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観音水車でかまるくん

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
観音水車でかまるくん

観音水車でかまるくん(かんのんすいしゃでかまるくん)は山口県岩国市美川町根笠にある直径12mの木造の巨大な水車1990年の完成当時は日本一大きい水車だった。単に「美川町の大水車」とも呼ばれる。

概要

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ふるさと創生事業の一環として1990年平成2年)5月に造られた。建設費は3150万円[1]。トイレや駐車場の整備費を含めると総事業費は約9000万円[2]。旧・美川町の町木でもあった特産のを使用[3]。直径15mの計画だったが、台風を考慮し直径12mに縮小された[1]。完成した5月には、美川町全体の前年の観光客数1万6000人を上回る2万4000人が来訪[2]。年間では10万人以上が訪れた[4]。その後老朽化が進んだため、2010年(平成22年)に木材を全面的に取り替える改修工事が行われた[5]。完成当時は日本一の大きさだったが、1991年(平成3年)3月、鹿児島県祁答院町に直径13.2mの「世界一郷水車」が完成し日本一を譲った[6]

錦川の支流、岩屋川の約300m上流から配管で水を引き水車を回している[5]。名称は、公募で集まった1700件の候補の中から決定。選考の結果、名称を「観音水車」、愛称を「でかまるくん」とした[3]。「観音水車」の名称は、隣接する「岩屋観音」に由来する[7]

水車は連動した石臼そばを挽くことができ、1時間に最大7kgのそば粉を製粉可能[5]。1990年から2015年(平成27年)まで水車の動力で挽いたそば粉を使った山菜そば店が営業していた[8]。夏場はソーメン流しをしていたが閉店した。また、特産物販売所も備えていたがこれも閉店している[9]

そば店の閉店後、一帯はやぶ化していたが再整備され、2023年(令和5年)6月に休憩所がリニューアルオープンすることになった[8]

データ

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  • 水車直径:12.036m[4]
  • 水車巾:0.9m[1]
  • 日の足:32本×2本

交通アクセス

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公共交通機関の場合

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自家用車の場合

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脚注

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  1. ^ a b c 「日本一の水車 山口・美川町(青鉛筆) 【西部】」『朝日新聞』1990年5月3日、23面。
  2. ^ a b 「回る――山林の町の水車に反響 (盛夏瞬景)」『日本経済新聞』1990年8月8日、35面。
  3. ^ a b 「日本一の大水車「でかまるくん」 鉱山と清流の里づくりをめざして」『人と国土 1990年9月号』国土計画協会、1990年9月1日、125-128頁。doi:10.11501/2832435 
  4. ^ a b 「わがまち・わがむら 山口県美川町 大水車と清流の里」『商工会 1996年3月号』全国商工会連合会、1996年2月25日、47頁。doi:10.11501/2874982 
  5. ^ a b c 「12メートル水車、装い一新 18日に記念の催し 岩国 /山口県」『朝日新聞』2010年4月16日、25面。
  6. ^ 「暮らしに水車復権 「実用型」でじっくり、おいしく精米 【西部】」『朝日新聞』1995年5月2日、1面。
  7. ^ 観音水車「でかまるくん」・岩屋観音窟”. 岩国の観光.com (2012年7月1日). 2022年8月16日閲覧。
  8. ^ a b 岩国・美川町の大水車「でかまるくん」横 休憩所がリニューアル”. 山口新聞. 2023年6月22日閲覧。
  9. ^ 観音水車でかまるくん(ソーメン流し)”. ぐるたび. 株式会社ぐるなび. 2022年8月16日閲覧。
  10. ^ a b 観音水車でかまるくん”. るるぶ&more.. 2022年8月16日閲覧。

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