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鈴木俊平

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

鈴木 俊平(すずき しゅんぺい、1927年5月7日 - 2006年6月9日[1])は、日本の小説家。

略歴

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茨城県、現在の北茨城市平潟出身。本名・鈴木俊一。作家の星新一は母の従兄弟(星新一の父・星一は祖母の兄[2])。祖父の代に旅館業のかたわら始めた酒造業「住の友酒造」(1909年創業)[注釈 1]を継ぐため、一度は広島工業専門学校発酵工学科に進み招徳酒造 (伏見) の子息と同期になる。だが小説の志を貫こうと早稲田大学文学部に入学、同学卒業。生家は弟の禎が継ぐ[2]

少年時代から同人誌活動を続け、1957年『発酵』を自費出版した。1982年、結核性腸腫瘤にかかったが、一命をとりとめた。1984年、茨城県五浦海岸の風船爆弾の大津基地の跡地に記念碑「わすれじ平和の碑」を建てた[3][4][要追加記述]

著書

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編纂

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  • 鈴木翠村『翠村記』青河書房、1980年。
  • 『北溟の記 : 北千島薄井部隊の記録』青河書房、1984年。

短編・寄稿

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短編

  • 「水泳日本軍を観る」『行動』第3年(8)、45-49頁、紀伊国屋出版部、1935年。doi:10.11501/1539201
  • 「宮崎畝傍大駅伝の側面観」『陸上競技』第13巻第11号、31-36頁、一成社、1940年。doi:10.11501/1526218
  • 「バスケットは飛躍の年」『なんでもわかるスポーツ百科. 67年版 評論・随筆篇』、日本スポーツ評論家協会 (編)、64-66頁、洋々社、1967年。
  • 「早い結婚」『現代作家掌編小説集』朝日ソノラマ、1974年。

寄稿

  • 小学館の学習雑誌
    • 『高校進学』「社会科参考 フランス革命悲話 王妃マリーアントワネットの最期」doi:10.11501/1803666ほか。(1961年-1962年)。
    • 『中学生の友』「世界名作 ひきさかれた友情《ヘッセ原作》」池田かずお、1962年。doi:10.11501/1745701ほか。
    • 『小学』〈六年生〉「ホビータウン・小六オーディオ班」1979年、doi:10.11501/1788402ほか。
  • 講談社『婦人倶楽部』(1960年-1963年)
  • 「書いて編集して」『現代の眼』第8巻第5号、108頁-、現代評論社、1967年。doi:10.11501/1771646
  • 「夢の安楽死病院」『新潮45』1990年。doi:10.11501/3374729ほか。

書評

翻訳

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  • ジャック・ロンドン野性のさけび横内襄 (絵)、集英社〈母と子の名作文学 ; 47〉、1973年。全国書誌番号:45009435
  • ナサニエル・ホーソーン『ワンダー・ブック』木村光雄 (絵)、朝日ソノラマ〈世界名作ものがたり〉、1977年。全国書誌番号:77035210

注釈

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  1. ^ 住の友酒造創業の3年前(1906年・明治39年)酒蔵からほど近い五浦に岡倉天心率いる日本美術院が置かれたことから、横山大観や菱田春草らはおそらく「住の友」を飲んだという[2]。同酒造は1968年 (昭和43年)、南部杜氏自醸鑑評会で名誉賞受賞など優等入賞3回。

脚注

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  1. ^ 作家の鈴木俊平さん死去”. OFFICE-IGNIS (2018年1月). 2020年1月13日閲覧。 “鈴木 俊平さん(すずき・しゅんぺい=作家、本名俊一=しゅんいち)が9日、胃がんで死去、79歳。葬儀は近親者のみで済ませた。”、リンク元朝日新聞デジタル[リンク切れ]
  2. ^ a b c 鈴木禎「〈醸家銘々伝〉茨城県・平潟町 住の友酒造」『日本釀造協會雜誌』第78巻第4号、1983年、279頁、doi:10.6013/jbrewsocjapan1915.78.279 
  3. ^ 妹尾聡太「【戦後70年 いま茨城で伝える】北茨城市の風船爆弾 無差別兵器 国民知らず」『東京新聞』2015年6月8日。2020年1月13日閲覧。「碑にはこう記されている。「今はもう 呪いと殺意の武器はいらない」」
  4. ^ 『現代日本人名録』
  5. ^ 鈴木俊平「小説『風船爆弾』と私」『波』第14巻1 (121)、54-55頁、doi:10.11501/33624812020年1月13日閲覧 
  6. ^ 入江徳郎「ほん--上坂冬子『生体解剖』--鈴木俊平『風船爆弾』--富士正晴『心せかるる』--磯村英樹『城下町金澤』--推理小説コーナーほか」『サンデー毎日』第59巻9 (3228)、81頁、doi:10.11501/33698662020年1月13日閲覧 
  7. ^ 病いをせんとや」『波』第25巻2 (254)、44頁、2020年1月13日閲覧