コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

鈴木修 (ロードレース)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

鈴木 修 (すずき おさむ、: Osamu Suzuki生年不詳 - ) は、日本の元オートバイ・ロードレース選手。1977年の全日本ロードレース選手権350cc及び1980年の全日本750ccチャンピオン[1]。1984年引退。

経歴

[編集]

名古屋の「プレイメイト・レーシング」に所属し、高井幾次郎に師事。ヤマハ発動機の主催するロードレーシングスクールを受講し、全日本ロードレース選手権では、1974年第2戦鈴鹿でジュニア250/350クラス優勝を果たす[2]。その後も連勝を重ね、ジュニア350ccクラスチャンピオンを獲得。

1977年は全日本350ccクラスでチャンピオンを獲得するが、当時は750ccから250ccのマシンが1つのレースを混走で走り、その中で参戦者のマシン排気量別に順位を付けて各クラスの選手権が争われるレギュレーションであり、750ccマシンをTZ350で追いかけくらいつく鈴木の走りは高く評価された[3]。最終戦日本GP (鈴鹿)では、ヤマハが125ccクラスにニューマシンYZ125Rを初登場させるため鈴木は125ccクラスにも参戦。このレースで鈴木は優勝しYZ125Rにデビューウィンをもたらした[4]

1980年、全日本750ccクラスにヤマハ・TZ500で参戦しチャンピオンを獲得。シーズン後のMFJの取材では「チャンピオンになったけど優勝は1戦だけなので寂しい気持ちがある。来年は優勝回数を増やして名実ともに誇れるチャンピオンを目指したい。チャンピオンの意地を見せたい。」と熱の入ったコメントを残した。また、「菅生のような高速コーナーの多いコースが好きだが、鈴鹿もテクニックが重要で、変化に富んだコースでおもしろいですね。」とコースの好みを語っている[5]

1981年から全日本ロードレースの実施カテゴリーが再編され最高峰クラスとして500ccクラスが始まると、同クラスにヤマハのマシンで1984年までフル参戦。ヤマハからは型落ちとなるYZR用のアルミフレームが供給されてはいたが、TZ500での参戦はYZRNSを駆る上位陣と比して非力なマシンであり、堅実に中位での完走が多かった[6]。同年10月7日に開催された「TBCビッグロードレース」の500ccクラス総合8位[7]が最後のレースとなった。

レース戦歴

[編集]

全日本ロードレース選手権

[編集]
チーム マシン 区分 クラス 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 順位 ポイント
1978年 プレイメイトレーシング ヤマハ・TZ350 Exp 350cc SUZ
2
TSU
SUZ
SUZ
2
TSU
SUG
3
SUZ
5
2位 43
1979年 ヤマハ・TZ 国際A級 TSU
SUZ
7
TSU
4
TSU
SUZ
1
SUG
3
TSU
SUZ
4
5位 48
1980年 ヤマハ・TZ 750cc TSU
不成立
SUZ
SUG
SUZ
TSU
不成立
SUZ
3
TSU
1
SUG
3
TSU
2
SUZ
2
1位 62
1981年 ヤマハ・TZ500 500cc SUZ
1
SUZ
5
SUG
6
SUZ
SUG
5
SUZ
4
2位 43
1982年 ヤマハ・TZ500 SUZ
4
TSU
6
SUZ
SUG
SUZ
TSU
TSU
4
SUG
5
SUZ
C
7位 27
1983年 ヤマハ・TZ500 SUZ
6
TSU
SUZ
10
TSU
SUG
8
SUZ
6
TSU
6
SUG
SUZ
9位 19
1984年 ヤマハ・TZ500 SUZ
7
TSU
5
SUG
6
SUZ
9
TSU
7
SUG
Ret
SUZ
7
TSU
11
SUG
8
SUZ
6
TSU
-
5位 77

鈴鹿8時間耐久ロードレース

[編集]
チーム ペアライダー 車番 マシン 予選順位 決勝順位 周回数
1979 プロショップ高井 木下恵司 52 ヤマハ 9位 27位 168
1983 上野真一 29 ヤマハ・XJ750E 16位 37位 118

関連項目

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ 歴代チャンピオン1980 MFJ SUPERBIKE
  2. ^ 「鈴木修がJ250/350に優勝」『ヤマハニュース 7月号』1974年7月1日 29頁。
  3. ^ 「TZ350の新鋭大活躍 鈴木修E350チャンピオン決定」『ヤマハニュース9月号』1977年9月1日 26-27頁。
  4. ^ 「TOPICS全日本選手権第8戦 初登場のYZ125Rで激戦のE125を勝ち抜いた鈴木修」『ヤマハニュース 10月号』1977年10月1日 26頁。
  5. ^ 「特集・第18回日本グランプリロードレース大会 GPでチャンピオンの意地を見せたい―鈴木修」『ライディング No.128』日本モーターサイクルスポーツ協会 1981年4月1日 8頁。
  6. ^ 「GP500若手ライダーVSベテラン勢・旧型YZRのアルミフレームを手に入れたTZ500の上野と鈴木の両ベテランも百戦錬磨のかけひきは上手であり見逃せない」『1984全日本選手権第4戦鈴鹿オートバイレース公式プログラム』 1984年4月 MFJ/鈴鹿サーキットランド 8-10頁。
  7. ^ 「TBCビッグロードレース AB500」『ライディングスポーツ YEARBOOK1984-85』武集書房 1985年4月1日 172頁。
タイトル
先代
佐藤順造
全日本選手権350cc チャンピオン
1977
次代
石川岩男
先代
水谷勝
全日本選手権750cc チャンピオン
1980
次代
木下恵司 (500cc)