Summer Days
ジャンル | フルアニメーションADV |
---|---|
対応機種 |
Windows 98 SE/Me/XP(PC) DVDプレーヤー(DVD-PG) PSP(UMD-PG) Windows XP/Vista/7(SHINY) |
開発元 |
オーバーフロー(PC/SHINY) アイチェリー(DVD-PG) ixia(UMD-PG) |
発売元 |
オーバーフロー(PC/SHINY) アイチェリー(DVD-PG) Palace(UMD-PG) |
発売日 |
2006年6月23日(PC初回版) 2006年10月27日(PCリニューアル版) 2008年4月11日(DVD-PG) 2010年9月24日(UMD-PG) 2012年4月27日(SHINY) |
レイティング | 18禁 |
キャラクター名設定 | 不可 |
エンディング数 | 7 |
セーブファイル数 | 519(PC)[1] |
ゲームエンジン | rUGP 5.7 |
メディア |
DVD-ROM(PC/SHINY) DVD(DVD-PG) UMD(UMD-PG) |
画面サイズ |
640×480以上フルカラー(PC) 800×600以上フルカラー(SHINY) |
BGMフォーマット | PCMオーディオ |
キャラクターボイス |
フルボイス(男性ボイス消去可)(PC/SHINY) 男性ボイス消去不可(DVD-PG/UMD-PG) |
CGモード | なし |
音楽モード | なし |
回想モード | あり |
メッセージスキップ | あり |
オートモード | あり(強制、一時停止可) |
備考 | [2] |
『Summer Days』(サマーデイズ)[3]は、2006年6月23日にオーバーフローより発売されたアダルトゲーム。略称は『サマイズ』など。
前作『School Days』の本編開始前の夏を舞台にしたスピンオフ作品である[4]。初回版はバグが多かったため、修正及び強化を図ったリニューアルパッケージ版(リニューアル版)が2006年10月27日に発売された。
2012年4月27日に、リメイク版『SHINY DAYS』(シャイニーデイズ)が発売された。詳細は#SHINY版を参照。
製品概要
[編集]本作品では前作にあった陰惨な描写はなりを潜め、淡い恋心から始まるひと夏の物語をテンポ良く描いている。更に今まで公開されなかった作中での人間関係が明らかになり、オーバーフローの他作品との関連性も明らかになった。前作と比べエンディング数は抑えられているが、これはタイトルの存在しないエンディングが多数存在するためである。また、本作よりディスクレスプレイが可能となった。
本編以外の内容としては、ミニゲーム『アホ毛バトル』を収録。ちびキャラ化した世界を操作して同じくちびキャラ化した言葉を倒す内容だが、『School Days』のバッドエンドの1つ「鮮血の結末」のパロディでもある[5]。初回版には、『School Days』のプレイ画面と共に出演声優のコメントを収録したDVDが特典として付属している。
ストーリー
[編集]この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
同じクラスの伊藤誠にほのかな想いを寄せる清浦刹那は、おたふく風邪で寝込んでしまった親友の西園寺世界に代わり、彼女の母親が店長を務めるファミレス「ラディッシュ」でアルバイトを始めるが、慣れないゆえに疲れ果ててしまう。更には、誠の家は確かこの近くと淡い期待を胸に抱きつつ、夕涼みも兼ねて近くの海岸通りを歩いていたところ、妹連れの誠に出逢ってしまい…。
スタッフ・キャスト
[編集]- 企画、脚本、製作総指揮[6] - メイザーズぬまきち
- プロデューサー - ラジカル☆うえき
- ディレクター - 竹光土吏流
- キャラクターデザイン、総作画監督 - ごとうじゅんじ
- プログラム - 向日葵正
- 声の出演
主題歌
[編集]- オープニングテーマ「SummerDays」
- 作詞・作曲・歌 - YURIA / 編曲 - 鈴木マサキ
- エンディングテーマ「タンポポの綿帽子」
- 作詞・作曲・歌 - yozuca* / 編曲 - 鈴木マサキ
- グランドエンディングテーマ「海から始まる物語」
- 作詞・作曲・歌 - 栗林みな実 / 編曲 - 澤野広之
- SHINY版オープニングテーマ「Shiny Shower」
- 作詞・歌 - いとうかなこ / 作曲・編曲 - 磯江俊道
- SHINY版エンディングテーマ「Mighty Heart」
- 作詞 - すーぱーそに子 / 作曲 - 村上正芳 / 編曲 - 第一宇宙速度&村上正芳 / 歌 - 第一宇宙速度
