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神奈川県道218号弥生台桜木町線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
主要地方道
神奈川県道218号標識
神奈川県道218号弥生台桜木町線
海上区間 指定なし
起点 神奈川県横浜市泉区弥生台
終点 神奈川県横浜市中区桜木町
接続する
主な道路
記法
国道1号
国道16号
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路
全ての座標を示した地図 - OSM
全座標を出力 - KML
沿線風景(初音町交差点付近)

神奈川県道218号弥生台桜木町線(かながわけんどう218ごう やよいだいさくらぎちょうせん)は、神奈川県横浜市泉区弥生台から同市中区桜木町間を通る県道である。

概要

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本路線は横浜市の都市計画道路である権太坂和泉線(一部区間)、および桜木東戸塚線(全線、現状で開通している山谷交差点〜終点までの区間は通称平戸桜木道路」とも呼ばれる)[注 1]として整備が進められている。両路線とも横浜市内における幹線道路であり、特に権太坂和泉線は同市において環状2号環状4号を結ぶために計画されたことから、「3環状10放射道路」を構成する放射路線の一つとなっている[2]

なお、前述の「平戸桜木道路」と呼称される区間はかつて神奈川県道202号に該当したが、全線が本路線に合併されたことから、現在では202号は欠番となっている。

路線バス

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通過する自治体

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路線整備状況

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権太坂和泉線「名瀬・岡津地区」[3]および桜木東戸塚線「名瀬地区」[4](合わせて約2.5km)の整備事業[注 1]では、先行して整備が進められていた名瀬川遊水地西側の名瀬街道(横浜市道名瀬第241号線、現道の道)との交差部に当たる栄橋南交差点新設)〜名瀬下交差点までの約1.2kmの区間(桜木東戸塚線「名瀬地区」の全範囲含む)について、2016年平成28年)3月までに整備が完了し開通(当面は往復2車線道路として運用されるが、将来的には往復4車線となる予定)している[5][6][7]。なお、同時点で未整備箇所に当たる新橋町西田橋交差点〜前述の栄橋南交差点までの区間(権太坂和泉線「名瀬・岡津地区」の残存区間約1.3km、※同時点で道路整備未着工については、用地取得の完了していない箇所が複数存在する[3][7]が、2022年時点では区間内に整備されるトンネル工事の着工に向けて動き出している(整備事業の詳細については後節の「都市計画道路権太坂和泉線」も参照)。

この他、桜木東戸塚線の「平戸地区」(延長約670m)も1989年(平成元年)から事業を開始し事業中区間となっている[8][9]。しかし、30年近く経過した2017年3月時点で道路整備の本着工には至っておらず、さらに用地の取得が完了していない箇所も未だ残っている[1][8]が、2022年時点ではこちらもようやく区間内に整備されるトンネル工事の着工に向けて動き出している(整備事業の詳細については後節の「都市計画道路桜木東戸塚線」も参照)。

重複区間

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※共に本項県道とは、起点側および終点側の位置関係(向き)が逆である。

都市計画道路権太坂和泉線

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都市計画道路権太坂和泉線(3・4・10号)は横浜市保土ケ谷区狩場町権太坂国道1号付近を起点として、同市戸塚区品濃町環2境木交差点」にて環状2号と接続し、同市泉区和泉町環状4号(横浜市主要地方道18号)かもめパーク入口交差点(旧:上飯田町広中塚交差点)」までを結ぶ延長約9.58kmの路線である[3]。前述の通り、横浜市において「3環状10放射道路」を構成する放射路線の一つとなっている。2018年3月の時点で、戸塚区品濃町「境木地蔵尊前交差点」付近〜「環2境木交差点」〜東戸塚駅北東側[注 2]および、泉区新橋町新橋町西田橋交差点」〜本項県道起点の同区弥生台・神奈川県道402号阿久和鎌倉線(かまくらみち)弥生台交差点」〜「泉警察署前交差点」〜「かもめパーク入口交差点」[注 3][注 4]までの整備がほぼ完了している。

また、現在整備事業が進行中の「名瀬・岡津地区」[3](戸塚区名瀬町〜泉区新橋町)では、前述の通り2016年(平成28年)3月までに一部区間の整備が完了し開通している[3][6]。同地区残存部の整備事業については総延長約230mのトンネルとして整備する区間もあるため[7][13]、着工までに時間がかかっているが、このトンネル区間は2022年令和4年)度に準備工事を着手する予定[14]で、本区間全体については2027年(令和9年)度頃までの整備完了を目指している[3][14][15]。一方、未整備区間の中でも東戸塚駅北東側〜(JR線横浜新道と交差)〜名瀬町間については、土地区画整理事業の一環により先行して途中まで整備されたマンション(フォートンの国)下のトンネルを除き、事業化の見通しが立っていないのが現状である[16][注 5]

