蛸ノ浦貝塚
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座標: 北緯39度02分08秒 東経141度44分23秒 / 北緯39.03556度 東経141.73972度
蛸ノ浦貝塚(たこのうらかいづか)は、岩手県大船渡市赤崎町にある縄文時代前期から中期にかけての貝塚遺跡である[1]。
概要
[編集]貝層は、厚さが最大で2mに達し、縄文時代中期の貝塚としては国内最大級のものである。大船渡湾に面する標高35mの丘陵上に立地する縄文時代前期~中期(約5,500~4,000年前)の遺跡で、1934年(昭和9年)に国の史跡に指定されたが、1980年(昭和55年)に行われた発掘調査で、丘陵北側の平地部分には遺構・遺物が全く存在しないとわかったため、その部分が解除されている[2]。そのため現在は、貝塚のある丘陵地と丘陵北麓の平地部分のみが、史跡として指定されている[3]。貝塚には屈葬人骨や住居跡のほか、アサリ、マガキなどの貝類、マグロ、タイなどの魚骨層、シカ、イノシシなどのほ乳類の獣骨層などのほか、石器や縄文土器、骨角器が多数出土している。釣り針など漁の道具も発見されており、漁労に携わる人びとのムラであったと推定され、当時から豊かな海産物の恵みを受けていたと捉えられる。
脚注
[編集]- ^ 『蛸ノ浦貝塚』 - コトバンク
- ^ “国指定文化財等データベース”. kunishitei.bunka.go.jp. 2021年1月13日閲覧。
- ^ “文化遺産データベース”. bunka.nii.ac.jp. 2021年1月13日閲覧。