バグとその影響
[編集]前作『School Days』に続き、本作も大量のバグと度重なる修正パッチのリリースを行った。
バグの原因は、「製品出荷時にマスターデータと古いデータを誤って混在させてしまった、最終出荷確認時の確認ミスが原因」[9]と発表されている。発売日前日の2006年6月22日には最初の修正パッチ配布が開始されたが、それは2.3GBという前例の無い大容量であった。まもなく、それによってサーバがダウンするという事態が発生したため、オーバーフローは公式サイトに謝罪文を掲載した上で修正版のVer1.01B(容量は1.25GB)を配布した後、販売店へは購入者配布用の修正パッチDVD-ROM(Ver1.021を収録)を発送し、公式サイトではサーバダウン回避のためにBitTorrentを使用した配布への変更などの対策を取った。しかし、修正パッチの公開はなおも続き、同年7月7日にはソフ倫の審査基準に違反する表現があったとして、自主回収を行う。
その後、オーバーフローは同年10月18日よりアンケートカードを送付したユーザーのみを対象とした修正版DVD-ROMを発送することを、公式サイトにて発表した。この修正版は、同年10月27日発売のリニューアル版と同じくVer2.00である。更に、同年10月30日に修正版とリニューアル版の両方とも環境による不具合が発生することを受けて配布されたVer2.01が、2011年現在での最新版となっている。
2012年に公表されたメイザーズぬまきちへのインタビュー[10]によると、本作の製作に入った際、創業当時からのメインスタッフの結婚退職や病欠が発生したことから、ある巨大な宗教団体の熱心な信者である兄弟のスタッフが本作のプログラムとグラフィックを取り仕切ることになり、発売までの間メイザーズぬまきちによる指揮監督が不可能な状況に陥っていたという。そして彼らが仕事の進捗報告を偽ったまま宗教団体での活動に注力していたため、大きなバグがある状態で発売されたのだという。その結果両名は退社したが、その後発売されたオーバーフローの作品に対する批判を彼らと思しき者が2ちゃんねるで煽動していたとメイザーズぬまきちは語っている。
DVD-PG版
[編集]2008年4月11日にアイチェリーより発売された。DVD4枚組。パッケージには『Summer Days ビジュアル・ガイドブック』の表紙が用いられている。好感度ゲージや選択肢の時間制限、男性ボイス消去機能、ルートマップが削除され、一方でセックスシーンの回想モードは本編を始める前から鑑賞することも可能。ハードの性質上から、セーブ機能の代わりとして各話終了時に表示される3桁の数字のパスワードで進行状況の保存が可能だが、話が進む度にディスクを差し替える必要がある。
前作『School Days』のDVD-PG版はPC版の内容をほぼ忠実に再現していたが、本作のDVD-PG版はPC版から一部のルートやエンディングが削除されている。なお、DVD-PG化の際に削除されたルートは、セックスシーンのみが『EXTRA SCENARIO』として別収録されている。
UMD-PG版
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
2010年9月24日にPalaceより発売された。UMD3枚組。パッケージ画はPCリニューアル版と同じ。
話が進むたびにディスクを入れ替える必要がある。選択肢の一部が減少された。字幕のON/OFFができないため、進行状況によっては不自然なフォント(表記)が存在するが、前述のDVD-PG版で削除されたルートもプレイできる。
SHINY版
[編集]『SHINY DAYS』(シャイニーデイズ)のタイトルで、2012年4月27日に発売。足利いのりを新ヒロインに据えてシナリオを書き直した他、『School Days HQ』と同様にゲームエンジンや背景画を最新のものへ換装し、登場人物達の一部を原画から描き直してイベントやエンディングを追加したリメイク版に当たる。
2011年4月2日にオーバーフロー公式サイトにて『SHINY SUMMER DAYS』(シャイニーサマーデイズ)のタイトルロゴといのりのシルエットが仮公開された後、同年6月3日にはオーバーフロー公式サイトとBugBug2011年7月号にて下記のミニゲーム『野球拳 Strip Battle Days』共々、正式に制作発表となった。
