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首都圏広域急行鉄道A路線A000系電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
首都圏広域急行鉄道A路線A000系電車
モックアップ
基本情報
製造所 現代ロテム
主要諸元
編成 8両(4M4T)
軌間 1,435 mm
電気方式 交流 25,000 V(60Hz)
最高運転速度 180 km/h
設計最高速度 198 km/h
起動加速度 2.5 km/h/s
減速度(常用) 3.0 km/h/s
減速度(非常) 4.0 km/h/s
編成定員 1,062
編成長 163,520 mm
車体長 先頭車:20,670 mm
中間車:19,500 mm
全幅 3,050 mm
3,150(最大) mm
全高 3,750 mm
台車 ボルスタレス台車
台車中心間距離 13,800 mm
主電動機 かご形三相誘導電動機
主電動機出力 390 kW
編成出力 6240 kW
制御方式 VVVFインバータ制御(1C4M制御)
制動装置 回生ブレーキ付き電気指令式ブレーキ
保安装置 ATPETCS/ERTMS lv.1)、ATC(TVM430)
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首都圏広域急行鉄道A路線A000系電車(しゅとけんこういききゅうこうてつどうAろせんA000けいでんしゃ)は、大韓民国首都圏広域急行鉄道A路線で2023年に登場した通勤形電車である。

概要

[編集]

首都圏広域急行鉄道A路線で使用されている。

2023年から製造され、2024年までに8両編成20本の160両が製造された。車体はダブルスキン構造のアルミニウム合金車体、片側3か所の片開き客用扉を有する。

車両デザインはドイツのビューロ・シュタウバッハ(büro+staubach)[1]が手掛けた。ビューロ・シュタウバッハは、韓国ではソウル交通公社2000系4次車5000系4次車7000系4次車韓国鉄道公社311000系14次車3000系3次車などでのデザイン実績がある。

高速走行を行うため、気密性や騒音を考慮し扉は片開きとなっているが、他の通勤列車と同様の幅の1,300mmとなっている[2][3]

車内

座席は幅480mmのものを車端部には3人掛け、扉間には7人掛けの座席が配置されている。

390kWの強力な三相誘導電動機[4]を搭載しており、加速度2.5km/h/sを確保し、設計最高速度は198km/hと高性能な設計となっている。特に中速域の加速性能が優れており、約50秒で120km/hに到達する[5]。列車速度が100km/h以上になると、液晶ディスプレイ上にリアルタイムで速度が表示される。制御装置はVVVFインバーターを採用している[6]。保安装置には、ATPに加えてSRTとの供用区間を走行するため、TVM430(韓国では高速線ATCという扱い)を搭載している[7]

2026年の東灘駅 - ソウル駅間が開業するまで水西駅 - 東灘駅間と2024年12月に開業予定の雲井中央駅~ソウル駅は別々運行となるため、A001編成 - A015編成が雲井中央駅~ソウル駅間、A016編成 - A020編成が水西駅 - 東灘駅間の運行を行う。

 
水西
東灘
号車 1 2 3 4 5 6 7 8
形式  
A0XX形
(Tc1)
 
A1XX形
(M1)
>

A2XX形
(T1)
 
A3XX形
(M2)
 
A4XX形
(M3)
<

A5XX形
(T2)
 
A6XX形
(M4)
 
A7XX形
(Tc2)
機器配置   VVVF VVVF VVVF VVVF
動輪軸 ○○ ○○ ●● ●● ○○ ○○ ●● ●● ●● ●● ○○ ○○ ●● ●● ○○ ○○
車両番号 A001
:
A020
A101
:
A120
A201
:
A220
A301
:
A320
A401
:
A420
A501
:
A520
A601
:
A620
A701
:
A720

脚注

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  1. ^ GTX-A ソウル – 高速通勤電車” (ドイツ語). Bing. 2024年11月7日閲覧。
  2. ^ [현장르포] GTX-A 전동차 "광역·고속차량 기술통합"” (朝鮮語). 철도경제신문 (2021年4月21日). 2024年5月4日閲覧。
  3. ^ (日本語) '미친 속도'에 진동·승차감은? GTX-A노선 열차 직접 타보니 '상상 못한 상황', https://www.youtube.com/watch?v=_e8EbUF38fQ 2024年5月4日閲覧。 
  4. ^ KTX-イウムに使用される誘導電動機は380kWである。
  5. ^ (日本語) GTX-A선 동탄행 열차 A19편성 수서역→성남역 주행영상, https://www.youtube.com/watch?v=5L8FUHEuE_w 2024年5月4日閲覧。 
  6. ^ Namuwikiでは国産初のSiC-VVVFインバーターという記載がある。
  7. ^ 기자, 장병극 (2020年7月16日). “[Pick] 대아티아이, GTX-A 차상신호시스템 공급 계약 체결” (朝鮮語). 철도경제신문. 2024年9月23日閲覧。