器は誰のものか』(角川文庫)
- 『霞が関 影の権力者たち』(1996年1月、講談社。ISBN 4062080346)
- 『地獄の季節』(1998年2月、新潮社。ISBN 4104222011)
- 『地獄の季節 「酒鬼薔薇聖斗」がいた場所』(新潮文庫)
- 『「少年A」14歳の肖像』(1998年12月、新潮社。ISBN 410422202X→新潮文庫)
- 『火花 北条民雄の生涯』(1999年8月、飛鳥新社。ISBN 4870313731→角川文庫→七つ森書館)
- 『愚か者の伝説 大仁田厚という男』(2000年4月、講談社。ISBN 4062100045)
- 『運命(アクシデント)』(2000年7月、文藝春秋。ISBN 4163564209)
- 『水の森』(2001年7月、中央公論新社。ISBN 4120031659)
- 『ネロが消えた』(2003年10月、飛鳥新社。ISBN 4870315823) 絵:唐仁原教久
- 『鬼降る森』(2004年3月、幻戯書房。ISBN 4901998072)
- 『水平記 松本治一郎と部落解放運動の一〇〇年』(2005年5月、新潮社(のち新潮文庫 上下)→論創社、2023年6月)
- 『麻原彰晃の誕生』(2006年2月、文春新書→新潮文庫。ISBN 410-1304351)
- 『ミラコロ』(2006年6月、ポプラ社。ISBN 4591092682)
- 『あした、次の駅で。』(ポプラ文庫)
- 『エレクトラ 中上健次の生涯』(2007年11月、文藝春秋。ISBN 978-4163696805→文春文庫)[4][5]
- 『孤児たちの城 ジョセフィン・ベーカーと囚われた13人』(2008年9月、新潮社。ISBN 978-4104222049)
- 『父を葬(おく)る』(2009年7月、幻戯書房。ISBN 978-4901998468)
- 『どん底 部落差別自作自演事件』(2012年12月、小学館。ISBN 978-4093798327)
- 『大津波を生きる 巨大防潮堤と田老百年の歴史』(2012年11月、新潮社。ISBN 978-4104222056)
- 『宿命の子 笹川一族の神話』(2014年12月、小学館。ISBN 978-4093798631)
- 『ふたり: 皇后美智子と石牟礼道子』(2015年9月、講談社。ISBN 978-4062197083→講談社文庫)
- 『生き抜け、その日のために:長崎の被差別部落とキリシタン』(2016年4月、解放出版社。ISBN 978-4759250374)
- 『宿命の戦記:笹川陽平、ハンセン病制圧の記録』(2017年12月、小学館。ISBN 978-4093798990)
編著
[編集]- 『少年犯罪実名報道』(2002年7月、文藝春秋。ISBN 4166602616)
共著
[編集]- 『官僚が言えなかったホンネの話 : 現役キャリア25人の"独白"コレクション!』宝島社、1998年10月。ISBN 4796694080
- 『サヨナラだけが人生だ 随想集「プロムナード」2』(2002年3月、恒文社21。ISBN 477041062X) 共著・安野光雅、高橋源一郎
- 「「臆病な殺人者」加藤智大と酒鬼薔薇聖斗」『論争若者論』文春新書編集部(編)、文藝春秋、2008年10月。ISBN 978-4166606658
- 『それからのわたし』(2004年、飛鳥新社。ISBN 978-4870316058) 語り:清水秀子
- 『日本人への遺言』(2007年11月、講談社。ISBN 978-4062141970→2010年、講談社文庫)対談:城山三郎
- 『対論 部落問題』(2008年9月、平凡社新書。ISBN 978-4582854343)共著:組坂繁之
- 『日本人が忘れた日本人の本質』(2017年7月、講談社+α新書。ISBN 978-4062729970)対談:山折哲雄
論文
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c d “「生きる意味」模索する中、ハンセン病作家の一節に衝撃…「人を揺さぶる文章を書きたい」”. 読売新聞オンライン (2023年6月21日). 2024年10月24日閲覧。
- ^ a b c d e “高山文彦 | 著者プロフィール”. www.shinchosha.co.jp. 新潮社. 2024年10月24日閲覧。
- ^ 作家・大下英治さん「1日に5人会いなさい」…ひたすら取材の「千本ノック」経て独立:地域ニュース : 読売新聞
- ^ 冒頭「灰皿はすぐに吸い殻の山となった。」(単行本10頁)で始まる本書には、ところどころに小説風の記述がある。単行本409頁の「参考文献について」によれば、集英社刊『中上健次全集』全15巻、就中、高澤秀次「年譜」および高澤秀次『評伝中上健次』ほか「膨大な文献資料」を参考にしているという。
- ^ 『日本経済新聞』『産経新聞』『朝日新聞』『毎日新聞』『読売新聞』に書評が掲載された(「エレクトラ-中上健次の生涯」〈タブ「基本情報」に記載〉、さいたま市図書館。2020年10月18日閲覧)。
外部リンク
[編集]- 高千穂あまてらす鉄道公式ホームページ(代表取締役を務めている)