なお同路線のうち、本項県道との重複区間は戸塚区名瀬町〜泉区弥生台「弥生台交差点」までが該当し、名瀬町では同じく重複する桜木東戸塚線の終点部(名瀬中村橋付近の交差点)より本項県道を引き継ぐ形となっている[4][注 1]

都市計画道路桜木東戸塚線

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都市計画道路桜木東戸塚線(3・4・1号)は本項県道の終点に当たる横浜市中区桜木町「桜木町二丁目交差点」付近を起点として、同市戸塚区名瀬町(終点部)までを結ぶ延長約10.54kmの路線である[4]。全線が本項県道の一部となっている。起点から戸塚区平戸山谷交差点」までは整備が完了しており、この区間は「平戸桜木道路」とも通称される。また、環状2号と接続する同区平戸町東戸塚陸橋〜同区名瀬町「名瀬下交差点」までの整備も完了しており[注 6]、さらにその先の終点までの区間についても「名瀬地区」として整備事業が進められ、前述の通り2016年(平成28年)3月までに整備が完了し開通している[4][6]

この他、最後の未整備区間となる「山谷交差点」〜東戸塚陸橋間(平戸地区)については、大部分(61%に当たる約410m[1])がトンネルによって接続する計画[注 7]となっているため[1][8][18]、短期間に多くの事業費がかかることから直ぐには整備が進められない状況(事業の進め方について調整中)[注 8]となっているが、横浜市道路局では二つ整備するトンネルのうち「第2トンネル」を2022年(令和4年)度以降に先行整備する計画[19][20][注 9]で、本区間全体について2032年(令和14年)度(※2027年〈令和9年〉度より延長予定)頃までの整備完了を目指している[1][8][17][22]

通称

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  • 平戸桜木道路(戸塚区平戸 - 中区桜木町一丁目)

接続・交差する道路等

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脚注

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注釈

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  1. ^ a b c もともとは桜木岡津線(中区花咲町〜戸塚区〈※現在は泉区〉岡津町)として1966年昭和41年)に都市計画が決定されたが、1972年(昭和47年)に一部区間(戸塚区名瀬町〜戸塚区岡津町)を権太坂和泉線に編入し、残り区間の路線名を桜木東戸塚線に改称した経緯がある[1]
  2. ^ この区間の経路:Google マップ境木地蔵尊前交差点付近〜東戸塚駅北東側
  3. ^ この区間の経路:Google マップ新橋町西田橋交差点〜環状4号かもめパーク入口交差点
  4. ^ 「泉警察署前交差点」〜「かもめパーク入口交差点」までの区間については「和泉地区」として整備事業が進められていたが、2018年(平成30年)3月までに整備がほぼ完了し開通している[5][10][11][12]
  5. ^ 2016年(平成28年)3月に横浜市道路局より公表された「都市計画道路の優先整備路線の改定版」では、品濃橋交差点(横浜新道高架下手前)より以西の名瀬町までの区間(「フォートンの国」地下のトンネルも含む)について、2025年度頃までに優先的に事業着手するとしている[17]
  6. ^ 供用区間の経路については「重複区間」節を参照。
  7. ^ 桜木東戸塚線の「平戸地区」(総延長約670m)では、環状2号に接続する「第1トンネル」(延長約250m)と国道1号側の「第2トンネル」(延長約160m)からなる二つのトンネルを整備する計画(トンネルの正式名称は未定)で、一部はマンションの地下も通る。
  8. ^ 横浜市道路局では事業進捗率が高い路線を優先的に整備する方針としており、一度に多くの事業費がかかるトンネルなど大型構造物を含む路線の整備については予算配分の観点から整備時期等が調整(同路線に関しては現状では延期)されている[1]
  9. ^ 第2トンネルの整備はNATMによる建設を想定していたが、長期間事業が進捗してないうちに新規宅地開発が行われ施工条件の変更が必用になったため、2021年(令和3年)度時点で早期着手を目指して施工計画の見直しを進めている[21][22]。また、本区間は2020年(令和2年)度より国の重点施策に合致する路線に位置付けられ、国庫補助も重点化されることから今後は事業の進捗が見込まれている[22][23]。2022年(令和4年)度の第3四半期(同年末を目途)には、一般競争入札公告により設計から施工まで一括で行うデザインビルド (DB) 方式で発注し[24]、全体のトンネル築造工事(第1・第2トンネル含む)については99か月(8年3か月)間で整備する方針である[20]

