藤本一美
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藤本 一美(ふじもと かずみ、男性、1944年3月15日[1] - )は、日本の政治学者、専修大学法学部名誉教授。専門は、アメリカ政治。日本政治学会理事。日本臨床政治学会第二代理事長。日本臨床政治研究所所長。
略歴
[編集]青森県五所川原市出身。弘前高校卒業後松木屋に就職するが退職し、2浪後明治大学農学部農芸化学科に入学。1969年、同学部卒業。1974年、同大学院政治経済学研究科博士課程修了。田口富久治に師事。日米友好基金賞受賞、2013年、日本政治法律学会より学会賞受賞[2]。国立国会図書館職員、明治大学、東京大学講師、明海大学不動産学部教授を経て現在に至る。国立国会図書館では主に調査員として勤務した。また、近年では郷里・青森県の戦後政治史についての論文・著作を多数発表。
著書
[編集]単著
[編集]- 『アメリカ近代政党の形成』(御茶の水書房, 1981年)
- 『アメリカの政治と政党再編成――「サンベルト」の変容』(勁草書房, 1988年)
- 『国会の再生――その改革と政治倫理』(東信堂, 1989年)
- 『現代アメリカの政治改革』(彩流社, 1991年)
- 『海部政権と「政治改革」』(龍渓書舎, 1992年/増補版, 1994年)
- 『アメリカ政治の変革――「92年革命」から21世紀へ』(第三文明社, 1993年)
- 『「解散」の政治学――戦後日本政治史』(第三文明社, 1996年)
- 『米国議会と大統領選挙』(同文舘出版, 1998年)
- 『アメリカの政治資金――規制と実態』(勁草書房, 1999年)
- 『戦後政治の争点――1945-1970』(専修大学出版局, 2000年)
- 『クリントンの時代――1990年代の米国政治』(専修大学出版局, 2001年)
- 『戦後政治の決算――1971-1996』(専修大学出版局, 2003年)
- 『米国政治のダイナミクス』上・下(大空社, 2006年-2007年)
- 『ネブラスカ州における一院制議会』(東信堂, 2007年)
- 『現代日本政治論――1945-2005』(専修大学出版局, 2008年)
- 『現代議会制度論――日本と欧米主要国』(専修大学出版局, 2008年)
- 『現代米国政治論――ブッシュJr.政権の光と影』(学文社, 2009年)
- 『現代青森県の政治〈上〉1945~1969年』(志学社, 2015年)
- 『戦後青森県政治史 1945年~2015年』(志学社, 2016年)
- 『戦後青森県の保守・革新・中道勢力 青森県選出の国会議員』(志学社, 2017年)
- 『戦後青森県の政治的争点―1945年~2015年』(志学社, 2018年)
- 『青森県の初代民選知事 津島文治』(北方新社, 2018年)
- 『戦後青森県議会議員選挙と正副議長 地方政治の“名望家たち”』(北方新社, 2019年)
- 『青森県知事三村申吾 長期政権の「光」と「影」』(北方新社, 2020年)
編著
[編集]- 『アメリカ政治の新方向――レーガンの時代』(勁草書房, 1990年)
- 『国会機能論――国会の仕組みと運営』(法学書院, 1990年)
- 『アメリカ政治30年の検証――研究家八人の報告書』(行政問題井研究所出版局, 1990年)
- 『ジャパンプロブレムin USA』(三省堂, 1992年)
- 『世界の政治改革――激動する政治とその対応』(東信堂, 1992年)
- 『クリントンとアメリカの変革』(東信堂, 1995年)
- 『ケネディとアメリカ政治』(EXP, 2000年)
- 『ジョンソン大統領とアメリカ政治』(つなん出版, 2004年)
- 『日本の政治課題――2000-2010』(専修大学出版局, 2010年)
- 『ウォー・ポリティクス――「政治的危機」と指導者の群像』(志學社, 2011年)
- 『現代日本宰相論――一九九六年~二〇一一年の日本政治』(龍溪書舎, 2012年)
- 『民主党政権論』(学文社, 2012年)
共著
[編集]- (浅野一弘)『日米首脳会談と政治過程――1951年-1983年』(龍渓書舎, 1994年)
- (濱賀祐子)『米国の大統領と国政選挙――「リベラル」と「コンサヴァティブ」の対立』(専修大学出版局, 2004年/増補、2008年)
