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酪酸エチル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
酪酸エチル
ethyl butyrate[1]
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識別情報
CAS登録番号 105-54-7
特性
化学式 C6H12O2
モル質量 116.16
示性式 C3H7COOC2H5
外観 無色の液体
匂い 果実香
融点

-93.3℃

沸点

120.6℃

への溶解度 ほぼ不溶
溶解度 アルコール、油類に可溶
屈折率 (nD) 1.390-1.395
危険性
引火点 19℃
発火点 462.8℃
半数致死量 LD50 13g/kg(ラット経口)
2g/kg以上(ウサギ経皮)
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

酪酸エチル(らくさんエチル: ethyl butyrate)は、酪酸エステルの一種。拡散性のあるバナナパイナップルのような果実香を持ち、食品香料などに用いられる。

用途

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主に食品香料として果物バターチーズキャラメルナッツ洋酒フレーバーに、28~1400ppmほど使用されるほか、セルロースラッカー合成樹脂溶媒としても使用される。調合香料として使用されることはまれであるが、悪臭のマスキングには有効である[1]

安全性

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日本の消防法では危険物第4類・第2石油類に分類される[2]。動物実験での半数致死量(LD50)はラットへの経口投与で13g/kg、ウサギへの経皮投与で2g/kg以上[1]

関連項目

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出典

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  1. ^ a b c 『合成香料 化学と商品知識』印藤元一著 2005年増補改訂 化学工業日報社 ISBN 4-87326-460-X
  2. ^ 製品安全データシートダイセル化学工業