酪酸エチル
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酪酸エチル ethyl butyrate[1] | |
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Ethyl butanoate | |
別称 ブタン酸エチル、NBE | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 105-54-7 |
特性 | |
化学式 | C6H12O2 |
モル質量 | 116.16 |
示性式 | C3H7COOC2H5 |
外観 | 無色の液体 |
匂い | 果実香 |
融点 |
-93.3℃ |
沸点 |
120.6℃ |
水への溶解度 | ほぼ不溶 |
溶解度 | アルコール、油類に可溶 |
屈折率 (nD) | 1.390-1.395 |
危険性 | |
引火点 | 19℃ |
発火点 | 462.8℃ |
半数致死量 LD50 | 13g/kg(ラット経口) 2g/kg以上(ウサギ経皮) |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
酪酸エチル(らくさんエチル英: ethyl butyrate)は、酪酸エステルの一種。拡散性のあるバナナ・パイナップルのような果実香を持ち、食品香料などに用いられる。
用途
[編集]主に食品香料として果物・バター・チーズ・キャラメル・ナッツ・洋酒のフレーバーに、28~1400ppmほど使用されるほか、セルロース・ラッカー・合成樹脂の溶媒としても使用される。調合香料として使用されることはまれであるが、悪臭のマスキングには有効である[1]。
安全性
[編集]日本の消防法では危険物第4類・第2石油類に分類される[2]。動物実験での半数致死量(LD50)はラットへの経口投与で13g/kg、ウサギへの経皮投与で2g/kg以上[1]。
関連項目
[編集]- 本物質と同じくC6H12O2の分子式を持つ異性体
出典
[編集]- ^ a b c 『合成香料 化学と商品知識』印藤元一著 2005年増補改訂 化学工業日報社 ISBN 4-87326-460-X
- ^ 製品安全データシート(ダイセル化学工業)