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青森みちのく銀行

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
プロクレアホールディングス > 青森みちのく銀行
株式会社青森みちのく銀行
Aomori Michinoku Bank, Ltd.
本店(写真は、青森銀行本店時代のもの)
種類 株式会社
機関設計 監査等委員会設置会社
市場情報
東証1部 8342
1973年10月15日 - 2022年3月30日
(株式会社青森銀行)
本社所在地 日本の旗 日本
030-8668
青森県青森市橋本一丁目9番30号
北緯40度49分26.4秒 東経140度45分10.5秒 / 北緯40.824000度 東経140.752917度 / 40.824000; 140.752917座標: 北緯40度49分26.4秒 東経140度45分10.5秒 / 北緯40.824000度 東経140.752917度 / 40.824000; 140.752917
設立 1943年(昭和18年)10月1日
(株式会社青森銀行
業種 銀行業
金融機関コード 0117
SWIFTコード AOMBJPJT
事業内容 預金業務、貸出業務、有価証券売買業務・投資業務、為替業務など
代表者 藤澤貴之代表取締役会長
石川啓太郎(代表取締役頭取
資本金 195億62百万円
(2021年3月31日現在)
発行済株式総数 2,051万2千株
(2021年3月31日現在)
売上高 単体:313億59百万円
連結:413億50百万円
(経常収益、2021年3月期)
経常利益 単体:29億56百万円
連結:36億65百万円
(経常利益、2021年3月期)
純利益 単体:21億66百万円
連結:22億51百万円
(2021年3月期)
純資産 連結:1,189億32百万円
(2021年3月3月期)
総資産 連結:3兆6,814億41百万円
(2021年3月期)
従業員数 2346人
(2025年1月1日時点)
決算期 3月31日
会計監査人 EY新日本有限責任監査法人[1]
主要株主 プロクレアホールディングス 100%
(2025年1月1日現在)
主要子会社 #関係会社参照
外部リンク https://www.am-bk.co.jp
特記事項:数値指標は、合併前の旧青森銀行のもの。
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株式会社青森みちのく銀行のデータ
店舗数 178店
(本支店・出張所)
(うち支店内支店31)
貸出金残高 3兆5,364億円
(2025年1月1日時点)
預金残高 5兆3,122億円
(2025年1月1日時点)
外部リンク https://www.am-bk.co.jp/
特記事項:
東北財務局長(登金)第1号
テンプレートを表示

株式会社青森みちのく銀行(あおもりみちのくぎんこう、: Aomori Michinoku Bank, Ltd.)は、青森県青森市本店を置くプロクレアホールディングス傘下の地方銀行。青森県に本拠を置く唯一の銀行で、県下最大手の金融機関である。

概要

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長年、県内でしのぎを削ってきた青森銀行みちのく銀行経営統合し、2022年(令和4年)4月、プロクレアHDを設立。この統合は、寡占状態を例外的に容認する独占禁止法特例法の適用を受ける初の事例となり[2]2025年(令和7年)1月1日、両行の合併によって誕生した[3][注釈 1]

合併で、連結純資産は6兆円を超え、東北では3位の規模になり、県内シェアは8割を誇る。東京商工リサーチ青森支店によると、2024年(令和6年)8月時点のメインバンク社数は1万2502社。七十七銀行に次ぎ東北2位となった[2]

プロクレアHDの成田晋社長は「組織の融和が最も重要な課題の一つだ」と強調し、合併前には、両行の近隣営業店で協力体制を強化する「パートナー店制度」を構築するなど融和を試みていたほか、大規模な組織の融和の契機になればと2023年(令和3年)8月には、青森ねぶた祭に参入[4]。両行の行員や家族約200人が旧青銀本店食堂などに集まり、60回以上も練習を重ね[4]、本番に臨んだ。

沿革

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※源流銀行の設立以外の2025年1月1日以前の詳細はプロクレアホールディングス青森銀行みちのく銀行の各項目を参照願いたい。
  • 1879年明治12年)
  • 1894年(明治27年)8月 - 青森商業銀行(青森商銀)が発足。
  • 1921年大正10年)7月 - みちのく銀行の母体である青森貯蓄銀行(青森貯銀)が発足。同年10月に開業[注釈 2]
  • 1924年(大正13年)4月 - 弘前無尽が発足[注釈 3]
  • 1943年昭和18年)
    • 10月1日 - 第五十九・八戸・津軽・板柳・青森の五行が合併し、あらたに青森市に青森銀行が新設される。本店は旧第五十九銀行青森支店[5]
  • 1976年(昭和51年)10月 - 青和銀行と弘前相互銀行の合併でみちのく銀行が発足。
  • 2021年令和3年)5月 - 青森銀行とみちのく銀行の経営の基本合意を発表。
  • 2022年(令和4年)4月1日 - 経営統合に伴う共同持株会社のプロクレアホールディングスを設立。
  • 2024年(令和6年)12月 - 青森銀行とみちのく銀行の合併が認可される[6]
  • 2025年(令和7年)
    • 1月1日 - 青森銀行がみちのく銀行を吸収合併し、「株式会社青森みちのく銀行」に改称[7]

