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酸化コバルト(II)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
酸化コバルト(II)
識別情報
CAS登録番号 1307-96-6
RTECS番号 GG2800000
特性
化学式 CoO
モル質量 74.93 g mol−1
外観 黒色の粉末
密度 6.1 g cm−3
融点

1933 °C (2206 K)

への溶解度 水に難溶
強酸には可溶
危険性
安全データシート(外部リンク) ICSC 1551
主な危険性 呼吸器官を刺激
発癌性
NFPA 704
0
2
0
Rフレーズ 22 43 50-53
Sフレーズ (2-)24-37-60-61
関連する物質
その他の陰イオン 塩化コバルト(II)
関連物質 酸化コバルト(III)
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

酸化コバルト(II)(Cobalt(II) oxide)は黄緑から赤色の結晶、または灰色から黒色の粉末である[1]セラミックス産業では青色の釉薬およびエナメルに、化学産業ではコバルト(II)塩の合成に使われている。CoOの結晶はペリクレース岩塩)構造で、格子定数は4.2615 Åである[2]

合成

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赤熱した単体のコバルトに水蒸気を接触させて得られる。

分解

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酸化コバルト(II,III)を950℃に熱すると酸化コバルト(II)と酸素に分解する[3]

着色剤

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酸化コバルト(II)は数世紀前から陶磁器の着色剤として使われ、古くは12世紀のドイツで使われていた[4]。酸化コバルト(II)を添加された陶磁器はコバルトブルーと呼ばれる深青色に着色される。

脚注

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  1. ^ Safety (MSDS) data for cobalt oxide”. The Physical and Theoretical Chemistry Laboratory, Oxford University. 2008年11月11日閲覧。
  2. ^ Phys. Rev. B 35 6847 http://link.aps.org/abstract/PRB/v35/p6847
  3. ^ Process for making a cobalt oxide catalyst, James, Leonard E. (Richmond, VA) Crescentini, Lamberto (Chester, VA) Fisher, William B. (Chester, VA) 1983. http://www.freepatentsonline.com/4389339.html
  4. ^ Zamek, Jeff: "A Problem With Cobalt?" Ceramics Today http://www.ceramicstoday.com/articles/zamek_cobalt.htm

関連項目

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外部リンク

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