一時はオーバーフロー公式サイトをはじめ各媒体にて発売日を2011年11月25日に決定した旨が告知されていたが、延期。同年12月1日には、オーバーフロー公式サイトにて発売日とタイトルの変更[11]が告知された。また、予約開始日である同年12月15日には、『ニコニコ生放送』へ出演したメイザーズぬまきちによって発売延期の謝罪や作品の説明が行われた他、加藤乙女と村山野杏の声が担当声優の引退によって代役となることや、小渕みなみが担当声優の事情によって『野球拳 Strip Battle Days』へ登場できなくなったことが発表された。なお、後者については#小渕みなみの登場中止を参照。
ラディッシュの制服については、PC版のものと新たにデザインされた猫耳系のものから選択できる。
SHINY版の開発に伴い、PC版は2011年8月26日をもってロットアップとなった。
- 野球拳 Strip Battle Days(やきゅうけん ストリップバトルデイズ)
- SHINY版へ収録されたミニゲーム。オーバーフローの2011年エイプリルフール企画として限定公開されていた[13]、『野球拳 STRIP ROCK PAPER SCISSORS』(やきゅうけん ストリップロックペーパーシザーズ)のリメイク版に当たる。みなみと同じくPC版に登場しなかった小泉夏美と森来実をヒロインに、大隈二喜をラスボスにそれぞれ据えた短編アドベンチャーゲームであり、戦闘部分はいわゆる野球拳。主人公が、『デイズシリーズ』の各作品の画面が入り乱れる謎の空間「日々のはざま」へ迷い込んだ夏美か来実のいずれか1人に同行してもう1人を倒した後、二喜を倒せばゲームクリアとなる。
- リメイクに際してフルボイス化される他、上記の3人には2011年エイプリルフール版に無かった主人公とのセックスシーンが追加される。また、上記の3人とは別に数名の登場人物が配布や配信などで追加される予定だが、その面々はオーバーフロー公式サイトにて同年7月3日まで実施された人気投票によって決定される。
- なお、タイトルは発表当初から人気投票までは2011年エイプリルフール版と同じだったが、SHINY版のタイトル変更に伴い、正式タイトルへ変更された。その後、2014年10月31日には追加キャラクターや要素を含んだ製品版『野球拳 Strip Battle Days』が発売された[14]。
- 小渕みなみの登場中止
- みなみは『野球拳 STRIP ROCK PAPER SCISSORS』の時点では夏美や来実と共にヒロインとして登場しており、『野球拳 Strip Battle Days』にも同じく登場することがオーバーフロー公式サイトにて告知されていた上、各アダルトゲーム専門誌にも彼女達と同様の脱衣CGが掲載されていた。しかし、2011年12月9日にみなみが担当声優の事情によって『野球拳 Strip Battle Days』へ登場できなくなったことをメイザーズぬまきちがTwitterにて呟いた[15]後、同年12月12日にはオーバーフロー公式サイト内のSHINY版公式サイトからも彼女についての記述は全て削除された。声優に代役を立てた乙女や野杏と違い、みなみ自体も登場中止にするという措置を取ったことについて、メイザーズぬまきちは同日のTwitter[16][17]や12月15日の『ニコニコ生放送』にて「NHKとか子ども番組とかに出ている期間は出演できないというおなじみのアレ」や「ツノのついた白い悪魔」を理由に挙げている。
- なお、2011年12月23日にはアキバ☆ソフマップ1号店の店頭にて『野球拳 Strip Battle Days』へ使用するはずだったみなみのCGを流用したメッセージペーパーが、SHINY版の予約者へ配布された[18][19]。その後、製品版では一転してみなみは登場こそ叶ったものの、声は収録されていない。
- Strip Battle Days 2(ストリップバトルデイズ ツー)
- 2016年4月28日発売。『野球拳 Strip Battle Days』の続編。主人公は伊藤誠[20]。ヒロインは西園寺世界・桂言葉・大隈二喜・花山院恭美が務め、前作に無かったアニメ演出も導入される[21]。新登場人物は伊藤誠の母伊藤萌子。
- 発売直後の5月3日、不適切な画像が入っているという理由で一度販売が停止。その後、修正された物が27日に再出荷された。
- 2020年9月25日発売の「SCHOOLDAYS SERIES COMPLETE BOX」収録版はデザインが刷新され、新要素が追加されている。
関連商品
[編集]書籍
[編集]ムック
[編集]- Summer Days & School Days ビジュアル・コレクション
- 編集 - ピーズサイテック / 発売元 - ジャイブ / ISBN 9784861763304
- 2006年8月発売。