関係会社

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連結子会社

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営業政策

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店舗展開

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地元青森県を中心に店舗網を構築し、県内では個人向けに特化した店舗として「ローンプラザ」「ローンデスク」を展開。個人ローンの相談・申込み及び契約業務を行っている。

県外店舗

北海道(9店舗)・秋田県(4店舗)・岩手県(3店舗)・宮城県(2店舗)・東京都(2店舗)に店舗を構える。

地方自治体等との取引

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旧青銀は、県および大半の地元自治体の指定金融機関を受託していた[8]。合併に伴い、新銀行は、旧みち銀が受託していた中泊町西目屋村などの指定金を継承した。

ATM管理業務の再編

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旧青銀時代の2009年5月6日をもって新システムへの移行が完了したことを契機に、ATMの管理運営業務の効率化と顧客からの対応力向上を図ることを目的として、ATM網を再編した。これに伴い、同日付で2つのATM管理運営専門店舗が置かれ、店舗外ATM(青銀非幹事の共同利用店舗を含む)の管理運営業務を統括する「ATM統括支店」と、イーネットATMにおける管理運営業務を担当する「イーネット支店」がそれぞれ設置され、官公庁などと言ったわずかな特定なロケーションを除く店舗外ATM全てをATM統括支店に、これまで本店営業部が管理・運営していたイーネットの管理業務をイーネット支店に、それぞれ移管された。

情報処理システム

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預金や融資を管理する勘定系システムは旧青銀側の「地銀共同センター」(NTTデータ)に統一される[9]。これに伴い、行員は2023年10月からシステム統合に向けた研修を本格的に開始していた[10]

インターネットバンキング

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同行のインターネットバンキングは旧青銀継承して「つないでネ!っと」という愛称で運用され、振込みやペイジーなどの取引ができる[11]

その他

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店舗コード

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店舗コード(店番)は県内の他の金融機関とは違い、旧青森銀行の店舗と旧みちのく銀行のうち支店コードが変更になった店舗については、100番台のうちの下3桁目百の位の部分をエリア毎に割り当てられている。001から099番は、旧みちのく銀行で支店コードの変更がされなかったほとんどの支店に加え、旧青森銀行のローン支店とATM管理の店舗などに割り当てられている。例外として、130番台の一部はみちのく銀行の店舗で支店コードの変更対象とならなかった拠点でも使われている。

脚注

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注釈

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  1. ^ 存続会社は青森銀行となっている。
  2. ^ 1949年に青和銀行に改称。
  3. ^ みちのく銀行の前身に相当する後の弘前相互銀行。

出典

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  1. ^ コーポレートガバナンス報告書 2021年1月7日閲覧
  2. ^ a b 今愛理香、鶴巻幸宏、竹内明日香 (2024年12月19日). “生き残りへ「宿敵」連携 人口減に危機感<合併の先に 誕生・青森みちのく銀行(上)統合>”. 河北新報. https://kahoku.news/articles/20241218khn000061.html 2025年1月2日閲覧。 
  3. ^ “青森みちのく銀行が誕生 看板をお披露目 青森県”. 青森テレビ. (2025年1月1日). https://newsdig.tbs.co.jp/articles/atv/1647140?display=1 2025年1月2日閲覧。 
  4. ^ a b “青森ねぶた祭に参入、両行の交流促進 <合併の先に 誕生・青森みちのく銀行(中)融和>”. 河北新報. (2024年12月20日). https://kahoku.news/articles/20241219khn000049.html 2025年1月2日閲覧。 
  5. ^ 青森銀行が開業式(昭和18年10月2日 東奥日報)『昭和ニュース辞典第8巻 昭和17年/昭和20年』p4 毎日コミュニケーションズ刊 1994年
  6. ^ 銀行の合併認可”. 金融庁 (2024年12月20日). 2025年1月1日閲覧。
  7. ^ 新銀行名は「青森みちのく銀行」 プロクレアHDが決定”. 日本経済新聞 (2022年11月11日). 2022年11月12日閲覧。
  8. ^ 「検証・みちのく銀行 大道寺体制の功罪(2)「長期政権」」『読売新聞』青森版 2005年6月2日 31頁
  9. ^ 山端宏実 (2021年11月15日). “NTTデータの共同システムに片寄せ、経営統合する青森銀行とみちのく銀行”. 日経クロステック. https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/news/18/11663/ 2025年1月2日閲覧。 
  10. ^ “青銀とみち銀、合併へシステム統一着々”. Web東奥. (2024年3月6日). https://www.toonippo.co.jp/articles/-/1736117 2025年1月2日閲覧。 
  11. ^ “つないでネ!ットご利用案内”. 青森銀行. http://www.a-bank.jp/contents/kojin/tsunaidenet/ 2015年1月3日閲覧。 

参考文献

[編集]
  • 『青森銀行史』青森銀行、1968年9月。 

外部リンク

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