鈴木杜幾子
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鈴木 杜幾子(すずき ときこ、1945年7月11日 [1]- )は、日本の美術史家。明治学院大学名誉教授。専門はフランスを中心とするヨーロッパ近代美術史、ジェンダー論。
略歴
[編集]東京都生まれ。1969年早稲田大学文学部仏文科卒業。1974年東京大学大学院人文科学研究科博士前期課程(西洋美術史学専攻)修了。1974年からウォーバーグ研究所へ留学。1980年に東京大学大学院人文科学研究科博士後期課程満期退学[2]。明治学院大学文学部芸術学科教授を経て、名誉教授。
1995年『ナポレオン伝説の形成』で芸術選奨新人賞受賞(評論等部門大臣賞)[3]。2012年『フランス革命の身体表象』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞(評論等部門)[4]。2014年紫綬褒章受章[5]。夫は建築史家の鈴木博之。
著書
[編集]- 『画家ダヴィッド 革命の表現者から皇帝の首席画家へ』晶文社 1991
- 『ナポレオン伝説の形成 フランス19世紀美術のもう一つの顔』筑摩書房・ちくまライブラリー 1994
- 『フランス絵画の「近代」 シャルダンからマネまで』講談社選書メチエ 1995
- 『フランス革命の身体表象―ジェンダーからみた200年の遺産』東京大学出版会 2011
- 『画家たちのフランス革命―王党派ヴィジェ=ルブランと革命派ダヴィッド』角川選書 2020
共編著
[編集]- 『美術とジェンダー 非対称の視線』千野香織、馬渕明子共編著 ブリュッケ 1997
- 『ボッティチェッリ全作品』高階秀爾、京谷啓徳共著 中央公論美術出版 2005
- 『交差する視線(美術とジェンダー 2)』馬渕明子、池田忍、金惠信共著 ブリュッケ 2005
- 『西洋美術:作家・表象・研究-ジェンダー論の視座から』ブリュッケ 2017
翻訳
[編集]- ケネス・クラーク『ボッティチェルリ『神曲』素描 ベルリン美術館・ヴァティカン美術館所蔵の原画による』平川祐弘共訳 講談社 1979
- ニコラウス・ペヴズナー『美術・建築・デザインの研究 1・2』 鈴木博之共訳 鹿島出版会 1980
- E・H・ゴンブリッチ『アビ・ヴァールブルク伝 ある知的生涯』晶文社 1986。オンデマンド版も刊
- ローザ・マリア・レッツ『ケンブリッジ西洋美術の流れ 3 ルネサンスの美術』岩波書店 1989
- ゴンブリッチ『シンボリック・イメージ』遠山公一・大原まゆみ共訳、平凡社 1991
- アラン・グルベール『ヨーロッパの装飾芸術 第2巻』(監訳)中央公論新社 2001
- デーヴィッド・アーウィン『新古典主義 岩波世界の美術』岩波書店 2001
- ダナ・アーノルド『美術史 「一冊でわかる」』岩波書店 2006
論文
[編集]脚注
[編集]- ^ 『著作権台帳』
- ^ 株式会社ローソンエンタテインメント. “鈴木杜幾子|プロフィール|HMV&BOOKS online”. HMV&BOOKS online. 2022年8月3日閲覧。
- ^ “平成23年度芸術選奨文部科学大臣賞及び同新人賞”. ART iT (2021年9月4日). 2021年9月4日閲覧。
- ^ “芸術選奨文部科学大臣賞受賞者決定”. 独立行政法人 国立文化財機構 東京文化財研究所 (2021年9月4日). 2021年9月4日閲覧。
- ^ “【叙勲・褒章】平成26年春の叙勲・褒章決まる”. Art Annual online (2021年9月4日). 2021年9月4日閲覧。