出典

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  1. ^ a b c d e f 戸塚区の山谷交差点から延びる桜木東戸塚線が開通しない理由とは?はまれぽ.com 2017年3月4日)
  2. ^ 幹線道路について > 権太坂和泉線/桜木東戸塚線(横浜市道路局企画課)
  3. ^ a b c d e f 権太坂和泉線(名瀬・岡津地区)(横浜市道路局建設課)
  4. ^ a b c d 桜木東戸塚線(名瀬地区)(横浜市道路局建設課)
  5. ^ a b 完了期間宣言路線アーカイブ (PDF) (横浜市道路局企画課 2016年4月12日閲覧)
  6. ^ a b c 都市計画道路権太坂和泉線(名瀬・岡津地区)の一部区間と都市計画道路桜木東戸塚線(名瀬地区)が開通します!アーカイブ (PDF) (横浜市道路局建設課/戸塚区戸塚土木事務所 平成28年 (2016年) 3月18日)
  7. ^ a b c 10年以上経っても開通しない戸塚区―泉区間の道路「権太坂和泉線」、途中に立ちはだかる巨大な鉄の山の正体は?(はまれぽ.com 2015年3月1日)
  8. ^ a b c d 桜木東戸塚線(平戸地区)(横浜市道路局建設課)
  9. ^ 都市計画道路網の見直しの素案(戸塚区・平成20年5月公表)(横浜市道路局企画課)
  10. ^ 権太坂和泉線(和泉地区)(横浜市道路局建設課)
  11. ^ 権太坂和泉線(和泉地区)が開通します!アーカイブ (PDF) (横浜市道路局建設課/泉区泉土木事務所 平成30年 (2018年) 3月9日)
  12. ^ 権太坂和泉線和泉地区 30年の整備に終止符 3月26日に全線開通タウンニュース<泉区版> 2018年3月1日号)
  13. ^ 横浜市 権太坂和泉線のトンネル建設へ設計建通新聞<電子版> 2020年11月2日(神奈川版1面掲載記事)/同年10月30日に配信された同記事の別URL版
  14. ^ a b 【道路-3】再評価 都市計画道路 権太坂和泉線(名瀬・岡津地区)アーカイブ (PDF) (横浜市道路局/令和3年 (2021年) 度 横浜市公共事業評価委員会道路部会
  15. ^ 都市計画道路の優先整備路線について(平成28年3月版)(横浜市道路局企画課) ※この中で、当区間については「泉区の図面ファイル (PDF) 」を参照
  16. ^ 開通見込みがなく放置されている、戸塚区の巨大マンション群の下のトンネルは今後どうなる?(はまれぽ.com 2015年6月25日)
  17. ^ a b 都市計画道路の優先整備路線について(平成28年3月版)(横浜市道路局企画課) ※この中で、当区間については「戸塚区の図面ファイル (PDF) 」を参照
  18. ^ 横浜市 桜木東戸塚線(平戸地区)(建通新聞<電子版> 2009年12月18日(神奈川版2面掲載記事)
  19. ^ 桜木東戸塚線平戸地区、第2トンネルを先行(建通新聞<電子版> 2020年10月21日(神奈川版1面掲載記事)/同記事の別URL版
  20. ^ a b 横浜市 桜木東戸塚線、工期1年延長(建通新聞<電子版> 2022年7月1日(神奈川版1面掲載記事)/同記事の別URL版
  21. ^ 横浜市 桜木東戸塚線平戸地区早期着手へ(建通新聞<電子版> 2021年11月11日(神奈川版1面掲載記事)/同年11月10日に配信された同記事の別URL版
  22. ^ a b c 【道路-1】再評価 都市計画道路 桜木東戸塚線 (平戸地区)アーカイブ (PDF) (横浜市道路局/令和3年 (2021年) 度 横浜市公共事業評価委員会道路部会
  23. ^ 桜木東戸塚線・汐見台平戸線 ニッタオンライン市政報告59 道路整備の進展求める 横浜市会議員 仁田(にった)まさとし(タウンニュース<南区版> 2021年11月25日号)
  24. ^ 横浜市 桜木東戸塚線DB方式で年末発注(建通新聞<電子版> 2022年6月1日(神奈川版1面掲載記事)/同年5月27日に配信された同記事の別URL版
  25. ^ 泉区中田町、長さ20メートルの道路用地らしきもの、30年以上放置されている理由とは?(はまれぽ.com 2015年10月8日)