晶文社
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晶文社旧社屋(東京都千代田区外神田) | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
本社所在地 |
日本 〒101-0051 東京都千代田区神田神保町一丁目11番地 |
設立 | 1960年(昭和35年)2月 |
業種 | 情報・通信業 |
法人番号 | 5010001019001 |
事業内容 | 書籍出版 |
代表者 | 太田泰弘 |
資本金 | 1,000万円 |
外部リンク |
www |
株式会社晶文社(しょうぶんしゃ)は、東京の神保町にある文学・藝術・人文科学を中心とした書籍出版社[1]。
1990年、一般社団法人出版梓会の第6回出版文化賞を受賞。2020年、一般社団法人出版梓会の第17回新聞社学芸文化賞を受賞している[2]。
1960年、中村勝哉[3]と小野二郎が、文芸書と学習参考書を刊行する出版社として創業[4]。トレードマークは動物のサイである[5]。
概要
[編集]人文社会科学書・実用書・ルポルタージュ・文芸・サブカルチャーなど、多彩なジャンルの書籍を出版する。装幀家平野甲賀が一時期在籍した[6]。
1973年、植草甚一らの手によって『ワンダーランド』が刊行され、のちに株式会社ジェー・アイ・シー・シー(現宝島社)に譲渡され1974年6月『宝島』になった[7]。
2009年8月26日、晶文社の経営危機について情報が、岡崎武志のブログに掲載された[8]。その直後の2009年8月31日、社長(当時)の中村哲司への朝日新聞の取材により、「文芸一般書の新刊については、今までの半分以下の点数にまで減らすことにした」と公表された[9]。
2010年4月、千代田区外神田から神田神保町へ社屋を移転した。2014年3月、吉本隆明全集全38巻・別巻1の刊行開始。
著名な刊行物
[編集]- 『複製技術時代の芸術』(ヴァルター・ベンヤミン著、高木久雄ほか訳、1970年発行)
- 『日本の喜劇人』(中原弓彦著、1972年発行)
- 『SFに何ができるか』(ジュディス・メリル著 浅倉久志訳 1972年発行)
- 『ボルヘスとの対話』リチャード・バーギン著 柳瀬尚紀訳 1973年
- 『ボブ・ディラン全詩集』(ボブ・ディラン著、片桐ユズル・中山容訳、1974年3月発行)
- 『東京昭和十一年-桑原甲子雄写真集-』桑原甲子雄著、1974年
- 『アメリカの鱒釣り』(リチャード・ブローティガン著、藤本和子訳、1975年発行)
- 『一銭五厘たちの横丁』児玉隆也 1975年
- 『植草甚一スクラップブック』(植草甚一著、1976年〜1980年発行)
- 『つげ義春とぼく』(つげ義春著、1977年6月発行)
- 『火星探険』旭太郎作 大城のぼる画 1980年刊行
- 『にっぽん音吉漂流記』春名徹 1980年刊行
- 『就職しないで生きるには』レイモンド・マンゴー 1981年刊行
- 『映画術 ヒッチコック/トリュフォー』(アルフレッド・ヒッチコックとフランソワ・トリュフォー著、山田宏一・蓮實重彦訳、1981年発行)
- 『よい戦争』(スタッズ・ターケル著、中山容訳、1985年7月発行)
- 『古川ロッパ昭和日記』(古川ロッパ著、滝大作監修、1987年発行)
- 『貧困旅行記』(つげ義春著、1991年9月発行)
- 『できればムカつかずに生きたい』(田口ランディ著、2000年発行)
- 『普及版 数の悪魔』(ハンス・マグヌス・エンツェンスベルガー著、ベルナー絵、丘沢静也訳、2000年発行)
- 『サリンジャー ――生涯91年の真実』(ケネス・スラウェンスキー著、田中啓史訳、2013年8月発行)
- 『吉本隆明全集』(2014年3月より刊行開始)
その他シリーズ・著作集
[編集]- 島尾敏雄作品集 全4巻 1961-1962
- 長谷川四郎作品集 全5巻 1966-1967
- ポール・ニザン著作集 全9巻 別巻2 1966-1975
- ウェスカー全作品 全3巻 1967-1968
- 晶文選書
- 今日の文学 全14巻
- 草は歌っている ドリス・レッシング著 ; 山崎勉, 酒井格訳 1970
- 眠る男 ジョルジュ・ペレック著 ; 海老坂武訳 1970
- アンクル・トムの子供たち リチャード・ライト著 ; 皆河宗一訳 1970.5
- 蜜の味 シーラ・ディレーニー著 ; 小田島雄志訳 1970
- 親父を殴り殺せ ジョン・ウェイン著 ; 中川敏訳 1969.8
- ロング・マーチ ウィリアム・スタイロン著 ; 須山静夫訳 1969.5
- 街の草 ピエール・ガスカール著 ; 篠田浩一郎訳 1969.9
- 八人の男 リチャード・ライト著 ; 赤松光雄, 田島恒雄訳 1969.3
- ジャズ・ストリート W.M.ケリー著 ; 黄寅秀訳 1969
- ぼくの遺稿集 ローベルト・ムジール著 ; 森田弘訳 1969
- ダッチマン ; 奴隷 リロイ・ジョーンズ著 ; 邦高忠二訳 1969
- バール ; 夜うつ太鼓 ; 都会のジャングル ベルトルト・ブレヒト著 ; 石黒英男訳 1968
- 国境 レジス・ドブレ著 ; 浦野衣子訳 1968.11
- 青空 ジョルジュ・バタイユ著 ; 天沢退二郎訳 1968.
- チェーザレ・パヴェーゼ全集 全7巻 1969-1975
- ヴァルター・ベンヤミン著作集 全14巻 1969-1994
- 女のロマネスク 全7巻 1973-1975
- 文学のおくりもの 全28巻 1975-1980 「ベスト版 文学のおくりもの」新装版が1997
- 長谷川四郎全集 全16巻 1976-1978
- ものがたり図書館 全3巻 1977
- 島尾敏雄全集 全17巻 1980-1983
- ダウンタウン・ブックス 1980-1981
- ディネーセン・コレクション 全4冊 1981-1982
- ベルトルト・ブレヒト・コレクション 全4冊 1981
- 就職しないで生きるには」シリーズ 1982-
- シリーズ「犀の本」1983-
- シリーズ「晶文社セレクション」 1983-
- オーウェル・小説コレクション 全5巻 1984
- 韓国文学のオクリモノ
主な編集者(元・故人を含む)
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脚注
[編集]- ^ 『朝日新聞デジタル』「好書好日」 2022年9月18日閲覧。
- ^ 『J-cast Bookウォッチ』「知らなかった良書に出会う! 出版社が選んだ中小4社の作品はこれ!」 2022年9月18日閲覧。
- ^ 出版クラブにおけるお別れの会 『文化通信』2005年12月29日 2022年9月15日閲覧。
- ^ 中村は小野と東大駒場の同期である[要出典] 。
- ^ 「社長の姿がサイに似ていたから」などの由来が語られているが、本当のところを知る人は社内にもいない。[要出典]
- ^ 「平賀甲賀の仕事1964-2013展」武蔵野美術大学美術部図書館 2022年9月14日閲覧。
- ^ 宝島社 沿革 2022年9月14日閲覧。
- ^ https://okatake.hatenadiary.org/entry/20090826
- ^ 〈本の舞台裏〉晶文社が展示・フェア
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 晶文社
- 晶文社 (@shobunsha) - X(旧Twitter)