- (末次俊之)『ティーパーティー運動――現代米国政治分析』(東信堂, 2011年)
共編著
[編集]- (秋山憲治)『「日米同盟関係」の光と影』(大空社出版部, 1998年)
- (岡野加穂留)『村山政権とデモクラシーの危機――臨床政治学的分析』(東信堂, 2000年)
- (新谷卓)『55年体制の政治――1955~64年』(つなん出版, 2005年)
- (折立昭雄)『占領と戦後政治――1945~1954年』(つなん出版, 2005年)
- (宗像優)『高度成長の政治――1965~1974年』(つなん出版, 2006年)
- (大空社編集部)『戦後アメリカ大統領事典』(大空社, 2009年)
編纂資料
[編集]- (濱賀祐子・末次俊之)『資料:戦後米国大統領の「一般教書」』(大空社, 2005年-)
- 第1巻(1945年-1961年):ルーズベルト、トルーマン、アイゼンハワー
- 第2巻(1961年-1977年):ケネディ、ジョンソン、ニクソン、フォード
- 第3巻(1978年-1992年):カーター、レーガン、ブッシュ
- 第4巻(1993年-2006年):クリントン、ブッシュ・ジュニア
論文
[編集]- 藤本一美「米国の「大統領選挙」と日本の「衆院解散・総選挙」」『専修大学社会科学研究所月報』第598号、専修大学社会科学研究所、2013年4月、14-41頁、doi:10.34360/00009498、ISSN 0286-312X、NAID 120006794098。
- 藤本一美「戦後青森県政治史序説(5)1961年~1964年」『専修法学論集』第124号、専修大学法学会、2015年7月、129-162頁、doi:10.34360/00006058、ISSN 0386-5800、NAID 120006785202。
- 藤本一美「戦後青森県の「保守勢力」と「革新勢力」(1)青森県選出の国会議員像」『専修法学論集』第127号、専修大学法学会、2016年7月、245-273頁、doi:10.34360/00006101、ISSN 0386-5800、NAID 120006785228。
- 藤本一美「戦後青森県の政治的争点(2)1945年~2015年」『専修法学論集』第131号、専修大学法学会、2017年11月、121-167頁、doi:10.34360/00006150、ISSN 0386-5800、NAID 120006785261。
- 藤本一美「戦後青森県の政治的争点(4)1945年~2015年 (吉田治弘教授 退職記念号)」『専修法学論集』第132号、専修大学法学会、2018年3月、93-136頁、doi:10.34360/00006160、ISSN 0386-5800、NAID 120006785265。
- 藤本一美「青森県の初代民選知事 : 津島文治 : "井戸塀政治家"の歩み」『専修大学社会科学研究所月報』第659号、専修大学社会科学研究所、2018年5月、1-25頁、doi:10.34360/00009123、ISSN 0286-312X、NAID 120006793899。
- 藤本一美「青森県知事 : 三村申吾 : 長期政権の「光り」と「影」(5)」『専修法学論集』第137号、専修大学法学会、2019年11月、153-178頁、doi:10.34360/00010716、ISSN 0386-5800、NAID 120006825363。
- 藤本一美「戦後青森県の市長選挙と歴代市長①」『専修大学法学研究所紀要』第45号、専修大学法学研究所、2020年2月、33-93頁、doi:10.34360/00010867、ISSN 1881-8358、NAID 120006951976。
監修
[編集]- ヴァンサン・ミシュロ著、遠藤ゆかり訳『アメリカ大統領――その権力と歴史』<「知の再発見」双書144>(創元社, 2009年)
脚注
[編集]- ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.340
- ^ 学会賞 歴代受賞者一覧日本政治法律学会
外部リンク
[編集]- 藤本一美 - 研究・産官学連携 専修大学法学部 - ウェイバックマシン(2011年11月29日アーカイブ分)