雙林寺 (渋川市)
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雙林寺 | |
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山門 | |
所在地 | 群馬県渋川市中郷2399 |
位置 | 北緯36度32分16.4秒 東経139度00分31.1秒 / 北緯36.537889度 東経139.008639度座標: 北緯36度32分16.4秒 東経139度00分31.1秒 / 北緯36.537889度 東経139.008639度 |
山号 | 最大山 |
院号 | 春日院 |
宗旨 | 曹洞宗 |
開山 | 一州正伊 |
開基 | 長尾景仲 |
法人番号 | 1070005005508 |
雙林寺(そうりんじ)は、群馬県渋川市(旧子持村[1])にある曹洞宗の寺院である。山号は最大山。院号は春日院。本尊は釈迦如来。
歴史
[編集]上野国守護上杉憲実の家宰だった長尾景仲が、文安4年(1447年)(一説には宝徳2年(1450年))に月江正文を開山として創建された[2]。その後、沼田氏、小幡氏、武田氏、長野氏などが壇越となった[2]。
15世紀から16世紀には当寺の老僧10人を中心とする禅問答(法問)に全国各地から修行者が集まり教勢を拡大した[2]。「雙林寺の水をのまざる者は禅僧にあらず」とまで言われ、2000人の雲水を抱えた[3]。
延享4年(1747年)の寺院本末帳には、出羽国・陸奥国から紀伊国・出雲国・豊前国にかけて769ケ寺が末寺として記されている[2]。また、雙林寺は總持寺及び最乗寺の輪番地であり、両寺院へ輪番僧が赴く輪住制度が近世まで継続した[2]。
近世には上野国・信濃国・越後国・佐渡国にある曹洞宗寺院を支配する「四箇国僧録之上」の地位にあった[2]。この寺務を補助するため、近門7ケ寺と呼ばれた嶽林寺(みなかみ町)、双松寺(高山村)、良珊寺(渋川市)、双玄寺(渋川市)、福増寺(渋川市)、宮昌寺(榛東村)、元景寺(前橋市)から交代で僧が雙林寺に勤務した[2]。なお、近世の朱印地の石高は30石であった[2]。
近代になり僧録制度、末寺制度、輪住制度、近門制度等は廃止され、曹洞宗の独立した寺院となった[2]。
文化財
[編集]群馬県指定文化財
[編集]- 重要文化財
- 雙林寺 7棟(建造物) - 2024年(令和6年)3月22日指定[4]。
- 本堂
- 鐘楼
- 開山堂
- 書院
- 宝蔵
- 山門
- 萬松関
- 附指定:棟札 3枚
- 長尾昌賢木像
- 天然記念物
- 史跡
- 鳥酔翁塚
渋川市指定文化財
[編集]- 重要文化財
- 木喰仏
- 天然記念物
- ヒイラギモクセイ
所在地
[編集]群馬県渋川市中郷2399
脚注
[編集]- ^ 渋川市観光情報
- ^ a b c d e f g h i 雙林寺文書研究会. “雙林寺文書目録(1)”. 淑徳大学. 2023年10月10日閲覧。
- ^ 群馬県地域創生部文化財保護課『群馬県近世寺社総合調査報告書-歴史的建造物を中心に-寺院編』群馬県前橋市大手町一丁目1番1号、2022年3月18日(原著2022年3月18日)。doi:10.24484/sitereports.121894。 NCID BC14398038 。
- ^ 令和6年3月22日群馬県報 (PDF) (群馬県ホームページ)より、群馬県告示第74号。