- Summer Days ビジュアル・ガイドブック
- 編集 - ピーズサイテック / 発売元 - ジャイブ / ISBN 9784861763427
- 2006年10月発売。
小説版
[編集]- Summer Days
- 著 - 岡田留奈 / 発売元 - ハーヴェスト出版 / ISBN 9784434085611
- 2006年12月発売。刹那と心のダブルヒロインによる新たな展開が描かれる。
- エンジョイ!!サマーデイズ
- 著 - 関町台風
- BugBug2006年8月号に読み切りで掲載された。
アンソロジーコミック
[編集]- Summer Days
- 発売元 - オークス / ISBN 9784861053870
- 2006年10月発売。
CD
[編集]- Summer Days ORIGINAL SOUND TRACK
- 発売元 - ランティス / ASIN B000FI8SUG
- 2006年6月23日発売。
脚注
[編集]- ^ 520以上はプログラムが暴走。
- ^ PC版はDirectX9.0以降必須、VRAM64MB推奨、修正パッチあり、ディスクレス起動可、ロットアップ済み。
- ^ タイトルロゴには "If I could come across in the summer, my destiny would be changed into other." という英文が付いている。
- ^ ただし、オーバーフローはファンディスクではないとしている。
- ^ 当初は初回版のみに収録される予定であったが、リニューアル版にも収録された。
- ^ SHINY版では総合監修。
- ^ 松永雪希の引退による代役。
- ^ 原由菓の引退による代役。
- ^ 「サマーデイズに関するお詫び」のInternet Archiveキャッシュより。
- ^ “「会社が宗教団体に乗っ取られかけたことも……」Overflow・メイザーズぬまきちロングインタビュー”. cyzo inc. (2012年5月25日). 2014年7月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年7月10日閲覧。
- ^ 流通会社をホビボックスからアールエスケイへ変更したことによるもの。
- ^ カドカワコミックス・エース『Cross Days』第2巻の帯より。ISBN 9784047157033
- ^ エイプリルフールに便乗しているサイトまとめ2011年版 - GIGAZINE アーカイブ 2011年5月28日 - ウェイバックマシンより。
- ^ “ストリップバトルデイズ”. 2016年3月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年2月17日閲覧。
- ^ Twitter / Overflow_staff: と、書いたついでなので、ついでにさらっと先行情報を出 ... アーカイブ 2016年8月11日 - ウェイバックマシンより。
- ^ Twitter / Overflow_staff: いわゆる、NHKとか子ども番組とかに出ている期間は出 .. アーカイブ 2016年8月11日 - ウェイバックマシンより。
- ^ Twitter / Overflow_staff: ツノのついた白い悪魔めー! とか言ってみたり。 アーカイブ 2016年7月23日 - ウェイバックマシンより。
- ^ Twitter / Overflow_staff: 本日、アキバ☆ソフマップ1号店様店頭にて、予約して下 ... アーカイブ 2015年10月25日 - ウェイバックマシンより。
- ^ Twitter / Overflow_staff: ぼちぼち大詰め。8時までやっておりますので、まだ秋葉 ... アーカイブ 2015年10月25日 - ウェイバックマシンより。
- ^ “ストリップバトルデイズ2”. 2016年2月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年2月17日閲覧。
- ^ 『スクイズ』ヒロインと今度は誠が野球拳!『ストリップバトルデイズ2』 | 電撃姫.com アーカイブ 2016年3月13日 - ウェイバックマシンより。
外部リンク
[編集]- Summer Days - ウェイバックマシン(2008年2月28日アーカイブ分)
- SHINY DAYS
- 野球拳 Strip Battle Days
- Strip Battle Days 2
- アールエスケイによるSHINY版紹介ページ
- アイチェリー
- PalaceGame